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今夜9月29日(金)23時から、ブロードバンドテレビ『晴香葉子のスピリチュアルlives』にゲスト出演します。ココにアクセスすれば、どなたでも無料でご覧になれますので、ぜひご覧ください!番組宛へのメールもお待ちしています!泉忠司&晴香葉子…どう考えても、濃密な『クロスロード』トークの45分になりそうです!発売1週間で7万部突破!出版関係者の間でも「爆発的に売れている」と表現されている『クロスロード』の舞台裏を知りたい方は、ぜひご覧ください!
Sep 29, 2006
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先週日曜日に東京国際フォーラムでのミュージカル『赤毛のアン』が無事に終演したと思ったら、別のミュージカルへの緊急出演が決定しました!しかも、今週日曜!!『そして森は生きている』という作品です。場所は・・・ミューザ川崎シンフォニーホール!!えっと…キャパ2000人で国際フォーラムよりデカイのですが…。今回は日にちもないし、ゲスト出演なので、最後の方に軽く登場するくらいですが(セリフはあります)、よかったら、観に来てくださいね!急に出演することになったことから、招待券をたくさんもらったので、先着順に無料でご招待できますよ!観劇希望の方は、お名前と希望枚数を書いて、私書箱まで☆日時:10月1日(日)13時開演場所:ミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅前)そして、出演といえば、明日の金曜23時から『晴香葉子のスピリチュアルlives』にゲスト出演します。ココにアクセスすれば、どなたでも無料でご覧になれますので、ぜひご覧ください!番組宛へのメールもお待ちしています!
Sep 28, 2006
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ミュージカル『赤毛のアン』を主催していた国連クラシックライブ協会の皆様のご厚意で、同団体が10月1日(日)にミューザ川崎シンフォニーホールで行う『環境ミュージカル そして森は生きているPART3』の招待券をたくさんちょうだいしました。泉ももしかしたら、少し出るかもしれません。先着順でご無料ご招待しますので、興味ある方は、何枚欲しいかを書いてコメントあるいは私書箱までメッセージを。『環境ミュージカル そして森は生きているPART3』日時:10月1日(日) 13時開演(12時30分開場)会場:ミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅前)発売1週間で7万部突破!泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』(ゴマブックス)もよろしくです!
Sep 27, 2006
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2006 NTT DoCoMo 生命のコンサート『赤毛のアン』が昨日無事に終演しました。会場まで来てくださった皆様、応援メッセージやお花や差し入れをくださった皆様、共演者の皆様、お手伝いくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました!ゲネの時には、ステージから見る東京国際フォーラムは、思っていたより狭いなぁ…なんて感じていたのですが、さすがに1500人の客席が満席になると壮観ですね!すごく楽しくパフォーマンスをすることができました!本当にありがとうございました!写真は終演後に楽屋にて。大人ギルバート役の荒川くん、子どもギルバート役の高口風斗くん、雑貨屋フレデリック役の小林アトムさんとともに。泉は会場でも販売していた真っ赤なアンTシャツを着てみました(笑)。発売1週間で7万部突破!マリラ役の瀬戸内美八さん、リンド夫人役の若葉ひろみさん、大人アン役の凛華せらさん、やはり大人アン役の舞坂ゆき子さん、マシュウ役の伊東剛さん、雑貨屋フレデリック役の小林アトムさんをはじめ、『赤毛のアン』のメインキャストの皆様も読んでくださっている泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』もよろしくお願いします!
Sep 25, 2006
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『赤毛のアン』の初日が終了しました!ご来場くださった皆様、ありがとうございました!軽くダンスのフリを間違えたりなんかしましたが、まぁご愛嬌ということでお許しください(汗)。明日もがんばります!明日観に来てくださる皆様、終演後にはロビーのTシャツ売り場近辺にいると思うので、探してみてくださいね!発売1週間で7万部突破!絶好調の泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』もよろしくです!会場にチラシもおいてあるので、要チェックですよ!
Sep 23, 2006
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泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』にビックリなビッグニュースが!つい3日前に3刷になったばかりなのに、本日またまた重版の知らせが!発売1週間で4刷で7万部突破!恐ろしいまでの勢いです!セブ○アンドワイでは総合21位にランクインしていたという情報も!そういえば、『英文読解完全制覇』(青春出版社)も重版になったとの知らせが一昨日にありました!これで今週は火曜に『クロスロード』3刷、水曜に『英文読解完全制覇』2刷、金曜に『クロスロード』4刷と3回も重版の知らせを受けたことになります!これもひとえに、応援してくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます!そしていよいよ、明日からNTT DoCoMo生命のコンサートミュージカル『赤毛のアン』@東京国際フォーラムの本番です!今日は会場でゲネでした!観に来てくださる方、会場でお会いできるのを楽しみにしています!
Sep 22, 2006
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『クロスロード-あの日の約束-』ア○ゾンキャンペーンでのご協力ありがとうございました!なんだか、終了後に伸びて現在79位まできました!トップ100入りです♪泉忠司&晴香葉子らしく、のんきな感じがいいですね(笑)。何人かの方から「12時過ぎてしまったのですが、もう駄目ですか?」というメールが届きましたが、平日だし、仕事を終えて終電で帰られた方もいることでしょう。『クロスロード』のヒロイン波美ちゃんも遅刻は日常茶飯事キャラ。というわけで、多少はOKということにしようと思うのですが、期間中に買ってくださった皆さん、いいでしょうか?僕は大学でも、ギリギリアウトな学生は何とかして救いたいと思う優しい教員なのです☆(笑)
Sep 22, 2006
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本日発売の『ViVi』に『クロスロード』とそのオリジナル香水が紹介されていますので、ぜひご覧ください!そして、昨日の朝日新聞にも『クロスロード』の広告が出ています!その『クロスロード』ですが、現在、購入者全員へのプレゼント付キャンペーンを行ってます。よかったら、この機会にぜひお求めください! 泉忠司&晴香葉子による、恋愛学の解説付きの新しい“恋に効く”小説『クロスロード-あの日の約束-』は月間12億ページビューの携帯サイト「魔法のiらんど」で大人気を博し、8月11日の連載終了からわずか1ヶ月で緊急書籍化された作品です。予約段階から前評判どおりの動きで、発売3日前に書店からの注文だけで重版が決定。さらに発売5日後には3刷が決定。発売からたった5日ですでに3万部を突破し、まだまだとどまるところを知らない勢いが続いています。10月10日スタートのドラマ『僕の生きる道』でヒロイン役を演じる香里奈さんがこの作品を気に入って、オビを書いてくださったことも嬉しいサプライズでした。この『クロスロード』のなかで、主人公の海都と波美がつけている“恋に効く”香水&ネックレスがフランスのジェパーリーから発売されることになり、『ViVi』『Soup』などの雑誌でも話題となっていますが、その香水&ネックレスの全国発売を記念して、書籍購入者全員へのプレゼント付きア○ゾンキャンペーンを行います。9月21日0時00分から23時59分までの間に、ア○ゾンにて泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』をお買い上げのうえ、ご応募くださった方全員に、泉忠司&晴香葉子の書き下ろし「『クロスロード-あの日の約束-』を100倍楽しむための10のポイント」というエッセイをプレゼントいたします。泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』をこの機会にぜひともお求めください!キャンペーンの詳細はココです!また、このキャンペーンをブログやメルマガなどでご紹介いただけると嬉しいです!(このページなども、ご自由にコピーペーストしてお使いくださいね♪)そしてご紹介くださった場合はぜひともお知らせください。『クロスロード公式ページ』にて、感謝の気持ちを込めて、皆様をご紹介させていただければと思っています!『クロスロード』をとおして、皆様に新しい出会いが生まれることを祈りつつ…。そして皆様の清き1冊で『クロスロード』現象が起こり、日本中の人がピュアに生きていけることを祈りつつ…。
Sep 21, 2006
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泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』全員プレゼント付きア○ゾンキャンペーンいよいよスタートしました!キャンペーン開始1時間後の現在のランキングは75042位。昨日の紀伊国屋書店のランキングではトップ100位に入っていたとのことですので、一般書店での勢いは、オンライン書店ではまだ反映されてないようですね(笑)。皆様の清き1冊で『クロスロード』をぜひとも上位に!!泉忠司&晴香葉子による、恋愛学の解説付きの新しい“恋に効く”小説『クロスロード-あの日の約束-』は月間12億ページビューの携帯サイト「魔法のiらんど」で大人気を博し、8月11日の連載終了からわずか1ヶ月で緊急書籍化された作品です。予約段階から前評判どおりの動きで、発売3日前に書店からの注文だけで重版が決定。さらに発売5日後には3刷が決定。発売からたった5日ですでに3万部を突破し、まだまだとどまるところを知らない勢いが続いています。10月10日スタートのドラマ『僕の生きる道』でヒロイン役を演じる香里奈さんがこの作品を気に入って、オビを書いてくださったことも嬉しいサプライズでした。この『クロスロード』のなかで、主人公の海都と波美がつけている“恋に効く”香水&ネックレスがフランスのジェパーリーから発売されることになり、『ViVi』『Soup』などの雑誌でも話題となっていますが、その香水&ネックレスの全国発売を記念して、書籍購入者全員へのプレゼント付きア○ゾンキャンペーンを行います。9月21日0時00分から23時59分までの間に、ア○ゾンにて泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』をお買い上げのうえ、ご応募くださった方全員に、泉忠司&晴香葉子の書き下ろし「『クロスロード-あの日の約束-』を100倍楽しむための10のポイント」というエッセイをプレゼントいたします。泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』をこの機会にぜひともお求めください!キャンペーンの詳細はココです!また、このキャンペーンをブログやメルマガなどでご紹介いただけると嬉しいです!(このページなども、ご自由にコピーペーストしてお使いくださいね♪)そしてご紹介くださった場合はぜひともお知らせください。『クロスロード公式ページ』にて、感謝の気持ちを込めて、皆様をご紹介させていただければと思っています!『クロスロード』をとおして、皆様に新しい出会いが生まれることを祈りつつ…。そして皆様の清き1冊で『クロスロード』現象が起こり、日本中の人がピュアに生きていけることを祈りつつ…。
Sep 21, 2006
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泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』全員プレゼント付きア○ゾンキャンペーンを9月21日0時より(今夜から)実施!泉忠司&晴香葉子による、恋愛学の解説付きの新しい“恋に効く”小説『クロスロード-あの日の約束-』は月間12億ページビューの携帯サイト「魔法のiらんど」で大人気を博し、8月11日の連載終了からわずか1ヶ月で緊急書籍化された作品です。予約段階から前評判どおりの動きで、発売3日前に書店からの注文だけで重版が決定。さらに発売5日後には3刷が決定。発売からたった5日ですでに3万部を突破し、まだまだとどまるところを知らない勢いが続いています。10月10日スタートのドラマ『僕の生きる道』でヒロイン役を演じる香里奈さんがこの作品を気に入って、オビを書いてくださったことも嬉しいサプライズでした。この『クロスロード』のなかで、主人公の海都と波美がつけている“恋に効く”香水&ネックレスがフランスのジェパーリーから発売されることになり、『ViVi』『Soup』などの雑誌でも話題となっていますが、その香水&ネックレスの全国発売を記念して、書籍購入者全員へのプレゼント付きア○ゾンキャンペーンを行います。9月21日0時00分から23時59分までの間に、ア○ゾンにて泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』をお買い上げのうえ、ご応募くださった方全員に、泉忠司&晴香葉子の書き下ろし「『クロスロード-あの日の約束-』を100倍楽しむための10のポイント」というエッセイをプレゼントいたします。泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』をこの機会にぜひともお求めください!キャンペーンの詳細はココです!また、このキャンペーンをブログやメルマガなどでご紹介いただけると嬉しいです!(このページなども、ご自由にコピーペーストしてお使いくださいね♪)そしてご紹介くださった場合はぜひともお知らせください。『クロスロード公式ページ』にて、感謝の気持ちを込めて、皆様をご紹介させていただければと思っています!『クロスロード』をとおして、皆様に新しい出会いが生まれることを祈りつつ…。そして皆様の清き1冊で『クロスロード』現象が起こり、日本中の人がピュアに生きていけることを祈りつつ…。
Sep 20, 2006
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昨日紹介した舞坂ゆき子さんが2回目・3回目ですが、1回目・4回目でアンを演じるのは、やはり元タカラジェンヌの凛華せらさんです。ちなみに、凛華さんがアンの時は舞坂さんがダイアナ、舞坂さんがアンの時は凛華さんがダイアナというローテーションになっています!どちらがどちらを演じてもすごく魅力的ですよ!言うまでもなく、元タカラジェンヌだけあって、歌もダンスも見事です!素顔の凛華さんはすごく気さくで、子どもたちからも大人気!出番待ちで一生懸命、台本を読み込む凛華さんと、それを邪魔する子どもたちという図式が毎日のように…。上の写真を撮らせてもらったときも、「僕も写真撮りたい~」と寄ってくる子どもたち多数。素敵な共演者に囲まれて楽しい稽古の日々を送っています。『赤毛のアン』のチケットが欲しい方がいらっしゃれば、メアドを書いて私書箱に♪23日、24日の昼夜4回公演@東京国際フォーラム。S席6000円、A席4000円です。ちなみに、凛華さんも読んでくださっている泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』は、先ほどお知らせしたとおり、発売からわずか5日で3刷3万部を突破しました!21日には『ViVi』で紹介されるし、同日にア○ゾンキャンペーンも行いますよ!ぜひともご期待ください!
