つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2007.10.27
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カテゴリ: Book



そこは立読みがしづらい店なので,帯の推薦文やあらすじを読んだのですが,なんだかイメージがよくつかめなかったんですね。そこで人様のブログの感想文を読んだりアマゾンのレビュー読んだりしました。

よくあったコメントは,「いろんな要素が混じってて説明しづらい」 「メイドがでてくるが,いわゆる萌え要素は少ない」 「『よつばと!』が好きな人にはお勧め」 「とにかく笑える」 といったところ。意外性も高そうなので,買うことにしました。

*

基本は一話読み切り型のコメディ。主人公は歩鳥(ほとり)という女子高生で,東京の下町の商店街にあるメイド喫茶で働いてて,喫茶店に来る客や,家族や学校の友人,商店街の人びととの間でドタバタが起きるという趣向。

作者はメイドへの個人的な思い入れは無いと明言してるし,実際読んでみてもメイド喫茶であることに何の必然性も感じません。とはいえ,メイド服姿/ドジっ娘/メガネっ子萌えする読者へのサービスを,意図的かつ効果的に利用してはいます。ごく表層的(視覚的)な面において。

にもかかわらず読者が,「いかにも」な萌えのニオイを感じないのは,せいぜい読者サービスの範囲に留めおき,それを「売り」にはしていないからでしょうか。作者のあざとさを感じない(=「いかにも」な動機で買った男性読者に後ろめたさを感じさせない),とでも言いましょうか。


歩鳥は推理小説ファンという設定なので,ことあるごとに探偵ごっこをしたがったりします。してみるとこの漫画が「なんちゃってメイドもの」なのか「なんちゃって探偵もの」なのかがよくわからなくなってきます。別にジャンルとかどうでもいいんだけど,この作品を手短に紹介することがますます困難になってくるのです。

登場人物がボケとツッコミの役割をしばしば意図的に演じてるのが印象的です。これ自体は,いかにもいまどきの高校生にありそうなノリではあるのですが,それもこれも作者の「趣向」のようなものではないでしょうか。「メイド」「探偵」「女子高生」をお題に,いろんなコントをやってみせてくれている,ようなものかも知れないなと。



えらく気に入ってしまい,また他の漫画と比べてみたくなる作品でもあり,いろんなことを考えさせられました。これについてはまた書くかもしれません。







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Last updated  2007.10.28 02:20:22 コメントを書く


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フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
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