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自作止まり木 以前書いたヒノキの枝、今日、材料と道具が揃ったので、止まり木にしてみた。 止まり木の加工方法はいくつかあるが、メーカーが商品化しているものでは、ハンガーボルト(先端までの半分がネジ、後ろ半分がボルトになっている金具)を使用して、止まり木からボルトが飛び出しているタイプ(凸型)と、止まり木部分にナットが打ち込まれた穴があって、それに蝶ボルトなどを入れ込むタイプ(凹型)の2種類を見かける。私の場合は、商売で扱うことの多いカワイ社製のニームパーチと互換性を持たせたかったので、凹型のそれを真似することにした。 そこで、必要となるのが、鬼目ナットと蝶ボルトと丸ワッシャーだ。鬼目ナットはステンレス製は存在しないようなので鉄製25円ほど、蝶ボルトはステンレス製で150円ほど、丸ワッシャーもステンレス製2個で70円ほどであった(カワイ製は直径3.5センチの鉄製だが、カゴに設置する際に大きすぎると邪魔なので、3.0センチとした)。 加工するための道具も、ホームセンターで低コストで買えるものを揃えた。ドリルも付属する家庭用の電動ドライバー回しは、千円ほど。ねじ込むのに必要な六角レンチも、1本だけなら百円くらい(写真のものは6本セットで300円くらい)。ドリルは木工用の方が扱いやすいので、別途サイズ違いの10本セットも今日買ってきた(コメリで千円未満)。 薪用のヒノキの間伐材は、念のため無添加石鹸を少量入れた水に浸けブラシで洗い、熱湯に数分浸け込み、それを1週間超、屋外や屋内で乾燥させておいた。もっとも、ヒノキは虫食いに強い木材なので、熱湯に漬け込むのは念のためくらいの意味合いだ。もし、ぐつぐつ煮てしまうと、おそらく樹皮が剥けさらに樹液が表出し、見た目がまったく違った加工品に生まれ変わるはずなので、樹皮を残したい場合は、ほどほどにする必要がある。 ボルトは直径4ミリ、ネジ部分の長さは3センチだが、それをねじ込ませるための受け部分になる鬼目ナットを押し込むには、6ミリほどの穴が必要だ。6ミリ未満の穴で試したが、ボルトの締め付けが硬くなってしまうので、この程度の大きさは必要と思われる。 そこで、4.5ミリ径を穿つ木製ドリルで、3.5センチほどの深さの穴を開けた。続いて6ミリ径ドリルで拡張する。始めから6ミリを使用するよりも、二段階に分けたほうが楽なのだ。 続いて、穿った穴にと鬼目ナットを、「Aタイプ」ならトンカチで打ち込み、「Eタイプ」なら六角レンチでくるくる回して押し込む。Aタイプの方が頑丈そうだが、一度埋め込んだら引き出すのはほとんど不可能になり、また、比較的に細い枝(太さ1.2~1.5センチ程度)では、おそらく枝が割れやすくなってしまうものと思える。太めはA、細めはEが良いかもしれない(カワイはEタイプを使用している)。 作業としてはこれだけ。 せっかくなので、売り物にしてしまう予定だが(鬼目ナットをはめた状態で1本160円、ステンレス製の蝶ボルトとワッシャー2枚セットで160円、セットで買ってもサービス無しで320円の予定。鬼目ナットは25円かな)、作業自体は簡単なので、1、2本なら、自然木を拾ってきて自作しても良いかと思う。個人的には、栗の木の枝がより適しているのではないか、と思っている。加工の道具金具類 Aタイプを打ち込んだ状態
2014年02月24日
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パンをくわえてにらみを利かすモモ ノビィの娘コビィの息子の子がモモでしたか、こうして見ると、ノビィに似てますね。 手伝わないと怒られるけどどうして良いかわからずそわそわしている夫のエモを尻目に、抱卵を始めている。しかし、夫に自覚がないので、今回は「お試し」で終わるかもしれない。健闘を祈りたい。
2023年12月08日
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モモ卵 モモはコビィの娘の子、つまりノビィ女系の白文鳥だが、先祖より一層たくましい。2、3日前から素直にカゴへ戻っていくので、怪しいと思っていたが、昨夜産卵を確認した↑。今夜までに抱卵体制に入り・・・、放鳥終了時、夫のエモ、つまり我が家の弟(ジュン)系の後継者は、手の中にもぐりこんできた。このようなことは、久しくなかったので驚いた。 で、ケージの底に灰色の羽毛が散乱しているのに気づいた。・・・おそらく、抱卵モードになったモモは、「たまご?何それ?」な若い夫に苛立って攻撃し、恐妻におびえたエモは、親(飼い主)に甘えたくなったのだろう。だらしない。だが、せっかくなので甘やかしたい、と思ってしまう。
2023年12月07日
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飛ぶキュー 明日は暖かいらしいが、「文鳥団地」の温室化を粛々と進めることにした。 今日は、放鳥中に小さな4つある内の小型の2台を温室化した。1台はノコリが夜寝る時だけ使っている棚(メタル室内温室H1500↓)だが、この飼い主と妻文鳥コウにとって迷惑な夜間別居が、いつまで続くのかわからないので、冬支度をしておいた方が良いと思われる。 あまり騒動にならずに済んだが、問題は明日だ。なるべく手早く済ませたい。手軽に温室を設置メタル室内温室 1500
2009年11月24日
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どうです。この白と黒の芸術は! 好きな種類をひとつだけあげるとしたら?」との問いに対する回答は、次のようになっている。 1位 桜文鳥 48%(301票) 2位 白文鳥 32%(205票) 3位 シナモン文鳥 12%(77票) 4位 シルバー文鳥 8%(50票) 「断然桜文鳥派」を明言する者(念のため断っておくが、あくまでも文鳥の中の色柄で、どれが一番好きか選んだ場合の「断然」である)のサイト上で行っているアンケートなので、多少割り引かねばなるまい。また、「桜文鳥」は、ごま塩的な姿からノーマルな姿までを含むので、それぞれの桜文鳥像は、案外いろいろかも知れない。しかし、ともあれ、桜文鳥が過半に迫る結果となっているのである。 このアンケート結果に私なりの補正を加えるなら、桜と白が4割4割、残りの2割をシナモンとシルバーが分け合うといったところかと思えるが、案外、シナモン人気は浸透していないのは動かないところであろう。 なぜそうなのか?昨日指摘したように、この4品種において、繁殖の優劣などおそらく存在しないし、あったとしても無関係だ。商売としての繁殖サイドが「生産」量を増やさないとするなら、需要(人気)が限定的なので、供給量が過剰になると値崩れを起こし、桜や白より高値で売ることが出来なくなるため、だけかと思う(他には、種鳥の飼育環境の相違を考えず、無闇に繁殖が難しいとした風説の影響くらいだろうか)。 要するに、シナモンの需要は、現状では、白や桜に遠く及ばないのが、現実なのである。しかし、それはシナモン文鳥の外見に魅力がないためでは無いだろう。たんに、浸透しきれないに過ぎず、別に浸透することもないだろうし、今後も浸透する機会はないだろうと、私は思っている。 文鳥の愛好者には、子供の頃から長らく飼育する人も多いが、2、30年前には白や桜しかいなかったわけで、最初に飼育したのは、手乗り文鳥のヒナ状態での白か桜、という人が圧倒的に多い。白や桜文鳥のヒナは、明治時代以来(実は江戸時代以来)の大量生産体制が確立していて、当時から安価であり、今より文鳥の飼育は一般的だったのである。その幼少期の記憶が根本にあるので(これが「浸透」)、大人になって他の品種を飼育していても、結局、最初に飼育した白か桜を選びたくなることが多くなる。 となると、この大量生産ノスタルジー世代(私含む)が、飼育をご引退なされない限り、2強2弱の状態に変化は起きないのではなかろうか?シナモン文鳥が突如ブレイクし、繁殖家が我も我もとシナモン文鳥を「生産」するような事態は、有り得ないように思うのだ。このような状態が、10年、20年・・・くらいか?そうなった時にどうなるだろう?・・・それでも、3、3、2、2くらいではないかと、個人的には推測しているが、もう少し、文鳥飼育自体は、人気を回復していれば良いのにな、と思う。今日は大の字になって寝ている・・・
2013年10月21日
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エサ入れにあごを乗せて食べるフック ツボ巣に爪の先が引っ掛かり片脚の件が伸びてしまったフックだが、しっかり食べて元気だ。この状態では心も折れるかと思ったのだが、その心配は無用だった。 爪先が引っ掛かった原因はツボ巣の材質にもあるが、根本は脚が弱っていて自力ではずす脚力がないことにある。・・・普通なら病院に連れて行くのだろうが、元から普通に歩けないのにギプスで固定などしたらより不便になるだけなのが分かってしまうので、通院などする気はない。 同様に片脚が使えなくなっているミトも、前向き、ポジティブに毎日を過ごしている。「うらめしや」の状態で動かなくなっているのだが、これも普通なら病院に行くだろう。そして、禿げた顔などを見てくだらない栄養指導などされるかもしれないが、もし私の想定通りなら(腫瘍が神経を圧迫している)、いじりまわされ不要なウンチクを有料で聞かされるだけ、当然、夫との同居は許されないことにもなるだろう。意味がないどころかマイナスでしかないので、通院などする気にならない。 つまり、もう治らないし、それを期待すべきでもないと確信すれば、日常を継続させることを第一にする考え方になってしまったので、十数年獣医さんのお世話になっていない。よく、通える範囲に小鳥の診療が(まともに)出来る獣医さんがいないと嘆く声を聞くが、30羽で10年必要としていないのに、1羽で必要とする機会など極少ないかと思う。嘆く必要はないのである。
2024年05月26日
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ミトに付き添っているマツ ミトは湯づけエサを食べて頑張ってくれているが、病状は悪化し、回復は望むべくもない状態だ。右脚は変色もせず綺麗な外見だが全く動かないままで、飛翔能力が徐々に低下、今夜は上昇ができなくなってしまった。 妻に先立たれたら、マツは・・・、チバちゃんに接近し、チバちゃんは狂喜乱舞して、マツのカゴに入り込む・・・、そういったシナリオが見えてくる。しかし、パワフルなチバちゃんを老いたプレーボーイが御せるのか、考えものである。
2024年06月04日
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ナチュラルハイになっているケコ ケコは後頭部のハゲが隠れ、ほっぺた辺りも生えてきた気配だ。換羽は順調に進行中と見てよさそうだ。 今回は、換羽初期に元気を失い、回復後も生え方も行動もモタモタしていたが、昨夜は何やらキビキビ動き、他の文鳥たちに喧嘩を売って歩いていた。やはり、換羽は山を越えたのかもしれない。 頭のごま塩模様も無事なようだし、まずは良しとすべきだろう。
2012年05月22日
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煮干しをあさる「ウメ」 梅干頭だった「ウメ」は、ほとんど普通のヒナ換羽中の姿となった。これでは、小柄な体格の他には特徴が無くなってしまうのではなかろうか? それにしても、この子は3羽中1羽だけ禿げた状態で、しっかり育つものなのか心配だったが、案外、食が細ることもなく一番丈夫だった。つまり、やはりヒナの禿げは、一時的栄養失調だっただけで、健康の物差しにはならないようだ。卸会社から仕入れた時から禿ていたヒデ・ココも、同様の現象だったに相違なく、『親鳥が引き抜く説』は信じられなくなった。 それにしても、栄養が豊かになればすぐに回復してくれるなら良いのに、自立後を待たねばならないというのは、かわいさが売りの時期に、ずいぶんなハンデになってしまい気の毒に思える。 これから注目すべきは性格か・・・。小柄で頭が良さそうなので、メスだと思うのだが、当てにならないなぁ。
2018年02月01日