Sep 19, 2006
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泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』ですが、発売3日前の重版に続き、発売5日後の本日3刷の報が届きました!発売からたった5日で3刷3万部突破です!!泉の本は15冊目ですし、『歌って覚える』シリーズのように、かなり売れているものもありますが、こんな勢いで重版が重なるのは初めてです!!『クロスロード』…いったいどこまで行くのか!そして、その『クロスロード』関連でニュースがあります!なんと!!9月21日発売の『ViVi』で『クロスロード』が大きく取り上げられることになりました!既報のとおり、小説から生まれたオリジナル香水「anytime~波美~」「anywhere~海都~」が発売中ですが、その香水絡みの記事ですよ!ぜひご覧ください!そして、まさにその21日に特典付きキャンペーンを行うことになりました。この手のキャンペーンは行うつもりなかったのですが、「泉忠司&晴香葉子の『クロスロード』を100倍楽しむ10のポイント」という原稿を書いてみたので、それを読んでもらいたいなぁ…と(笑)。プロとして自分の原稿を無料配布はさすがにできないので、キャンペーン特典という形を取らせていただくことにしました!ぜひともご協力いただければ幸いです!そして、このキャンペーンをブログやホムペなどでご紹介くださった場合、ぜひともお知らせください!『クロスロード公式ページ』でご協力くださった皆様を紹介させていただければと思っています!皆様の清き1冊で『クロスロード』現象を日本に♪キャンペーンの詳細は明日までにアップしますね!
Sep 19, 2006
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昨日の荒川くんに続き、今日も『赤毛のアン』で共演する方を紹介します!やっぱ、『赤毛のアン』ですから、アンを紹介しなければ!2回目と3回目ではアンを、1回目と4回目ではダイアナを演じる、舞坂ゆき子さんです!夕陽をバックにポーズを決めてもらいました♪舞坂さんは宝塚のご出身。歌やダンスの基本ができている方はやっぱ違いますね!こういう皆様のお芝居を毎日のように稽古場の特等席で見られるのは役得ですね。勉強になります!ちなみに、舞坂さんはあの坂本九さんと柏木由紀子さんのお嬢様なんですよ。お父さん譲り…と言っては、悪いかな…すごい努力をしてるでしょうから…いずれにせよ、その歌唱力はスゴイですよ!ご期待ください☆『赤毛のアン』のチケットが欲しい方がいらっしゃれば、メアドを書いて私書箱に♪そして、恋愛学の解説付き恋に効く小説!泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』はあいかわらず絶好調!売り切れ書店続出です!初版を入手したい方はお早めに☆既報のとおり、書店からの注文殺到につき、発売前の段階で重版になっているので、いま書店に出ているもので初版がなくなりますよ。
Sep 18, 2006
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今日から『赤毛のアン』で共演する皆様を紹介していきます!このブログを読んでくださる皆様でもたくさんの方が観に来てくださいますが、泉以外の方を知ってるとまた、楽しみが増しますよね!第1回目は荒川君。ギルバート役です☆彼は3年前にも同じくギルバート役で出演しているとのこと。現在はオスカープロモーション所属で、10月からは米倉涼子さんの初舞台になる、明治座での舞台『黒革の手帳』でもけっこうな役どころを演じられます。ぜひ一緒に観に行きましょう!『赤毛のアン』のチケットが欲しい方がいらっしゃれば、メアドを書いて私書箱に♪泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』は絶好調!売り切れ書店続出です!初版を入手したい方はお早めに☆
Sep 17, 2006
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『クロスロード-あの日の約束-』は15日発売予定ですが、都内の主要書店には今日から並んでいるとのこと!ぜひチェックしてみてください!
Sep 13, 2006
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本日ゴマブックスさまより連絡があり、泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』な、な、なんと!!!発売前なのに重版が決定しました!!!書店様の反応がよくて、引きが強いらしく、初版1万部ではすでに足りないとのこと。『クロスロード』が書店に並びはじめるのが楽しみです♪発売は15日の金曜日からですよ!!!『クロスロード』の詳細はこちら!泉が出演するミュージカル『赤毛のアン』@東京国際フォーラムを観劇したい方に朗報です!チケット追加で入手しました!!!一般には軒並み売り切れですが、泉に言ってくだされば、まだ入手できます!興味ある方は泉までお早めに~!
Sep 12, 2006
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泉忠司がついにプロポーズ(!?)…そして、あの100%記録が…この先が気になる方はココを♪サエキけんぞうのポッドハンターに約1年ぶりにゲスト出演させていただきました。今回は泉忠司&晴香葉子ユニットとして♪8日金曜に引き続き、本日配信分でも泉&晴香がゲストです!話題の中心はもちろん…9月15日発売の泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』…と言うよりは、晴香葉子でした(笑)。いつもは素晴らしい聞き役の葉子さんが、サエキさんの思いがけない質問・容赦ないツッコミに見事に答え、泉は普通にリスナーと化す…そんな風景がココに♪どなたでも無料で聞くことができますので、ぜひ聞いてみてくださいね!
Sep 12, 2006
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今日からついに大学が始まりました。と言っても、全部始まったわけではなく、徐々に始まるのですが…。ミュージカル、執筆、プロモーションに加え、授業がドカッとはじまると、ますます忙しくなりそうですが、とりあえずは、文化祭休みの11月目指してがんばります!さて、昨日からスタートした泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』オススメポイント!その2です!2.“ダブル1人称の語り”への挑戦『クロスロード』を書くにあたり、語り手をどうするか悩みました。通常よくあるのは三人称の語り手。要は、あらゆる登場人物の行動や、気持ちを全部知ってる神のような存在がいて、その視点から語っていく方法ですね。この方法の長所は、何でも知ってる神が語るわけですから当たり前ですが、語りの制約がまったくないこと。短所は、どうしても第三者的な視点になるので臨場感に欠けることなんですね。もうひとつよくあるのが、一人称の語り手。主人公が「わたし」「僕」などの立場から語る方法です。この利点は主人公の生の気持ちを、主人公自身が語るわけですから、臨場感にあふれ、読者も感情移入しやすいということがあります。逆に短所は、主人公が見たり聞いたり感じたりしたことを主人公が語るのが大前提ですから、あくまで、他の登場人物の行動や気持ちは主人公の目を通して見たものにすぎないこと。例えば、波美は物憂げな表情を浮かべた。と海都が語ったとして、これはあくまで海都の目にはそううつるだけで、実際に波美がそういう気持ちになっているかどうかは分からないんですよね。ただし、この点は、ブッカー賞作家のKazuo Ishiguroなどが好例を示しているように、うまく活用することも可能です。ただ、もうひとつの決定的短所は、語りに制約があることなんですよね。例えば、自宅アパートにいる海都には、同じ時間に波美がどうしているのか知る由もないので、語れなくなってしまいます。(三人称の神が語ると、こういうのが普通に可能になるのです)『クロスロード』では、何より主人公の生の感情を伝えたかったので、一人称を選びました。でも、海都と波美の「すれ違う心」に焦点を当てたい場面を想定すると、ただの一人称ではきわめて不十分だという気がしてならなかった。そこで、海都と波美のダブル一人称を採用することにしました。これによって、語りの制約は一気に少なくなり、同時に、海都と波美それぞれのむき出しの気持ちを伝えることもできるからです。これは大きなチャレンジでした。難しかったですね…。特に、男性である泉忠司が、女性である波美の一人称で語る部分。通常、男性作家が一人称にする場合、主人公は男性に、女性作家の場合は主人公が女性になるのが必然です。男性である僕が、女性になりきって、その視点で感情や心の揺れを描く…。これってすごい作業なんですよ。「女性の気持ちが分かる」をはるかに超越して、「女性になりきる」ことが必要ですから。生の感情がそのまま伝わる一人称だからこそなおさら、「そんなふうに女性は考えないよ~」と読者から思われたら、一瞬で作品は台無しになってしまう。すごく慎重かつ丁寧な作業を強いられましたが、自分としてはこれ以上はできないほど、ダブル一人称で書ききることができたと思ってます。ネタバレすると、晴香葉子さんという最高のパートナーの手助けがあったからこそ、可能になったんですけどね☆連載中、毎日のようにチェックしてもらったなぁ~。「波美はそんなこと言わないから…」「どうして、そういう行動に…」なんて具合に。もっと言うと、海都の語りの部分でも、登場人物に感情移入しすぎる傾向にある泉を制御し、「これは海都の話し方じゃなく、泉さんの口癖…」という具合に、いつも本当にありがたいアドバイスをちょうだいしました。『クロスロード』の小説技法的に大きな売りとなる「ダブル一人称」も泉忠司ひとりでは破綻して不発に終わったことはあきらかで、泉忠司&晴香葉子ユニットだからこそ、あのクオリティでできたのです!このように、それぞれの原稿をただ持ち寄ってあわせただけではなく、こういう点でも、完全にコラボしているんですよ♪そして、ダブル一人称だからこそ、海都と波美それぞれのキャラクターが「語りそのもの」からも伝わるように、表記などにもこだわり抜きました。例えば、海都の語りでは海都の聡明さが前面に出るように「螺旋階段」と漢字表記にしている部分を、波美の語りでは優しさが前面に出るように「らせん階段」というふうに平仮名を多用したり。ちなみに、表記法、句読点の位置、「。」「、」「…」「!」などの記号の使い分けも、迷ったときは全部2人で相談して決めたんです。おかげで、毎日のように電話やメールで凄まじい時間を費やし、2人とも慢性的な睡眠不足に陥った連載期間でしたが、妥協しなかったからこそのクオリティを実現できたと自負しています。昨日の日記でも書いたように、これ以上の「共著」はできるはずがないと断言できる所以を垣間見ていただけたのではないでしょうか。このように、時間とエネルギーを惜しみなく注いで作り上げた『クロスロード』のダブル一人称の語り、ぜひ楽しんでくださいね!
