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皆様、数日間のご無沙汰です。家を出る前にひとことだけでも日記に書きたかったのですが、まったく時間がなかったので、事後?事中報告になりました。28日より某大学で3日間集中の集中セミナー授業をやっております。30日の夕方まで拘束されているので、ゆっくりPCを見ることもできず、コメントの返信等も遅れてごめんなさい。いま、教員控え室のPCを事務員の方にこっそり借りて、さも成績処理でもしているかのごとく、この日記を書き込んでいます。これが終われば完全に夏休みに突入です!あとひと踏ん張り!
Jul 29, 2004
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公演の詳細が正式に決定したので報告します!イベント名「No Man's Land」日時:8月22日(日)15時開場、16時開演場所:NOS(http://www.n-o-s.net/) [青山にある超オシャレなレストラン・スペースです]料金:1800円(1ドリンク、軽食つき) [追加オーダーはキャッシュオンにて清算]今回は1dayのみ、しかも1発公演です。作品の出来や稽古量を考えるともったいない気もしますが、テーマを際立たせるため、あえて「一期一会」でいってみようと思います。会場やスタイルなどから想像できるように、いわゆる「舞台演劇」とは異なる、と言うか、それを内側から壊すような、泉ワールドを展開しますのでご期待ください!泉の脚本・演出・主演によるパフォーマンス・アート「A Pale View」の前に、アメリカ人とイタリア人のハーフの超美人アーティスト Julie Pieriによるパフォーマンスもあります☆
Jul 27, 2004
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8月に行うパフォーマンスのことで、ある学生から直メルで問い合わせがありました。「ラブシーンとか、キスシーンはあるんですか?」やっぱ出たか、この質問!という感じですので、この件について少々。去年のパフォーマンスではかなり本格的なキスシーンをやったんです。相手は大手プロダクション所属の当時19歳の女優さん。言うまでもなく美人。すると、友人・知人・学生からの感想に「ズルい!」「おいしい!」「恥ずかしくて見てられなかった・・・」などというのが、必ずと言っていいほど入っていたのです。確かに、脚本を書いたのは泉だし、演出も泉で、主演も泉。そうおっしゃる方々の気持ちは分からなくもないのですが・・・。そして、告知の段階で「ラブシーンは?」「キスシーンは?」と本当によく聞かれたので、それを宣伝文句のにしちゃった自分もいけなかったのですが・・・。ラブシーンとかキスシーンって、特に舞台で友人がやってると、どうしてもそのシーンが際立って写るようですが、全体の流れの中でどうしても必要だし、流れの中でそのシーンがあるのであって、そこだけをクローズアップしないでよ・・・というのが製作する側の本音です。僕は自分の脚本・演出・主演の場合、キスシーンに限らず、激しい動きをともなう場面については、相手の女優さんはもちろん、共演者全員に、本当にこの場面は必要かということを客観的に確認してもらっていますし、「これは、ちょっと・・・」という場合、女優さんや共演者の方々に「この場面はいらない」とはっきり言ってもらうようにお願いしています。去年の泉のキスシーンも、女性同士のキスシーンも、「やった方がいい作品になる」という、もちろん泉を含めた製作側全員の意見のもとにやったのです。それに、ぶっちゃけ、舞台上でのキスシーンっておいしくも何ともないんですよ。テレビなんかの映像媒体なら、そこだけを取り出して撮ったりできますし、構図はカメラアングルでどうにでもできるので、キス自体を楽しむことが可能かもしれませんが、舞台の場合、キスシーンに限らず、役にのめりこんでしまうと、自己中な演技になってしまうので絶対にダメ。「他見の見」といって、演じている最中はずっと、自分がどういうふうに観客に見えているのかを意識していなければならないのです。のめりこみ過ぎてもダメだし、もちろん感情がまったく入っていないのもダメ。それに、舞台で演じている間っていろんなことを考えながらやっているのです。次のセリフのことはもちろん、それぞれの場面が1枚の絵のごとく決まるように、「あの役者があっちに動いてるから自分はこっちに動かなきゃ」とか、ひとつひとつの大きな動作はもちろん、視線の運びから指の動きまで、いろんなことを意識的にも無意識的にも考えつつ演じているてるわけで、その中でキスシーンがあっても、正直、キスしてる感覚なんてほぼないに等しいんですよ。さらにぶっちゃけると、去年の公演でキスしてること自体を意識したのって、楽日の最終公演の最後のキスシーン。それも、「そういえば、この子とキスすることももうないかな」って程度に一瞬思っただけで、あとはそういう意識さえ持ちえなかったです。というわけで、やることで作品自体がよくなる場合でも、小さい会場で友人率も高い場合は、観客に対する見え方からすると、むしろ作品のバランスが崩れることになってマイナスだなと強く感じたので、今回はキスシーンはおそらくないと思います。もっとも、稽古の過程でどうしてもやった方がいいとなればやるかもしれません!多少は期待しててください・・・なんて含みを持たせるあたり、我ながらいやらしいですよね(笑)。ラブシーンはあります☆これで解答になったかな?>昨日泉にこの件でメルをくれた学生ま、学生にしてみれば、「先生」がキスするところなんて普通見ることがないでしょうし、「それがあるならそれだけでパフォーマンスを観に行く価値あり!」と考えるのは分かりますが、ぜひぜひ「作品」を観に来てくださいね!たとえキスシーンがなくても、「先生・泉」ではなく「俳優・泉」を見るだけでも、普段とは違ったものを見られるわけですから楽しめると思いますよ♪
Jul 24, 2004
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桃のおいしい季節ですね。日々の忙しさに悩殺されるうちに、そういう季節が到来しているということをすっかり忘れていましたが、昨日偶然思い出すことができました。昨日訪れた新宿のイタリアンの店で、デザートにビワのタルトを頼んだのですが、料理長が粋なはからいで、白桃を横に添えてくれたのです。というのも、デザートを決めるときに「文句なくビワタルト!なぜならビワは泉の好きな果物ランキング第3位だから」ということをご一緒させていただいた方々にお話していたのですが、当然のごとく「じゃあ1位は?」という話になり「桃!」と答えたところにちょうど料理長がテーブルにやってきて、「桃のタルトはないですが、桃そのものならありますよ、おつけしましょうか?」と言うのです。ここで「おぉ~!そういう季節かぁ」と思い出しました。1個まるまるを贅沢にトッピングしてくれて、タルトとどっちが主役かわからないような状態で食べた今年初めての白桃は本当においしかったです。もちろんビワタルトも涙もののうまさ!料理長の心遣いにすっかりハートを撃ち抜かれた泉は、「来週も来ます」と約束したのでした。エビでタイを釣るとはまさにこのことか・・・って釣られた本人が言うのもなんですが(笑)。大好物って少し食べるともっと食べたくなるのが人間の心情。山梨あたりに桃狩りに行って、思う存分食べたいなぁなんて・・・。思い立ったら即行動が泉の信条。近いうちに間違いなくその報告をこの場ですることになるでしょう☆その新宿のイタリアンのお店は本当にいいですよ!店内に釜があって、そこで焼いてくれる自家製のピザは最高!ピザのおいしい店ってなかなかないじゃないですか。ピザでこんなに感動した店は初めてかもしれません。店員さんたちの感じもすごくよくて、すっかり仲良くなりました。お値段も安くて、ピザ2枚にパスタ2皿、すごくやわらかい牛ステーキに、でっかいポークソーセージを2本、さらにはビールを何杯か飲んで、ワインもボトルを開け、さらにはデザートやコーヒーまで注文して・・・って感じで、心行くまで飲み食いして4人で20000円。ひとり5000円ですよ!久々に満足行くレストランに出会えたなぁという感じです!店名とか場所を紹介した方が、お店的には宣伝になって嬉しいんだろうけど、運良く見つけたステキなお店って、なんとなく人に教えたくなかったりしますよね(笑)。というわけで、今回はもったいぶってみようかな。「どうしても知りたい!」という方は楽天の私書箱か、アドレスをご存知の方は泉まで直接連絡をください。こっそりお教えいたします♪