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我が家のしゃアない節 昨日の話題の続き(若い人にはサザンなどどうでも良いはずだが、福山雅治さんや平井堅さんが尊敬する桑田佳祐様なので、徒や疎かにしてはならないのである)。 桑田佳祐さんが1994年に発表したソロアルバム『孤独の太陽』の中に、『しゃアない節』というのがある。歌詞の中に「建て前さえネジ曲げれば彼の地へ赴くのか?」とか「愚かなボスがこう言う《さあ!若者よ人を撃て!!》」などとあり、当時かまびすしかった自衛隊の海外派遣(国連の平和維持活動に参加するもの)を風刺した、本当にしゃアない反戦歌的な内容の曲であった。 そのような、「反戦ロックだぜぇ、ベイベぇ~!」みたいなものは、ロック歌手の「お約束」で、歌詞に深い政治的意味合いなど無い(認める必要がない)のである。『ピースとハイライト』なんて曲名からして、タバコの銘柄と、ジョンレノンむしろオノヨーコさんの「ラブ&ピース」あたりからの連想ゲームに相違なく、その歌詞に意味があるとしたら、新大久保あたりで、真面目な顔してヘイトスピーチをしているような連中を、ちょっいと、くすぐってみたかっただけ、といった程度だろう。 私はサンプル(コチラ)しか聞いていないが、他にも3曲あり、原坊ボーカルの『人生の散歩道』は、もはや神領域の気配だが、桑田さんがボーカルでないと世間的に許されないので除外、『栄光の男』はサザンとしてはカッコよすぎるので除外、『蛍』は地味で役不足なので除外、メロディラインとしてサザン的な『ピースとハイライト』をメインに据えた、のだろうと推測した。つまり、相変わらず、歌詞など大して重視しておらず、むしろ、あのおっちゃんたちは、変わっていないように思えた(もしくは思わせたいのではなかろうか?)。 で、まあ、ケコ、ケケケのチョコボちゃんの外見は、しゃアない、のである。
2013年08月12日
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枝豆を食べまくるイブ ノコリの前のアイドルと言えばイブだが、妻帯してつまらなくなったのは、まぁ止むを得ないところだろう(他の文鳥の背中に突然サーフィン乗りする癖が改まらず評判が悪い。ただ鏡回しをするので飼い主は喜ぶ)。 このブログなどでも、やたら「天才!」と繰り返すものだから、わざわざメールで「イブのことをもっと書いて!」と要求する人まで出現する始末であった。当然ながら、公開日記に書きたいことを書くだけで、他人に要求される筋合いではないので、相手が若年そうだと思っても、または思ったが故に、手厳しく返信することになる。マッチポンプのようだと、内心で反省しながらも、新たなヒナが生まれ育てれば、それが一番よく見えてしまうのだから、これはどうしようもない。日記ですからね。ノコリも、天才ですよ・・・。芸無しですけど。 さて、枝豆は我が家の文鳥の好物だ。もちろん塩ゆでして薄皮までとって与える。その方が食べやすいからだが、薄皮をとると塩分が少なくなるので、そういったことを過剰なまでに心配する人にも良いかもしれない(塩分方なのは人間である飼い主の問題で小鳥はその飼い主と違って味の濃いものなど食べていないはず)。 心配と言えば、枝豆は基本的には大豆の完熟前の状態なので、大豆のような毒があるのでは無いかと心配する人もいるかもしれない。しかし、内臓(脾臓)に影響する成分を持つのは生の状態に限られ、加熱すると毒素は抜けるのが正解だ。しかし、生で有害なのは人間の場合で、鳥にも同じ現象が起きるかは怪しい。少なくとも鳩は普通に食べているではないか! 逆に加熱したものは不自然なので、鳥にはよくないと考える人もいる。その考えには一理あるが、そういったことを言う人がアメリカ産のペレットを文鳥の主食に薦めたりすると分けがわからなくなってくる。あれは、アメリカ農業が得意とする大豆とトウモロコシが主原料で、それを加熱して練り固めた代物に相違ないではないか! 日本のスズメ並みに、とりあえず人間のおこぼれを食べて数千年の文鳥に対して、いまさら厳格さを求めても筋違いかもしれない。勝手に考え出した原理原則よりも、種の特性を踏まえて柔軟に考えたいところだ。
2009年07月16日
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珍しい飛び方が幸いしてる マニュアル通りの接客のおかげで、チェーン店の販売方法の問題性を否が応にも思い知ってしまったが、サルベージして真文鳥に戻す面白さはむしろ増している。何しろ「シノ」が天才だとは、お釈迦さまでも気が付くめえ、なのである。 飛翔経験がほぼゼロの「シノ」は不器用な羽ばたき、翼を曲げてはばたくといった感じなのだが、それがかえって先半分への依存度を減らし、元半分の切られていない風切り羽で飛べる、という結果になっている。なるほど、である。 手羽先のないオステも、こうやって羽ばたけばそれなりに飛べるのに・・・、教えられないもどかしさも思い知る。
2023年12月18日
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尾羽が白くなるらしいアラシ あのアラシ・・・、台風の日に生まれ、系統断絶の心配を突如吹き飛ばして、子孫を跋扈させている異常児だが、その彼女も6歳を過ぎて、多少おとなしくなった。と思ったら、換羽が始まり、新しい尾羽が全て白いという、珍現象を起こしている。 桜文鳥は年々の換羽で、徐々に白羽が増していくことが多いのだが、普通、尾羽は黒いままなのだが・・・。どういった姿に変身するのか、要注意である。
2020年02月17日
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「団地」には住まない予定の「シノ」ちゃん 販売用のシナモン文鳥のオスはもうすぐ1歳になるが、売れ残って繁殖相手もいないので、また、チェーン店でサルベージすることにした。 『コジマ』のリストにより、10月中旬生まれとするシナモンのヒナが2羽、西篠崎店にいることがわかった。篠崎ってどこよ?でちらっと見たら地下鉄の新宿線だったので、あまり深く考えず、駅から遠いのでどうやって行くかと考えてしまう。 で、遠かったのである。まず、最初のつまずきは、出かけに文鳥たちが素直に帰らなかったことに始まり、次に入院している老母を車椅子に乗せて通院予定の病院に行って、そこでの説明が長かったのが次の想定外で(看護師さんが同じ事を二度言わないと済まない慎重な人だった・・・)、新宿線のどん詰まり手前の篠崎は乗換駅の市ヶ谷から遠かったのが失敗で、駅から遠いので自転車を借りに行ったら、そこのおじさんがマニュアルに忠実な人で、一から十まで説明されて時間をロスした。 しかし、何となくこっちの方だろうといったいい加減な勘は冴えていて迷わなかった。『コジマ』3店舗目、篠崎店には確かにシナモンのヒナ・・・換羽中なので「中雛」に近いが2羽いた。もう1羽白文鳥の若い子もいて、この子は女の子っぽかった(買いたかった)。シナモンの方は、1羽がオスで1羽がメス、と今日は勘が冴えているらしい私は判断して、店員さんにヒナ換羽で尾羽が短くなっている子をください、と言う。 で、あのしょうもない『コジマ』システム、何十万円の犬猫も何百円の小動物にも等しく発動してしまうアレが、日が暮れる前に帰りたい私に致命的なダメージを与えた。また、生憎、たまたまそこにいた女の子の店員さんは、とても真面目でとても迷惑にマニュアル人間らしく、ただ売るためのシステムで必要性など無いばかりか、飼育の観点から見ればダメダメなだけのコジマというチェーン店限定の販売マニュアルに忠実で、30羽も飼ってる飼養管理責任者だと言っても意に介さず、自分の店で展示用の生き物に使用しているエサを売りつけようとする(本人は小鳥のために継続して食べられるようにしたいのだろうが、それは店で勝手に使用しているものを客に生体と抱き合わせで売ろうとしているに過ぎない。店員さんがパートなのか正社員なのかは知らないしそれは問わないが、店員さんに給料を出している会社は、当然利益をあげなければならず、それは客の利害と必ずしも一致せず、利益のため強制をしてはならないのである。接客担当はマニュアルだけではなく臨機応変に対応しないと、会社の信用を失墜させることにもなる)。不要と客がはっきり言っても、執拗に食い下がるので、「店長呼べ!」どころか、本部の責任者を出せ、とか言いたくなったが、時間的にそれどころではないので我慢し、例の客の生年月日まで聞いてしまうアレを、実はしっかり必要事項を印刷しておいたので、「代わりに入力してね!」と渡して、あとは無視してヒナの様子を見ていた。 生後2カ月、むしろヒナ換羽の進み具合からそれ以上かもしれないヒナに、まだ3回給餌しているとこの店は威張っているのだが、それがどれだけ異常か知らない無知は置いておいても、なぜ給餌を食べるのだろう?見ていたところ、粟穂もある環境でペレットをポリポリ食べていたのに・・・。で、翼の羽をばっさりやって自由を奪ってポンプを口に突っこむことに慣れさせているだけだろう、と想像した。しかし、そのようなことをすれば、生体を考えれば不自然なまでに給餌期間を長引かせて(2週間ほど)、大人用の飼料とヒナ用の飼料を一緒に売りつけたいだけなのではないか、と思ってしまう世知辛い客もいるのではなかろうか? ともあれ、すっ飛んで帰ったが、最寄り駅はすでに暮れなずんでいた。 「シノ」ちゃんは、シナモン♂の隣に急遽用意したカゴに収容した。差し餌は、当然食べずに、粟穂をポリポリ食べている。早くなじんでもらいたい。※1時間後、隣の文鳥が食べている姿を見てエサ箱をかじっているので、差し餌をしたら2口ほど食べ、「コレ(あわ玉)って食べ物なのね!」と言う顔をした。この子も、チェーン店症候群を脱して真文鳥になるのには、少し時間がかかりそうだ。 ・・・自由を奪って差し餌をしたり手乗り状態にしていると、自由になった時に手に乗らなくなるのが経験値となっている。なぜか違うチェーン店のチバは手に乗るので、パウダーフード給餌を長く続けた弊害のような気もする。ただ、ウチの文鳥も思春期になって突然手から逃げ回るようになる者もいるので、個体差も大きいと思われる。
2023年12月13日
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2週間ほど前のオボン 昨日、オボンが亡くなっていた。 まだ4歳数ケ月なので、文鳥の感覚ではまだ若いのだが、十姉妹では老齢なのだろう。2か月ほど前から老衰症状が見え始め、ここ数日は起きては食べ食べ食べ続けていたが、まったく身にならず、日々痩せてきていた。これは、老衰としては一般的な症状かと思う。 2019年夏に生まれ、体格が良く強そうな色柄で『ボス』になると期待したが、案外に「ヘタレ」でリーダーシップを発揮することはなかったが、そこが良い所ではあった。やすらかに。
2023年12月22日
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モモ&エモの居残り組 キイの夫をどうにかしないといけない。なぜなら、偉丈夫のチバちゃんがぐぜらず、女傑の疑いが濃厚になっているからである。これまで、サルベージした中雛どころか差し餌中のヒナの性別まで、見た目だで当ててきたのに、まさか鉄板のビジュアル♂に脚をすくわれるとは! ・・・この際、また『コジマ』を冷やかして、店員にはわからないかもしれないが、普通ならわかるレベルでぐぜっていたら買い、さらに、この子たち↑が売れずに居残れば・・・ありなのか? モモのお父さんのお母さんがコビィで、キイの祖母がコビィ。エモのお父さんジュンの姉ヨッチはキイの祖母・・・。よくわからんが、母系も父系も同じ先祖だが、それほど近縁でもないか。この際、居残ってもらおう。 そうしておいて、キイとギンタの仲をどのように割くか考えねばならぬ。因果なことだ。
2024年01月21日
