Innerview-インナービュー 内側から見た世界

Innerview-インナービュー 内側から見た世界

2004/06/14
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サイキック・マッサージのクラスに出て、ひざしぶりにリーディングの練習をした。サイキック・マッサージというのはもともとエサレン研究所でマッサージ・ディレクターをしていたマ・サガプリヤがOSHOの弟子になる前に生み出した、肉体を通してより人間のスピリチュアルな側面に触れていくという画期的なものだ。Harper&Rowから出版された彼女の本は、今も名著として知られている。その後OSHOと出会い、それまでのキャリアを捨てて単身インドに渡った。OSHOとの出会いにより彼女のワークは飛躍的な変容を遂げた。それこそ25年以上昔の話しである。

このワークではセッションのはじめにリーディングが行われる。そこで両脚とチャクラのリーディングが行われるのだが、このワークで特徴的なのはレズナンス(共鳴)というもののチェックにある。
一般にリーディングで読まれるのはエネルギーのレベルで、そこからさまざまなイメージをえられる。リーダーはそうしたイメージから必要な情報を取り出し、カウンセリングに利用したりするのだけれど、レゾナンスというのはエネルギーではなく内面の虚空によって生み出されるものだ。この虚空というのは決して否定的な意味のものではなく、存在に身をゆだねた信頼のスペース。瞑想のスペース。あるいは自我というものが消失し、存在と溶け合ったスペースとも言える。
その量によってクライアントがどの程度ある出来事との距離、あるいはスペースを持っているのかが測れるのである。

レゾナンスによって、ひとつのエネルギーに対する評価は決定的にちがってくる。たとえばエナジー・リーディングで、第2チャクラに楽しく踊っているようなエネルギーを発見したとする。けれども、そこにレゾナンスがなければ、そのエネルギーは内面とのつながりがなく、表面的で、人格から来たものだということがわかる。そういう場合、今は周りの状況がたまたま自分の思ったとおりになっているから楽しく踊っているだけで、状況が悪くなれば、たちまちそうしたエネルギーは消え去り、悲しみにふさぎこんでしまうことが容易に推測できる。
それに対して、そこにレゾナンスがあるなら、その楽しく踊るようなエネルギーは、たとえ外側の状況が悪くなってもなくなることはない。それは内面から来るものであって、外側の状況に左右されるものではないということがわかる。

レゾナンスのほかにもうひとつ画期的な発見は、ユング心理学で言うアニマ・アニムスを2つのエネルギーとして肉体の中に発見したことだ。簡単にいえば男性性・女性性のことなんだけれども、それをアクティブ・イマジネーションなどを介さずとも、他者が直接リーディングし体験できるということだ。
これによって概念的になりがちな男性性と女性性が、いかに人生の中で、特に男女関係の中で働いているのかを実感できる。

こうした意味からも彼女のワークは先駆的なものだし、その仕上がりは芸術的といっていい。この世には見ることのできる人はたくさんいるけれど、彼女のように成長することについて、そしてそのワークについて、それほど深い理解をもっている人を僕は知らない。それとその信頼の質には、いつも驚かされる。

マスターズ・タッチ







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Last updated  2004/06/14 10:40:51 PM
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森の番人@ なぜ殺してはいけないのか? 初めまして。『機械の中の幽霊』を検索し…
Aamin @ Re:忘れないでいたいこと(04/08) Ilaaさん 2億か~  本当に途方も…
Ilaa@ 忘れないでいたいこと 映画「みなさん、さようなら」で、大学の…
幸子@専務 @ 前世はチベット人? 子供の頃から世界の不思議が大好きでした…

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