Sep 12, 2006
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泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』発売まであと5日となりました!そこで、今日からいつもの「特別立ち読み企画」と同時に、発売記念新企画!「『クロスロード-あの日の約束-』のオススメポイント!」を掲載していきます!『クロスロード-あの日の約束-』オススメポイント1.恋愛小説×恋愛学でひとつの作品!何と言っても、「恋愛小説×恋愛学」でひとつの作品になっているところが、従来にない斬新なポイントです!当初は、葉子さんの恋愛学にあわせて小説を書いていくつもりが、毎日のように凄まじく議論に議論を重ね、お互いの想いやメッセージが完全に重なったところで作品にしていきましたので、結果的に小説のための恋愛学でもなければ、恋愛学のための小説でもない、完全に融合したひとつの作品に仕上げることができたと自負しています!きっと誰と誰が組んでも、これ以上の「共著」はできるはずがない…そう思えるほど、泉も葉子さんもすごい時間とエネルギーを全力で費やしました。毎日掲載している「立ち読み」を読んでいただければ、垣間見ていただくことができるかと☆また、葉子さんの恋愛学による解説がなければ、絶対に使えないような技術を、小説執筆に使うことができたのも、個人的にはすごく面白かったですね!『クロスロード-あの日の約束-』は、もしかしたら、新しい文学形式を生み出したということで、後に教科書などで取り上げられてもおかしくないほどの、いろんな意味で、きわめて斬新な作品なのです!では、お待ちかね、特別立ち読み企画第11回「疑惑」です! 慎ちゃんも到着し、いつものように4人で飲み始めた。このメンバーで、この店で飲むのはまだ3回目なのに、なんだか昔からこうしてよく集まっていたような気がする。そう感じられるのは、海都との距離が近くなったからかな。海都の態度はいつもとまったく変わらない。このあいだのことなんて、何もなかったかのよう。でも、4人で1時間、2時間と過ごすうちに、気のせいかもしれないけど、海都がわたしに、少なくとも前にここで集まった時よりは、心を開いてくれているのが伝わってくる。ただ、麻衣子の様子があきらかにいつもと違う。あんなによくしゃべる麻衣子が、今日は聞き役に徹している。ときどき何か考え事でもするようにボーッとしていて、海都や慎ちゃんが投げかける言葉への、返事のタイミングもちょっと遅れてる。わたしと海都が先に来ていたことをずっと気にしているのかな。やっぱ、不自然だったかな…。 「ねぇ、今日はどうして海都さんと波美は2人で先に来てたの?」突然、麻衣子がストレートな質問を投げてきた。 「えっ、別に、たまたま…」 「遅刻魔の波美がわたしより早く来るなんて、ありえないもん」麻衣子はわたしをじっと見る。 「…」 「俺が呼び出したんだよ」 返事に困るわたしに、海都が助け舟を出してくれた。 「こないだ風邪ひいたときに、波美が看病に来てくれてさ。その時、時計を忘れて行ったから、渡したかったんだよ。ちゃんとお礼も言えてなかったし。だから30分早く来てくれって、俺が頼んだんだ」 「海都、あいかわらず水臭いなぁ!お前、風邪ひいてたなら言えよ!飯くらい作りに行ってやったのに。でも、波美ちゃんが行ってくれたならよかったよ。こいつ、このとおり、いいカッコしぃだから、いつもコッソリ、ひとりで苦しむんだよ。たまには友だち頼れよな~」場を取り繕おうとする慎ちゃん。ほんと、こういう時には、慎ちゃんの存在はすごくありがたい。と思ったその時、 「応援するって言ったのに!」 突然、麻衣子は席を立ち、荷物を持って、らせん階段を駆け下りていく。 「待っ…」 呼び止めようとしたけど、声が出ない。思いがけない出来事に、あっけに取られ、完全に固まっている慎ちゃん。すると、海都が立ちあがった。 すぐに麻衣子に追いついた。大通りに出る手前のところで、立ち止まって呆然としている。 「麻衣子、急にどうした?俺、何か気に障ること言った?」 「ううん…」とうつむく麻衣子。 「だったら、どうして?みんな心配してるぞ。戻ろうぜ」 「嫌…。わたし…わたし…海都さんのこと…」 「えっ?」 「好きなの」 「…」「波美、応援してくれるって言ったのに!海都さんの具合が悪いなら、知らせてくれればいいのに!」 「そんなんじゃないよ。たまたま着信に気づいたときに、すげえダルくて…。波美の家近いから、薬持ってきてもらっただけだよ」 「海都さん、波美のこと、かばうんだ…。さっきも、そう。波美が困ってたから、本当のこと言ったんでしょ。ほんとは、みんなに知られたくないから、2人で先に会ってたくせに…。なのに、波美が困ってたから…だから…だから…」麻衣子は興奮して声を震わせる。「ほら、慎も言ってたとおり、俺、いいカッコしぃだから…」と言いかけたところで、さらに激した麻衣子は、感情の高まりを無理に抑えるような低い声で、「そうやってカッコつけてばっかだから、なかなかいい役、取れないのよ!わたし!帰る!」と言って、泣きながら、文化村通りを駅の方へと足早に去って行った。 歓迎会に繰り出す人で賑わう渋谷の夜の街に、麻衣子が消えていくのを、何も言えないまま、何もできないまま、ただ眺めていた。ふうっと息をつき、踵を返して店に戻る。麻衣子のことは心配だったが、それ以上に、俺の心には大きなモヤがかかっていた。いい役取れないって…。何で、麻衣子はオーディションに落ちたこと知ってるんだ?波美以外は誰も知らないはずなのに…。晴香葉子の恋愛学9「他人より優れていたい」という気持ちは、誰しもどこか持っています。“テストに落ちる”“友達に何かで負ける”というような、客観的劣等感を感じる経験は、小さなコンプレックスという形で潜在意識に残ることがあります。いつもは自分でも気付いていない、そういったコンプレックスを刺激するような何かを見たり、聞いたりすると、疑心や不安などの感情が生まれます。胸から喉にかけての不快感や動悸がして、無口になり、緊張した姿勢をとりがちです。想像力という不思議な力によって、事実を確かめたわけでもないのに、疑心や不安は膨らみ、強い不安や恨み、怒りに発展。他のことは考えられないほど、頭がいっぱいになり、次に起こる感情は・・・「決着をつけたい」という強い思いです。その結果、“突き放す”“責める”“捨て台詞を言い、立ち去る”といった行動が起こりがちで、相手を傷つけてしまうことも・・・。もしかしたら、麻衣子ちゃんは、以前にも、「いいな」と思っていた男性が、波美ちゃんのことを先に好きになってしまった、という経験をしているのかもしれませんね。((C)泉忠司&晴香葉子)
Sep 11, 2006
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モト冬樹とジャイアンツ…いったい何のつながりかと思われるでしょう。なんてことはない。僕の今日のスケジュールです(笑)。毎日のようにお伝えしているので、そろそろ、耳タコかと思いますが…9月15日から泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』(ゴマブックス)が書店に並び始めるのですが、同じ版元のゴマブックスから、『クロスロード』と同日の奥付で、モト冬樹さんが本を出版なさいます。で、その本絡みのイベント&サイン会が渋谷のパルコで行われたのですが、ゴマのCOO様から、会場に来るようにとの呼び出しをくらったので、行ってまいりました。サインを求める行列の先頭で、モト冬樹さんは光り輝いてました。いえ、あの、変な意味に取らないでくださいよ(笑)。その後、せっかく渋谷だったので、Dexee Dinerにご挨拶がてらコーヒーを飲みに。すでに販売が始まっている『クロスロード』オリジナルカクテルもいい感じでメニューにラインナップされていました!その後、読売系列の某企業の社長様からちょうだいしたチケットを手に、東京ドームへ移動し、ジャイアンツ戦に。(いつもありがとうございます>H社長) ご招待いただいた席はバックネット裏で、快適に観戦。上原の好投、ニ岡のホームランでジャイアンツの快勝でした!ちなみに、泉が行くと、ジャイアンツは100%勝つんですよ。これまで、負けを見たことがありません。というわけで、思い切り仕事絡みのイベント2連発でしたが、遊んでるとしか思えない、楽しい1日になりました。ま、たまにはこういう日があってもいいですよね。そして、これから、締め切りが迫っている執筆を頑張ります!明後日からは、本番までノンストップで『赤毛のアン』の稽古が入ってくるし、少しでも進ませておかねば!頑張ります!