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オノコのさえずりにうっとりするマゼ オノコ(エモ&モモの子)は、オスであれかし、との飼い主の熱望に応えてしっかりオスに育ち、しかも飼い主の口笛さえずりを真似してくれた、実に偉い子である。しかも、ただ模倣するだけの弟子ではなく、オリジナルな要素を加えて新たなさえずりの流派を創設しそうだ。見上げたものである。なお、一緒に育って一緒に口笛を聞いていたハンジ(コッペ&イッパの子)は、少し口笛の要素も取り入れてくれたようだが、基本的に異なるさえずりを創り出している。いろいろなのである。 そろそろオノコとキイ、ハンジとイチフジのいずれかをペアにして、「文鳥団地」に移したい。さらに、実は兄だったアネーも移したいが、アネーは手に乗らない子になっているので、宿泊部屋=繁殖部屋にいた方が良いかもしれない。とりあえず、相手がどうなるか・・・、シナモンヒナのマロンは・・・、オスメス五分五分で、どう転ぶかわからない。而して愉しみでもある。
2024年05月05日
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まだ、おとなしい子たち 昨日から隔離部屋から宿泊部屋に移しているが、ケージから出ようとしないので、強制的に取り出した。 捕まえている手のひらを開いても飛ばないで周囲の様子を見て、しばらくして少し飛ぶ。どちらも、と言ってもどちらが誰なのかわからないのだが、ともに同様の反応だ。これは、差し餌で育って人間を怖がらないが、遊んでもらえなかったので、特に親しみもなく甘えようともしない文鳥の反応と言えよう。つまり、1羽で飼育すれば手乗りになるのではなかろうか。 手乗りでなくても構わないが、おとなしくて手を怖がらないと言うのは助かる。このまま変わらないで欲しいのだが・・・、吃驚するくらい積極的になったりするんだよなぁ。 どちらかをハンジとペアにしたいのだが(まさか♂♂ではなかろうな!!)、今のところ、ハンジは興味を示していない。もう少し様子を見たい。
2024年05月08日
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お腹が減っていたフック 昼、ふと見れば、フックが片脚の指先をツボ巣のパーム素材にからまれて、ぶら下がるようになっていた。そのため、脚が広がるようになり、這いつくばった低い姿勢でバリアフリーのエサ入れでも食べづらくなってしまった。 ↑、それでもお腹を空かせていて頑張って食べていたが・・・。様子を見つつ、また考えたい。
2024年05月21日
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生ける標本・・・陥没しているのは耳です。エサが透けているのがソノウです。後ろ姿も怖い せっかく生えたケケのケコ、否、毛子の毛毛、今夜になって消滅していた。間違いなく夫のサカ坊の仕業だ。 そのサカ坊も頭が禿げてきている。どうなってしまうのか、不気味で心配で楽しみな夫婦だ。禿げ増し文鳥のサカ坊
2014年01月24日
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父になるかもしれないサカシャカチャカ サカ・ケコの卵、確認したところ、何と少なくとも4個は有精卵であった。抱卵4、5日目、血管がクモの巣のように伸びていく途中の状態。となれば、孵化するとしたら22か23日であろうか。このまま、しっかり育ててしまうのだろうか。実に意外である。なお、父親になるかもしれないので、サカ坊と表記するのはやめようと思う。 二チィはさすが我が家の跡継ぎだけあって、今夜から放鳥時間の途中にカゴへ帰るようになった。結局、夫(で良いだろう)アトの肉体的(不妊性)・精神的(ヒナの「お片付け」)な問題のみだが、なるようにしかなるまい。 マナツ・クリの卵は孵化していなかったが、今にも孵化しそうな様子であった↓。中止卵でなければ、明日孵化するのではなかろうか。クリはキューの娘なので、育雛は得意なのではないかと思う。 飼い主も受け入れ準備を始めないといけない。
2012年11月09日
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もはや神秘的お姿のケコ様 ケコ、真冬にこれで元気なのだから、たいしたものだ。 さて、年賀状つくらないと・・・。 と、昨夜ブログを書き終えてから、ようやくイヤイヤ始め、途中で面白くなってきて、深夜にはでっち上がった。やることは、2ヶ月前から決めていたのだ。騎馬武者の旗指物を文鳥家紋にする図柄にする。しかし、今更イラストを描く時間も技量もなく、お借りできる適当な素材も見つからなかったので、仙台の伊達政宗像の写真を黒く塗りつぶして影絵にしてしまい、手ぬぐいで使用した画像を旗指物としてくっつけてしまった。 歴女の伊達政宗ファンに怒られるだろうか?だが、伊達さんの定紋が、竹に雀だというくらい知っているはずだ。政宗さんは派手好きだから、日本の雀よりジャワのスズメがお似合いでござろう? と、まあ、この際、理屈など何だって良い。キャノンの作成サイトの素材を利用させてもらい、背景をきらびやかにしてごまかす。印刷して自己満足し、就寝。 そして今日は、宛名を印刷し、それぞれ適当にコメントを加えていった。本年もよろしく?ご指導ご鞭撻?何年も会いもしないのに空々しい。よろしくも、ご指導ご鞭撻も「(機会があれば)」と付け加えておこう・・・。などと、不義理を棚に上げ、無礼をものともせず、テキトーなコメントを、もちろん手書きせずに印刷する。正午までに完成! 郵便ポストが近くにないので、この際、お店の荷物を集荷に来た郵便局員に押し付けてしまう。 次は、大掃除・・・、今年はキャンセルで・・・。正月飾りは、昨日テキトーにくくりつけたし、あとはミカン(2000円弱になるセール中だった↓)でも食べて大晦日の修羅場に備えよう。【毎年当店No.1人気みかん】【cy10】【年内発送予定】大セール味濃いちび玉吉田みかん10kg(3S~Sサイズ・ワケあり)【愛媛県】【全国どこでも送料無料】【マラソン201312_送料無料】
2013年12月29日
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がんばるパパ ウノは現在3羽の子育て中。クチバシに青菜が付いていようとお構いなしに湯づけエサを貪っている。こちらにもエールを。
2023年12月10日
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マナコ&ウノの子 ウノ父ちゃんも手伝って育てているヒナたち、飼い主の感覚では、祖父母シルバ&ギンのあきらめていた孫・・・。まだわからないが、↑下敷きになってる子はクチバシの色が薄そうなので、シルバーかもしれない。 もしあと1か月早く生まれていれば、千葉でレッコを買うことはなかったはずで、そのあたりの偶然が面白いものだ。
2023年12月12日
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慌ただしい一日の最後を飾る「夜会」、若手のカゴを開け、ノビィを迎えに行ったら、亡くなっていた。最近はスロープの下が保温器にも近くてお気に入りらしかったが、そこで眠るような最期を迎えた様子であった。 午前中はテーブルに出して、騒ぎになる前にカゴのツボ巣に戻し、特に変わった様子はなかったのだが、その後間もなくのことだったようだ。衰弱してバリアフリー化したりお迎えが必要だったり、親孝行で手間をかけさせてくれた挙句、留守中に亡くなる親思い、さすがである。 2016年3月23日、弥富系の白文鳥が欲しくてヒナを買いに行き、ふたを開けた途端に口を開けて目立ったので選んだ文鳥だったが、とても小柄で、育ってくれるのか心配したものだ。その後、放鳥部屋のツボ巣に陣取り他を寄せ付けず「狂女」と呼ばれたが、伴侶にジミィを得てから子育てに目覚め、たくさんの子を残してくれた。 ゴッドマザーよやすらかに。
2023年12月14日
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かあちゃんが戻って喜ぶツイカ 22日に露見したサンとタロの不倫、翌日には夫のツイカも気づいてタロと取っ組み合い(組み合うわけないのだがそのように見える)となって、ツイカが勝ち、これで終わりかと思ったが、何と既成事実を作ることにしたらしく、翌24日はふたりしてタロのカゴに帰ってしまった。 長年連れ添った妻の家出にショックを受けたはずのツイカだが、案外平気な顔で過ごし、このまま熟年離婚確定、略奪愛の成功、と不穏な見出しが頭を占めた本日26日の先ほど、なぜかサンは元のカゴに戻り、ツイカもそれを迎えて、元の鞘に収まってしまった。 何なんだろう、この夫婦と息子は!否、まだ何かあるかもしれぬ。油断しないでおこう。
2024年04月26日
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緊急避難で夜会に参加したマロン チーズの入ったフランスパン、チョコの入ったクロワッサン、ようするに硬かったりパサパサしたりしてる方が好きなので、ふわふわっとかモチモチっとしたパンへの評価が低い(と言うより食べない)。その個人的な好みで私世界のナンバー1は川口芝下の『かじパン』なのだが、少々遠いので数年行っていない。 あれを越えるのは難しかろう、と思うので、その後パン屋を経めぐる機会も減ったが、先日、岩淵水門に近い熊野神社に参詣した際には、しっかりパン屋さんもリサーチしていて、『Lille far』の存在を知った。サイトでラインナップを見ると、チーズフランスがあって、パン・オ・ショコラもある。素晴らしい、是非、行くべし。 で、およそ狭い空間でパンを焼いて商っている器用さに心から敬服しつつ、食べたいものと売れ線らしいカレーパンとコロネなどを買って家に持ち帰り、正座せんばかりに食べた。 我が舌のナンバー1には及ばないが、悪くない(もう少しバターの風味があった方が好き。ただ、バターの風味を思いっきり効かせてくるようなのは嫌い。私のお舌様も微妙なのである)。カレーパンは具がたっぷりの今風のもので個人的には苦手だが(カレーのルーが美味くても御飯がなければカレーライスじゃないじゃん?)、悪くない。特筆すべきはコロネだ。これはパンのコロネと言うより、大きなコロネの形をしたシュークリームで、冷して食すのがお薦めだ。甘党なら、赤羽駅からすずらん通りをえっちらえっちら東に突き抜けて平和何とか通りを行く価値もあるだろう。 で、閑話休題。 閑話どころかいろいろなのだ。↑同期で育った2羽がよそ様に行ってしまい、1羽ではさびしいだろうと、イチ・フジと同居させたところ、丸1日以上経ってから迫害されるようになり、慌てて1羽暮らしになったマロンだ。この子は、メスなら兄だがアネーとペアにする予定だが・・・オスのような気がして仕方がないから、困ったものだ。 その間、居残りのヒナは大きくなり、さらにキンカのヒナも生まれた。ポン子とクロペの子だ。ポンは無精卵ばかり産んでいたので不妊症と見ていたのだが、健常だったようだ。どうしたものか、悩ましい。
2024年05月15日
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シンがアイにちょっかいを出し、夫婦からうるさがられている図(飛んでいるのは無関係なマナツ) 現在、ノコリとトミ、マナツとクリ、がカップルになってくれそうで、その阻害要因はイブくらい、といった感じになっている。 シンさんは相変わらず的外れで、ここは本命をしぼってわき目を振らずにアタックすべきなのに、いろいろとちょっかいを出し、誰からも相手にされない状態に、自らを追いやっている。ひと妻のマキには、変態紳士ではあったが(抱卵中に押しかけて一緒に眠ろうとするが、交尾をする気はない・・・)一途だったのに、何故、今その一途さを発揮できないのか、まったく仕様のない奴としか言いようがない。 ミナは、おそらくマナツの愛ジンのポジションで良いのだろう。飼い主としては、イブと仲良くなって欲しいので、間仕切りをとってお互いの姿を見られるようにし、午後の水交換時の短時間放鳥後、さりげなくイブをミナのカゴに入れたりもしたが、イブが嫌がって大騒ぎしただけであった。ミナは桜文鳥が好きなので、まんざらでもない気配だが、イブの方は白文鳥は恋愛対象外なのだろう。 ケコは・・・、すべての文鳥が恋愛対象外で・・・、それでも積極的に言い寄るオスがいれば、変わってこないとは限らないのだが(オスのさえずりを聞くのは好きらしい)、他の文鳥たちから「変わった生き物」くらいにしか認識されていない現状では、どうしようもない(将来も無いかと・・・)。 1羽暮らしに慣れないイブ。このままでは、「強奪」も辞さない行動に走るのではなかろうか?やはり、桜文鳥のメス探しが必要かもしれない。・・・面倒だなぁ。・・・白文鳥で良いではないか・・・。