Jul 23, 2004
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おとといの日記で予告の予告をした、泉が連載をはじめるネットマガジンですが、媒体名とその登録方法を発表したいと思います!マガジン名は『carrer vitamin』で、(株)サイバーエージェントの発行。すでに130万人の方が登録なさっているマガジンですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。以下のアドレスから登録手続きをしていただければ、読むことができると思います。もちろん無料ですよ。ぜひ登録してみてくださいね!http://mailvision.jp/business/career/index.htmlそして、同じくサイバーエージェントが運営している『Web Vision』というページでも見られるようです。ただ、こちらは『career vitamin』と比べると活字主体の構成になっている感じです。もちろん、『Web Vision』のページに直接飛んでも見られますが、「Web Visionヘッドライン」というメルマガを購読(無料)すると、『Web Vision』の新着ニュースの案内が週に1度流れてくる仕組みですので、チェックしやすいかと思われます。詳しくは以下のアドレスをご覧ください。泉の記事は「『英検神話』崩壊へのカウントダウン」というタイトルで『career vitamin』よりひと足早く、今日から配信されています。http://www.webvision.jp/index.html『career vitamin』『Web Vision』ともに、映像や音楽がふんだんに使われたタイプのメルマガと思っていただければいいでしょうか。登録すると定期的に配信されるという点ではあきらかにメルマガですが、Web上で見ることも可能なのでWebマガジンでもある感じです。ビジネスから趣味まで幅広い分野での情報が掲載されているので、面白いですよ☆
Jul 22, 2004
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8月下旬に1年ぶりに俳優業をやります。授業をやってたり、本を書いてたりすると、とても時間が取れないのですが、大学教員には必殺「長期休暇」があり、春と夏はそれぞれ約2ヶ月、朝昼完全オフになるので(会社員の皆さまごめんなさい・・・)、稽古の時間がたっぷり取れるこの時期なら何とか可能なのです。今回も去年に引き続き、現代画家の小原健吾とのコラボレーション。小原健吾はVOCA展で国立上野の森美術館にも出品したことのある、今をときめく現代画家。具象画を抽象画に変えるような手法で面白い絵を描く画家ですが(僕の公式HPから彼のページにリンクを張っています)、彼の絵をモティーフに泉が別の形で作品を作り、彼の絵の個展会場をそのまま舞台にして、朗読劇・舞台劇・ミュージカル・ダンスショー・歌のライブ・ピアノライブなどをミックスする形でパフォーマンス・アートを繰り広げたのが去年の夏のイベント。埼玉のカフェギャラリーで行ったのですが、地元テレビ局が取材に来て情報番組で紹介してくださったり、泉の友人でものまねの女王としてテレビなどでも活躍中の星奈々ちゃんにゲスト出演してもらったりしたこともあり、おかげさまで大盛況・大好評でした。今年は都内中心部に進出。泉の脚本・演出・主演でお送りしますので、ご期待ください。昨年のテーマは「あらゆる境界が消失した時代における人と人のつながりの難しさ」でしたが、今年は「ひと言に込められたドラマ」を表現しつつ、「言葉の重み」について描いてみたいと思います。正式な日時や場所は来週には発表しますね。1年に1度か2度しかない、俳優「泉忠司」の姿を見るチャンスですので、ぜひ来てください!昨日といい、今日といい、もったいぶるような予告の予告ばかりでごめんなさいね。わざとじゃないですよ(笑)。泉としては早く発表してしまいたいのですが、諸事情あるので・・・。
Jul 21, 2004
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突然ですが、7月25日からリニュアル配信される月刊のインターネット・マガジンで、資格試験の英語やビジネス英語についてのコラムを連載することになりました。原稿自体は7月15日にお渡ししたのですが、実際に配信される完成ページを本日見て、「おおぉ~!」と思いました。なかなかの出来栄えですよ♪今回は「資格試験の種類とタイプ」「『英検神話』崩壊」という2つのネタに加え、イギリスと日本の比較文化論(日常生活編)みたいな息抜きコラムも収録。媒体名やどうやったら読めるかなどについての詳細は、担当さんからのGOサインが出次第、当ページでももちろん紹介しますね。乞うご期待!
Jul 20, 2004
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『ヴィレット』との格闘が終わり、ホッとしたのもつかの間、今度は『聖書』と格闘中です。来年の夏を目処に出版される『アメリカ文化事典』で「聖書」の項目を担当する羽目に。泉の専門はイギリスなのになぜ『アメリカ文化事典』って感じですよねぇ。しかも、ただ担当するだけじゃなく、編集委員にまで任命されたあげく、アメリカ文学やミュージカルやテレビ等のいわゆるサブカルで他の人の書いた原稿をチェックするリーダーみたいなのにもなり・・・。専門はイギリス・・・なんだけどなぁ。なんとなく便利使いされている気もする今日この頃。ま、自分の勉強になるし、欧米人の精神構造の土台ともいえる「聖書」にはイギリスもアメリカも違いがないし。ということで、がんばろ。今日も「聖書」を読みふける泉でした。『聖書』って意外と(なんて言うと失礼か)読み物として面白いんですよね。もっとも、事典にまとめるための読み方はちっとも面白くないですが・・・。来月中には『聖書』なら何でも来い状態になっているはず。
Jul 19, 2004
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このタイトルで「さよならは別れの言葉じゃなくて・・・♪」って歌詞が頭に回った人は、きっと僕と同年代ですね。いやいや、来生タカオの話ではなく、三沢光晴の話。はい、週1は出てくるプロレスネタです。行ってきました、全日本プロレスの両国国技館大会。それも木曜日に『週間プロレス』『週間ゴング』を立ち読みしてて、突然行くことにきめたのです。7月10日に東京ドームで現代の馬場VS猪木とも言える、プロレス界最強最後の夢のカード「三沢VS武藤」がタッグマッチながらついに実現したことは以前に日記でも書きました。プロレス雑誌ではその日の模様が当然のごとく特集されていたのですが、試合後の三沢光晴のインタビュールームになんと全日本プロレスの小島聡が来て、紳士的な態度で対戦要求をし、あまりに紳士的だったので、三沢が気持ちよく受諾したと言うではないですか。その結果、三沢が全日本のリングに上がることが急遽決定。これがどれだけスゴイことか・・・。三沢って今の団体を立ち上げる前は全日本プロレスのエースで社長だったのです。そう、ジャイアント馬場が初代社長。2代目社長が三沢光晴。それが4年前のこと、会社経営や選手の条件面の悪さなどで馬場さんの奥様との確執が浮き彫りになり、選手とファンのための理想のプロレスを追求すべく、NOAHって団体を立ち上げたのですが、そこに30人近くいた所属選手のうち川田利明と淵正信の2人をのぞいて全員がついていったのです。