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ギンタの弟妹5羽とオノコの弟妹2羽 近所の運送屋で働いているらしい爺さんが、入り口(つまり公道)でハトに餌づけしいることについては、その数が増えさらにカラスまで集っているまでになる以前から勘づいていた。ただ現行犯ではなかったので、わざわざ咎めだてることはしなかった。目に余れば会社にやんわり苦情を入れようと思っていたのだが、本日、たまたま自転車で通りかかった際にエサを与えていた。やむなく軽自動車の前に自転車を停めて、思い切り叱ってやった。 「エサをやりたけりゃ、住んでいるとこでやれ!」 こんなに増えて(数羽だったが20羽ほどになっている)近所がみな迷惑するだろう云々と続くわけだが、本当は、「餌づけしたければご用命は文鳥屋へ!」と言いたかったのである。世の中ままならぬ。へ?それでやめなければどうするのか?もちろん、雇用している会社に、「おたく様は運送屋さんをやめて神社になったらどうですか?」と、ご近所としてやさしくご意見申しあげることになるだろう。 さて、ギンタの弟妹なのでシルバーも生まれるはずだったが、不思議とみな濃い桜文鳥だった。おかげで野良バトにパンくずなどやらずとも、文鳥差し餌をして餌づけ欲求を満たすことができている。そして、一昨日あたりからレッコ&ギンタ↓は抱卵を始めたようだ。チバちゃんも抱卵、イチィも抱卵、年末年始は餌づけ欲求に困らずに済みそうだ・・・(この忙しいのにハトの餌づけだと、ふざけてんのかコノヤロー!!!八つ当たりの一種と思われようが、気分次第に責めるのが世の常だ)。せいぜい頑張って頂きたい。
2024年11月26日
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オーレーオレオレオレ イチィとハンジ(コッペ&18代目イッパの「次男」)の子3羽のうち白文鳥はすぐ売れてしまい、居残るのは、体重30g超でオスっぽいオレだ。・・・となれば、この子はごま塩ちゃんたちの夫にしても良い。キープしておこうと思い至って、知らん顔で募集を停止する。何ともったいない。この子を選ばないなんて! そのオレの何代前の先祖ツイカは、女房に逃げられ(理由は全く不明)、めげるかと思いつつケージをh広いものにしたところ、いろいろ妄想が激しくなったらしく、メスというメスを誘っては失敗している。↓は孫娘のヨッチを誘惑している現場だ。 このまま妄想の世界で余生を過ごすのが幸せなのではないかと思う。
2024年11月24日
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クワァ様近景 ショウヘイちゃんが亡くなって、勝っちゃんも亡くなった。季節の変わり目は訃報が多い。ご冥福をお祈りする。 だが、勝っちゃんが名相撲解説者?それは嘘でしょう。あれは解説ではなく一緒に相撲を見ている粋な隠居のご託宣だ。技術論など聞いたことがない。ついでに、舞の海秀平さんと仲の良い名コンビだった、とする見方もどうだろう。確かに仲良く解説者としての公平などかなぐり捨てて、今の二所さん稀勢の里関を応援していた頃は蜜月に見えたが、今、蟄居謹慎中の横綱白鵬が復活優勝を遂げた際に土俵上でガッツポーズをした時に、二人の蜜月関係が消滅したと、私は受け取っている。 そんなこと知らん?覚えてない?そうかなぁ。あの時、白鵬が優勝したのは感動的だった。そして感極まってガッツポーズをしたのは相撲取りとして似つかわしくなかったのも確かだ。そこで、北の富士勝昭さんは、(いろいろ前科があるので控えていたはずのガッツポーズをしてしまうほど)思いつめていたのかねぇ、といった驚きのコメントをしたのだが、その言葉にかぶせるように、優勝したことに対する賛辞もないまま、舞の海さんはガッツポーズが非礼でダメだと糾弾を始め、北の富士さんは絶句してしまった。 非礼と言うなら、日大相撲部出身最高位小結の舞の海さんの方がはるかに非礼であった。