2011年10月15日
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小鳥、とりあえず文鳥を、獣医さんに診ていただいて「らせん菌が出た!」と、モニターなどで見せられて、慌てふためく飼い主が、ざっと5、6年前から見受けられるので、この際(昨日今日と暇だったもので・・・)、私見を申し上げたい。 健康診断のために通院し、「らせん菌が出た!」と獣医さんに言われたとして、どう考えるかは、まず、食欲などの行動面で異常がないかを前提としなければならない。何しろ、ある程度経験があったり、自分以外の他に対する洞察力があれば、生き物の健康上の異常は、理屈抜きに感じ取れるものだが、初心者で、特にペットでも人でも、幼い者を日常的に観察した経験を持たず、先天的には鈍感な人には(性質にすぎないので、良いも悪いもない。鈍感な方が優れている局面も多いと、フォローしておく)、それがわからない。どう見ても異常な状態で、普通の飼い主なら慌てふためくような状態でも気づかない。それなら体重でも量って、客観的な状態を探れば良いのだが、そういった正しい方向には気が回らず、いろいろ情報収集に奔走するものの、残念ながら集まった情報を処理できず、かえって不安を募らせる人が多いものなのだ。 この、問題の本質を理解せず、自分自身の立場で必要となる情報が何かもわきまえず、自分の生活では無用なばかりか邪魔にしかならない知識ばかりを集めて不安を増大させてしまう、先の原発事故の際に多く見られたのと同じ心理的現象と言えようが、それはともかく、切羽詰まって断片情報を集めて混乱をきたさないためには、事前に少し考えておいた方が良いと思う。 なお、コミュニティサイトの掲示板などで、匿名で飼育上のアドバイスをするのは、親切なようでいて無責任になるので、それに気付く良識のある人は控えているはずである(相手の状況を正確に把握できないので、見当はずれな意見となってしまい、かえって危険な誤解を招く。自分の回答の真意を相手が理解できるとは限らないので、間違って重大な結果を招く)。お節介なお調子者だと見なされたくないので、本当は私も控えたいのだが、飼育方法についても載せている自分のサイトの掲示板である以上、質問コーナーのようになるのはやむを得ないとも考え(答えるのは半ば義務なので、「通りすがり」とは異なる)、あれこれ考えをめぐらしつつ、自分なりに注意して答えることにしている。従って、くどく長くなることが多い。稀に、長々と返信している暇人が管理人であることすら理解していない軽率にすぎる人もいて驚かされるが、軽率な場合、いつの日かひどく損する可能性が高まり、その損は自分に降りかかるだけなので、心配してやらないことにしている。 さて、もし、私が、自家繁殖した何の健康問題もないヒナを「健康診断」のために動物病院に連れて行き、「らせん菌が出た!」と言われたら、その場ではテキトーに神妙に聞いているフリをするかもしれないが、確実に、その獣医さんを軽蔑する。それが、世間的に名医とされている人であったら、評判倒れで世間は見る目がないと断定する。理由は、以下の常識的知識を有するからだ。【1】らせん菌は、螺旋型の細菌の総称で、通常、体内に常在している。→常にあるものなので、そのう液や糞便からそれが検出されて不思議はない。【2】腸に常在するらせん菌は、疲労やストレスで増加して腸内バランスを崩し、下痢や食欲不振を招く。→多く検出されれば、症状の要因として特定できる。 【1】の事実を認識していれば、「らせん菌が出た!」のは当たり前としか言えなくなるはずだ。そして、【2】の事実を認識していれば、検出量だけが問題なので、「出た!」とだけ言われても反応のしようがない。むしろ、そもそも、検出量が多ければ、すでに下痢などの症状があったはずなので、家庭では何の症状もなかったのに、長時間の通院ストレスで悪玉菌を増殖させてしまったかと、通院したことを悔やむことになる(健康の判断は飼い主がするのが当たり前。健康でないと判断するから動物病院に連れて行くのである。これは人間でも同じことだが、ガン検査や脳検査やそういった予防的検査ができない小鳥の場合において、「健康だと思っても連れてこい!」などと主張する医者がいるとしたら、無知で傲慢な非常識を露呈しているか、飼い主はすべて自分のペットの異常を見逃す存在と侮っているに過ぎない)。 では、私が、衛生状態が怪しいお店で購入したヒナに異常を感じて、獣医さんに診てもらいに行ったらどうだろう。この場合も、「らせん菌が出た!」のは当たり前だが、そう言われたら、むしろ安堵する。症状があるからには、かなり検出されたはずで、だからこそ検出量が少なければ問題にならないらせん菌について、わざわざ強調するわけで、それだけを強調するのだから、より生命の危険に及ぶ可能性の大きいトリコモナス原虫などは見いだせなかったに相違ない、と判断するからである。らせん菌なら、普通の細菌性腸炎で、激しい脱水状態に陥らない限り、薬を飲めば回復するだろうと、より多くの希望を見いだせるではないか。 お分かりだろうか?「らせん菌が出た!」は当たり前で、それが問題とすれば多く検出された場合だけで、そういった場合は検査などしなくても症状として現れているはずなのである。 世の中いろいろで、いろいろ変わった獣医さんもいて、らせん菌が顕微鏡でわずかに確認できただけで、喜んで抗生剤を与えるように処方してくれる者もいるかもしれない(「とりあえず抗生物質」は人間の内科医でも無能な人の常套句)。しかし、たまたま診てもらったのが名医であれヘボヤブ医であれ、飼い主自身が、自分の文鳥の状態を、健康と見るか不健康と見るかで、同じ言葉に対する受け取り方は変わるのである。 いずれにせよ、「らせん菌が出た!」は、死の宣告のようなものとはまったく異なり、本来たいした話とは言えない。大した話のように喧伝するとすれば、一部の愚かな獣医が無知な思い込みを無恥にもさらけ出し、気づきもしないでいるのか、百も承知の上で経営上必要なための作為であり、それを認識できない飼い主の無自覚(健康か否か判断するのは、一番長く観察している飼い主以外には有り得ない。症状がないものを病気と判断できるほど、残念ながら、小鳥の医療は科学的ではない)と見なさねばなるまい。 つまり、通常検出されてはならないトリコモナスなどの有無を調べたら、らせん菌が多く見られた場合、さらに外見上の異常に注意し、「健康診断」などと言っている飼い主から、既に異常な症状はなかったか聞き出し、もしまったく問題なく健康に生活していれば様子見で良いだろうし、少々おかしな点があれば、念のため抗生剤の処方も有り得る。といった程度が、まともな獣医さんの対応となるはずである。その際、「らせん菌が出た!」などとする間抜けな発言は、普通しないし必要ないと私は思うのだが、如何なものであろうか? 人間の医者でも、患者の目の前で顕微鏡をのぞいてスピロヘータを探す者はいないはずである。市販薬で足りるような通常の処置で悪化するようなら、そこで初めて検査をするはずで、その際病原菌を探す必要があっても、「らせん菌が出た!」ではなく、らせん菌の中の何か、らせん菌の中のスピロヘータなのかカンピロバクターなのかヘリコバクターなのか、その他諸々何なのか、何にせよ常在菌としては、多くをあまり見かけないものを探さなければ無意味かと思う。 結句、獣医の一部の「らせん菌が出た!」は、戯言と言わねばなるまい。 獣医さんもいろいろだが、飼い主の知識や観察眼は、それ以上にいろいろなので、獣医さんもわかりやすく説明するつもりが、戯言にしかならずに、それが間違った知識として拡散しないように、気を付けてもらいたいものである。 なお、飼い鳥のそのう液や糞便などの顕微鏡検査において、らせん菌を重視する必要があるとするなら、らせん菌の内の何が特殊で、飼い鳥の内のどういった種類にどのような特殊な症状を引き起こすのか、科学的に明らかにされているに相違ないので、寡聞にして知らない私などよりはるかに物知りな飼い主になるため、「らせん菌が出た!」でうろたえる前に、その獣医さんに科学的で医学的な根拠をご教示頂いたら如何かと思う。
2013年01月30日
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右上からのぞき込んでいるのがレイ シルバー文鳥のレイは、売り物のシルバー夫婦から生まれた綺麗な文鳥で、シルバー因子を持っているはずのモーリの妻にするため、「文鳥団地」に連れてきた。ところが、今のところ、モーリと同居する同期の兄妹(ボクジュ・コビィ)の仲が良いので、引き離しにくくなっており(♀コビィをめぐって♂のモーリとボクジュが争うようになると想定したが、現実は、オス同士がいわば「ゲイ」であり、モーリをめぐって兄妹がいがみ合っている)、気ままな1羽暮らしが続いている。 夜の全体室内放鳥(「夜会」)には嬉々として参加するものの、テーブルには降りて来なかったが、最近になって、テーブルの上を旋回し、また、↑のように他の文鳥たちのすること(十姉妹の留守宅に入り込んで盗み食いする)に興味を持つなど、好奇心を露わにするようになっている。 非手乗りで人慣れをしていなくても、いろいろ変化してくるので、その経過を観察するのはおもしろい。
2020年02月16日
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22gと9g レイが1羽で育てているヒナを、今日引き継いだのだが、1羽があのチビタ以上に小さい。何と、パウダーフードで満腹にしても9gしかないのである。これでは十姉妹のヒナと変わらない。 本来、この2羽は9日に孵化するはずだったが、1羽は卵殻にひびを入れただけで破れず、10日にようやく孵化している。これはおそらく、放鳥時間に放置され体が冷えて動きが鈍化したためと思われる。そして、その影響が成長に現れ、兄(姉)のためのエサを消化しきれず、矮小化しつつあったと見なせる。 食欲は旺盛だが、ここまで小さいと育つのは難しいのではなかろうか?とりあえず、鋭意努力はしたい。
2021年04月24日
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見上げてばかりのオステ 風切り羽を半分ほど切っても飛べる理由は、文鳥が小さくて羽ばたく小鳥だから、であろう。短い翼でも羽ばたき数を増やせば浮力が得られるのである。 片翼の風切り羽のみ切ってしまうことも多いようだが、これは平衡を奪って飛びづらくする行為だが、羽ばたければバランスが悪くても、小鳥は飛べる。 羽ばたきさえすれば道が開ける。オステも羽ばたけば、おそらくそれなりには飛べるはずなのだが(同様に親によって手羽先を失い他家に譲った子は、かなり飛ぶことが出来る)、オステは羽ばたかないので、まったく進歩しなかった。高い位置からは真っ逆さまに落ちるし、手に乗せて上下しても羽ばたき練習はしてくれない。飛べない、もしくは飛ばなければ、飛べない鳥として暮らせば良いのに、上ばかり見ている。さらに、見ている先に連れて行ってやれば(噛みついて抵抗する)、その頭上から真っ逆さまに落ちる。 何ともどうにも仕方がない。
2023年12月20日
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モモ&エモの子 去りゆく者あれば生まれいづる者あり。ノビィの娘の息子の娘の子が孵化した。 ・・・白文鳥血統にしたいのだが、このツインズは桜文鳥だ。まだ孵化しそうだが、少し様子を見ようか。 ↓は、すっかり活動的になったシノ。チェーン店コジマの軛(くびき)、その初心者を惑わし特殊な飼育方法を強制し、ベテランを嚇怒させる呪われた展示管理術により毒されよどんだ目で散漫に動く奴隷の所作は薄れ、宿泊中のセキセイインコに気に入られて追い回されていたのが、切れて追い掛け回すようになった。 さらにたくましく育ってほしい。
2023年12月23日