Sep 10, 2006
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明日(今日?)は忙しくなりそうなので、日付が変わってすぐの更新です。それにしても、泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』は発売直前になって、どんどん盛り上がりをみせています!ブログなどでご紹介くださる方も徐々に増えてきました。皆さん、本当にありがとうございます!『クロスロード』の最新ニュースやご紹介くださった皆様のリンク先などはココです!昨日の「晴香葉子のスピリチュアルLives」を観てくださった皆様、番組宛に、あるいは、直接メールをくださった皆様、本当にありがとうございました!『赤毛のアン』ももちろん頑張りますよ!では、『クロスロード-あの日の約束-』特別立ち読み企画第10回目「腕時計」です。 紛れもなく、あれは現実だったようだ。置き忘れた波美の腕時計…。あの日、たしかに波美はこの部屋に来たし、たしかに俺は波美を抱きしめた。そう思うと、柔らかくて温かい波美の存在がこの腕に蘇る。深く息を吸い込めば、波美の香りが微かに残っていて、全身を駆け巡るような気がする。すでに消えてしまっているはずなのに。こないだはありがとう。時計忘れてるよ。会える? 夜になって返信が届いた。風邪よくなった?時計気になってたの。ありがとう。今度の週末に麻衣子とご飯食べようって話してるから、その時、一緒に会えないかな?慎ちゃんにも声かけてみてよ! あの日、逃げ出すように出て行ったし、“やっぱり遊び人…”と用心してるのかな。“どうして、そういうことするの?”とか思ってるんだろう。急にあんなことしたんだから、そう思われても仕方ないか。それにしても、あの時、どうして俺は波美を抱きしめたんだろう…。風邪はもう平気。じゃあ19時にあの店で。時計渡すから、波美だけ30分前でよろしく。 あいかわらず、時間も場所も勝手に決めて…。でも、風邪よくなったみたいでよかった。今度は2人でってことだったんだ。みんなも一緒にって言わない方がよかったかな。でも、2人でなんて、どんな顔して会っていいか分からないし…。それに、麻衣子のことも…。うん、これでよかったのよ。 それにしても、海都はあの時、どうしてあんなことしたんだろう。体調が悪くて、誰でもいいから、甘えたかっただけなのかな。それとも、やっぱりただの遊び人で、わたしのこと、からかってるだけ?よく分からない。よく分からないけど、あの日、たしかにわたしは海都に抱きしめられた。そう思うと、海都の力強くて、だけど、優しく包み込んでくれるような腕や胸の温もりが蘇える。もうあの部屋に入ることはないのかな…。 Dexee Dinerは時間が早いこともあって、そんなに込み合ってはいなかった。この店の雰囲気にもだいぶ慣れてきた気がする。待ち合わせの18時30分にはまだ少しあったけど、らせん階段を上ると、テーブル席でコロナを飲む海都の姿がすぐに目に入った。「早いね」「ああ、暇だったから」 「風邪はもういいの?」 「おかげさまで。これ、忘れ物」 「ありがとう」 「お粥うまかったよ。毒が入ってないか心配だったけど、こうして生きてるってことは、大丈夫だったようだな」 「もう、そんなもの入れるわけないでしょ!」 「ジョークだよ、ジョーク。波美はすぐムキになるんだから」 目を合わせて笑ったところで、不安が取れた。よかった。いつもどおり話せる。でも、海都の様子はこれまでとまったく変わらない。海都にとっては何でもないことだったのかな。覚えてさえいなかったりして…。 この間のことには、お互いに一切触れないまま、たあいもない話で盛り上がっているところに、麻衣子が到着。 「あれ?波美、今日はどうしたの?珍しく早いじゃない。それに海都さんも」飲みかけのグラスに目を向け、怪訝そうにわたしを見る。 「うん…」とだけ言ったわたしは、とっさに目を伏せた。晴香葉子の恋愛学8黄色くてツヤツヤしたレモンを思い浮かべてください。半分に切って、片方を手に持ち、顔に近づけるという行動を想像すると、爽やかな柑橘系の香りを感じませんか?強くイメージすると、実際に行動しているときと同じような電機信号が、脳の中で起こります。例えば、手を伸ばすという行動を強くイメージすると、実際に腕を伸ばしたときと同じ反応が脳の中で起こります。恋人と強く抱き合った瞬間を思い出すと、実際に抱き合ったときと同じ反応が脳に起こり、そのときの感触や温度、香りなどがよみがえり、恋愛ホルモンが分泌。幸福感や快感で満たされます。このような、幸せな記憶による疑似体験は、とても心地よいものなので、胸を焦がすような恋に落ちると、疑似体験に集中できるよう、その人と会えないときは、“1人になりたい”という気持ちが無意識に強くなります。((C)泉忠司&晴香葉子)
Sep 10, 2006
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泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』発売記念!「発売日の9月15日まで、特別立ち読み企画!」9回目は「永遠の一瞬」です。気がつくと、すぐそばに波美がいた。「ごめん、起こしちゃった?」「俺、寝てた?」「うん。30分くらい。お粥できたよ。食べる?」 「料理できるんだ?」 「もう!お粥くらい作れるわよ」 「食べようかな。マズくないなら」 「そんなこと言う人には、食べさせてあげません」にっこり笑った波美は、キッチンへと向かう。 起きたばかりだからか、頭がボーッとしているからか、いつもの見慣れた空間に淡い霞がかかったような感覚を覚える。いまここに波美がいるということが、現実のものとは思えない。夢でも見てるんじゃないか。 「はい、マズいお粥でよければ、どうぞ」鍋のふたを取ると、ふわっと浮き上がった湯気が、雨に打たれて冷えきった俺の体を、穏やかに包み込む。本当に温かい。そして波美の空気。波美の香り。本当に優しい。 「あちっ!」 「もう、気をつけてよね。できたばっかだもん。そりゃ熱いよ」心配そうに笑う波美…。 「うまい」 「当たり前じゃない。誰が作ったと思ってるの…なんて。よかった。ちょっと心配だったんだ。お塩入れすぎちゃったかなって」照れながら安堵の表情を浮かべる波美…。 「じゃあ、わたし帰るね。お薬ここに置いとくから、ちゃんと飲んで寝るんだよ」立ち上がる波美…。その瞬間、衝動的に波美の手をつかんだ。 「えっ…」と、声にならない声。 「波美、俺、オーディションに落ちたんだ…」 俺は何を言ってるんだろう。普段の俺なら、自分の失敗を、他人にさらけ出すことは絶対にない。風邪で弱気になっているだけなのか。ひとりになるのが寂しくて、何でもいいから、話したいだけなのか。波美の優しい空気がそうさせるのか。 一瞬の沈黙のあと、目を細くして微笑んだ波美は言った。「よかったね」「どうして?落ちたんだぞ。絶対いけると思ってたのに…」「なら、なおさらよかったよ。だって、そんな見る目のない人たちと一緒にお仕事したって、いいことないもん」 波美の言葉で、体中から一気に力が抜けていく。ずっと背負ってた“焦り”という、大きな重い荷物を降ろしたような気分だ。 「波美って変わってるよな。俺、こんなこと、誰にも話したことないよ。何で、波美には話せるんだろ…」 「海都、手、痛いよ…」 「あっ、ごめん」さっと手を離す。 「手、熱いよ。熱あるんじゃない?」 「そうかな?」自分の額に手をあて、次に波美の額に手をあてる。 「よく分からないや」と笑った瞬間、波美と目が合った。波美の目に吸い寄せられる。 「こうすれば分かるかな…」波美の額に額をくっつける。 「ちょっ…」自分の鼓動が高鳴るのが分かる。「どう?熱ある?」 「うん…たぶん…」「波美、ありがとう」「うん」かすかに震えた声でささやく波美。その声と一緒に漏れる波美の吐息が、俺の吐息と交じり合う。次の瞬間、ほぼ無意識に、波美を抱きしめていた。柔らかい体。心地いい温もり。甘い香り。永遠とも思える一瞬…。いまにも心臓が止まりそう。わたしに何が起こってるんだろ。海都はどうして?頭が真っ白になる。海都に抱きしめられると、こんなにドキドキするのに、信じられないくらい心が安らぐ。何だろう、この感覚。このまま海都の腕のなかに…でも…麻衣子…。息ができない…。「お粥多めに作っておいたから、夜にでも温めて食べてね。薬もちゃんと飲んで…」早口の上ずった声で言いながら腕を振りほどき、バッグを手に、靴も履きかけのまま、そそくさと海都の部屋を出る。 「お大事に」とだけ言って、振り返りもせず外に出ると、あわててドアを閉めて、階段を駆け下りた。カランカラン… 空き缶につまずいたところで、立ち止まって息をつく。びっくりした。いまのは何だったんだろう。まだ心臓がドキドキしている。どのくらい海都の部屋に…あっ!時計!テーブルに置いてきちゃった…。晴香葉子の恋愛学7ダイエット中なのにお腹がすいてしまったとき、食べ物を見つけて、一口だけのつもりが、いつの間にか全部食べてしまった・・・というような経験は、ありませんか?人の脳には、情動を誘発する刺激が与えられ、行動が起きると、ホルモンなどが分泌。それにより得られる快感を認知し、次の情動を誘発させていく…というシステムが備わっています。恋をすると「好きな人と2人きりになりたい」という情動が生まれます。それが叶うと、オキシトンなどのホルモンやニューロンの活動を活発にするドーパミンなども分泌。分泌量の増加と共に情動もエスカレート。もっと近くへ・・・少しでも触れたい、触れられたい・・・強く抱きしめたい、抱きしめられたい・・・そして、それが叶ったときには、緊張感とともに訪れるあまりの心地よさ、幸福感で、一瞬頭の中が真っ白に。ハッと我に返り、次の行動を起こしたとしても、注意力が低下しているため、いつもなら無意識に身につけて出るメガネや腕時計、鍵などを置き忘れてしまったり、出口を間違えてしまったり、ということが起こります。((C)泉忠司&晴香葉子)
Sep 9, 2006
