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「欲しいのは子犬?」と聞かれ、子犬部屋に案内されたワタクシ。子犬部屋には、さっき見た成犬よりもっとしわくちゃのワンコたちがいた。黒い子、茶色い子、黒と茶色のミックスの子がいっせいに駆け寄ってきた。その中にひときわ小さく、しわくちゃで情けない顔した子犬がいた。「この子、ちいさーい。」ワタクシはその子を抱き上げた。尻尾をフリフリ、抱っこされて喜んでいたその犬こそ、うりひょん。何でこの子だけ小さいんだろう。って言うか、子犬の大きさ、微妙にみんな違うのはなぜ??ブリーダーさんに聞きたいけど、なんたって英会話ができないワタクシ、聞くことができない。ワタクシの疑問を察したのか、ブリーダーさんがワタクシにゆっくり話しかけてきた。「その子は生後2ヵ月半。」そう、うりひょんは2ヵ月半で我が家のワンコになったのであった。「そっちの子は3ヵ月半、そっちの子は5ヶ月。」ブリーダーさんは説明してくれる。「その子の兄弟はもうみんな売れてしまったの。もっと小さな子犬もいるけど、生まれてまだ1週間の子犬たちだから、そっちの子がよくても今日は連れて帰れないの。」そうかー、君は売れ残りなんだねー。ブリーダーさんが日本語がわからないのをいいことに、ワタクシは失礼なことを子犬に話しかけていた。「この子はジャック。この子は……。」ブリーダーさんは小犬たちの名前を説明してくれる。みんなJで始まる名前だった。うりひょんのぺディグリーネームはジョゼフィーヌであった。うりひょんのぺディグリーをもらったのだが、父親か母親〈うろ覚え〉がアメリカンチャンピオンであった。す、すげえ。うちの家族の誰より血統が正しい立派な犬なんだ~。しかし、そんな立派な犬であるはずなのに、我が家に来ちゃったばっかりに全然特別扱いなどはしてもらえないうりひょん。ぺディグリーにいたってはどこかにしまい忘れてしまった。どこいったかな、あれ。ブリーダーさんのところにいる間、ずっとワタクシに抱っこされたまんまだったばっかりにウチの子になっちゃったんだよね、うりひょん。もう、今から18年も前の出来事だ。去年のことのように感じるのに、18年……。長いこと一緒にいたんだもんね、うりひょん。
Feb 23, 2009
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フィラデルフィアに住んでいたとき、知人に「犬が飼いたい」と伝えたところ「このそばにブリーダーやっている人がいるよ。」と教えてもらった。このそば、って、全然そばじゃなかったけど。広大なアメリカの大地では「そば」になるのかもしれないが、車で2時間もかかるところだった。どんな犬のブリーダーなのかたずねたら「バセ、なんとか、っていうハウンドドッグ。」って言われたので、てっきりばセットハウンドなんだと思っていた。ところが。ブリーダーさんのお家に着いたら、いっせいに走り出してくる妙な顔した犬たちに驚いた。やせてて、眉間にみょう~な形のシワがあって、そしてものすごく物見だかい犬たち。いらっしゃーい!だれ?だれ?お客さんだー!ポケットの中に何が入っているの?ボタン引っ張っちゃおーっと!はじめて見る珍妙な犬たちがワタクシのポケットに顔を突っ込んだり、飛び跳ねて顔をなめようとしたり、服のボタンを噛み千切ろうとしたり……。あっけに取られるワタクシを、犬たちはしばらく取り囲んでやりたい放題していたが、そのうち気がすんで飽きたらしくどっかに行ってしまった。な、何この犬?犬?犬だよね??18年前、まだ日本にバセンジーはほとんどおらず、犬の本を見てもバセンジーなんて載っていなかったのだった。初めて出会ったバセンジーたちに、ワタクシ、ものすごく面食らったのであった。
Feb 10, 2009
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