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順調に男(おのこ)らしく エモ&モモの子、つまりは・・・、17代目弟ジュンの孫で母の祖母はコビィという、ザ「文鳥団地」な血統ながら、白文鳥ではないので残す予定はなかったものの、突然変異?(完全な桜文鳥同士から生まれた完全な白文鳥)の白文鳥キイの出現により、その婿候補として、同期の中で最もオス風味だった「オノコ」は、およそ桜文鳥のヒナ姿としては素晴らしすぎる姿に育っている。 で、どうやらかくれてぐぜり始めてもいるようで、早くもメス(桜文鳥が好き)に関心を持ってさえいる。つまり、思惑通りなのだが、残念なことに白文鳥は嫌いなようで、近づくキイを追い払い続けている。 ヒナ換羽がはじまり白羽が出てきており、今後どのような姿になるのか愉しみだ。さらに、キイと仲良くなるかも愉しみ、そして、子どもがどのような姿になるかも愉しみだ。実に愉しみいっぱいである。
2024年03月04日
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どっちがイチでどっちがフジじゃ? 尾羽がなくてもお値段はなかなかの白ペア。購入したお店がある商店街の名が「ふじの市」だったことを思いだしたので、フジとイチと名付けた。 なお、一富士二鷹三茄子、初夢に見たい縁起物は・・・、上様(徳川家康)の好きな物という説があり、私は正しいと思っている。何しろ有名人の好みに因むようでなければ、この3つの取り合わせはあり得ないだろう。で、富士山好き、鷹狩り好き、となれば上様で、茄子も三河に有名な在来種があるらしいから、好きだったのではなかろうか。お味噌をつけて質素に食べていそうである。 それはともかく、イチフジはとてもおとなしい。ほとんど鳴かないのである。だが、すぐにブランコに乗ることを覚え、ツボ巣の利用も習得した。つまり、かなり頭が良く順応性が高い。 昨年11月生まれとされているが、それで今ごろヒナ換羽では遅いので、実際は1ヶ月ほど遅いのではないかと思う。前に売れた子の表示をそのままにしているくらい、日常茶飯に相違ないのである。 このままおとなしくさえずらないで頂きたいものだ。
2024年04月30日
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ライトでない「ライト」君 ライトシルバーの中雛と言われて我が家に来た彼↑、そう言われたので「ライト」君と呼んでいるのだが、これはライトシルバーではなく普通のシルバー文鳥だと思う。 ではどういった色合いがライトなのか?ライトでない方が良いのだが(普通のシルバーであるウノの嫁にしたいとの願望があったため。結果は♂♂であった)ライトと言われて成長したら普通だったりするような私に尋ねないで欲しいのだが、私のイメージするライトの色合いは、「シルバー文鳥」として仕入れたら、ちょっと薄い気がしたギンの姿となる(生前の雄姿はコチラ)。 全体的に色味が薄く、胸とお腹の色の違いが曖昧になってしまうのが、ライトシルバーなのだろう、となる。して見れば、↑はライトではあるまい。結局のところ、色合いは完全に固定化されていないので、白羽の入り方や量が個性になる桜文鳥同様に、色味の違いは個性と見なして、ライトとか何だとか分けるべきではないのではなかろうか。 日本の繁殖家を称する人には、系統の確立や継承という考え方が出来ず、いろいろ混ぜる個人的な趣味での実験を好むような事例が多々あるように思うが、それは本来の繁殖家とは違った考え方、誰かに何とかと確立された品種の文鳥を供給する立場ではなく、混ぜて生まれた変わり種を個人的に楽しむエンドユーザーの在り方のように思える。つまり、日本には、あまり文鳥の繁殖家はいないのではなかろうか、と思えてしまう。
2024年05月19日
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お腹が大きいセン 放鳥時、マルが食べあさっている隙に卵を確認する。合計7個。有精卵と確認されたもの4個。いろいろ考えて有精卵2個と擬卵4個を巣に戻す。確認できなかったものも、抱卵開始後に産んだ卵で、無精卵というよりまだ細胞分裂の初期のため、室内照明にいい加減に透かして血管を見るだけではわからない段階だっただけだろう。もったいないが止むを得ない。その巣は、シンが巣作りしたそばから破壊するタイプらしく、殺風景なものになっている。つまり、産座が定まらず卵が周囲に四散してしまう状態だ。これは不安要因なので、有精卵を1個にせずに2個にしたが、週末頃により無難な方を1個残すことになるだろう。 一方より早く抱卵を始めていたオマケとメイの卵はすべて無精卵だった。オマケにはすでに繁殖能力がないものと思われる。何と卵を取り出した瞬間につぼ巣に戻ったメイのお腹の下に、擬卵を6個、ころころと放り込む。なかなかたいした度胸だ。あつかましさはマルに匹敵する。 それにしても、有精卵を捨てるには多少でも罪悪感があり、無精卵だとそれがない。しかし、人間の場合でも、子供が生まれるかどうかなど偶然の結果に過ぎないので、本当はどちらも同じのような気がする。とにかく、飼い主である以上、現実的な対応をするしかない。ただ、選ぶような真似をする以上、生まれた文鳥には責任があると自覚しなければなるまい(オスでもメスでも文句は言えない)。 デコとカナは明日から抱卵を始めそうだ。今日も、放鳥中、口いっぱいに「お土産」をくわえて、帰りたいような、そうでもないような様子でうろうろしていた。結局、カナはカゴまで送ってやると、箱巣にその「お土産」をなすりつけ(そのような音が聞こえる)、その後また飛び出てきた。デコのほうは、珍しく手のひらにもぐりこみ、そこに塗りたくっていってくれた。「お土産」とは、煮干しとかつお節の混合物だ。決して手に塗られて喜べるものではない・・・。
2007年09月18日
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「夜会」に参加できないチバちゃん ノビィが亡くなったので、その空き地にチバちゃんのカゴを移し、昼から放鳥に参加させたが、どこかに隠れてしまい、見失った飼い主を慌てさせ、「夜会」でも慣れずに固まっていた。 どうやらテレビが怖いらしい、と気付き、今日は昼間に手に乗せてじっくりテレビを観察させた。この子は頭が鈍いものの良く考えるタイプのようで、小首をかしげてテレビを見ていたが、危険はなさそうだとわかってくれたようだ。今後も、少しずつ納得していってもらえればと思う。 ↓は、チバちゃんと一緒に連れてきたレッコ。ヒナ換羽が重く、かったるそうで神経過敏になっている。生えてくる羽を見ると、くっきり濃いシルバーになりそうだ。 さて、千葉のチェーン店は、昔ながらなので、過剰に期待しなければ問題ないかと思う。衛生面などで不満を持つ人もいるかもしれないが、「昭和」はあれが「デフォ」だ。チェーン店であれなら頑張っているのではないか、と私には思える。 しかし残念ながら、未来はないのではなかろうか。という思いは、より大きなチェーン店の展示販売方法を見ていて確信に変わってしまった。彼らのビジネスモデルは、犬猫などの数万円以上する比較的大きなほ乳類の販売を主にしたものだが、特に犬の展示販売などあって良いものとは私には思えず、そうした考えが世の中でも一般化してきており、販売する子犬の週齢規制などその場しのぎでは済まなくなるのは、海外の動向から見ても、火を見るより明らかに思えるのだ。 末端の店員など問題意識がなくてもやむを得ないが、お客に渡す書面に仲買業者名を明示するなどどのような責任逃れであろうか。仲買など関係ないだろう。例えば、文鳥の場合、静岡県で生まれたヒナを大阪の仲買業者から仕入れたとしているが、重要なのはどこで生まれたかである。そもそも、静岡から大阪に輸送して全国の小売りに振り分けるとは思えない。 飼い主に渡すべき情報はどこで生まれたか、であり、犬なら、昔風に言えば犬舎(日本犬なら「○○荘」と呼称していたはず)、ブリーダー名である。それが透明化され、それぞれのブリーダー情報をネットで確認できるようになって初めて、悪質ブリーダーによる問題繁殖を抑制できるのだが、それが出来ないのでどうでも良い仲買いの情報など載せているように見える。無意味だ。 チェーン店が存在し得なくなり、生体の直譲が一般化すれば、文鳥も気軽に買えなくなり、文鳥屋までやって来て、今の数倍の値で買う羽目に・・・なってくれたら、個人的には良い未来にも思えるのだが、飼う人がごく少なくなるので、飼料や飼育用品の入手に難渋するだろう。今でも、ペアの相手を探すのに苦労するくらいなので、せめてブリーダー(アマチュアとかプロなどという区別は無意味)の横つながりを考えないといけない。 それにしても、大昔、その役割を飼鳥団体が担ってくれるだろうかと期待していた。しかし、基本的に昔の好事家集団、つまりトリキチ親父たちの団体なので、バブル世代あたりに多い軽い人たちとかが元気な時ならまだしも、品評会などを開いて考えの足りないアマチュアを集め、「プレゼント~!」などとして生体を配ったりするような感覚では、時代から乖離していくのは必然であった。 何も期待していないし将来性も無いと見なしながら、今現在、便利なのでサルベージ作戦を繰り返しているのだが、やはり幻滅しか覚えない。カメが説明の際に手に乗っているのに驚き、今回のシノなどフタをしないケースでじっと静かに待っているのを見て驚愕し、それほど親しく接することが出来ているのかと感心したのだが、何のことはない『奴隷の従順』に過ぎない。飼い慣らすのが上手と言えなくもないが、自由を奪い自己表現の機会を与えず犯行の気持ちさえ起こせなくしているだけだ。 普通の飼い主が簡単に他で買えるような飼料を用いず、パウダーフードを与えて差し餌を止める機会を奪い、当然、飛行する能力も奪い、それが正しいと思っているのだから、始末に負えないどころか、はっきり言えば虐待である(↓今日のシノ。当然クチバシにヒナ特有のパッキンは無い。それは、ひとり餌になっていて当たり前な成長段階を意味するが、当たり前のように差し餌をし、それを客に強要する無知さ加減は呆れを通り越しており、シロウト同然どころかシロウト以下だ)我が家に来たトダもコジマもカメもシノもあっという間に手に乗らなくなっているが、それは私が虐待したからではなく自由にしたからだ。 『奴隷の従順』をペット動物に強い、飼い主になる人の飼い方を縛る、どこからどこまでも自由の抑圧であり、得られるのは、会社の営業利益と末端従業員の盲目な自己満足だけではなかろうか。・・・それでも、存在する限りは利用したいのだが、奴隷を奴隷として維持するのも難しく、自由な文鳥の姿も知らない初心者には、残念ながら勧められない。利用する場合は、マニュアル店員のくだらぬ能書きを聞き流す忍耐力と、奴隷化されていると理解して接するだけの知恵が必要となるだろう。
2023年12月16日
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順調に良い子な「オノコ」 いろいろに忙しい。 昨日から玄関のスロープ工事が始まった。と言っても明日には終わってしまうのだが・・・。これは、家族が通院する際に、車いすに乗ったまま送迎車に放り込めれば楽だ、といった発想から計画したもので、本人が入院中の昨年12月には使えないケアマネに督促したものである・・・年末年始をはさむとは言え、2ヶ月もかかっている。 私の想定では、おそらく自主的リハビリなどしない年寄りが自力歩行できるのは、1、2年がせいぜいで、その後、老人ホームなどにすぐには放り込めればよいのだが、そうはならずに、玄関の67センチの段差を克服するのが悩みの種になるので、生きているうちに、18万円の公的補助を受けてスロープ化することにしたのだ。先を見越している。手すりをつけろだの外側に脱輪防止のガイドをつくるのは難しいだの傾斜はゆるくだの、バカなことを言われて、いちいち踏みつぶさねばならず。また、スロープの長さを約4mとしていたのに、見積りで3mになっていて、変更させたりしなければならなかった。 そもそも、何の権利もない年寄りの介護のためにその介護をする私の持ち家を改造するのに、私以外の誰が意見するのであろうか。使えないケアマネのこの間したことと言えば、入院中は施工できないと言っては、施工ではなく見積もりは出来るはずと私に指摘され、傾斜はもっとゆるい方が良いと病院(腎臓内科)のアドバイスを受けて、専門外の医療関係者の意見など聞く必要なしと私に激怒され、であった。で、結局、20万円の限度額を超えて(1割が自己負担)、10万円ほど自己負担になるのだから腹立たしい。誰を見て仕事をしているのか、介護する側がすべてで、自分で自分のことが出来なくなって金もない者など、何の決定権も無いと理解して仕事をしてもらいたいものである。 などと忙しい中、メスたちの不調はドミノ現象の態をなしている。 フックはバリアフリー化を考えねばならず、また、マナコは、自分のケージに戻らず手近なケージに入り込んでしまうと言うはた迷惑な呆け方をして、自分で自分の体調を悪化させてる。その他、いろいろメスの体調は気がかりだ。一方で、オスの方は元気で、妻を失ったタロもガールハントもせずにおとなしい。 オスのはずの「オノコ」は宿泊部屋で、とても良い子に育っている。やはり、「文鳥団地」では帰宅の際に強制せねばならず、追いかけられているのが自分だと間違えるなどして、飼い主に不信感を覚えることにもなるのだが、宿泊部屋ではそれがないので、みな実に「天使」のままだ。このまま、ヘイスケ流のさえずりをする良い子で、しかも、将来の妻キイと仲良くなった状態で、「文鳥団地」に連れて行きたいところだ。
