今日のまとめ
ブラジル
ブラジルの12月の製造業購買担当者指数は51.1でした。これは11月の52.2から悪化したことを意味します。

新規輸出受注が過去21カ月で初めて拡大したことが印象に残りました。仕入れコストのインフレは過去18カ月で最も速いペースでした。全般にブラジルの製造業購買担当者指数は堅調だったと評価できます。
ロシア
ロシアの12月の製造業購買担当者指数は50.0でした。これは11月の52.2から悪化したことになります。

50.0という水準は、景気が拡大も縮小もしていない中立点を指します。これで14カ月に渡った拡大局面が終わってしまったことになります。また11月の52.2からの下落幅もかなり大きかったと言えます。新規輸出受注の落ち込みは2010年10月以来で最も大幅でした。雇用も2009年8月以来、最も速いペースで落ち込みました。
インド
インドの12月の製造業購買担当者指数は54.7でした。因みに11月は53.7なので改善したことを意味します。

新規輸出受注が着実に伸びました。購買活動も45カ月連続で拡大しました。雇用は拡大しています。一部には労働力不足が報告されており、賃金上昇圧力の増加が懸念されます。いまところ採用を増やしている企業はそれほど多くありません。停電は引き続き問題となっており受注残は増えています。仕入れコストは素材価格の上昇やルピー安を背景に12月も上昇しています。
中国
中国の12月の製造業購買担当者指数は51.5でした。これは11月の50.5から改善したことを意味します。

生産は2011年3月以来で最も速いペースで拡大しました。新規輸出受注は若干減少しました。それでも新規受注全体は拡大しました。これは在庫取り崩しの一巡と建設プロジェクトなどの始動が関係していると思われます。購買活動は過去21カ月で最も速いペースで拡大しました。
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