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今日は晴香葉子のスピリチュアルLivesに『赤毛のアン』を主催する国連クラシックライブ協会の小池代表とともに、ゲスト出演してきました。と言っても、泉は9月29日にもゲスト出演させていただくので、今日は、サポート出演でおとなしくしていましたが。1回目は「カリスマ大学講師・イギリス文学研究家」2回目は「恋愛小説家」第3回目は「ミュージカル俳優」として登場しましたが、4回目はどういう肩書きで登場するでしょうか?ご期待ください♪いずれにせよ、誰にも破られない最多出場記録を樹立するぞ~!!(笑)さてさて、『クロスロード』発売記念特別立ち読み企画第8回「部屋」です! どしゃぶりの雨が冷たく肌に突き刺さる。伸ばした前髪から流れ込む雨の雫は瞳から溢れて頬を伝う。いつもの街の喧騒が完全なる静寂に変わり、自分の周りだけがセピア色になったような、不思議な感覚を覚える。実際には、雨音をかき消すほど、けたたましく鳴り響く車のクラクションも、不意の雨を大げさに騒ぎ立てる人々の声も、いつもどおりなのに。 今回のオーディションには自信があった。演技審査では、いまの自分にできる最高の芝居ができた。落ちるはずがない…少なくとも、俺はそう思っていた。でも駄目だった。俳優なんて向いてないんじゃないか。無力とも脱力ともいえない、倦怠感が全身を覆う。 アパートに戻り、ベッドに体を放り投げると、一気に疲労が襲ってきた。風邪でもひいたのか全身が鉛のようだ。ポケットから携帯を取り出すと、緑のライトが点滅している。開くとそこには“波美”の文字。 「何か用?」電話をすると、波美は驚いた声をあげる。 「あっ!もしかして着信入ってた?ごめんなさい。携帯いじってたら、間違ってボタン押しちゃって、すぐに切ったんだけど、間に合わ…」「ねぇ、薬持ってない?」「えっ?」 「すげえダルくって。風邪ひいた…」 「大丈夫?熱は?」「分かんない」「病院行った?」「行ってない」 「ダメじゃない!下北だよね。すぐに行くよ!」 波美に住所をメールしたところで意識が朦朧としてきた。俺、波美に何であんなこと言ったんだろ…。携帯を握り締めたまま眠りにつく。 鍵は開いていた。入るとすぐに、ずぶ濡れの服を着たままベッドに横になった、海都の姿が眼に飛び込んでくる。 「大丈夫?上がってもいい?」玄関口から声をかけると、ゆっくりと目を開く。 「波美?来てくれたんだ…」 「“来てくれたんだ”じゃないでしょ。そんな格好で寝てたら、風邪ひどくなっちゃうよ!」 「ああ、着替えてくるよ」海都は起き上がり、Tシャツを持って、洗面所に向かう。 初めて入る海都の部屋。建物自体はたしかに古いけど、珍しいデザインの白いカーペットと、壁にかかった波のような布が、海のイメージ。珊瑚のかけらを敷きつめた白い箱、大きな白い貝殻で作ったランプ、キレイな音を奏でるパイプ型の風鈴、天井から吊るされた流木。家具も白とブルーで統一されている。オレンジのライトは夕陽のよう。 「悪いな。ほんとに来てくれるなんて、思わなかったよ…」着替えを済ませた海都は、戻ってきて、申し訳なさそうに視線を落とす。「ううん、近いから平気。寝てて。何か作るから」「毒入れたりしない?“遊び人”をこの世からひとり抹殺するチャンスだぞ」「そういう冗談を言う元気があれば、大丈夫ね」 ベッドに横になり、キッチンに立つ波美の後ろ姿を眺める。この部屋に波美が来るのは初めてなのに、あまりにも自然で、ずっと一緒に暮らしていたような不思議な感覚にとらわれる。鍋から立ち上がる湯気は何とも温かく、波美の香りと混じりあった、優しい香りが漂ってくる。そういえば、誰かに看病してもらうなんて、初めてじゃないかな。弱っている自分、だらしない自分を見られるのが嫌で、元カノでさえ誰一人、病気のときに部屋に入れたことはない。 勢いで海都の部屋まで来ちゃったけど、麻衣子に悪かったかな。でも、病気だし、仕方ないよね。麻衣子のところからは遠いし、うちからだと電車で3分だもん。今わたし、海都に見られてるのかな。でも、あの状態じゃ、わたしのことなんか気にしてる余裕もないか。振り返ってみようかな…。やっぱり、やめておこう。目が合ったら、どんな顔していいか分からないし。それにしても、あんなずぶ濡れのまま寝てるなんて、よほど風邪が辛いのかな。それとも何かあったのかな…。晴香葉子の恋愛学6脳の中には、何十億ものニューロンが、活動しながらネットワークを形成、行動をコントロールしています。衝動や感情は、分別・理性・連想などのフィルターを通り、行動へと発展します。そのプロセスの繰り返しと脳の発育により、18歳くらいまでに、全体として調和のとれた「いつもならこうする」という行動パターンが形成されます。“その人らしさ”や“個性”と言われるもので、私たちは、普段はこのシステムに従って行動しています。一方、脳には、「非常事態には、迅速で大胆な行動ができる」というシステムも備わっています。深いショックを受ける・多大な喜びを感じるなど「覚醒」を促すような事態には、ドーパミンやノルアドレナリンなどの分泌が活発になり、いつものプロセスを省略、後から思えば驚いてしまうほど、思い切った行動を起こせます。そして、そのような行動が起きている間は、ドキドキすると同時に、普段感じることのない心地良さも感じます。また、このような経験が“人生の転機”となる人も多いですよ。((C)泉忠司&晴香葉子)
Sep 8, 2006
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サエキけんぞうのポッドハンターに約1年ぶりにゲスト出演させていただきました。今回は泉忠司&晴香葉子ユニットとして♪『赤毛のアン』、プロレス、恋愛ホルモン、そして『クロスロード』…サエキさんと泉&晴香の貴重なトークをぜひ聞いてみてください♪どなたでも無料で聞けますよ!もう配信されています☆詳しくはココを♪収録後の地ビール、ドイツソーセージ最高でした!サエキさんご馳走様です☆そして、今夜23時から「晴香葉子のスピリチュアルLives」に『赤毛のアン』を主催している国連クラシックライブ協会の小池代表がゲスト出演なさいます。ぜひご覧ください!番組宛への質問メールもお待ちしています。
Sep 8, 2006
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ついに!『クロスロード-あの日の約束-』の見本を手にしました!感動、感激、何と言っていいか…。ご覧のとおり、オビは何と!香里奈ちゃんが書いてくださいました!ドラマやCMで大人気の香里奈ちゃんも読んで気に入ってくださり、こんな素敵なオビ文をちょうだいし、嬉しい限りです!そして、写真では見えない裏オビは「恋愛学の解説付きの新しい“恋に効く”小説が誕生!」です♪この本は何と言っても、「泉忠司の小説×晴香葉子の恋愛学」が最大の売りですからね☆すでに魔法のiらんどでは先行予約が始まりました!書店にも15日から並び始めますよ!ぜひ手にとってみてくださいね☆では、お待ちかね「発売記念特別立ち読み企画」第7回「勘違い」です。 土曜の渋谷はすごい人だった。ハチ公前広場の雑踏を横目に、スクランブル交差点で信号待ちをする人の群れに混じる。これだけ人がいれば、今ここにいて、この瞬間にはまだ出会っていない人同士が、いつか出会って、恋をして…なんてことがあったりするのかな。普段ならうんざりするはずの人ごみで、そんな思いが、ふと頭をよぎったとき、「居酒屋はいかがですか?」とキャッチのお兄さんが声をかけてきた。「決まってますから」と言ったところで、信号が青になったので、歩き始める。そう、決まっている。これから海都に会う。どうしてわたしを誘ってくれたんだろう。何か相談かな。でも、会ったばかりのわたしに?未来さんのこと?慎ちゃんが麻衣子のことを気に入ってて、協力して欲しいとかだったりして…と、考えながら店に向かっていると、背後から突然、「波美!」という聞きなれた声。振り返ると、真新しいワンピースを着た麻衣子が小走りで近づいてくる。「めずらしく早いじゃん!」「麻衣子!どうしたの?」やましいところでも見られたような気分で、驚いた声をあげる。「わたしはいつも遅れないでしょ~。ああ!これのこと?昨日買っちゃった。どうかな?」状況が飲み込めたわたしは、「うん、似合ってると思うよ…」と言った。 たしかに、海都からもらったメールには2人でとは書いてなかった。普通に考えれば、麻衣子や慎ちゃんも一緒に決まってる。どうしてデートなんて思っちゃったんだろ。勝手に勘違いしていた自分を、内心恥ずかしく思いつつも、平静を装い、店に入る。海都も慎ちゃんもまだ来ていなかった。 「あれ?波美、いつもと雰囲気違うね?」 「そう?気のせいでしょ?」 麻衣子にオーダーをお願いして、すぐにトイレに入り、ファンデーションでチークとシャドウを上から押さえ、グロスもふき取る。「そんなわけないじゃない…」ひとり言を言って、深いため息をついた。鏡に映るのは、いつもの自分の顔。ナチュラルメイクには不似合いな、買ったばかりのピンクの服が浮いて見える。 席に戻ろうとすると、麻衣子の前に座った海都の後姿が見える。 「あっ、波美、お帰り~!海都さんに、このワンピース似合うって言ってもらっちゃった!」 「よっ!戻ってきたな。似合うって思ったから、正直に言っただけだよ。慎、まだ来てないみたいなんだ。あいつ、遅刻なんてしないんだけどなぁ」携帯を取り出し、電話をかける。 「だめだ、出ない。東横線止まったのかな?そのうち来るだろ。先に飲んでようぜ」海都は携帯をテーブルの上に置き、生ビールを口に運んだ。わたしには何も言ってくれない。やっぱりこの服、似合ってないのかな。 「慎ちゃんって、東横線のどこでしたっけ?」麻衣子が尋ねる。 「日吉だよ」 「海都さんも東横線?」 「いや。俺は下北」 「えー!すごい!あそこ家賃高くないですか?」 「高いところも多いけど、うちはぜんぜん。かなり古いボロアパートだし。2人はどこに住んでんの?一人暮らし?」 「実家です。わたしは駒込で、波美は上原」 「さっきから、ボーッとしてるけど、そんなに気になる?慎のこと」いたずらな笑顔を向ける海都。 思いもしない言葉に驚いて、「えっ!そんなこと…」と言いかけたところに、「ごめーん!」と慎ちゃんがやってきた。 「事故で電車が止まっちゃって…」 「遅いよ!慎がなかなか来ないって、波美が気にしてたんだぞ」と海都が言うと、慎ちゃんは照れ笑いを浮かべながら、わたしの方を見て、「ごめんね」と手を合わせて謝る仕草をする。 その日の深夜、麻衣子から電話が入った。 「波美、わたし、海都さんのこと好きになっちゃった」 「えっ…」 「海都さんのこと、好きになっちゃったみたいなの」 「そ…そっか。うん、見てれば何となく…」 「波美は慎ちゃんのこと、気に入ったんでしょ。真面目だし、誠実だし、波美の好きなタイプだよね。慎ちゃんも、波美のこと、好きだと思うよ。いいなぁ。絶対うまくいくよ!問題はわたしの方だ。海都さんモテそうだしなぁ。波美、応援してよね!」 「…」 「波美、聞いてる?」 「え、うん。聞いてるよ。あ、そうだ、麻衣子、明日の2限なんだけど…」晴香葉子の恋愛学5服などを買うかどうか悩んでいるとき、店員さんから「最後のひとつです」と声をかけられると、「じゃあ買っておこう」と決断が早まったりしませんか?私たちは、体験からの学習により、“手に入りにくくなる”という情報が入ると、手に入れようとする意欲が高まりします。また、「友だちのことは大切にし、応援するべきだ」ということは、成長段階で教養として学んでいます。自分も気になっている人のことを友だちから先に好きだと言われてしまうと、たとえ予感していたことであっても、驚きと衝撃がはしります。他では経験したことのないような、手に負えない感情が込み上げ、混乱。とにかく今の状況から抜け出そうと、話題を変えたり、何か理由を言って電話を切ろうとしたり…。電話を切った後しばらくは、呆然とするかもしれません。脳からは、ドーパミンやフェニルエチルアミンが急分泌。体温の上昇を感じ、行動を起こしやすい状態になり、その次に起こる感情は、後悔。あ、応援するって言っちゃった・・・でも、ちょっと待って。海都のタイプから想像すると、本当に気になる女の子のことは、軽くほめることができないだろうし、自分からは、近くに座れないかも。波美ちゃん、まだあきらめないで!((C)泉忠司&晴香葉子)