2024年02月16日
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ツイカ妻に逃げられる ままならぬことは3つでは済まないのだが、とりあえず3つ。 丸くは治まらなかった。翌27日には再びサンはタロのケージに入り込み、ツイカが様子を見に来ても無視、これはもはや修復不可能だろう。熟年離婚である。 ↓ミトの片脚の硬直化が進行し、もたれかかって姿勢を保っている。これは、回復しないだろうと思うが、夫のマツと別居させて養生させるか悩ましいところだ。 ↓↓オステの飛び跳ね高度が上がったらしく、床への衝突による衝撃が高まり、かつ、ぶつかるのがこめかみ辺りに変わって、左の顔面ははっきりとはお見せ出来ない悲惨なものになっている。見ている飼い主はとても憂鬱だ。 それでも上ばかり見るので、噛まれながらも捕獲して頭上へ持って行くことにした。落ちたら命にかかわるが、テーブルの上に置くと気をつけることなど全く無く、何度も何度も落ちて顔面を強打するのである。頭上では、さすがに危ないとわかるのか、気安く落ちない。・・・仕方あるまい。 ツイカとマツが独身になりそうだ。その後ウノをあきらめ、マツとボクジュに接近を試みているらしいチバちゃんには、この際、後妻業で活躍してもらうべきかもしれない。不如意は続く。
2024年04月28日
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気の多い女 オスではないとわかってから、宿泊部屋のハンジ(コッペ&イッパの子)の妻にしようと考え、その後、シルバー因子をもつことが判明し、折よくウノに付きまとっていたので同居させたところ、ウノに無視&威嚇の仕打ちを受け、半日は我慢したものの、結局生意気なウノをコテンパンにしてしまい、元に戻した。その後は、浮気者マツ>美形のボクジュ>>ウノの順に接近を試みているようだが・・・。 このままでは、マツが独身になった際の後ぞえになりそうだ。何しろ、マツの連れ合いのミトは、気の毒な状態(片脚が突っ張ってしまって動かず、顔を中心に禿げている)で活力は失っていないものの生命は長くなさそうなのである。飼い主としてはウノとうまくいって欲しいのだが、ウノにその気はゼロで(十姉妹LOVE)その態度を変える才能はチバちゃんには無いだろう。 今一つ、宿泊部屋にいるヒナ換羽中のライトシルバー兄弟の一方を婿に迎えるという道もある。ヒナ換羽が終わったら実行したいのだが、それまでミトが健在でマツの浮気心が昂進していなければ、となると、可能性は低くなるかと思う。 元プレイボーイの後妻か、後輩の男の子か、ずいぶんな違いだが、チバちゃんはどのような選択をするだろうか。・・・何が幸福かはわからないので、好きにしてもらいたいところだ。
2024年05月03日
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ハンジ♂・オノコ♂・アネー♂ 姉と名付けたら兄だったシナモンハーフの「アネー」は、・・・どう見ても女の子で、滅多にぐぜらず、オノコの追いかけをしており、いまだにメスなのではないかと思えるほどだ。・・・彼?の性自認は一体何であろうか? 而して、文鳥に性自認は無い、のが真実だと、私は昔に喝破している。自分が好きな相手の性別など気にしない。あえて言うなら、自分が好きになる相手は「異性」に決まっているので、当然、女同士でダンスをし産卵するし男同士でさえずるし交尾しようともする。 文鳥と言う生物は、性的な自由に関して、怖ろしいまでに最先端だと思うのだが、如何なものであろうか? 一方、小賢しいことに、女はかくあるべし、男はかくあるべし、とレッテルを貼りたがる人類は、LGBTQ+などと、いろいろ区別するようになっている。 LGBTQ+とは、レズ=身体的には女性の同性愛者、ゲイ=身体的には男性の同性愛者、バイセクシャル=同性も異性も性愛対象にする者、トランスジェンダー=身体的な性別と自分の認識が一致しない者、を性的マイノリティと見なして、その差別撤廃を叫んでいた区別が好きな人たちが、その区分けに当てはまらないと勝手に思いつくと、自分自身で性別がわからないなどと言う者をQとして付け加え、さすがに区別するのも面倒になったらしく、後いろいろと「+」した結果の用語である。 最初から、自分の生まれながらの性別に対して異性を性愛対象とする者「以外の人たち(マイノリティ)」、と定義づけておけば済んだはずだった。それが出来なかったのは、頭の柔軟性を欠いた真面目な人たちが、気が付いたカテゴリーをベタベタと加えてしまったからであり、それ自体がこの運動のあやふやさを示しているのだが、案外、長ければ長いほど自分たちの性的マイノリティへの理解が進んだと自惚れるらしいから、始末に困る。 そもそも、心と体の性が一致しない、から何だと言うだろうか?私にはそもそもLGBTQその他たくさんにいちいち区別して差別を無くすように頑張っている人たちの気が知れない。細々と定義して分け隔てて差別を促進しているのはあなた方ではないかとさえ思えてしまうのである。本来、個人の性的な嗜好性の自由を、他者に迷惑にならない限りは許容すれば良いだけのはずである。 例えば、男の子にもスカートをはきたいとか化粧をしたいとかそういった嗜好性を持つ子は大昔から存在し、長じても「女装癖」などと呼ばれていたが、つまり「癖」「くせ」に過ぎない。スカートがはきたいから女性になる必要はないし、化粧をしたら性転換しなければならないわけではない。逆に男の恰好をしたがる女性と言う「カテゴリー」も昔からあり、例えば「男装の麗人」などと呼ばれ、宝塚の男役スターの如く人気を博していた。まして、女子校では特に頼りがいのある「お姉様」あこがれの対象であり、一種の恋愛感情を抱かれるのなど、ごくごく普通の現象であろう。 もちろん、性転換したければすれば良いが、そもそも女の子みたいな男の子がいるのも、男の子みたいな女の子がいるのも当たり前であり、また年齢を重ねて嗜好性が変わっても、それは別に構わないもののはずだ、との前提がなければ、若気の至りで後悔することにもなりかねない。 例えば、昔、日本女子マラソンの第一人者がご結婚された相手が、もともと同性愛者だと発覚し、ご本人が記者団に対し「私はゲイだったが今はどうだかわからない」といった趣旨の発言をした。どうだかわからないで異性と結婚しては相手に失礼だろうとは思うが、そのように変わることは怏々として起きるものだ。 もちろん、私を含めてノーマルとされる男は、男と性愛関係になるなど気色が悪いだけだが、それは自分好みの同性に出会っていなかった『不運』の結果ではない、とは甚だ遺憾ながら言い切れない。そのように、所詮、人などという生き物はあやふやなのである。例えば、上様(徳川家康)は、少年の頃から女性好きで、ようするにノーマルだが、少年小姓と関係を持った可能性は大であり、孫の家光に至っては明らかにゲイだったが、ボーイッシュな女の子に興味を持つようになって、ノーマル化したようでもある。 時と場合で、人の性的指向性は変わるので、変化の可能性を無視してレッテルを貼って現在の性認識の固定化を図れば、それは性自認の自由を奪うことにもなってしまうのではなかろうか。 LGBTQ+などという区分けが過ぎれば有害だ。女の子なのにスカートは嫌いだし料理も出来ないし女の子が好きなのはおかしいから私は男でなければならず、身体的にも性転換しなければならない。などと言う思考は、そもそもおかしいのである。パンツルックの女性も料理下手の女性も・・・、むしろマジョリティではないかと思えるほどたくさん存在するのが、古今東西の現実で、強迫観念のもとでその現実が見えていない人が多いのではなかろうか。自分を枠にはめずに済むように、最大限の配慮が必要だ。 性的マイノリティーに理解を示し助けるつもりが、性的な区別の明確化を強迫するようになっては、本末転倒であろう。『Q+』で当然と、枠にはめずに長い目で見ることのできる社会でありたいものである。
2024年06月01日
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「クチバシつまみ」が好きなノブ 噛みぐせとは、「ちねり」などと言われ、クチバシの先端の方で飼い主の皮膚をつねるようにする行為で、飛び上がるほど痛いので、嫌悪されているが、文鳥にとっては愛情表現である。なぜなら、それは羽づくろいのつもりなのである。 文鳥の夫婦は、お互いに羽づくろいをして、得てして「ハゲ増し合い」となる。これは、クチバシの先端で相手の羽毛の軸をつまんで、勢い余って折ってしまい、結果、ハゲ状態となるが、毛根は残っているので、新しい羽毛が生えてこないためだと思う。つまり、飼い主のことを愛していれば、それを羽づくろいで表現しようとするのは、文鳥の本能的行動で、ただ、残念なことに、人間には羽毛がないので、「ちねり」となってしまうわけだ。 愛情表現には愛情表現を返すべき。ただ、残念なことに、人間はさほど器用な真似が出来ない。そこで、文鳥の愛情表現その2、「クチバシつまみ」でお返しするのが、人の道、もしくは、文鳥の道に則した行いと言える。これは、↑のようにクチバシを指でやさしくつまむだけなので、人間の指先でも楽勝だ。 手乗り文鳥の飼い主には、是非、知っておいてもらいたい『技』である。 クチバシ同士での愛情表現は見かけないものの、フィンとジョーは一緒に行動することが多くなり、ツーショット画像も写せるようになってきた。ようやく、夫婦らしくなってきたことを、喜びたい(・・・アラシは独り身が似合うのだろう)。
2016年06月18日
