浜松中納言物語 0
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「子孫などいない方が良い」「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「徒然草の1から100」の研鑽を公開してます。六段自分が高貴な身分でなくても、取るに足りない場合でも、子供はいない方が良い。前の中書王(中務卿・兼明親王)も、九条の太政大臣(藤原信長)も、花園の左大臣(源有仁)も、皆自分の血筋が絶える事を願っていた。 『大鏡』では、染殿の大臣(藤原良房)も、子孫などいない方が良い。ろくでなしの子ができるのは悪いことであると語っていたそうだ。聖徳太子も自分の墓を築かせる時に、あれもいらない。これもいらない。自分は子孫を残すつもりなどはないと話していたと伝えられている。七段の一あだし野の墓地の露が消え間がないように人の命は儚く、鳥部山の煙が、消えないように人間の生命が漂っていたのであれば、もはや人ではない。この世の面白みや興趣も無くなってしまい、人生は幻のようで、未来は、予想困難だから意味があり、人生(生命)は定まってないから面白いのである。
2023.03.17
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「閉め切ってひきこもり」「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「徒然草の1から100」の研鑽を公開してます。四段彼岸の世界(あの世/死んでしまった後)の事を、心の中で忘れずに、仏様の言うことに関心をもつことは素敵な事である。仏の道は、徒然草でもっとも重要に見られている。五段自分は不幸な人間だなどと悩んだり嘆いたりしている貴族が、剃髪して、ただ意味もなく、生きているというよりは死んでいないという感じで、門を閉め切ってひきこもり、意味もなくだらだらと日々を漂っている。そういう人(世捨人・隠棲者)になるのもある意味理想的な生き方である。顕基・中納言(源顕基)は、無実の罪で流された所から月を眺めていたいと語ったとされるが、(世俗を離れたい)私もそのように思っている。
2023.03.16
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「質素・粗末なもので良い」「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「徒然草の1から100」の研鑽を公開してます。二段の二衣冠(貴族や官人の宮中での勤務服)・馬車などに至るまで、そこにあるものを用いれば良い。華美な贅沢を求めてはならないと九条殿(右大臣・藤原師輔)の遺訓にも書かれている。順徳天皇が朝廷の仕儀について認めた『禁秘抄』にも、天皇のお召し物は、質素・粗末なもので良いとある。三段の一全てに於いて優れているのに、女を好まないという男は、どこか間が抜け、水晶(玉石)の盃(さかずき)の底が抜けているような感じを受ける。夜露に着物を濡らしながら、行き場もなく彷徨い歩き、親の注意も世間の非難をも聞く気持ちの余裕がなく、あれこれ思い悩んでいる。その結果、独りで寒々と眠ることになり、その寝つけない夜というのが興趣をそそる。しかし、ただ淫らに女を求め過ぎるというのもダメであり、女に軽い男と思われない程度に振る舞うのが望ましいやり方なのだ。
2023.03.15
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「筆で書く文字が達筆」「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「徒然草の1から100」の研鑽を公開してます。一段の三一方、容姿と性格が良くてもそれに見合う教養がないと、醜くて下品な相手から議論で押さえ込まれてしまい不本意なことになってしまう。理想的であるのは、本当の学問の道を修得して、漢詩・和歌・雅楽に精通しているということである。更に、朝廷の儀式・制度・慣習などの有職故実(ゆうそくこじつ)に通じている人を、人の模範となるべき凄い人物というのである。男ならば、筆で書く文字が達筆であり、音楽に合わせ上手に、歌う事ができ、酒も程よく飲めるというのが理想である。二段の一古代の聖人(天子)の治世を忘れて、民衆の心配や国の損失の事も考えず、全てに華美の限りを尽くして素晴らしいなどと思い、所狭しとばかりにふんぞり返っている人は、何ともひどくて浅慮(浅はか)だと思う。
2023.03.14