その後全日本プロレスは他団体の協力を仰ぎつつ、何とか持ち直し、現在は当時は新日本プロレス所属だった武藤敬司を社長に据えることで、それなりに興行を成立させることができるようになりましたが・・・。このような経緯がある以上、全日本のリングに三沢がふたたび立つというのは歴史的も歴史的なことなのです。雑誌でそれを知った僕は即座に全日本プロレスの木原リングアナに電話して、チケットを用意してもらい、行くことにしたのです。試合自体は、その「三沢VS小島」がずば抜けてヨカッタです。三沢という選手の奥深さと、試合を組み立てたり、相手を光らせたりすることのうまさが際立った試合でした。詳しくはテレビ東京で放送されるらしいのでご覧ください。何とあの幻の必殺技まで出ましたよ!三沢VS武藤の絡みに加えて、三沢が全日本のリングに上がった時点で、プロレス界は完全にボーダレス時代に突入。これからどんな夢を現実のものへと変えてくれるのか。三沢光晴の動向には目が離せません。それにしても、NOAHのドーム大会と全日の両国大会を見て確信しました。やっぱ、K1やプライドのような総合格闘技より、僕はプロレスLOVEのようです☆
Jul 18, 2004
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昨日の「コーン・ショネリー」には皆さん大ウケだったようですね。そのコメントのなかで、「眠れる獅子~G3」さんが新制大学のことを「せちがらい」という言葉で表現していましたが、まったくもってそのとおり。「ヒステリック」とも言っていいような現状です。僕自身が実際に見たり、同業者から話をうかがったなかで、かなり驚かされるような例を幾つか挙げると・・・・某大学では、授業のはじめと終わりに全教室の前に職員が待機。先生が始まりと終わりの時間を守っているかチェックしている。てか、そんな人件費使うなら、図書館の本を増やすとか、教員の数を増やして少人数教育にするとか、いくらでもお金の使い道があるでしょうに・・・。時間どおりはじめて、時間どおり終わればそれでいいのかって言いたくなります。形ばかり気にして・・・。授業は中身が大切なのです。これによって、終了10分くらい前に切りよく終わっても、学生も先生も教室で待機だとか・・・。本当に無駄な時間を過ごしてますよね。・某大学では、授業に欠席した学生の家に必ず担当教員が電話して、「お宅のお子さんは今日、授業を休みましたが、どうかなさいました?」なんて具合に電話することを教員に義務づけるとパンフレットに載せたところ、保護者大喜びで翌年の受験者数が倍増。おかしいおかしい!大学でしょ。小学校じゃあるまいし。それで受験者数が倍増って・・・。どう考えても親も大学も過保護にしすぎですよね。ちょっと伺った話では、某県の県立高校では去年あたりから授業参観を行うようにしたとか。高校生にもなって授業参観ですか・・・。ちなみに僕の時代、僕の地域では授業参観は小学校だけでした。大学で授業参観が始まる日もそう遠くないかもしれません。ちなみにどちらも名前を聞けば、皆さん知ってるような大学ですよ。他にも「ヒステリック」という言葉がぴったりな例がいくらでもあるのですが、関係者的には放送コードぎりぎりのネタも多いので、今日のところはこのくらいで・・・。皆さんはこんな現状どう思われます?
Jul 17, 2004
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お、驚いた・・・。いま、何気に「泉忠司公式ページ」見たら、本日だけで10万アクセス!2週間前に1日5万アクセスだったのに驚いて、日記に書きましたが、今回はもっとビビった・・・。いったいどこまで伸びるのか。採点が終わったら、公式HPを一気にリニューアルする予定なのでお楽しみに☆1週間後の予定です。さてさて、採点してると面白い答案が出てくるんですよね。昨年で1番のヒットは、某大学のコミュニケーションの試験でのある答案。あまり英語が得意でない学生の多い大学なので、簡単な問題を入れて点を稼いでもらったのですが、「あなたの好きな俳優・女優は誰ですか?Myからはじめて文の形で答えなさい」という問題を出しました。テキスト第1章が「自己紹介の仕方」みたいなものだったので、そこから引っ張ってきたような問題です。ね、点を取ってくださいって問題でしょ。これに対して出てきた答案で最高だったのが、"My favorite actor is コーン・ショネリー."なぜか答えの部分だけカタカナなのもウケますが、コーン・ショネリーって・・・。大学生がショーン・コネリーって答えようとしてる時点で、「年ごまかしてねぇか?」と思いたくなるほど意表をつかれて面白かったのですが、ここに書くってことはよほど好きなわけじゃないですか。それにもかかわらずコーン・ショネリーって・・・。待てよ、「まねだ聖子」とか「一木ヒロシ」みたく、「ものまね芸人でそういう人がいるのか?」とか、早くやっつけてしまいたいはずの採点作業で、立ち止まっていろいろ考えさせてくれました。もちろん、My favorite actor isの部分ができていればあとは何でもいいので、○にしましたけど。今年も珍解答続出ですが、現在進行形の学生の答案だけに、時効になるまでは紹介するのやめておきますね。1年後のこの時期に。テストにまつわる思い出で忘れられないのが、3年前の出来事。試験の2週間くらい前に、授業を受けてくれていた4年生の男子学生2人とやはり4年生の女子学生1人と泉の4人で授業後に大学近くの居酒屋に飲みに行きました。盛り上がって2次会にまで行ったのですが、帰り際にひとりの男子学生が「あっ!これ払ったら帰りの電車代がヤバイっす」と。「いいよ、これくらい全部出してやるよ」と言ったのですが、「おごってもらうと次に誘いにくくなるから、絶対に払いたい」と学生たちが言うので(感心でしょ☆)、そのお金の足りない学生に飲み代も含めて少し余分に5000円貸してあげたのです。その学生は後日きちんと5000円を返してくれたのですが、問題なのは返し方。なんと、テスト当日に答案を提出する際、その答案のうえに5000円を裸でのせて返そうとするのです。「どう見てもワイロだよ・・・」こんなの事情を知らない学生が見たら、「泉は5000円で単位くれる」って噂が流れるに決まってますよねぇ。まったく。たぶんその学生にすれば、テストが終わったら長期休暇でしばらく会えないし、忘れずに返さなきゃと思ったのでしょうが・・・。
Jul 16, 2004
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やってきました、試験シーズン。学生のみんなはずいぶん苦労してることでしょうが、こっちはもっとブルー・・・。以前に本のなかでも書いたことがあるけど、「試験は絶対に受ける方が楽!」問題を作る手間と、採点地獄を考えると、一年でもっとも憂鬱になるシーズンと言っても過言ではないのです。まずは問題作成。ここで時間短縮を図る(例えば、下線を引いて「和訳せよ」みたいな問題は数秒でできる)と、採点の時に地獄を見る。だって部分点の基準を決めつつ、丁寧にじっくり読んでいかなきゃだから1問採点するのに時間が・・・。どうすれば採点が楽になるかと言うと、何と言っても選択問題。これなら1問1秒もかからず採点できる。しかし、それには問題作成時にすごい手間が・・・。4択問題の間違いの選択肢を考えるのって結構大変なんですよ。「なめとんのか、われ!」みたいな答え丸見えの選択肢じゃ意味がない。本当に理解できているかどうかを図れるような選択肢を入れなきゃいけないわけで、これはかなり頭と時間を使うのです。そして問題作成は授業期間まっただなかにやらなきゃいけないわけで、泉のように6大学週20コマ&本6冊(3冊完了したのであと3冊)+論文2本+8月末公演の舞台の脚本まで抱える人間にとってはつらくてつらくて・・・。ちなみに、通常の大学教員は1つか2つの大学で週6~7コマ、論文を年に1本くらいが平均でしょうか。というわけで、問題作成で楽しようとすると、採点が地獄。採点で楽しようとすると、問題作成が地獄。どちらを取るか・・・。究極の選択でしょ(笑)。今回は、頑張って半々になるようにしました。ようやく20コマ分の試験を作り終えてホッとしたのもつかの間、目の前につまれた、1000枚以上の答案の山山山。はぁ。今日も暇を見つけては採点しなきゃ・・・。しかも、成績評価の締め切りって、試験終了後1週間以内とかって無茶言う大学が多くて。できるかぁぁぁぁ!と叫びたくなるが、やらねばならぬこの辛さ。ね、試験は絶対に受けるほうが楽だでしょ。だって、最悪、友だちのノートをコピってちょこちょこ眺め、1時間ばかり試験場に座って我慢し、「卒業かかってるんで・・・」とかって一言泣きを入れておけば、なんとなく乗り切れちゃうわけじゃないですか。(こんなでいいのか日本の大学・・・。)とか言ってるうちに、今日もまた4コマ分の締め切りが。がんばろ。