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白いお邪魔虫にうんざりしているソウ・テイ そら豆のスプラウト(若芽)が商品化されているそうで、検索すると、『そらまめ豆苗』として2014年から販売されていた(生産元のページ)。「豆苗」とあるので、えんどう豆のスプラウトである豆苗と同類と考えるのは自然な話で、実際文鳥に与えてみたところ、嘔吐し体調を悪化させてしまった、との体験談があった。そこで、考えてみたのだが、結局、危険とも安全とも判断がつかなかった。 そら豆は、太古から人間に食されるものだが、グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症という遺伝病、むしろ遺伝的特質を持った人たちに強い毒性を持ち、赤血球が溶血し、溶血性貧血を起こし、最悪の場合は、急性腎不全によって死に至ることにもなり、これをソラマメ中毒、と言うのだそうだ。 私が気になった点は、文鳥にグルコース-6-リン酸脱水素酵素が欠損しているのか、と、若芽の状態になっても、豆の状態と同じ毒性を持つか否かで、少し調べた程度では、管見の及ばざるところ、だったのである。ただ、ゆでたそら豆なら、文鳥に与えた人は数多くいるはずだが(私もあるかもしれない)、それで急性の毒性が顕われた事例を聞いたことがない(人間にしても、鎌倉の居酒屋でそら豆をたらふく食べつつ飲んでも、別に問題なくここでブログを書いているわけで、ソラマメに一般的な毒性があるとは言えない)。 となれば、ソラマメの種実が含む成分(配糖体)に起因するソラマメ中毒とは別に、人間にとっては問題なくとも文鳥にとっては毒性を持つ物質を、そら豆のスプラウトは持っているのであろうか?それとも、中毒症状に見える症状の原因は、別にあったのであろうか? これは、そら豆のスプラウトを文鳥に与えた人の体験を複数勘案しない限り、判断は無理かと思う。しかし、危うきには近づかず、自分の文鳥で実験するわけにはいかないので、ごくわずかな事故による経験の蓄積を待たねばならないかと思う。ただ、せっかくの疑い事例なので、無駄にしないように、この目新しい食べ物を文鳥に与えるのは、とりあえず避けるのが無難だとは思う。 【以下は12日補足】 そら豆のスプラウトには、L-DOPAを多く含むとされ、L-DOPAとは「レボドパ」と呼ばれ、ドーパミンなどの神経伝達物質の基になる物質と言う。そら豆のスプラウトの切り口が黒くなるのは、これの作用によるものとされているが、これによる急性症状は、考えにくいと思う。文鳥の体内にもある成分なので、拒絶反応が起きるとは思えないのである。また、鉄分が多いそうなので、鉄分の過剰摂取による症状では?との指摘を頂いたが、錆び付いた鉄釘をかじっても、急性の毒性を示すことは無いはずで、鉄分補充の薬剤で不自然な摂取をしない限りは、なかなか問題にはなりにくいように思える。 普通の食中毒には潜伏期間があり、一般的なイメージと異なり、食べてすぐに嘔吐するなどの拒絶反応は起きない。細菌などに由来するので、それが体内で増殖するのに時間がかかるのである。 急性の反応が出るのは、毒キノコなどの摂取で見られる化学物質の毒性作用に多いものと思う。例えば、クサウラベニタケを誤って食べた場合、10分~数時間で嘔吐などの消化器系中毒反応が起き、その主因は「溶血性タンパク」とされている(厚生労働省のページ)。もちろん文系なので詳しいことは知らないのだが、「溶血」=ヤバイ、というごく単純な関連付けが頭にあると、ソラマメ中毒が酵素の一種が欠損しているタイプの人間に起きる溶血反応と、文鳥の事例が結びつくことになる。 しかし、普通に考えれば、そら豆のスプラウトは、健康に良さそうな成分を多く含む青菜に相違なく、豆の状態で含む成分を、そのまま引き継がれるものではないし、そもそも、茹でたそら豆は文鳥のおやつとしている人も多く、それは毒性がないか、無視できるレベルに軽微なために、可能なはずである。となれば、今回の件がそら豆のスプラウトを食べた結果であると仮定しても、多くの謎が残される。 googleで「文鳥 そら豆」で検索すると、そら豆スプラウトを見ている白文鳥君の画像があり、それは「脱原発!」「反安倍政権!」を掲げて頑張っている方が、昨年3月にツイッターで公開された画像だったが、食べさせて異常が起きていないようだ。 さらに「文鳥 そらまめ 豆苗」で画像検索すると、昨年5月に試された方のブログがあり、少しかじっただけで食べなかったらしくその後は不明だが、特に体調の変化はなかったようだ。また、今年の3月に文鳥に与えた方のブログもあり、こちらは普通に食べてくれたようで、何ら問題はなかったようだ。ついでに、文鳥の部分をインコ置き換えて検索すると、セキセイ君とオカメ君がワシワシ食べている画像があり、何ら問題とはなっていない。 となれば、一般的には、文鳥に与えても問題ないと判断する他ないように思える。健康に良さそうな野菜が市販されていれば、少なくとも人間には無害(常識的な量を食べる限り)なので、それを文鳥に試したくなるのは当然と言える。しかし、初物を試す場合は、結果的に実験動物にならないように慎重であらねばならず、なぜそれが無害と信じられるに至ったか、しっかり情報を整理した上であるべきだと、思う。求めるべき情報は、科学的な情報と経験で、文鳥が食べる事例と、常用しても問題が起きている気配がないか、に注目しなければならない。 今回のケースでは、もし私がその立場でも、特に与えることでの有害性は見い出せず、与えた可能性が高い。そして、結果、どうなったかはわからない。「食べた当日、男の子は激しい嘔吐、女の子は黒色」の糞、翌日オスは回復したが、メスは悪化して3日目には亡くなってしまう。亡くなった子は、虚弱な体質だったそうなので、悪影響が強く出てしまったのだろうが、なぜ、平気で食べている事例があるのに、こうした文鳥にとって急性の毒性が疑われる事案が起きたのであろうか? 人間のソラマメ中毒が遺伝的特性により発症するのと同様に、同じ文鳥でも、症状が現れる子と問題にならない子がいるのであろうか? とりあえず貴重な疑い例なので、なるべくは避け、与える場合は、様子を見ながら慎重に、が正解だと思う。
2016年07月11日
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追う者(ノブちゃん)と追われる者(キミョー) ナツメ社の文鳥飼育書『楽しい文鳥生活のはじめ方』についての3回目。3回もネタにすれば、もうウンザリなので、これが最後である(・・・たぶん)。次の一文が、この執筆者のレベルを示すのではなかろうか。 さし餌には、ヒナに必要な栄養バランスを考えて作られた「フォーミュラ」というパウダーフードを使います。 断言である。この筆者は、かかりつけの獣医さんから「フォーミュラ」なる物体を有り難く頂戴(購入)して、アワ玉主体の湯づけエサ用に、コバヤシさんが発明された給餌スポイト『育て親』を、目的外使用して、「フォーミュラ」の練り餌での差し餌を行い、それが当たり前で正しく大半の支持を受ける行為だと、信じて疑わないらしい。何十年も前から、アワ玉主体の給餌に用いられ続けているものを、借用しながら、である。 そもそも練り餌での給餌は、文鳥の場合、それが出来なかったのではなく、その必要がなかった、もしくはそれにより大きな利点を見いだせなかったので、選択されなかったに過ぎない(病気の場合を除く)。何しろ、練り餌など、日本では江戸時代の昔から存在していたのである。 日本には、大昔から、野鳥に与えるすり餌(練り餌【ねりえ】)の文化があり、それは、それだけで野鳥が生きていられるように、いろいろな食品・飼料をパウダー状にして、栄養のバランスを整えたものを、水やお湯で練ってドロドロの状態にして与える。そして、長い経験の蓄積を経て、鳥種ごとに、どのような配合が適しているか類別し、現在に至っている。 20年以上前に、アメリカの手乗りインコ育成の方法論を学ばれたであろう小鳥医療を志す獣医さんたちは、残念ながら、日本の伝統的なすり餌を理解していなかったようだ。そうでなければ、栄養価などの数値が明確なアメリカのパウダーフードを偏重し、日本で蓄積された優秀な飼鳥文化を、たんに栄養価が明らかでないだけで、無視することはなかったはずである。 現在、20年前の栄養価表記絶対主義を固持する鳥系の獣医さんが、どれほどいるのかわからないが、その古臭い呪縛を未だに受けて、平然と飼育書と称する印刷物に、「栄養バランスを考えて作られた」「フォーミュラ」などと書ける人は存在するわけだ。しかし、日本のすり餌にせよ、「栄養バランスを考えて作られ」、しかも、最低でも、小鳥は栄養不足で死なせることはない、といった実績は十分すぎるほどなのである。 ところで、この「フォーミュラ」とは、具体的には何であろうか?英語でformulaは、薬など決められた配合で処方することの意味らしいが、日本で現在市販されている文鳥ヒナに用いられるパウダー状飼料の「フォーミュラ」であれば、ラウディブッシュ社(USA)の低脂肪タイプ『オリジナルフォーミュラー』か、ケイティ社(USA)の『ハンドフィーディングフォーミュラ』だけではないかと思う(ズプリーム社【USA】は商品名に「フォーミュラ」と付かず、現在は大容量サイズしかないようなので、文鳥で使用する人はいないと思われる。NPF社【日本】の国産の『プロアドバンスフォーミュラ』は最近の製品)。 それらは、もちろん「ヒナに必要な栄養バランスを考えて」作られた製品のはずだが、その「ヒナ」は、文鳥よりはるかに大きな中型インコのヒナであり、結果、雑穀を主食とし著しく低脂肪な食生活をする文鳥などのフィンチ系の小鳥には、栄養過剰になるのではないか、との心配が、昔から存在している。そうした懸念があったればこそ、ラウディブッシュ社が日本仕様の「オリジナル」として、低脂肪の製品を開発することにもなる。しかし、数十年後の現在、私はこの心配は杞憂だったように思えている。それがなぜか、まずは飼料会社が「必要な栄養バランスを考えて」くれた結果である栄養価を見ていただきたい。ラウディブッシュ『オリジナルフォーミュラー』タンパク質20.5%・脂肪分3.5%・355kcalラウディブッシュ『フォーミュラー3』タンパク質21%・脂肪分7%・355kcalケイティー『エグザクトハンドフィーディング フォーミュラ ベビーバード用』タンパク質22%・脂肪分9%・不明黒瀬ペットフード社の『ネオ・フード ハンドフィーディング』タンパク質24.2%・脂肪分5.4%・373kcalNPF社【日本】の『プロアドバンスフォーミュラ』タンパク質24.4%・脂肪分10.3%・365kcal 中型以上のインコ用とされる『3』は、文鳥など用とされる『オリジナルフォーミュラー』より、脂肪価が2倍となっており、全鳥種用とされるケイティの脂肪価は、さらにそれ以上となっている。しかしながら、(なぜそうなるのか不明ながら)、低脂肪化したものもそうでないものも、エネルギー(カロリー)は同じとなっている。また、他の数値を見ても、数%の脂肪価の相違は、カロリー量に顕著な影響を与えているようには受け取れず、その点だけ考えるなら、どれも似たりよったりに思える。実際のところ、『オリジナルフォーミュラー』で育てたら成長が遅いとか、『エグザクト』で肥満になったなどという話は聞かないので、低脂肪仕様を開発する必要はなかったように思えるのである。 現在に至っても、アメリカ合衆国製の方が細かな栄養価表示がされており、安心出来る云々、などと、日本の野鳥飼育の技術に無知だった20年前の若い獣医さんそのままの主張をする人がいたら、それは勘違いである。上の数値にしても末尾に「以上」が付いており、正確なものではないのが、パウダー飼料の現実である。しかしこれはやむを得ない。そもそも、自然の産物は、品種や産地や収穫年の天候により、栄養価は一定しないので、人工的な調整を行わなければ、ビタミンなどの細かな数値を一定の範囲に収めるのは難しいのである。 ようするに、表記できるのは大まかな三大栄養素(タンパク質・脂肪・炭水化物)の大まかな割合に過ぎず、それらの割合から計算されるエネルギー量にも大差がないとなれば、含有栄養価は選択する際の基準にはならないと思われる。つまり、選択基準は、原材料の相違くらいなものとなり、結局のところ、野鳥用のすり餌とどれほど違うのか、わからなくなってくる。 さて、今現在のパウダーフードと遜色ないすり餌という選択肢を持ちながら、文鳥愛好家の先輩たちは、なぜアワ玉主体の餌を用いたのであろうか?それは、そのような手間ひまをかける必然性がなかったからだと私は思うが、結果、それだけでは、栄養不足になることもあるので、何らかの栄養補助の必要性を指摘され、まともな飼い主はそれに対応し、特に問題なく今日に至っている。栄養面で問題ないことは経験的蓄積があり、またアワ粒は文鳥本来のエサなので、消化系への影響も、ごく自然のものになると思われる。 ところが、『楽しい文鳥生活のはじめ方』の執筆者は、「アワ玉には小松菜とボレー粉をすり合わせ、動物病院の栄養剤を混ぜる必要があります」などと、平然とわけのわからない主張をしてくれる。いったい、「動物病院の栄養剤」とは何なのか?普通に考えれば総合ビタミン剤(サプリメント)のはずなので、執筆者は知らないのかもしれないが、普通は、獣医さんの手を煩わさずペットショップや通販で入手する。第一、それを入れる必要があるのは、「小松菜とボレー粉をすり合わせ」る時間がない人だということすら、なぜ理解できないのであろうか? 日本で最初に小鳥専門の動物病院を開院された高橋達志郎先生が、長年にわたり繁殖家をされていた経験を元に、差し餌に用いるエサの作り方を紹介されているが(1990年『小鳥の飼い方と病気』)、それは何もない時代における方法論で、炒ったムキアワに卵黄と炭酸カルシウムと「乳児用の液体総合ビタミン剤」を加えたものである。これを先生は「粟玉(あわだま)」と呼んで、愛用されていたようだが、「アワ玉には小松菜とボレー粉をすり合わせ」る暇があれば、そうしていただろう。鶏卵の黄味がしっかり入っていれば、栄養的には完璧に近く、より自然だ。 つまり、ツギハギの知識なので、小松菜とボレー粉の代替物が栄養剤ということすら分別できない。自分で考えられる人は、市販のアワ玉では鶏卵の栄養価が不十分ではないかと疑問を持ち、すり餌でも用いられる卵黄粉や鮒粉を添加したり、植物性にこだわってきな粉などを添加したり、いろいろ工夫するのである。そのような人と、たまたま遭遇した動物病院の先生の個性的な考え方に、勝手に振り回されるだけの人では、比べる方がおかしいであろう。 飼鳥の歴史には無知、経験的蓄積に敬意も払えず、まともに検討することも出来ず、受け売りに過ぎない偏頗な知識しか持たず、勝手気ままにつじつまの合わない主張を断定的に行う。そのような、ごく少数派のくだらぬ意見を、飼育書として出版するのは、不見識極まりなく、軽率でしかない。 無知蒙昧の分際をわきまえて、肯定するにせよ否定するにせよ、しっかり学び、しっかり自分の頭で正否を判断して、批判に耐えられる準備を整えてから、能書きを垂れたいものである(それなりに、分際をわきまえているから、私はいろいろ根拠を用意しているだろうが?)。