現役の大横綱に対し上から目線で叱るのはまだしも、ガッツポーズの是非を置いて苦労して優勝した者に対する尊敬がないのは非礼であり、その優勝を称える視聴者に非礼であり、何より、思いつめていたから思わずガッツポーズをしたといった線で納めたかったであろう、元横綱の九重親方として二人の横綱を育て、長らく審判部長で副理事長を勤めた北の富士さんに対して非礼であった。結果、その後正面北の富士さん、向こう正面舞の海さんのコンビは解消状態で、私は共演NGとなったと思っていた(数年後NGはいちおう解いてもらえたようだが)。 まあ、亡くなれば良い思い出だけが思い起こされるのも、人徳であろう。 人も老いれば文鳥はその十倍速く老いる。老いながらも美しい美魔女クワァ様も寄る年波には逆らいきれず、最近は翼が垂れて飛行能力が衰えた。7歳か。もう少し頑張ってほしいと思う。
2024年11月22日
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「おねだり」「パワハラ」など負のレッテルを貼られて兵庫県知事を失職した斎藤氏が、選挙により復職を果たし、意外な展開に驚かれている人も多いかと思う。 しかし、ローカルな問題を、全国区で糾弾しようとするのは間違いで、地元に不都合が多ければ、任期切れで再選できなくなる民主主義が機能している以上、県外の無関係な人にとってはどうでも良い話だと思っていた。それでも追求したければ、いかに告発者が亡くなっていても、その行動を完全に正しいものと見なして、知事側を一方的な悪者に仕立て上げるのは不当なのである。 ただし、いかに県庁などという閉鎖環境で出世する地方公務員にありがちな、常識から逸脱した独りよがりの末に自死を選んでしまった、と見なしたにせよ、部下である人の訴えを第三者に向かって全否定して見せたり、個人にお悔やみを言うことすらしなかった斎藤氏の態度は、はなはだ幼稚であり、『不徳の至り』そのものなので、職を辞して当然であり、それを再任させた県民の「究極の選択」は、残念と言わざるを得ない。 その幼稚に見えるように自分で行動してしまった斎藤氏が、なぜ再選を果たしたのであろうか。それは対抗馬にしかるべき人がいなかったのと、地元には地元の事情、例えば知事より県職員の方がよほど信用できないと思われている、などがあったはずだが、「斎藤さんは悪くない。マスコミにレッテルを貼られた被害者だ!」といった、一種の義憤にかられた若者たち(頭の中身が若い人たち)が、SNSなどで声を掛け合い結集して、斎藤氏の選挙活動を盛り上げた結果とも見なされている。 どこからともなく流れにまかせて群れ集まって、プツプツ文句を言うさまは、まさにあぶく泡沫、うたかたのごとしであり、若者の一部文化を「族」と称する昭和の故事に倣えば、彼ら既製メディアに否定的、むしろ嫌悪感を持ち、正義感を持って群れ集まりお祭り騒ぎをしたい平和な若者たちは「うたかた族」と呼ぶべきだろう。 このように書くと非難しているように聞こえるだろう。もちろん、年寄りなので否定的に見ているが、現体制を快しとせず反発するのも、見知らぬ他人と些細な共通項を求めて集い騒いで「連帯」感じたがり、それを年寄りに何とか族呼ばわりされるのも、皆、昔からであり、現在の令和日本の若者にだけ当てはまることではないとも思っている。そして、一時のうたかたとして消えていくのも、いつもと一緒だ。そもそも、ああいうのが好きな「族」な子は、所詮、一部である。 認識すべきは、彼らはZ世代などという年齢幅の狭い集団ではなくなっている点であろうか。年齢層よりネット環境への適応性において共通項を見出すべき社会集団で、今現在はスマホのSNSに情報を依存している。この人たちは判断能力も正義感もあり、マスメディアなど体制を支配してきた集団の欺瞞に敏感だが、木を見て森を見ず、現在を追うあまり結果の想定がずさんな傾向があるかと思う。一人で静かに全体を見て考えて行動など出来ず、若者特有の鋭敏さと世間知らずに身をゆだね、同じような仲間たちと集団になって世界を変えようなどと考える。 アメリカ大統領選でトランプさんを支持した人たちや、東京都知事選で石丸さんを支援した人たち、そして今回斎藤さんを支持した人たち、みな似通った「うたかた族」で、その主張、体制派への懐疑については大いに賛同できるのだが、やはり軽薄に過ぎるとしか思えない。既成マスコミが欺瞞に満ちているからと言って、SNSの情報が正しいわけではあるまい。むしろ多くの欺瞞を含んでおり、我田引水、確証バイアス、自分が決めつけたことの解のみ求めることにもなりやすいだろう。 敵の敵でも敵は敵である。マスコミ情報を疑う見識があるなら、自分が依存するSNSも疑うべきだ。 斎藤さんも茨の道だが、とりあえず、亡くなられた元部下に、お線香くらい手向けられたらいかがかと思う。