Jul 15, 2004
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7月9日に「「先生」と呼ばないで」というタイトルの日記を書いたところ、予想外の大きな反響をちょうだいしました。皆さまからいただいたご意見やご感想は「日記コメント」のとおりですが、お会いしたことも、メル交換したこともない方から私書箱にご意見を頂戴さえしました。日記掲載に関してご本人の了解も得ましたので、本日はその私書箱に来たメルに関連して。その方からの私信を一部転載します。内容からすると、7月9日の泉の日記に寄せてくださった安藤房子さんの「同感デス!!」というコメントに言及しているので、あきらかに安藤房子さんのライター養成講座の教え子さんか、何らかの形で安藤さんに恩義を感じている方のよう。(引用)泉忠司さま例年になく猛暑の気配が日々強くなってきておりますが、泉忠司さまには益々ご活躍のことと思います。泉忠司さまも安藤さまも自覚がなさすぎると思います!ああっ、なんだコイツと思われたことと思います。本当に申し訳ありません。いつもはこんなことはないんです。でも、撤回しません(・_・)「先生」って自然に口に出てしまう生徒に「先生」って呼んじゃダメって言われると親しくしたい気持ちが否定された気持ちになるんです。重ね重ね、生意気発言連続、お詫び申し上げます。これから夏本番、体調などくずされませんよう、これからのご活躍も遠くから応援しています。読んでいただいて、ありがとうございました。 (引用了)この方は安藤さんのことを心から慕ってるんだなぁと微笑ましく思い、読みながら思わず笑っちゃったのですが、なるほど、そういう意見もあるのかと思い、ご本人に次のような返信を送りました。(引用)○○さん泉です。メルありがとう。本当に安藤さんのこと好きなんだね。微笑ましくて思わず笑っちゃった(笑)。 僕も安藤さんもプロとしての自覚を持ってるという点では同じだと思うよ。自覚がないというより、自覚してるからこそ、そう呼ばれたくないんだよね。分かってもらえるかなぁ・・・。 それから「先生」と呼ばせたくない理由はもうひとつあって、例えば、僕と○○さんがこうしてメルしてるのって、すごい天文学的な確立で機会を得ているわけじゃない。学生との出会いももちろんそうで、たしかに教室の中ではこちらは「教師」で向こうは「学生」という枠組みのもとに接するけど、教室を離れれば、年齢こそ違えど同時代を生きる同士であり、かけがえのない友人なわけだよ。それなのに常に「先生」という呼び方が介在してると、呼んでるほうも呼ばれるほうも、教師と学生という関係を常に意識するわけで、例えば恋人だったり、親友だったりって関係になる可能性だってあるのに、その芽が絶たれるというか、少なくとも減るのは確実だと思うんだよね。むしろ、ひとりの人間対ひとりの人間という関係で真正面から接したいからこそ、「先生」と呼ぶなって言うのであって、親しく接したい気持ちを拒絶してるのとはおよそ正反対。むしろ親しくしたいからこそ、特に学生には「先生」と呼ばないでもらいたいんだ。 「先生」ではなく「タダシくん」とかって呼ぶだけで、お互いに一気に親近感が沸くのは経験的に実証済み。だから僕も例えば「安藤房子」って名前の教え子がいるとして、教室では「安藤さん」と呼ぶけど、外では「房子」とか「アンちゃん」とかって呼ぶかな。ここんとこ、ほんと暑いよね。○○さんこそ体に気をつけて。何かの折に、お会いできればいいね☆(引用了) これに対する○○さんからの返事。(引用)泉忠司さま懐の深さに感謝します(T_T)直接会っていたら、言えなかったと思います。メールの力ってスゴイ・・・と感動しています。 先日は失礼しました。「自覚がない」なんて、大口をたたいた自分を穴があったら葬りたいです(泣)先生方のプロ意識、伝わってきます。人に優しく、仕事に厳しい・・・カンジでしょうか。 泉忠司さまのお気持ち、よく理解できました。多くの生徒をクラス単位で見るのではなく、その中のひとりひとりをよく見てくださっていること、出会ってから広がるかもしれない可能性を先に摘まないように接したいこと。ここまで考えて下さる先生はいません。泉先生が仰るなら従いたい・・・そんな気持ちになりました。 TPOをわきまえれば、「先生」と呼ぶのもOKなんですね!日頃は「安藤さん」と呼んでも、私の尊敬する気持ちは伝わるのですよね?!先生から教わることはあっても、何かお返しできることがなく、いつも尊敬の気持ちを持っていることを表現するには「先生」と呼ぶのが自然で、気持ちを込められたのですが、いつでも、どこでも、「先生、先生」と呼ぶのはやめようと思います。 泉忠司さま、ずっと呼び方には困っていたのですが、頂いたメールを読んで、スッキリしました。初対面(メールだけど)で不躾なことばかり書いたにもかかわらず、真摯な対応をしていただいたこと、感謝しています。(引用了) さらに泉からの返信。(引用)○○さん何でも言えちゃうから、人と人の距離が一気に近くなったり、一気に離れたりって怖さはあるよね。「初対面即物申す」もメールならではだね(笑)。(中略) 「プロ」である以上、「プロ」の仕事をする義務がある。人様が苦労して稼いだお金をつかわせるわけだから。 >日頃は「安藤さん」と呼んでも、私の尊敬する気持ちは>伝わるのですよね?! 言葉の問題じゃなくて気持ちの問題。相手が自分のことをどういうふうに見ているかを建前じゃなく、本音で感じ取る人々(これは人間に興味がある人々って言ってもいい)にすれば、どう呼ばれようと、相手の気持ちは汲み取れるもの。特に、強い好意と強い悪意はね。泉も安藤さんもそういうタイプの人間だと思うよ。親しみを持って「タダシ」って呼び捨てにしてくれる人と、目の前では「先生」と呼びつつも影では「あのバカ」とか言ってる人の差くらい簡単に分かる。 最近の日本って表面上の言葉の問題にヒステリックになりすぎだよね。重要なのは本質なのに、表面ばかりを問題にする。そういう文化への警鐘という意味でも、「先生と呼ばないで」になるんだな。 >先生から教わることはあっても、何かお返しできる>ことがなく、 これは間違い。学生からは意識的にも無意識的にもいろんなことを学んでる。いい先生であればあるほど、学生のことをよく見てるし、何でも自分が1番なんておごりもないから、貪欲にいろんなことを吸収してるもの。「最高の先生=最高の学生」だと思う。泉も最高の学生でありたいねぇ。(引用了) とまぁ、こんなやりとりを。これはそのまま、「「先生」と呼ばないで☆」の補足になるし、○○さんと同じご意見の方もいらっしゃるだろうと思い、ご本人の了解を得て日記に掲載することにしました。それにしても、初めから不特定多数の方に向けて書いている楽天日記とは違い、特定の読者を想定して書いた私信を公開するのってなんとなく気恥ずかしくて変な汗が出てきます(汗)。でも読む側にとっては下手にこんなことがありましたってまとめるより、(もちろん、途中はところどころ中略していますが)そのまま引用の方が臨場感あるでしょうし、他人のプライバシーをのぞき見る感じで、面白いでしょうね。○○さん、許可をいただきありがとう!