Sep 7, 2006
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昨日はサエキけんぞうさんの番組に泉忠司&晴香葉子をゲストとしてお招きいただき、その収録を行ってきました。9月8日配信分、12日配信分と2回にわたり、「サエキけんぞうのポッドハンター」に出演していますので、ぜひお聞きください!『クロスロード』トークはもちろん、面白い話が満載ですよ!特に、サエキさんと葉子さんのトークは最高で、泉は途中から普通にリスナーとして、お二人のかけあいを楽しんだだけのような…(笑)。詳細は、明日アップしますね!そして、収録後に(正確には、収録後にビールを飲んだ後に)撮った写真を公開!言うまでもなく、泉&晴香が手にしているものは、本邦初公開!『クロスロード-あの日の約束-』の表紙(オビなしバージョン)です。ちなみに、本の完成前プロモ用に編集者さまに作っていただいた表紙のみ本物で、中身は別の本だったりしますが…(笑)。そして、いよいよ、今日!!正真正銘、本物の『クロスロード』の見本が完成します!!なんだかワクワクソワソワで、子どもが産まれる直前の父親はこういう心境なんだろうなぁ…という気分☆泉としては今年だけでも6冊目の本ということで、毎月のように今日のような日を迎えているわけですが、『クロスロード』は泉にとってすごくすごく特別なんです。晴香葉子さんとの共著であること、泉忠司の処女小説であることはもちろん、他にも理由はいくつもあって、「生きた痕跡」ではなく「生きた証」を残せたな…って初めて実感しています。だからでしょうね。処女作にあたる『泉式文科系必修論文作成術』のときより、泉の方向性をある意味決めるきっかけとなった『SONGlish!宇多田ヒカルSONG version』のときより、そして、大ヒットシリーズとなったばかりか、泉にとっては音楽CDを世に出すことになった『歌って覚える英文法完全制覇』のときより、ドキドキワクワクソワソワなのです。皆さんお待ちかね、オビ付き実物写真のアップをお楽しみに~♪そして、「特別立ち読み企画」の本日分もそこでアップしますので、あわせてお楽しみに~♪
Sep 7, 2006
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今日はサエキけんぞうさんの番組に、晴香葉子さんと一緒にゲストで出していただくので、その収録です。サエキさんとのトークはすごく楽しいので、ワクワクですが、そこに晴香葉子さんがどう絡んでくるのか興味津々!放送日をうかがったら、その詳細情報をすぐにアップしますね♪ついに!!!明日!!!『クロスロード-あの日の約束-』の見本が手元に…!!!そして、緊急予告です。見本を入手したら、表紙画像をアップしますね。実はですね、現在ドラマにも出演中あの人気タレントが、『クロスロード』を気に入ってくださり、オビを書いてくださっているのです!表紙画像アップをご期待ください♪では、泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』の出版記念「発売日まで特別立ち読み企画」、第6回は「メール」です! 一度連絡ちょうだい…か。ペーパーナプキンを手に、携帯を開き、そしてまた閉じる。何度繰り返しただろう。あの後すぐに、連絡先だけ書いて、メールしておけばよかった。電話の方がいいか、メールの方がいいか、どういうタイミングで連絡すればいいのか、迷っているうちに3日が過ぎた。連絡しないのは失礼だし、あと何日も経つと連絡しづらくなる。もう早すぎて、“俺を狙ってる”とか勘違いされることもないだろうし、今日がちょうどいい頃よ。意を決したわたしは、もう一度、携帯を開き、メールを書きはじめる。波美です!連絡遅くなってごめんね。あの後ちょっと忙しくて。こないだは楽しかったね!お芝居やるとき教えて♪「遊び人」に教えるのは怖いけど…なんて(笑)。わたしのアドはこれ。番号は080-XXXX-XXXXだよ。いつでも連絡してね☆ これじゃ、あまりに軽いかな。いきなり謝るのも、変よね。別に忘れてたわけじゃないし。「遊び人」も冗談にとってもらえればいいけど、しつこいとか思われそう。それに、「いつでも連絡してね」なんて書いて、連絡待ってるって思われても嫌だし…。波美です。こないだは楽しかったです。お芝居やるとき教えてください。観に行きます!わたしのアドはこれ。番号は080-XXXX-XXXXです。 ちょっとそっけない気がするけど、これくらいでいっか。まったく、わたしったら、メール1本で、何をこんなに悩んでるの。バカみたい。 「海都、いま携帯鳴ってなかった?」と慎が言うので、携帯を取り出してみると、赤いライトが点滅していた。 「ほんとだ。メールが入ってる。それにしても、お前、ほんと耳いいよな」画面に目を移す。登録していないアドレスからのメール。 「ああ!波美からだ」 「えっ!海都、いつの間に波美ちゃんの…」驚いた声をあげ、妙に動揺した素振りで、グラスを口に運ぶ慎。 「こないだ飲んだときに、教えたんだ。ほら、お前らが会計に行ってるときに…って、何を気にしてんだ?あーっ!!さては、お前、波美のこと!!そうなのか?」慎の肩にひじを乗せた。 「そんなんじゃないよ。いや、でも、まぁ、ちょっといいかな…って。でも、海都が携帯教えるなんて、珍しいよな」ジントニックを一気に飲もうとするが、口に含みすぎて横からこぼす。 「わっ、ごめんごめん。酔ったかな」頬を赤らめるが、あきらかに、酒のせいではなさそうだ。 「こないだ楽しかったし、またみんなで飲むか!今度の土曜は?お前、麻衣子に言っとけよ。あとで、波美にもメールしておくから」慎は自然と笑みをこぼす。分かりやすい奴。 メールを送っただけなのに、大きな仕事をやり終えた気分で、LUSHのバスボムを入れて、いつもよりゆっくりお風呂に入った。お風呂からあがり、コントレックスを飲むと、体中に水分が行き渡る気がする。う~ん、気持ちいい! ふと携帯を見ると、赤いライトが点滅している。海都かな…そんな早く返信するタイプじゃなさそうだし、麻衣子かな…。ドキドキしながら、携帯を開く。今度の土曜日、一緒に飲まない?19時にあの店で。 海都 そっけないメール。あんなに悩んだメールの返信がこれ?しかもいきなり、デートの誘いなんて、やっぱり遊び人じゃ…と思いつつも、不思議と体が火照ってくる。湯あたりしちゃったかな。もう一杯、コントレックスを飲み、もう一度メールを読む。わたしの都合を聞きもせずに、時間と場所を指定するなんて、勝手な人。でも、メール、大丈夫だったみたいでよかった。やっぱ“遊び人”って書いてやればよかったかな…。すぐに返信を書いた。 うん。土曜日19時にあのお店で!楽しみにしてます♪晴香葉子の恋愛学4恋をすると、携帯電話は、昨日までの携帯電話とは、全く別の存在になります。メールが届いても、何も考えずに開いていたはずの携帯電話が、受信ランプの点滅だけで、アドレナリンを誘発し、心拍数を上げてしまうほどの影響力を持ちはじめます。そして、「彼(彼女)かも!」という期待がはずれたとき、私たちは、思っている以上に失望します。そのため、期待はずれだったときに備えて、防衛本能が働き、「彼(彼女)かな」という期待と同時に、「きっと友だちよ」「お母さんかも」という推測も無意識に加える傾向があります。((C)泉忠司&晴香葉子)『クロスロード』に関する詳しい情報はこちらを☆
Sep 6, 2006
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今日はこれから横須賀基地に行ってきます。『赤毛のアン』を主催している国連クラシックライブ協会の代表や事務の方と、10月の『森は生きている』英語版の基地公演に関する打ち合わせに、ご挨拶兼通訳でご一緒させていただくことに。あそこに行くの久しぶりだなぁ。頑張って英語話してきまーす!では「『クロスロード』特別立ち読み企画」第5回「ミライ」をどうぞ♪ 話してみると、たしかに悪い人ではなさそう。どことなく、気難しい感じはするけど、それは、わたしたちに、まだ心を許していないからだろう。海都を見てると、出会って2時間にも満たないのに、すごく親密に、少なくとも、周囲からはそう見えるように、過去の恋愛体験や、好みのタイプまで話している自分たちの方が、逆におかしいんじゃないかって気がしてくる。 「俳優やってるんだぁ!だから、そんなカッコイイんですね!海都さんは、彼女いるんですか?」3人で飲んでいたときよりも、分かりやすく上機嫌になった麻衣子が尋ねる。「それ聞いてどうすんの?俺と付き合いたいわけ?」そっけなく言う海都。「おい、海都、そんな言い方ないだろ。飲みの席でありがちな話じゃないか。挨拶みたいなもんだよ、挨拶。なぁ、麻衣子ちゃん」慎ちゃんが助け舟を出す。「だったら、なおさら聞いて欲しくないね。愛だの恋だの、軽々しく話しすぎだよ。いたって、いなくたって別にいいじゃん。本気で好きになれば、彼女がいようが、結婚していようが、奪えばいいだけ。相手がいるからあきらめるなんて、しょせん、その程度。そんな軽い愛情、俺はいらないね」海都は店員さんに声をかけ、コロナを注文する。「こいつ、彼女がいないから、スネたこと言ってるだけなんだ。気にしないでね」「おい、慎、誰がスネてるって?お前だって、いないじゃないかよ!ったく、女に弱いんだから。どっちの味方だ?こないだ、酔いつぶれたお前を、家までおぶってやったのは誰だっけ?」海都は慎ちゃんの頬をパシッと軽くはたいた。「あ、いや。ほら、の、飲もうか。波美ちゃんは何飲む?2人ともお酒、強いんだね。僕なんて、ぜんぜん弱いからさ。もう顔、真っ赤だよ~」場の空気が壊れないように、気を遣って、テンションをあげる慎ちゃん。ほんといい人。それに比べて、海都はどこまでもマイペース。だから、この2人、気が合ってるのかな。なんだか、いいコンビ。それにしても、さっきの発言。見た目はチャラチャラしてるけど、本当はすごく真剣に生きてる人かも。「遊び人」なんて言って、悪かったかな…。「あれ?海都?」声の方を見ると、スラッと背が高くて、顔の小さい、あきらかに一般人とは違う、華やかな雰囲気の女性。「おぉー!未来!撮影だったんじゃないのか?」いかにも親しそうにハイタッチを交わす2人。見ちゃいけないような気がして、わたしは視線を落とした。 「慎ちゃんもいたんだ」と声をかけたけど、すぐに海都の方を見て、話を続ける。