2024年11月18日
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昼過ぎ、いつものステップ板の下で冷たくなっていた。↑は昨夜の写真で、まだ数日頑張ってくれそうに思えたが、くたびれてしまったのだろう。 やたらかわいがって育てたつもりだが、とてもひねくれてしまい、「へそ曲がりフック」と呼ばれるようになり(元々は残り者に福のフクだったはず)、カゴから出たいくせに手を見れば噛みつく、それが慣れているのに床に叩き落としたくなるほど痛いのは、ある種の天才ではなかったかとさえ思えた。 2018年4月生まれで6歳だったが、脚が悪くなってバリアフリー生活、巣に絡まってしまいさらに悪化して腹ばい生活、長く不自由な生活を送ることになってしまった。・・・配偶者にも恵まれなかった。 いろいろ気に食わないことも多かったに相違ない。自由に飛ぶが良い。やすらかに。
2024年11月17日
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ヒナに興味があるらしいピヨ氏(♀) 元東大助教の政治学者でタレントで国会議員で東京都知事で美食家を称しながらファミレスを愛する庶民派で(以下略)の舛添要一さんは、信心する宗教が同じなので、トランプさんと石破さんは気が合うはずだとされているのだが(記事)、それはどうだろう。確かにトランプさんも聖書を掲げ持ったりするが、本当に信仰心がある人の態度には見えないし、娘さんの旦那さんはユダヤ教徒なのは皆が知るところのはずだ。これは、よく言えば宗教的に寛容、普通に考えれば宗教を気にしていないことを示すのではなかろうか。そもそも、不動産屋さんで営業ビジネスを得意とする人なら、宗教心は薄いかビジネスを優先するタイプでなければならないはずだ。 「私も貴方もカルヴァン派だよねぇ」とプライベートな話が出来る関係なら親近感は増すに相違ないが、それ以前に、ビジネスパートナーとして、使えるか使えないか、使えなくても利用価値があるか、といった目で見られてしまうのではなかろうか。「使える」と思われたら親しくなるチャンスもあるが、「使えない」と思われたら国益を損なうことにもなるだろう。 「あなたは大統領選に負けても居座ろうとした。私は総選挙で負けても居座っている。私の勝ちだ」と言って冗談で済むかどうかだが、絶望的どころか「バイバイ」と席を立たれて永久に会ってくれなくなりそうだ。・・・いるよね、冗談で済む場面と済まない場面がわからず、冗談で済まなくなる自分のキャラクターも心得ない人、営業させると悲惨なんだよ。舛添さんもこのタイプかも知れないね、と思った。 今日の「空気よめ!」は、セキセイインコのピヨ氏だ。預けっぱなしを飼育放棄と見なして宿泊部屋のヌシになっている子だが、現在、ギンタ以来の育雛、それも初めての複数(4羽)に励むトダちゃんの邪魔をしている。どうしてくれようか、思案中だ。 それと、いよいよフックの容態が芳しくない。こちらも心の準備をしておきたい。
2024年11月17日
