つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2005.02.05
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カテゴリ: Sport
下位リーグ入れ替え戦の危機にある女子東レが,きょう日立佐和を3-1で下しました.いやーちょっとあぶなかった.手に汗握った.ネット速報を見ながら,ひさびさに興奮しました.

あすデンソーに勝てば,残留の可能性が高くなります.どちらの相手も,去年の東レの力からすればいつでも勝てたはずなのに,今シーズンは全てのチームから黒星をもらい,開幕以来ずっと泥沼の下位低迷.今シーズンの状態だと,まだまだ安心して見られたもんじゃありません.

今日はレギュラーのセンター向井とレフト大山加奈がアタック本数,決定率とも好調でほっとしました.主砲の一角アダムスはまだ故障の影響がありますが,交代要員の大山未希が,少ない機会できっちり点を取りました.とくに34-32と第二セット終盤の競った局面でも得点にからみ,勝利への貢献は大です.今シーズン何とかVリーグ残留を果たしたら,来年からは大山姉妹そろってチームの中核となるでしょうから,話題性の上でも明るい材料です.

にわか女子バレーファンですが,面白い競技だとしみじみ思います.何といっても,ラリーポイント制になってから見ちがえるほどスピーディな競技になりました.バスケもバレーも,潜在的なプレーヤーやファンはかなり多いし,初心者が見ても楽しめる競技なので,メジャーな競技にしてあげたいです.微力ながら今年は試合観戦で金も落としてきました.プロ化の動きが実現すればもっと協力するのにさ.

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今朝はなぜか早く目が覚め,その後まもなく,犬が吠えだした.かまってほしいのだ.人が傍にいる間は吠えないので,ひさかたぶりに雪のけをした.三十分.納豆御飯と味噌汁だけだのに,体を動かしたあとはやたらと飯がうまい.このためだけでも,運動する価値はある.

駅でだれかが書棚に置いていったニッカンスポーツをよむ.列車の中で星新一「ひとにぎりの未来」を読む.到着駅の書店でスポーツ雑誌 Yeah! を読む.つぎに重松清「疾走」十三,十四章あたりを読む.繊細な少年がやくざに絡め取られて,堕ちていきそうなくだり.

何日もかけて,少しずつ本を読んでいくのは,悪くない.インターバルの間に,印象や感想が,だんだん熟成されてくる感じ.一気に読むと,ほぼ読了直後にしか判断機会がない.でも,途中で何度も反芻したり,判断のし直しをすると,感情と理屈の折り合いがついてくる.長い小説ほど,じっと立ち止まるべき踊り場のような部分がある.そこで自分を落ち着かせたり,考えを整理したり,心惹かれた部分を忘れないように確認したり,好きな情景を反芻する.

「疾走」で大好きな場面は,シュウジがいやな汗といい汗について思うところ.走り初めの汗,走っていないときの蒸し暑さの中でべたべたする汗と,走ってしばらくしてからさらさらと流れる汗の違い.地獄のようなシュウジの中学生活の中で,孤高の少女エリとのやりとりも,切なくてたまらない.それだけに,今後の展開を考えると,読みすすめるのは気が重い.それでもこの物語には,自分をひっぱる魅力がある.繊細なところと,荒々しいところと両方あるんだ.







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Last updated  2005.02.05 19:58:45
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inalennon @ Re[1]:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子(09/19) フィンちさん >この世は なんてままなら…
フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
inalennon @ Re:4年はあっという間(03/04) ハオさん >バーチュー&モイヤー組見…
ハオ@ 4年はあっという間 バーチュー&モイヤー組見ました。 優雅…

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