Jul 14, 2004
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ついにやってきました!快適なPCライフ!実はここんとこずっとPCの調子が狂いそうなほど悪くて困っていたのです。・2つ以上のソフトを立ち上げるとすぐにフリーズする。・ケーブルテレビ利用のブロードバンドのため通信速度はかなり早いはずが、メル受信に30分以上かかることもある。ひどいときにはアイドル時間が長すぎて切断されまくり、朝6時頃の一番すいてる時間じゃないと受信できない。・インターネットも砂時計が出るばかりで、楽天日記を開くのにも数分~数十分かかる。といった、ありえない状況だったのです。超ストレスたまりまくりで、新しいPCを買おうとさえ思ったのですが、もう大丈夫。完璧です!取った処置はいたって簡単。まず、Windows Meを2000に変更。Meって本当に不安定でむかつきますよね。XPにしようと思ったのですが、友人のSEが絶対に2000の方がいいと言うので、2000にしました。次にメモリ増設。これでシステムが安定し、フリーズはなくなったのですが、通信環境だけはどうしても改善されなかったのです。それが、思いがけないものが役立つものです。実は以前にケーブルテレビ会社(J-COM)と契約したときに、LANケーブルとLANボードを購入。で、つなごうとしたときにOh My God! 僕のPCにはLANコネクタが初めからついていて、LANボードがいらないではないか!そこでLANボードは購入したままの状態で本棚の片隅に置いておいたのです。昨日になってまたメル受信できず、あまりにムカツイたのでJ-COMに電話していろいろと相談すると、「PCのLANの入り口が壊れている可能性があるので、LANボードを取り付けてみたら・・・」と言われたので、「おっ!持ってる!」と思い、藁にもすがる思いで今やってみたのですが、これが大成功!めっちゃサクサク受信するではないか!これで楽天日記更新も、公式ページの更新も、皆さまのHPを見させていただくのも、もちろんカキコだって何だってやりたい放題!お待たせしました!泉の楽天日記本格参戦は今日から始まりと言っても過言ではありません!
Jul 13, 2004
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いや~、ついに終わりました!『ヴィレット』との戦いが。今朝6時30分までかかりましたが、これでルーシー(『ヴィレット』の主人公)ともしばしおさらばです。今回の論文は正直これまでで一番時間がかかったなぁ。というのも、泉のもっとも嫌いな単調な作業だったので・・・。泉の書く論文の特徴は、斬新なひらめきに基づいて、素材をスパッスパッと切っていく感じ。それが今回の論文は編集の方からの依頼で、『ヴィレット』の批評史をまとめるというもの。他人の書いたものを読んではまとめ、読んではまとめの繰り返しでオリジナリティも何もあったものじゃない。とは言え、星の数ほどある研究論文からどういうものを選び出し、それをいかにまとめて批評史の流れを作り出しているかという点にはオリジナリティが出ますけどね。僕としては面白くないうえ、気の遠くなるような作業でしたが(だって、1冊読んでは5行くらいにまとめ、また1冊読んでは5行くらいにまとめ、ある程度の区切りで流れを作り・・・の繰り返しなので)、他の研究者の方々や英文科の学生にはすごくありがたいはず。だって、こういう批評史のまとめは僕自身も欲しいですもん。9月下旬に彩流社から泉を含めた4人の共著で『150年後の『ヴィレット』』というタイトルで出版される予定です。興味がおありの方はぜひ!
Jul 11, 2004
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行ってきました!プロレスリングNOAHの記念すべき東京ドーム大会。いやぁ~久しぶりに燃えたなぁ☆さてさて、以前に楽天日記で大胆予想をしましたが、その結果は・・・100%自身アリ宣言とともに「三沢がケアから変形エメラルド・フロウジョンで勝利」との予想を打ち出したセミファイナルのGHCタッグ戦。パーフェクトです♪フィニッシュ・ホールドまで完璧予想どおり「三沢がケアから変形エメラルド・フロウジョンで勝利」でした。ね、100%自信アリって言ったでしょ☆そしてメインのGHCヘビー戦。泉の予想は「実力的には圧倒的に小橋だけど、プロレス的に秋山が新兵器で勝利」と予測。これは完璧にハズレました。小橋の勝ち。この小橋勝ちはプロレス的にはすごく大きな意味があるんですよね。今日のところは詳しく語りませんが、従来のプロレスの枠組みを完全に超えた結果です。あるいは、小橋の実力が枠からはみ出しているがゆえの例外的結果だと言ってもいいかもしれません。大会自体は本当の本当に超満員。おそらくメインは年間ベストバウトに選ばれるでしょう。明日の深夜2時から日テレで放送されますので、ぜひご覧ください!もちろん、三沢と武藤の歴史的対決も最高でしたよ!プロレスファンにとって、この2人の対決はプロレス界最強最後のドリームカードだったのです。時代を超えた馬場VS猪木とでも言えばいいでしょうか。それがとうとう実現したのです!会場は異様なまでの大歓声でした。次はシングルマッチでの対決を見たいなあ・・・。
Jul 10, 2004
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いろんな方が僕のことを「先生」と呼んでくれます。大学教員は「先生」だし、作家も「先生」ですから、そりゃそうかとも思うし、すごくありがたいのですが、実は、泉は「先生」と呼ばれるのあんま好きじゃないんですよね。幾つか理由があって、まず第一に、自分は「先生」なんて呼ばれるような人間ではないと自覚していること。プロフ写真、どこから見ても「先生」には見えないでしょう(笑)。まぁ、外見の話はともかく、中身の問題で、ナルシストはナルシストなりに、というか、ナルシストだからこそ、自分の中身がまだまだだと思っているのです。誰かが言ってたなぁ、「ナルシストであることは自分を写し出す最高の鏡だ」と。泉忠司、まだまだ人間的に成長する余地はおおいにあります。というわけで、まだまだ「先生」なんて域には到達していないのです。大学に限らず各種学校で、学生が「先生」と呼ぶのはもちろんですが、教員同士もお互いを「先生」と呼び合っているのは皆さんご存知ですよね。あれって絶対にいけないと思います。「先生」なんて毎日何度となく呼ばれてると、さも自分が偉くなったような錯覚を起こしちゃう。実際にそうですよ。かく言う僕だって、「先生、先生」なんて言われてると、「俺って偉いのかな」なんて心のどこかで思ってしまうのですが、これって絶対に本人の人間的成長を妨げますよね。だから「先生」たちは一国一城の主ででもあるがごとく「自分の言うことは絶対だ!」みたく学生たちに対して頭ごなしに自分の意見を押し付けていくようになる。たしかにある特定の分野においては学生より能力があるかもしれないが、それ以外では叶わないことだって多い。学生から学ぶことだってたくさんあるのです。