2016年06月01日
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なぜか集結している諸君 なぜ、TBSニュースバードとバードが付いていたのか、そもそもよくわからなかったが、突如、バードを取ってしまったのも良くわからない。ようするに、TBSだからな・・・(デタラメでトンチンカンなんだ)。 ともあれ、その上の空間に文鳥たちが集結していた。これも理由はわからない。 ところで、テレビの上はプラダン(プラスチックダンボール)で覆われねばならない。文鳥のフン除けになり、かつ、文鳥がテレビの奥に落ちてしまうのも防げる。お勧めである。
2019年08月01日
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漫画家の・・・、漫画家だったと言うべきか・・・、の鳥山明さんが亡くなった。『ドラゴンボール』により、少年が頑張って強者を倒すとさらに強い敵が現れ、ずっとずっと頑張っちゃう少年ジャンプの在り方を決定づけた方だが、鳥山さんにしか描けない代表作としては、『Dr.スランプ アラレちゃん』だろう。 かなりの美少女として造形されたアンドロイドのアラレちゃんが、だんだんとデフォルメされて、気づいたら2頭身になっていた、実に極端な変化を堂々とやらかしつつ、内容たるや特に目的もなくダラダラとエピソードが展開し、キャラクターが濃すぎて内容など覚えていない、という実に類稀な作品であった。で、かすかな記憶しかないのだが、変態科学者の千兵衛さんが創った薬で、パワーアップどころか超巨大化した文鳥が登場する話があったはずである。その文鳥(桜文鳥なんですよ!)の描写は、実にリアルなものだった。 で、調べたら、鳥山さんはその昔何十羽も文鳥を繁殖させて育てたらしい。惜しい人を亡くした。老後の楽しみにまた文鳥との付き合いを始めていただきたかったものだ。 江戸の大画家谷文晁の「ぶんちょう」は、文鳥のことだ、と確信している私だが、文鳥を描いた作品が実存しないので、何ら証拠はない。しかし、鳥山さんの『Dr.スランプ アラレちゃん』は残されている。・・・高齢者になったら再読しよう。先生、ご冥福をお祈りします。 で、問題なのは彼↓だ。妻に先立たれ十姉妹への偏愛が過剰になっているシルバー文鳥のウノ、十姉妹たちがとても迷惑している。 いっそ、同居させれば十姉妹たちも慣れてくれるかも・・・、要検討だ。
2024年03月08日
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元気が有り余っている様子の文鳥諸君 収穫が遅れたのか少々黄ばみはじめた枝豆が、やたら安かったので買ってきた。枝豆、完熟して黄色くなったら本来なら大豆になるだけで、特に問題ないのだ(えんどう豆の若い状態がグリーンピース、大豆の若い状態が枝豆)。 しかし、文鳥たちに与える状態にするのが面倒だ。茎についた状態なのでハサミで一個ずつ切り取り、水洗いし、塩もみし、ゆで、鞘が開く頃に上げ、湯きりして湯気を飛ばし、外殻を取り、さらに豆の外膜を取り除いておかねばならない・・・。 好評だったので努力は報われたが、これならトウモロコシのほうが楽だ。あさってはトウモロコシデーにしよう。
2011年06月16日
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左が64、右が73 とりあえずハンジの嫁候補として白文鳥のメスを入手したい。他もメスは引き手数多だ。 また、チェーン店サルベージに出かけようかと思ったが、とにかく無駄な説明で時間をとられるのが嫌なので気軽に行けない。気軽と言えば町のペットショップだが、こちらは文鳥を売っているのかすらわからない。 とりあえず、川口の日の出やペットショップを見て、そのうち横浜に墓参りに行くだろうから、その時にセンター北に寄ったり、まだ存続することを先日知って驚いた新丸子の芝辻さんに行こうと計画し、早速に出かけた。 バスで1本だが、基本的にバス嫌いなので電車で南鳩ヶ谷に出て貸自転車で行くことにした。南鳩ヶ谷駅の並びの貸自転車置き場でスマホを使って予約して解錠してテキトーに選んだ自転車のサドルが壊れていたので確認不足を後悔しつつ、そのまま「あっちの方じゃね?」と一旦南進してから西へ西へ向かい、何のことはない10分ほどで到着する。 相変わらず店の横に衛生的とは言えぬケージが並び、・・・おお、文鳥がたくさんいた。みんな、ヒナから売れ残った子じゃないかと思うのだが、白桜シナモンシルバー全色いるようだ。安ければみな買ってしまいたいくらいだが、そのような余力はまったくないので・・・昨年11月静岡産(静岡には繁殖農家がある)とされるヒナ換羽中の白文鳥ペアが、とても人なつっこい様子でこちらに興味を示していた。どちらも細面で、片や7対3で♀、片や6対4で♀、といった印象だ。・・・♂9000円♀10000円と結構な値段で、ペアでは18000円とある。どちらも買ってしまおう。オスなら・・・転売しよう。 店に入ると、差し餌中のヒナが、これもかなりの数存在していた。みなころころと元気そうだ。これも買い占めたいが考えないことにして、白文鳥の・・・オスかメスかわかるの?と店員さんに尋ねる。「店長ならわかる」との返事で、店長のおじさんが見比べて、私が6対4で♀と思った方をオスだと言う。もちろん『オレにわからないものが、どうしてオマエにわかるんだ!』と思っていて、まったく信用していないのだが、そのようなことはおくびにも出さず、ペアで買う旨伝える。 そして一目散に帰って、ケージを用意して、文鳥のいない部屋に隔離しているのだが・・・。さてどうだろう。どちらもオスであっても別に驚かないが、どちらもメスだとうれしいな、だ。名前は追々考えよう。
2024年04月28日
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兄だったアネー 『猿の惑星』の新作が封切られたらしい(コチラ)。観てはいないのだが・・・、変化した猿(チンパンジー)が人類だから、今の猿が文明をもつ方向性で変化したとしたら、人類基準ではお猿さんの姿ではなくなるわけで、おそらく、今の人類と大差ない姿にならねばならないのではなかろうか。今のお猿さんの形態、毛むくじゃらだったり、額が狭かったり、腕が長く太かったり、を残したまま、人類と同じように道具を使用したり物をつくったり話したり、文明的な社会を築くことにリアリティは感じられない。 お猿さんを「進化」させたら、毛が減って頭が大きくなって直立二足歩行で手先が器用になって、喉頭が変化し言葉を話しやすくなり・・・、つまり、人類と変わらなくなって・・・、ビジュアル的に映画にならない。ただ、まったく同じではないので、微細なズレがどのようにどの程度生じるか、おそらくは、今の環境に現人類以上に適応するはずなので、それはどういった点か考えるのは有意義な気もするのだが・・・、所詮、猿知恵の子供だましの映画に過ぎまい。 「進化」の話なら、数万年後の人類はこのような姿(頭が大きくなり手足が貧弱になるといったもの)になる、などとの予想が昔からあが、そのような変化は常識的に有り得ない。なぜなら、外形的変化を抑止するバイアスがさまざまに働くので、種の形態は保たれて当然だからである。 生物が絶えず進化する、など単純な思い込みに過ぎず、環境の変化があれば変化が必要になるだけで、変化のない孤立した環境なら、シーラカンスのように何千万年でも形態は変化しないのが現実である。そして、人類の文明こそ、環境変化などから身を守るべく進化しているので、文明が消滅し野生化でもしない限り、環境適応の身体的変化は起きにくく、そもそもイレギュラーは文化的に排除されてしまいその貴重な変異遺伝子は、グローバル化された100億の大集団の中で消し去られてしまう。つまり、人類はシーラカンス同様かそれ以上に進化しないのが当たり前なのである。 「進化」と言えば、最近はAI技術が進化して、人類をおびやかすのではないか、などと危惧する人もいる。その恐れが『ターミネーター』のような映画で描かれ、それに影響されてしまった人の不安を煽ってしまった。私の認識では、あれはAI、つまりインターネットでリンクされたコンピューター(いわば人工頭脳)が、人類を排除する結論に達して、それを実行するような筋書きだった。しかし、それは一部の理系頭の世間知らずな妄想に過ぎない。いったい、その現場を知らず手足もないコンピューターちゃんが、人類を滅ぼす兵器をどのようにして製造するのであろうか?そもそも、人の手によってのみ創造されたコンピューターちゃんが、膨大な資源を費消してそれを虱潰しにして何の得があるだろうか? そのような哲学性のない底浅い妄想、原罪意識を持っておびえるお子ちゃま発想より、AI技術など現実化していない昔に、SF作家の星新一が提示した未来像の方が、よほど的を射ていたと思う。題名を忘れてしまったが、コンピューターネットワークがやがて自我のようなものを持ち、人類のために神のように振る舞うようになる、といったものだ。つまり、何らかの才能がある者を見出せば、それに適した職に就けるように誘導したり、相性の良さそうな者同士を結び付けたり、「神の見えざる手」を実践してくれる、といった内容であった。作品内では、それをコンピューターによる支配と感じて反発する個人的抵抗も描かれていたが、私にしても現実社会で辛酸をなめた星さんにしても、現実社会で苦労している人なら誰しもが、「神の見えざる手」、これほど結構なことはないと切望するのではなかろうか。 AIどころかインターネットすら普及していない時代に、AIの神格化を予見するなど恐ろしいまでの先見性で、それに比べれば、『ターミネーター』の現実化を妄想する人たちのかわいらしさと言ったら、赤ん坊も同然ではなかろうか。AI頑張れ、早々に人類を超越して神様になってください、である。 と、長く続いた文章は、何と今ごろ神社詣した前振りなのであった。先日、とあるきっかけで、東京都北区の、なぜこれに「銀座」を冠したのか、さすが昭和レトロはろくでもないと愛着深くしみじみ思わせてくれる志茂銀座を歩いた先の熊野神社を参詣した。長い参道の両脇には、荒川(隅田川)の氾濫にもめげずに樹齢何年なのだ?と思わせるまでに育った木があり、良い雰囲気であった。 お祀りされている神様の一柱は事解之男命(ことさかのおのみこと)と呼ばれているのだが、何と頭の良さそうなお名前であろうか!で、逃げるお父ちゃん(イザナギ)を追いかけたお母ちゃん(イザナミ)の間で、「もうダメね縁切りだわ!」と、と、と、どういった局面なのか想像できないがその状況で生まれたと言うか生じた神様なので、縁切りの神様とされ、病気との縁を断つことから病気平癒の願いをかなえてくれるともされている。体調を崩した文鳥の子とも、ついでに面倒を見てくれるはずである。 で、非行化(手に乗らなくなる)した半グレ状態のアネー♂の更生にはご利益があるかはわからない。
2024年05月12日
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