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「貴族にとって理想の職位」「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「徒然草の1から100」の研鑽を公開してます。序段手持ち無沙汰で、やることもなく一日を過ごし、硯(すずり)に向かって、心に浮かんでくる取りとめも無い事を、特に定まったこともなく、書いていると、妙に馬鹿馬鹿しい気持ちになるものだ。一段の一この世に生まれ出たからには、理想とする望ましい事は多いものだ。最高に望ましいのは天皇の位だが、これは非常に畏れ多いものである。天皇・皇族は子孫に至るまで、我らと同じ一般の人間ではない(特別な血統)摂政・関白の位が私たち貴族にとっては、理想の職位である。一般の人でも朝廷を警護する舎人(とねり)になれたら中々威厳がある。そこから落ちぶれたとしても、孫の代までは気品があるように感じる。それよりも下の位になると、得意顔で自分の地位を自慢するのは情けない。だが、最も羨(うらや)ましくないのが僧侶である。
2023.03.13
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「人間くさく微笑ましい」「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「徒然草1から100」の物語を公開してます。徒然草を読んでいくと兼好法師は口が悪く、驚く描写も多々あると感じた。例えば、人は歳をとると見苦しいので四十歳前に死ぬべきだと書いている。特に女性と結婚と酒の3つは大嫌いで、相当貶(けな)している。(一瞬シッポが丸かる。2月下旬より抜けた毛がポリ袋いっぱいに)だが、やはり女には引き付けられ止まない、酒も相手と場合によっては味わい深いと言ってみたり言ってることが矛盾してたりして、人間くさく、微笑ましく感じられ、徒然草の大きな魅力になっているのではないだろうか。古典・歴史の中で徒然草の全段を読んで、理解出来ない言葉などネット検索して私なりに理解し書いて行きたが古文は嫌いという人も当たり前のように居る。古典文学の解釈は読む人により様々だろう。
2023.03.12
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「喜びも悲しみも共感できる」「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「徒然草の1から100」の研鑽を公開してます。徒然草は兼好法師による全243段からなる随筆で、内容は、人生論や、友情論、思わず笑ってしまう失敗談や辛口の人間批評、政治批評もある。ことわざのようなキラリと光る簡潔な形で、皮肉に、しんらつに滑稽に述べた警句あり、歴史上の人物の逸話ありで読んでおくと知識豊富になる。(柴犬抜け毛原因で検索すると色々な病名が出て来る)書き出しを読んでみると学校で習った記憶があり、古文のテキストにも載っていたようだが忘れてしまっており学習を兼ねアップしたいと思う。徒然草の面白いところは大人になって、さまざまな経験を重ねて喜びも悲しみも経験したからこそ共感できるものがある。登場人物は天皇・上皇から貴族・武士・僧侶・職人・博打打ちまで、男も女も、さまざまな階層に渡っていて興味が湧いて来る。そのあらゆる階層の人々が、作者・兼好法師の優れた人間観察眼を通し活き活きと描かれ、まるで身近な知人・友人のようにも感じらる。
2023.03.11
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「教科書では兼好法師と表記」「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と「徒然草の1から100」の物語を公開してます。兼好法師とは、徒然草を書いた吉田 兼好(よしだ けんこう)のこと。兼好は、鎌倉末期から南北朝にかけて官人・遁世者(とんせいしゃ)歌人・随筆家。治部(じぶ)少輔・卜部(うらべ)兼顕の子である。(昨年のももは元気で今年は既にポリ袋一杯の毛が抜けている)本名は卜部兼好(うらべ かねよし)。鎌倉および京都に足跡を残す。旧来、吉田神社の神官の家系である吉田流卜部氏の系譜に連なると、考えられてきたが、資料の見直しにより、その根拠となる家系図が吉田兼倶による捏造ではないかという見解があるようだ。吉田神社の系譜に連なるという説に基づき江戸時代以降は吉田兼好と称されるようになった。また出家した事から兼好法師(けんこうほうし)中学校国語の検定済み教科書では、兼好法師と表記され、日本三大随筆(方丈記・徒然草・枕草子)の一つとされる。
2023.03.10
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