プライド高すぎな「先生」が本当に多くて・・・。以前にこういうことがありました。大学と予備校を掛け持ちして教えていた頃、ある高校の学生が英語のスピーチ・コンテストに出場するから原稿を見て欲しいと言って僕のところに持ってきました。その学生はアメリカ帰りの帰国子女で、TOEICも900点以上という強者。その原稿はとても流暢な英語で書かれていたので、ほとんど手を加える必要もなかったのですが、細部にほんの少しだけ手を加え、それを僕の友人のネイティブにお願いして見てもらいさえしました。その学生がその原稿を高校に持っていって「先生」に見せたところ、「こんな英語は全然駄目だ!」と言われ、真っ赤に修正されて戻ってきました。見せてもらうと、ひどいというか、何と言うか・・・。受験英語独特の言い回しのオンパレード。不自然極まりない表現に変えられていたのです。言うまでもなく、その学生は元の原稿でコンテストに出場しました。そして優勝。するとその「先生」はおおいに鼻高々だったようです。「先生」の修正?した英語じゃないことに気づいて欲しいんですけど・・・。というか、そもそも、その学生より自分が下だと認めましょうよ。こういう時代なんですから、「英語の先生」より英語がよくできる学生だって当然いるのです。きっと、その「先生」は自分の威信にかけて、自分が上だと示すために修正せずにはいられなかったのでしょうね。というわけで、自分を偉いと思うと自分の成長を妨げるので、「先生」と呼ばれるのは出来るかぎり避けたいんですよね。これが1つめの理由。もうひとつ理由があって、こちらの方が僕としてはより大きい理由かもしれません。それは、「先生」という仕事はたしかに「泉忠司」という人間を構成するひとつの要素ではあるのですが、それがすべてではないということ。高松生まれ、山羊座、B型、趣味は・・・なんて言い出すとキリがない。そのなかのひとつに、「職業のひとつは大学の先生」というのが入るのですが、あくまでそのなかのひとつに過ぎないのです。つまり僕にとって「先生」と呼ばれるのは「山羊座」とか「B型」と呼ばれているに等しい。「先生」=「泉忠司」にしないで欲しいのです。たしかに、教室では「先生」ですが、そこを1歩出たらもう違う。あるいは、せいぜい大学内では「先生」だとしても、街に出れば「先生」ではありません。スチュワーデスだって、制服着て仕事してると「スチュワーデスさん」と呼ばれるでしょうが、休日に飲み屋で「スチュワーデスさん」とは呼ばれないでしょう。なのに「先生」だけはいつも「先生」・・・。ということで、学生にも教室や学内では「先生」と呼ぶことを許可していますが、それ以外の場所では「先生」と呼ぶなと言っているのです。浸透具合は半々かなぁ。というわけで皆様、「先生」はできるだけやめてくださいね。ただし、愛着を込めて「センセ」とか、ちょっとエロティックに「セ~ンセ~♪」はOKです・・・って変体か俺は・・・(笑)。ね、「先生」なんて呼ばれるような人間じゃないでしょ☆
Jul 9, 2004
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本日またまた新しく仕事をゲットしました☆なかなか面白い仕事になりそう!月刊もので初回の締め切りは7月15日。すごく急な話でしょ(笑)。詳細は・・・後日あらためてお知らせします。おっと、いけない、6月末日締め切りのはずの原稿が・・・。今週末で意地でも仕上げなきゃ。いつぞやの日記で言及した、『ヴィレット』論です。おっしゃ、気合入れて、洋書読みまくるか!
Jul 8, 2004
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ある大学で前々から気になっていることがあるんですよね。掲示板等に教員からの連絡が張り出されたりする場合、その大学では教員のことを「~師」と書いている。例えば僕なら「泉師」。これ、すごく気になりません?僕がこれを英語に直すとすると、きっとこうします。“Rev. Izumi”Rev.はreverendの略で「牧師の」という意味の形容詞。つまり、牧師に対する尊称がRev.なのです。手近にある『リーダース英和辞典』によると、Rev.の説明は次のように載せてある。「・・・師(聖職者に対する尊称)」。そりゃあ、まぁ、教師も聖職者だという意見もあるでしょうが、基本的には牧師様をあらわす語が尊称がRev.つまり、『リーダーズ英和辞典』の日本語訳に載せてある「・・・師」なのです。ついでに『広辞苑』をひくと、「師」にはたしかに「先生」という意味はありますが、「師の教えを乞う」のようにそれだけで用いるのであって、「泉師」のように名前のあとにつける用法は掲載されていない。そしてよく見ると「僧侶や講談師などの何に添える敬称」という意味が最後にあり、この場合が名前にくっつけて使うわけです。「など」とあるから教員に使うのが完全に間違いだとは言いませんが、基本的にはどう考えても宗教絡みの用語でしょう。ところで、大学は今でこそ最高学府として様々な学問、言葉を変えれば、科学を追及する場になっていますが、そもそもイギリスに世界最初の大学であるオックスフォード大学、続いてケンブリッジ大学ができたのは12世紀とか13世紀くらいのことで、それらが出来てからずっと、大学の役割は教会で働く聖職者を養成する場所だったのです。聖職者になるには、聖書の知識は当然ですが、ギリシャ語やラテン語といった古典語の知識はもちろん必要不可欠だし、人々に説教をして聖書の教えを説くわけだから、文学、哲学に代表される様々な学識も必要で、だから大学でいろんな学問を学んだ。それがそのうちに、聖職者養成所としての役割よりも学問そのものを学ぶ場としての役割のほうが強くなって、今のような大学があるわけですが、そんなのはここ最近(といっても数百年前)の話であって、そもそもは大学=聖職者養成所だったわけで、そこの教員は当然、全員がプロの聖職者だから、Rev.なわけです。僕が某大学で日々目にする「泉師」は絶対にこのRev.の直輸入のような気がするのは僕だけでしょうか・・・。反論があるとすれば、先にも述べたように「教師は聖職者だから」というものが予測できますが、にしても、そんなことは自分たちが勝手に自覚していればいいだけの話であって、学生に対して情報を伝達する公の場に「聖職者」というのを前面に押し出すなんて、何とも図々しいですよね。「泉師」というのを見るたびに叫びたくなります。「俺は牧師じゃな~い!」
Jul 7, 2004
