つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2006.05.29
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カテゴリ: Sport



アトランタ大会の男子陸上100M決勝には,莫大な宣伝費をかけた米国人に混じって,ナミビアとトリニダード・トバゴの選手が銀・銅を獲得してうれしかったです(ちなみに金はカナダで,米国はメダルなし)。この決勝にはもう一人,カリブの小国(アンティグア・バーブーダかセントクリストファー・ネイヴィス)の選手が残っていて,無性にわくわくしました。

*

今夜のNHKのサッカーW杯特集番組は,内戦や冷戦の影をひきずっている出場国にスポットを当てていました。

最初はアンゴラ。1975年ポルトガルから独立以来内戦がつづき,2002年に反政府勢力のリーダーが戦死したのを機に,ようやく事実上の戦闘終結に至った南部アフリカの国です。ほとんどストライカー1人に頼りきったようなチームらしいですが,予選で強豪を下してW杯初出場を決めました。

エースストライカーの友人がかつて内戦でけがをして選手生活を断念したというエピソード,憧れの国だったナイジェリアを下したことの興奮,競技場に溢れる黒い人びとが全員アンゴラの赤と黄のチームカラーを身にまとい,ゴールのたびに激しく揺れるさまがめちゃくちゃ綺麗だったこと,なんかがいちいち胸をついて涙が最初から最後まで出っぱなし。

その次はシェフチェンコのウクライナ。旧ソ連時代の白黒フィルム映像。そしてバラックの東独。財政難で雪かきする元東独代表選手の姿。みんなが口にする言葉は,祖国に誇りを取り戻したい,未来への希望を与えたい。

シェフチェンコの目は東欧人のイメージに似てどこかメランコリックだけど穏やかで印象的でした。それは無名のアンゴラのストライカーの目とも,良く似ていました。

たしかにそれはカップを獲るために全てを投げ打って球を蹴る大会なわけだけど,カップの前にワールドの名が冠されていること,そしてその言葉が内包する時間と空間のひろがり,悲劇と喜劇の底知れぬ深さについて,ほんの少し思いを巡らせてみることは,けして時間の無駄じゃないと思うのです。



男子陸上短距離のフレデリクス選手と母国ナミビアにかんする記事。
http://www.tbs.co.jp/seriku/2005/pn/column/column1-09-3.html

関連日記: アイスランドの日





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Last updated  2006.05.30 00:55:14 コメントを書く


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inalennon @ Re[1]:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子(09/19) フィンちさん >この世は なんてままなら…
フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
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