「早く終わったから、モデル仲間や、スタッフさんと飲みに来たの。友だち?」と言って、わたしたちの方を見る。 「ああ、さっき会ったんだ。慎のバイト仲間の麻衣子と、その友だちの波美。こいつは、俺の双子の妹みたいな奴で、未来。よく女向けの雑誌に出てるらしいけど、知ってる?」 “Hey Mirai, Where is the men’s room?” (ミライ、トイレはどこ?) “Over there.”(向こうよ) “Are they your friends? Everybody is waiting for you.”(彼らは友だち?みんな待ってるぞ) “OK, I’ll go downstairs soon.”(わかった、すぐに降りるわ) 「ごめん、みんな待ってるみたいだから、行くね。下で飲んでるの。あ、その前に、わたしもトイレ!」そう言って、どう見てもモデルにしか見えない、外国人男性の後を追う。「俺たちも、そろそろ出るか」さっき注文したコロナを一気に飲み干す海都。麻衣子と慎ちゃんがお会計をしている間、海都と2人になったので、勇気を出して、言ってみた。「あの、遊び人なんて言ってごめんなさい」「そんなの気にしてないよ。ほんと、波美って面白いくらい、真面目だなぁ」と言った海都の笑顔は不自然で、未来さんに見せていた、屈託のない笑顔とは、まったく違う。もっと作り笑いがうまくてもいいのに。「本当に俳優さん?」「弱小プロダクションの所属だし、まだ全然いい役もらえないけど。いつか絶対、月9の主役をやるんだ!」海都は目を輝かせる。未来さんに負けたくないんだろうな。 「お芝居とかも出るの?見てみたいな」「ああ、じゃあ、案内出すよ。一度連絡ちょうだい」テーブルに置いてあったペーパーナプキンに、携帯番号とメルアドを走り書きしてくれた。店を出ると、心地いい春の夜風が音を立てて、わたしたちを通り過ぎていく。海都と慎ちゃんがいなくなると、すぐに麻衣子が騒ぎ始めた。「すごかったね!キレイで、スタイルもよくて、英語もペラペラ!モデルのミライでしょ。わたし知ってる!雑誌で見たことあるもん!海都さんの彼女かな?」「さぁ。でも彼女いないって…」海都がくれたペーパーナプキンの入ったバッグを握りなおした。晴香葉子の恋愛学3恋したときに分泌されるホルモンは、軽い麻薬と同じくらい快感をもたらすもので、恋に落ちると、人は、起きている時間の80~90%も、その人のことばかり考えてしまいます。考えるのをやめたいと思っても、コントロールはきかず、いつも思い出しては、ついボーっとしてしまいます。そして、相手のことを肯定的に認知しようとする脳内システムが働き、「本当は、いい人」「恋人は、いない」「私に気があるかも」という希望的推測が起こります。その人は、唯一大切な存在となり、その人のものならば、たとえ消しゴムひとつ、ボールペン1本、ペーパーナプキンでさえ、とても愛しく感じます。((C)泉忠司&晴香葉子)
Sep 5, 2006
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久しぶりに凄まじく寝ました。軽井沢の心地いい疲れが僕を睡眠へと誘い…。15時間は寝ましたね。気持ちばかりの夏休みです!(笑)原稿をお待ちの編集者の皆様、今日からふたたび再開しますからね!アンの歌とダンスも頑張ります!それではお待ちかね、「特別立ち読み企画」第4回、泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』です。-2003年3月- 「バイト先の先輩と、今度飲もうって話してるんだけど、波美も来ない?向こうも友だち連れて来るって!」麻衣子が声をかけてきたのが、すべての始まりだった。温かい陽射しが一面に降り注ぎ、桜のつぼみがふくらみ始めている。こないだまでの肌寒い空気は、まるで遠い過去のよう。 「どうしようかな。合コンなんて好きじゃないし…」 「まだ遼さんのこと引きずってるの?あのね、慎太郎さんって先輩、すごくいい人なんだけど、4月から社会人だから、バイトやめるんだ。それで、お別れとお祝い兼ねて、飲もうって。ね、いいでしょ。友だち連れて行くって言っちゃったもん」 なかば強引に麻衣子に連れて行かれることになったけど、新しい出会いに、どこかときめいてる自分がいた。わたしにしては珍しいこと。思えば、あの時すでに、何かの予感があったのかもしれない。いつもより少しだけ濃く塗ったチークに、淡い恥じらいを感じつつ、待ち合わせの店に向かった。渋谷の街の喧騒から少し離れたところにあるDexee Dinerは、オシャレなカップルや外国人でいっぱいで、どこからどう見ても、わたしは場違いに思える。店員さんに案内されるがまま、らせん階段を上ると、すぐに麻衣子が眼に入った。「遅れてごめんね」 「わたしたちもさっき来たとこよ。まだ注文もしてないもん。こちら、バイト先の先輩で慎太郎さん。慎ちゃんでいいって。こっちが波美。オナ高、オナ大で、腐りきった、腐れ縁みたいなものです」 「ちょっと、腐りきったって何よ。はじめまして、波美です」 「あの、慎太郎です。友だちは寝坊したから1時間くらい遅れるって。ごめんなさい。それまで、3人で飲んでましょう」 ショートヘアーで、笑顔の優しい慎ちゃんは、見るからに真面目そうな好青年。性格のよさが顔からにじみ出ていて、麻衣子が“いい人”と言っていたのが、ひと目で分かる。 お酒も入って、すぐに打ち解けたわたしたちは、いつの間にか、恋の話を始めていた。 「慎ちゃんって、彼女いるんですか?」麻衣子はわたしに目配せをする。 「あっ、痛いとこを。ストレートにグサッと。毎分毎秒、大募集中~!」おどけながら、慎ちゃんは頭をかいた。 「え~、いい人なのに。理想が高いんでしょ?波美みたいな子どうですか?」と麻衣子。 「そんなこと言われても、困りますよね」机の下で、麻衣子の足を軽く蹴る。「波美ちゃんみたいに可愛い子、好きじゃない男はいないでしょ。あ、麻衣子ちゃんはもちろんね」照れ笑いを浮かべる慎ちゃん。こういう人と付き合ったらきっと幸せだろうな。 「いま、わたしのこと、とってつけたでしょ」と言った麻衣子が、カウンター席にふと目を留めた。 「あの人、すごいカッコイイ…」視線の先には、物憂げな表情で、ひとりグラスを傾ける男性がいた。伸ばした前髪に少し隠れた、大きくて、吸い込まれそうになる深い瞳。その精かんな顔つきは、たしかに目を留めずにはいられないけど、わたしの好きなタイプではない。「そう?遊び人っぽくて、わたしは別に…」次の瞬間、話題の主に気づかれないよう、さりげなくを装いつつ、カウンター席の方を振り返った慎ちゃんが声をあげた。「なんだよ、海都!来てたなら、声かけろよな!お前もこっちに来いよ」 すると、その男性はいかにも面倒そうにグラスを持ち、慎ちゃんの隣に座りながら、手を差し出してくる。 「遊び人っぽい海都です」恥ずかしくて、真っ赤になるのがわかる。「遊び人は、遅れてきたうえに、近くに座って、会話を盗み聞きするんですね」手を払い、その場を立とうとした。 「待てよ!」わたしの手をつかんで海都が言う。「ジョークだよ、ジョーク。俺の苦手な話でやたら盛り上がってたから、入りづらかっただけだよ。それに、あんなデカイ声、聞こえてくるだろ。噂話するなら、この子のように小声にした方がいいぞ。機嫌直して、飲もうぜ」 「波美ちゃん、俺に免じて、許してやってよ。こいつ、ちょっと変わってるけど、すげえいい奴なんだ」慎ちゃんにそう言われ、海都の手をほどくと、席に座りなおし、グラスに残っていたビールを一気に飲み干した。 「この子、真面目だから、お手柔らかにお願いします。わたしは大丈夫ですからね」さりげなくアピールする麻衣子の言葉は、わたしの耳にはほとんど入ってこなかった。何よ、この人!どこがいい人?すっごいムカツク。一番嫌いなタイプ!ふたたび怒りがこみ上げてくる。なのに、強く握られた手から伝わってきた、海都の温かさを思い返すと、不思議と心拍数が上がる。お酒のせいよ。お酒のせい。晴香葉子の恋愛学2波美ちゃん、お酒のせいでは、ありませんよ。胸を焦がすような恋は、衝動的に起こります。恋愛感情というのは、脳の無意識の部分で起こりはじめるもので、「こういうタイプの人が好きだから」という考えを裏切られたりするものです。その衝動が起こると、まわりの話が耳に入らないなどの現象が起きます。波美ちゃんが今までの恋愛の中で、このような衝動を経験していないとすれば、これが初恋かも。衝動といっても、たいていは、恋に落ちるきっかけがあります。例えば、車のサイドブレーキをグッとひいた左腕。重い荷物を持ってくれたときの横顔。ぎゅっと強く手を掴まれた瞬間・・・。人間は、こんなに弱いのに、肉食です。女性が子育てをするためには、強い男性が必要で、DNAの歴史的変化によって、男らしさ、強さ、守ってくれそうな雰囲気を感じた瞬間、恋のスィッチが入るという傾向があります。((c)泉忠司&晴香葉子)ここで登場するDexee Dinerは実在の店なんですよ!『クロスロード』オリジナルカクテルの販売がもう始まっています!ぜひ飲んでみてください!もれなく、『クロスロード』オリジナルコースターがついてきますよ!そして、各テーブルには葉子さんが作成した「登場人物判定チャート」が置いてあります。ぜひチャレンジして、あなたにピッタリのオリジナルカクテルを試してくださいね!ちなみに、このオリジナルカクテルも泉忠司&晴香葉子が監修しました☆『クロスロード』に関する詳しい情報はこちらを☆
Sep 4, 2006