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「タイトル7割、装丁2割、中身1割」(某大手出版社の取締役F氏)昨日の日記にたくさんのご訪問ありがとうございます!ここ数日の平均からすると3倍以上ものアクセスがありました。あらためてタイトルの重要性に気づかされます。コメントでやまねこさんが書いてくれているとおり、昨日はちょっと狙ってみました(笑)。もともとは「阿修羅城の瞳」というタイトルにしていたのですが、結末まで書いて、「真田広之と下半身のつきあい」に変えたのです。するとアップとほぼ同時にすごい連打が入りました。昨年、某大手出版社の取締役の方と個人的に飲みに行く機会があったのですが、その方はこう断言しました。本を売るために必要なものはタイトル7割、装丁2割、中身1割。具体例として乙武さんの『五体不満足』を挙げていましたが、たしかにあの本はあのタイトル、あの表紙じゃなきゃあそこまで売れてないでしょう。最近の例を取り上げてみても、『バカの壁』『世界の中心で愛を叫ぶ』・・・あきらかにタイトルがポイントですね。もの書きとしては「中身1割」と聞くと悲しくなりますが、残念ながらこれは事実。これほどまでに本があふれ返っている時代にあっては、その存在を知ってもらわないことには、どれほど世紀の名作を書こうが、誰にも読まれずに終わってしまう。人間も本もまずは見た目が大事ということですね。もちろん、派手な外見でも中身が伴っていないと、すぐに人が離れていくのは言うまでもなく、目立つ格好をするのはある意味危険でもある。いつ何どき注目を浴びてもそれに応えられるよう、常に中身をブラッシュ・アップしておかなくてはなりません。とは言え、中身があるとはとうてい思えない『世界の中心で愛を叫ぶ』が、映画化や便乗本の出版までは分かるとして、さらにコミック化や連ドラ化までされるほど人々が離れないという現象はすごく不思議な気がします。あの本はどう考えても典型的なストーリー展開1発勝負の本。あきらかに『マディソン郡の橋』です。あれが300万部・・・。中身のブラッシュ・アップはいいのですが、何を基準にしたらいいのか難しいところです。その確固たる基準は誰にも分からないというのが正直なところでしょう。売れる本がいい本かというと、そうでもないわけですし。とりあえずは、自分の信じる道を進むのみですね。とは言え、売れなきゃ生きていけないわけで・・・難しい世の中です。
Jul 6, 2004
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『阿修羅城の瞳』が映画化されるようですね。この作品はもともとは劇団☆新感線によって10年くらい前に上演された舞台。それが思い切りリメイクされて新橋演舞場と大阪松竹で昨年の夏に再公演されたんです。いや~、この舞台がとにかく最高でした!少なくとも日本の舞台では僕の中でズバ抜けて歴代1位ですね。新橋演舞場の楽日に観に行ったのですが、あまりによかったから大阪まで追いかけたくらい(笑)。近場でリピーターと化すことはあれど、別の都市まで舞台を追いかけたのは『阿修羅城の瞳』が最初で最後。それくらいよかったのです!去年の公演の主演は市川染五郎、ヒロインは天海祐樹(あれ?字が違う?)。それが映画ではやはり染五郎主演で宮沢りえがヒロインだそうな。個人的には天海の阿修羅に思い入れがあるのですが、主演が染五郎のままイキってので期待大!染五郎ってその良さがそれまであまりよく分からなかったんですが、この舞台で「すげ~!」って思いましたもん。ストーリーはネタバレなしにしておこうかな。映画を楽しみに観る方がいらっしゃるでしょうし。もっとも、作品自体はいかにも舞台向きなので、映画になってどういう演出になるのかという点で不安はあるのですが、CGなど舞台では使えない効果もあるので、どうなるのか楽しみなんですよね。音楽は舞台のものをそのまま使ってくれないかなぁ・・・。主題歌の「夢桜」はカラオケで入ってたら絶対に歌いたいんだけど、どこでも見たことないんですよね。どなたか見つけたら、「どこの機種になら入ってるよ」って教えてください!ちなみに、最初に観に行った新橋演舞場の楽日公演は関係者からチケットを購入させてもらったので、すごくいい席だったんですよね。前から4列目のど真ん中。役者の表情や目の動きまでよく見えるなど、観劇環境はもちろん最高だったのですが、それ以外の楽しみも♪何たって新橋演舞場の楽日公演の関係者席。周りはすごい人ばかり。隣は勘九郎、さらに隣は勘太郎、その向こうは野田秀樹。後ろを振り返ると江口洋介、その近くには真田広之。ね、最高でしょ☆にしても実物の江口洋介は本当にかっこよかったなぁ。そういえば、かなりレアな体験も。休憩時間にお手洗いに行こうと思ったものの、どうせ休憩に入ってすぐは込んでるだろう思い、休憩あけ直前に行ったんですよ。案の定、その時間は誰もおらず1人で立って用を足そうとすると(女性の方、汚い話でごめんなさい)、後ろからひとりの男性が。なんと真田広之!というわけで、真田広之と二人きりで並んで用を足すという貴重な経験をしたのです。裸のつきあいならぬ、下半身のつきあい!(笑)こんなチャンスはないと思い、サインをもらおうと思ったものの、バッグは座席に置いてきたのでペンもノートも何もない。せめて握手をと思ったのですが、いかんせん、そこはトイレ・・・。「握手を・・・」って言われても絶対に微妙ですよね(笑)。いくらこちらが手を洗っていても、あとから入ってきた真田広之はまだ洗っていないわけで、本人的には絶対に嫌だろうし、かと言って彼が手を洗うのを待ってから握手してもらうにしても、数秒前に何[ナニ]を触っていたってお互いに分かっているうえでの湿った手での握手って・・・。ということで、ニコッと笑みを交わしただけで満足し、トイレをあとにしたのでした。惜しいチャンスを逃したかなぁ。皆さんなら、こういう時はどうします?
Jul 5, 2004
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大波乱のユーロ2004もついに終わりました。優勝はあらゆる人の予想を裏切りギリシャ。アテネ・オリンピックを前に、景気付けにはこの上ない結果でギリシャの国内はきっと大盛り上がりでしょうね。いやー、それにしても、決勝トーナメント前にこの楽天日記でぶちかました泉の大胆予想。振り返ってみると、Aブロックの準々決勝はポルトガルがイングランドに勝ち(大当たり!)、オランダも順当に勝ち(大当たり!)、準決勝はポルトガルVSオランダでポルトガルが勝って決勝進出(大当たり!)とパーフェクトだったのですが、Bブロックはチェコが勝ち(大当たり!)、フランスがギリシャに勝ち(ハズレ・・・)、チェコ対フランスでチェコが勝ち、決勝はポルトガル対チェコでポルトガルの優勝!という筋書きだったのですが、フランスがギリシャに敗れ、せめてチェコが勝てば決勝のカード大当たりだったのに、ギリシャはチェコにも勝ち、決勝でせめてポルトガルが勝てば優勝国は大当たりだったのに・・・。完全にギリシャ1カ国のみにしてやられました・・・。ま、サッカーはともかく、ギリシャは泉がこれまでに訪れた国の中でベストなので許してやるか(・・・って何様のつもり(笑))ギリシャって本当にいいですよ。アテネやデルフォイといった大陸の方はまぁまぁですが、エーゲ海に浮かぶ島々の素晴らしさたるや!普通、土産物屋で売ってるポストカードって実物よりキレイじゃないですか。でも、ギリシャの島々は実物のほうが圧倒的にキレイなんですよね。筆舌に尽しがたい美しさです。ギリシャのよさについてはまた語る機会もあるだろうと思うので、今日のところはこの辺で。7月10日のNOAHドーム大会はパーフェクトに当たりますように☆こちは元レスラーの威信がかかってるもんなぁ。100%自身アリ宣言までしてるし。乞うご期待!