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ケージから初めて自主的に出て来たタナ(カ)は、宿泊中の桜の女の子とともに、下から頭を出すカメの心配をしていた 田中鳥獣店を検索していたら、なぜか、名古屋の鳥獣店が閉鎖することを嘆く2022年の書き込みがあった。 「とてもお世話になった鳥獣店が店を締めると聞いて、おじさんにわけを聞いた。近年小鳥が流行りで雛からお迎えする人が多いけど、挿餌を3時間ごととか保温の事などの必要な事を守らずに死なせてしまう人が多いらしい。弱って獣医に診せても間に合わず。鳥を飼った事もない獣医は店のせいにする。店には不良品を売りつけられたかのようなクレームが来る。行政も、獣医と店とでは獣医の言う事を信用する。そんな事が本当に多くて(名古屋だけかも)もう締める店続出で、おじさんもとうとう決めたそうだ。悲しみ・怒り・切なさ…いろんな感情がわいている。小鳥たちもかわいそうだ」 これが真実かと言えば、違うだろう。 閉店する理由は、何の商売であれ、たんにもうからないから、だ。これが主因に決まっているが、これは需要(飼育者数)が減ったからと言う意味なので、目の前のお客様には言えないだろう。副因としては、鳥獣店の場合、鳥の流通が難しくなった(生体の配送は原則禁止)が考えられるが、運送会社の最寄りの営業所までの「足」があれば、とりあえずは何とかなるだろう。 コロナで接客が難しくなったのもあるが、やはり、最後のとどめを刺したのは、やはり動物取扱責任者に資格要件が加わって、何十年取り扱っていても、新たに何らかの資格を取得しなければならなくなったからではなかろうか。この省令がこっそり出されたのは2020年だが(参照記事)、当事者が実際に気づくのは登録を延長する時で、私の場合は2022年1月なのである(省令から1年以上経って口頭ですよ?)。 ご高齢の人に資格試験を受けろなど、およそ人非人の所業だと私は思うのだが、それは当然のこととしてコロナ禍において実行された。当然のことながら、「あと何年できるかな」と思っていたような人は引退を早め、結果、閉店ラッシュになったものと思う。しかも、「試験受けるの嫌だから廃業するよ!」とは、少々言いにくいだろう。 直接インタビューしても、聞き取った内容が真実とは言えない。聞いた相手のフィルター越しの感想よりも、諸般の事情で言わないことや多くは語れないことの方に真実が宿っているものである。聞いた話だけに頼ってはいけない。 さて、タナカ、気づいたら出て来ていて、タナカと気づかず手を出すとおずおず乗ってくるし、実にタナカである。 彼は、やはりタッチの夫にすべきだろうか。とすれば、彼が弥富系の白なら、ネックは致死遺伝の確率1/4となる点だ。卵段階で成長中止になるなら自然のことなので仕方がないのだが、孵化する可能性があり、それを健常に育てるスキルがない。 もし江戸系なら・・・、白(顕白・潜白)×2、ごま塩(有色・潜白)×2となるが、この場合、ごま塩を跡目に残し・・・か。 とりあえず保留だ。
2024年11月16日
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ブランコに逃げたタナ(カ) タナ、定位置をゴマに奪われ、ブランコに逃れ、そこを定位置にしていたカイからも嫌われてしまった。 dから、タナカは・・・。まて、タナカは総理大臣にもいたはず、そう、田中義一総理大臣と言えば昭和の陛下に叱られたことで有名な・・・。まてまて、タナカは戦国武将にもいたはず、そう、田中吉政と言えば関ケ原で負けた石田三成をとらえた人物として有名で、国持大名に出世したが息子の大で改易して・・・。・・・ダメだなタナカは。 だが、タナはお遊びタイムに外に出て来た!お気に入りのカイも出て来た。しかも何かの間違いでツーショット↓だ。・・・が、何だこの表情は!やっぱりタナカだ。
2024年11月12日
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態度がビッグになってきているゴマ 1871年旧幕臣の竹本要斎が物産展に出品した文鳥「変生ミノガタ」これ↑だろう。背中に蓑をしょっているように見える。やはり、江戸時代の白文鳥は潜性であったか。さらに検討を要す。
2024年11月11日
