つきあたりの陳列室

つきあたりの陳列室

2009.10.25
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少女漫画で『ざ・ちぇんじ!』とか『なんて素敵にジャパネスク』こそ嗜んでいたものの,これはやはり20世紀戦後日本のラブコメだからこそ楽しめたのであり,その舞台である平安文化への興味はそそられませんでした。

川原泉が『笑う大天使』で光源氏をけちょんけちょんに罵ったのは,明らかにギャグだったのでしょうが,私はほぼそのまま真に受けてもよかろうとさえ思っていました。それくらい,源氏物語などどうでもよかったのです。


興味が出たのは今年の正月,偶然手に取った 『源氏物語の時代 一条天皇と后たちのものがたり』 が契機でした。これは源氏物語についてではなく,歴史の話で,紫式部と清少納言をとりまく背景についても詳しく書かれています。それは二人の苦闘と葛藤をあざやかに想像させる文章で,それまで教材としか認識していなかった枕草子や源氏物語を,再び読みたいと思わせるのに十分なものでした。

それから立て続けに解説書などを買ったあと,ついに原著も買ってみました。小学館の十六分冊のシリーズの,第一巻だけですが!

しかもトイレに置いて読むという,源氏ファンが聞いたら怒りそうないいかげんな読み方。そして未だに第二帖「帚木」の途中,それも原文ではなく対訳現代語のみを読むという体たらく。しかし,嫌気を起こさずに,とにかく読み進めるためには,このやり方が最善だと思ってます。

そして,最近図書館で借りた『源氏物語を読むために』(西郷信綱,平凡社ライブラリー)という解説書がわりと面白かったので,一旦やめかけたトイレでの源氏読みを,また熱心にするようになりました。


気が向いたら続きを書きます。






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Last updated  2009.10.25 22:29:53 コメントを書く


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inalennon @ Re[1]:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子(09/19) フィンちさん >この世は なんてままなら…
フィンち@ Re:「記憶の中の源氏物語」 三田村雅子 「人生のままならなさ」への強烈な疑問と,…
inalennon @ Re:4年はあっという間(03/04) ハオさん >バーチュー&モイヤー組見…
ハオ@ 4年はあっという間 バーチュー&モイヤー組見ました。 優雅…

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