Jul 4, 2004
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「イギリス直輸入の怪」をアップしたところ、すごい勢いでヒットが・・・。読んでくださった皆さまどうもありがとう!大好評につき、本日も昨日に引き続きシリーズ第2弾を。今回取り上げたいのは、数字の点。「100,000円」とか書くときに「100」と「000」の間に入っている「,」のことです。あれって絶対におかしいですよね。日本では何のために存在するのか。あれがあるから読みやすいかというと、別にそういうわけでもないように思えるのですが・・・。ところで数字を英語で発音するのって難しくないですか?慣れてしまえば何てことないのですが、例えば旅行に行って「100,000ポンド」って英語で何て言うんだろうって悩んだことはありません?「100,000ポンド」はone-hundred-thousand poundと発音します。「999,000,000円」ならnine-hundred-ninty-nine million yen。鋭い方はこれでもうお気づきですね。そう、英語で数字を発音するときに区切る位置が、まさにあの点の位置なのです。30,000のように「,」ひとつならthousand。1,000,000のように「,」ふたつならmillionってことだけ分かっていれば、読むのも簡単でしょ。実際にそういう理由であの点がついているのかどうかは知りませんが、少なくとも、英語という言語において発音上絶対に必要な点であることは間違いない。で、日本。30,000円は「30千円」ですか?「3万円」ですよね。「30」と「000」のあいだの「,」はどう考えてもいらない、というか、むしろ邪魔だと思うのですが・・・。具体的に文献等にあたって調べたわけではないので間違っている可能性もありますが、日本で数字にあの点がついているのは、絶対にイギリスからのたんなる「直輸入」だと思うんですよね。日本でいつからあの点をつけ始めたかを調べれば簡単に分かること。しかし、締め切りに追われる泉にはその時間が今日はないので、調査結果はまた後日。「イギリス直輸入の怪」シリーズ第3弾とともに、追跡結果をお楽しみに☆
Jul 3, 2004
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他国の文化を輸入することにかけて日本は超一流と言っていいのですが、もろ直輸入であるがゆえに妙だというものが時々あります。まず思いつくのが「ジューン・ブライド(June Bride)」。この言葉ににあこがれて、6月に結婚式を挙げたいと言う女性も多いのでは。でもよく考えてくださいね。日本の6月・・・梅雨真っ只中ですよ。当然、結婚式当日が雨になる確立は1年でもっとも高い。気温も湿度もどんどん上がり、「うっとおしい」という言葉がぴったりの季節。何も好き好んでそんな時期に結婚式を挙げなくてもいいのでは・・・。ところで、イギリスのベストシーズンってご存知です?そう、それがまさに6月!寒かった気温が少しづつ上がり、バラの花があちらこちらで顔をのぞかせる。太陽の輝く時間は日増しに長くなり、みずみずしい新緑が人々の目を楽しませる。イギリスに6月以上の時はないと言ってもいいでしょう。もともとはローマ神話で女性と結婚の守護神Junoの祭典が6月に行われたことから、6月はJuneと呼ばれるようになり、その月に結婚式を挙げると幸せになれるということで June marriages are happy. (6月の結婚は幸せ)ということわざができたのです。それでイギリスでは「ジューン・ブライド」にあこがれる女性が多いのですが、6月の気候の良さも「ジューン・ブライド」が好まれる一因になっていることは言うまでもありません。で、日本。ローマ神話のことを知ってるがゆえに、「ジューン・ブライドを!」というならまだ分かりますが、おそらくほとんどの日本人はただ「ジューン・ブライド」という言葉の響きだけで6月の花嫁にあこがれているのではないでしょうか。だとすれば、もう一度考えてみてくださいね。梅雨まっただなかですよ。日本の気候を考えると、4月中旬から5月初旬あたりが結婚式には最高だと思うのですが・・・。文化の輸入にはその国の風土にあった「翻訳」が必要だと思います。スーツ文化だってそう。日本の夏にあのようなイギリスの民族衣装は絶対に向いてないでしょう。イギリスの夏って涼しいんですよ。25度を超える日は数えるくらい。エアコンなんて必要ないので、ほぼないに等しい。そういう気候の土地だからこそ、ああいうふうな、重ね着を基本にした、ネクタイで首元までギュッって感じの服が広まるのです。日本の夏にはスーツって絶対に向いてないですよね。汗がダラダラ流れないはずのない服をわざわざ着て、案の定、汗ベットリのサラリーマンが満員電車で隣に立つと本当に不快です。それに、スーツを着て汗臭い人よりも、Tシャツ1枚で涼しげな人に営業に来てもらった方がよほど好感が持てると思うのは、僕が会社員ではないからでしょうか・・・。かつて羽田元首相が半そでスーツなんてばかげたことをやってましたが、そうまでしてスーツでなければならない意味が分かりません。そういう意味では、数年前からスーツを着る習慣をやめにして、アロハシャツなどで会議を行うことにしたという沖縄県議会の判断はきわめてまっとうではないでしょうか。日本人よ、せめて夏はスーツを脱ごう!
Jul 2, 2004
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プロ野球の近鉄とオリックスの合併問題が世間では大きな話題になっていますが、是も非もなく、企業として先立つものがないわけだから、仕方ないというか、当然のことではないでしょうか。ない袖はふるえないわけで・・・。プロ野球は全体に選手の給与が上がりすぎで、そこに大きな問題がある。ここ数年はすごい勢いで高騰の一途をたどっており、このままでは、例えば今回の騒動に何らかの決着がついたとしても、またすぐに同じ問題が起こると思います。大リーグと比べると確かに安いですが、母体企業そのものの力が違うわけで、単純比較してどうこう言うのはまったくのナンセンス。分相応な支出にとどめないと、借金は雪だるま式に増えて今の日本と同じ状態になってしまいますよ。選手会側も自分たちの権利を守りたいと言う気持ちは分かりますが、プロなんだからもっと実力主義に徹してもらいたい。例えば1億円の年棒の選手が首位打者でも取ると、翌年には平気で3億になる。それはまぁそれでいいのですが、その選手が怪我で次の1年何も出来なかったとして、いくらになるかというと、せいぜい2億5000万。上がるときは億単位でガツンとあがり、下がるときはチョロっと・・・。これじゃあ、母体企業の経営が苦しくなって当然で、高額もらいたい選手は自然と資本の大きな球団に集中し、戦力の不均衡という問題も起こるわけです。いいじゃないですか、3億から5000万に下げましょうよ。それでももらい過ぎなくらいです。それに発奮して早く怪我を治し、また活躍して年棒を一気に上げてもらえばいいのですから。某外資系の企業の方のお話によると、その企業では取締役でさえも、会社に致命的なミスを犯すと、一気に平社員に降格するのだそうです。そのかわり、また会社に大きな貢献をすると、一気に昇進するとのこと。それこそプロの世界の完全実力主義だと思います。その点Jリーグは、選手の年棒が高騰しすぎて真っ先に破綻したのがもっとも財力のあったヴェルディ川崎(当時)だったのがよかったですよね。カズ、ラモス、武田、北沢・・・まさにいまのジャイアンツのごとくキラ星のようなスター軍団でした。しかし、彼らの高騰した年棒をチームが払いきれなくなり、一気に主力選手を放出。当然他のチームはもっと財力がないわけで、その結果、選手たちは年棒を下げてでもどこかプレーさせてもらえるところを探さざるを得なくなった。結果的に、選手全体の年棒が抑えられることになり、うまく機能するようになったのです。プロ野球もそうなればいいのですが、事はそう単純ではなく、年棒が抑えられると、有力選手がますます大リーグに逃げていくことになりかねない。そうなるとプロ野球は完全に崩壊するわけで、なかなかうまくいかないですよね。関係者の方々は頭を悩ませていることと思います。いずれにせよ、何事もうまくバランスを取ることが大事ですよね。それにしても、ジャイアンツの渡辺オーナー・・・。livedoorが近鉄買収に名乗りを上げたことに対して、「知らない奴を入れるわけにはいかん・・・」どういう発言ですか、これは(苦笑)。子どもの縄張り争いじゃあるまいし。そもそも近鉄とオリックスとlivedoorの話であって、口をはさむ権利自体ないと思うのですが・・・。1ジャイアンツ・ファンとして情けない限りです。
Jul 1, 2004
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