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『赤毛のアン』軽井沢合宿から帰ってきました。ハードな練習とコンサート、そして、共演者の皆様との親睦とすごく意義深い合宿になりました!帰りの新幹線は超満員。指定も売り切れ…。そこで、軽井沢始発の新幹線を待つ間、パットゴルフをして遊ぶことに。小学生、中学生を相手に本気を出すという大人気ない行動に…そして優勝しました(笑)。帰りは同じように新幹線を待っていた中高生の共演者たちと合流し、おかげで、賑やかな新幹線に。楽しい軽井沢でした!では、昨日、一昨日に続き、泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』発売記念!発売日まで特別立ち読み企画です!今日から第1章。そして、ここからは、泉忠司の小説に晴香葉子さんの恋愛学が入ります。これが『クロスロード』のもっとも新しいところです!第1章-2006年7月-「波美、これ誰?」一瞬、頭のなかの映像を見られたのかと思い、心臓が止まりそうになった。「えっ、楢崎海都…だけど…」「あぁ!これが楢崎海都か!最近、雑誌やつり革でよく名前を見るんだよね。抱かれたい男ナンバー1とか騒がれてる奴でしょ?」「そうみたいね」と言うわたしの声は、かすかに震えていたが、秀一はそんなこと気にも留めず、続ける。「ふーん。こんな奴のどこがいいんだろ?僕にはさっぱりわからないよ。波美もこいついいと思う?」「えっ、よく知らないけど…。ほら、明日も早いんでしょ。ドラマなんて見てる暇があったら、お風呂入ってくれば?」よく知らない…か。たしかに、知ってるのは、あの頃の海都。スクリーンの向こうの海都を、わたしは知らない。あれから3年。別に約束したわけでもないし、海都だって覚えてるはずもない。1年に1度、約束の日に、あの場所で…。何も考えず、言いたいことを口にして。毎年この時期になると、どれほどわたしが、考えなくていいことを、考えると思ってるの。男ってほんと身勝手。ううん、男のなかでも、海都が特別なのかもしれない。秀一はそんなこと絶対に言わないもの。「運命」とか「永遠」なんて口にしたことは1度もない。わたしは普通に結婚して、普通に赤ちゃんを生んで、普通に幸せになれればいい。「波美、わたし、やっぱスピーチなんて無理よ」電話は麻衣子からだった。「ちょっと、何よ今さら。わたしの結婚式の友人代表スピーチは自分がやるって、昔から言ってたじゃない」「そうだけど…。会社の同期とか、他にもいるでしょ。慎ちゃんは?」「新婦の友人代表が何で男の子なのよ。麻衣子、絶対やってよね」「うん…。ところで、波美が結婚するの、海都さんは知ってるの?」浴室の方に目を向ける。秀一はまだ出てきそうにない。「さぁ。慎ちゃんが話してれば…」と言いつつも、まだ話していないことを知っていた。「呼ばないの?結婚式に楢崎海都がお祝いに駆けつけるなんて、スゴイことよ!わたしが波美なら絶対呼ぶけどなぁ」「もう、バカなこと言わないでよ。結婚式に元カレを呼ぶなんて聞いたことないわ」「それもそうね」と笑った麻衣子は、一瞬、間を置いた。「明日でしょ。波美、行くの?今年が最後かもよ」さっきまでとは違い、真剣な、と言うより、どこか神妙で落ち着いた麻衣子の口調に、なぜだか胸が締めつけられる。「行くわけないじゃない」「後悔しない?」「もう、そんなことより、スピーチ考えてよね」「分かったわ。じゃあ、何とかやってみるね」やかんがシューシューと音を立てている。浴室からは、秀一の鼻歌が聞こえる。そして、テレビの画面には、わたしの知らない「楢崎海都」の姿。なかば無意識に、チャンネルを変え、カレンダーを見る。明日は7月21日…か。後悔なんてするわけない。後悔なんて…。晴香葉子の恋愛学1女性にとって、結婚は、無意識の部分で、恋愛からの引退を意味します。結婚生活の幸せが、パートナーによって左右されるだろうという考えも重なって、「本当にこの人でいいの?」という迷いや不安を多かれ少なかれ抱きます。そして、好きでいながら何かのすれ違いで別れてしまった恋人に「もう一度だけ会いたい」という想いが込み上げてきます。もう一度だけ・・・。再会を想像するだけで、幸せだった頃の甘いささやきやぬくもりを感じ、脳からは、ドーパミンや恋愛ホルモンの分泌が始まり、自律神経に影響し、心拍数が上がり、みぞおちのあたりがキュンとなります。自制しようとすればするほど、ホルモンの分泌量は増加。会いたいという衝動は強くなり、落としどころを探します。結婚をやめるつもりはない。結婚の報告をちょっとするだけだから・・・。もう一度、ただ会うだけ・・・。((C)泉忠司&晴香葉子)『クロスロード』に関する詳しい情報はこちらを☆
Sep 3, 2006
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昨日からスタートした『クロスロード-あの日の約束-』出版前立ち読み企画第二回目です。昨日のプロローグ-波美-に引き続き、プロローグ-海都-をお楽しみください。今日はこれから軽井沢へ出かけます。『赤毛のアン』の軽井沢コンサート&合宿です。頑張ります!プロローグ-海都-窓から見えるのは、どこまでも続く灰色の世界。濫立する無機質なコンクリートの群れのなか、申し訳なさそうに存在を主張する、いかにも不自然な自然の緑。苛立ちを隠せない車の列。せわしなく歩く人々の影。東京タワーだけは異彩を放つが、その向こうに広がる空も、厚い雲に覆われて、今は見えない。はたして、波美はやってくるのだろうか…。夢にまで見たヒルズでの暮らし。悪くはない。悪くはないが、手放しで嬉しかったのは最初の1週間だけ。あとはルーティーンの繰り返し。楢崎海都という人間そのものではなく、今をときめく俳優「楢崎海都」に群がる人を、冷めた目で傍観し、彼らの望む「楢崎海都」を演じ続ける。本当に自分でも嫌気がさす。こうしてひとり外を眺めていると、灰色の先に光が見える気がするが、実際には何も見えない。あれから3年…。「なぁ、波美、俺たち、ずっと一緒に生きていこうな」抱き寄せると、乾いたばかりの髪から漂う優しいフローラルの香りが、甘く俺を包み込む。「そんなこと言っちゃっていいの?後悔しても知らないんだから」波美はいつものいたずらな笑顔を浮かべる。「後悔なんてするはずないだろ。波美に出会って初めて、人を愛することの意味を知ったんだ。永遠の愛が存在するってことも」「海都は、すぐそういうこと言うんだから。大映ドラマのセリフみたい。だからいつまでも売れない役者なのよ」「茶化すなよな。俺は本気で言ってるんだ」「はいはい、ありがと。でもね、人の気持ちなんて変わるもの。“永遠”なんてあるはずがない。分かってるの…」「波美って、夢も希望もないよな。しかも頑固。“わたしも海都のこと、ずっと好きよ”くらい言えないのかよ」「放っといてよね」と笑う瞳の奥に、触れることのできない寂しさが見える。「なぁ、もし別れることがあっても、1年に1度、約束の日に、あの場所で会うってどうかな?」どうしてそんなことを言い出したのかは分からない。波美のか細い、震えるような声に、一瞬、別れの気配を感じたのかもしれない。それとも、どこかでつながっている保障が欲しかったのか。もしかしたら、いつか見た映画のセリフがふと頭をよぎっただけかもしれない。「どうしようかな…」「あっ、いや、そもそも別れるなんてありえないし、こんな話やめようぜ。波美…」「どうしようかな…」の先の言葉を飲み込むように、波美の唇に唇を重ね、ありったけの愛を込めて、激しく、熱く、キスをした。今年こそ、波美はやってくるだろうか…。きっと来る。波美は来てくれる。自分に言い聞かせるように、波美とお揃いのクロスのネックレスを祈るように握り締めた。そうすることで、過ぎ去った時間を取り戻せるような気がして、痛いくらい強く、しっかりと握り締めた。ふと気がつくと、つけっぱなしにしていたラジオから、ミスチルの『CROSS ROAD』が流れている。あの日、あの場所で流れていたメロディ。あの時は、耳に入ってこなかったけど、こんな歌詞だったんだ。いまの俺にピッタリだな。「輝く未来」には欠かせない、大事な忘れ物を取りに行くか。ラジオのスイッチを切って、もう一度外を見ると、厚い雲の隙間から、一筋の光が射していた。((C)泉忠司&晴香葉子)
Sep 2, 2006
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泉忠司&晴香葉子『クロスロード-あの日の約束-』(ゴマブックス)発売まであとわずかとなりました。この作品は本当にたくさんの人に読んでもらいたいと思っています。そこで、『魔法の図書館』ですでに配信されていますが、このブログでも「特別立ち読み企画!」ということで、発売日まで毎日少しづつ配信していきたいと思います。プロローグ-波美-波間に響く汽笛の音で、ふと我に返ると、いつの間にか空がオレンジに染まっていた。灯台の向こうに、ぼんやりと白い月が浮かんでいる。さっきまで隣のベンチでじゃれ合っていたカップルも、どこかに行ってしまった。海のほとりなのに、潮の香りがしないのはどうしてだろう。海都は…来てくれるかな…。点滅していない携帯電話。メールも着信も入っていないと分かっていながら、念のためと思い、開いてみる。何の変化もない。次は、センターに問い合わせ。無駄にがっかりするだけなのは分かっているのに。まだ6時過ぎだし、きっともうすぐ…。祈るように、海都とお揃いのクロスのネックレスに左手を添える。その手には、あの日もらったダイヤモンド。ずっと握り締めている。「どうやら、波美が俺の“運命の人”みたい」「突然どうしたの?それに、“運命の人”はいいけど、“みたい”って何よ、“みたい”って」いつもの冗談のつもりで、軽く受け流す。「自分でもよく分からないんだけど、俺の直感も本能も理性も、波美が“運命の人”だって…」いつになく真剣なまなざしで、わたしの目をじっと見る。わたしの存在そのものを無条件に包み込んでくれるような、海都の優しく深い視線は、その時からずっとわたしの心をとらえ、一瞬たりとも、脳裏から離れたことがない。「心の底からとか、そういう浅いレベルじゃなく、遺伝子なのか、俺を構成する原子とか分子とかなのか、よく分からないけど、とにかく、そういうレベルで、波美のこと、愛してる。“愛してる”って言葉じゃ、俺の想いの100万分の1も表現できてないけど、そんな言葉しか知らないから…。波美、俺と一緒になってくれないか?」「えっ…。一緒になるって、どういうこと?」「形にこだわるわけじゃないけど、結婚することで、ずっと一緒にいられる権利が手に入るなら…波美と結婚したい」「だって、わたし、まだ学生だし…」「今すぐにとは言わない。でも、とにかく波美とずっと一緒にいたい。俺の望みはそれだけなんだ」と言って、海都は小さな箱を取り出した。「いまの俺には、こんなものしかあげられないけど…」中には、大きなダイヤのついた指輪型のキーホルダーが入っていた。もちろんガラスのダイヤモンド。「いつか、本物のダイヤの指輪でプロポーズするから…」決まり悪そうにしている海都がたまらなく愛しい。「うん、ありがとう。待ってるね」少し強くなってきた風に乗って、埠頭に入る船から、聴いたことのある音楽が流れてくる。ミスチルの『CROSS ROAD』。あの日も同じ曲が流れていた。ずっと変わらないのかな。そんなわけないか。理屈じゃ説明できないことって、ときどき起こるし、きっと奇跡が…。海都…。あの日はたんなるメロディに過ぎなかった曲の歌詞が、今日は自然と耳に入ってくる。いまのわたしにピッタリ。あの日、この場所でもらったダイヤモンド。たとえガラスのダイヤでも、わたしには、本物のダイヤよりずっと輝いて見える。ふうっと大きく息をついて、もう一度、海の方に目をやると、陽が沈み、夜の帳が下りていた。((c)泉忠司&晴香葉子)物語でも登場するDexee Dinerでのオリジナルカクテル販売がもう始まりました!ぜひ飲んでみてください!もれなく、『クロスロード』オリジナルコースターがついてきますよ!そして、各テーブルには葉子さんが作成した「登場人物判定チャート」が置いてあります。ぜひチャレンジして、あなたにピッタリのオリジナルカクテルを試してくださいね!ちなみに、このオリジナルカクテルも泉忠司&晴香葉子が監修しました☆『クロスロード』に関する詳しい情報はこちらを☆
Sep 1, 2006
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