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タナとゴマ タナカ・・・、でなくてタナは、手乗りの気配だ。手前のT字止まり木に陣取り、指を甘噛みしたりヒナのエサを給餌器から食べたりする。見た目が女の子っぽいのだが、これからアイリングが赤くなって格好良くなるだろう。6,600円(領収書を見つけた)、当たりである。 白多めのごま塩ちゃんは、換羽中で尾羽がないので500円引きの5,000円になっている。確かにそのようなことを言っていたようだが、あまり聞いてなかったのだ。現在はおとなしく、たくさんエサを食べており、この子は換羽をしてから本領発揮になるかと思う。ごはんにごま塩ふりかけ頭なので、「ふりかけ」にしようかと思ったが、普通にゴマにしておこう。 そして、私のお気に入りが↓だ。かなり小柄で、目のあたりが黒くて仮面のようで、目力の強さを補強している。快傑ゾロだ。ゾロ・・・メスだとかわいそうな気もするのでカイとする。この子は、早くもブランコの乗り方をマスターしそこを定位置にしている。頭の動きも機敏なようだ。 ヒナっ子は、あの店では同期としのぎ合いで差し餌を食べていたので、あまりにのどかになって緊張感が薄らいだような感じだが、今日から、たぶん本気になるだろうと思う。昨夜の段階で22gだったが、おそらくぐっと大きくなるだろう。なお、昔からそのような感じだったが、あの店の差し餌は圧巻で、巨大なボールに粟玉の湯づけに練り餌かパウダーフードを入れたものを、文鳥その他にどんどん与えていく。文鳥などは、年季が入りまくった箱を開けた途端に十数羽が飛び出して縁に並んでいるのに次々与え、済めば、今現在の飼い主なら目を回しそうな雑な扱いで箱の中に掃き落とす。空気が清浄なら何も考えずに、ぼんやり見るには実に良い光景と言えよう。 今回の遠征は大成功だった。文鳥のご用命は、横浜の港の南、ようこそ田中鳥獣店へ、である。なぜよく知ってはいるが特に何も関係ないお店のコマーシャルするのか?それは、あまりに多くの逸材があふれているのでもったいないと思うのと、『文鳥屋』に1970年代あたりと同じようなお店を求める問い合わせがたびたび来るのが鬱陶しいからである。大量の文鳥を売っている店など、ほぼ有り得ず、まして自宅で小規模にブリーダーをしている店に(大規模になれば、ヒナに名前つける余裕などあるわけないでしょう?)、それを求めるのはお門違いなのである。高速に乗って、湾岸道路をあの辺で降りて・・・駐車場ないけれどうまくやって、目くるめく文鳥の(古い)楽園に行くべきだろう。
2024年11月10日
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は~るばる来たぜ、イっドガヤ~! と、京急井土ヶ谷駅に降り立った、としたかったのだが、現実は、手前の南太田で急行と特急の待ち合わせで8分停車すると言われた途端に下車して、事実上運河の大岡川沿いをテクテク歩いたので、井土ヶ谷駅には達していない。かくて、鶴巻橋の田中鳥獣店に到着したのは、開店時間の午前9時を15分ほど過ぎたあたりと心得られたい。 何をしに行ったのか?それは文鳥を買うために決まっている。現在、「ごま塩ちゃん」を探しており、私の理屈では、江戸発祥の潜性白因子は、横浜を通じて輸出されており、その末裔は輸出港横浜の周辺に所在する繁殖家に種鳥として受け継がれたため、地域的に潜性白文鳥や「ごま塩ちゃん」に出会う可能性が高かった、という推論に達したのだ。ところが、文鳥の飼育数が減り、行政による馬鹿げた法運用もあって、老舗の小鳥屋さんが姿を消していく今日、そこに卸していたであろう潜性白文鳥(私は関東系とか台湾系と呼んでいたが、ウケが良さそうなので「江戸系」と呼ぶことにする)を種鳥とする地域の繁殖家も静かに廃業していったはずで、気づけば絶滅危惧種になっても不思議はないことに気付いた。となれば、まだ営業している老舗に「ごま塩ちゃん」がいれば、確保しなければなるまい。 何しろ、「東京では地子地子と申しまして、当地で出来た鳥を貴びますが、之は一に差餌鳥を恐れる結果でありまして、名古屋方面からの移入物を警戒する所以であります」と大正時代の飼育書にあって、その筆者は差し餌を受けた鳥は子育てが下手と断定し、それ故に東京の繁殖家が名古屋つまり弥富系の白文鳥を嫌うと見なしている。つまり、弥富系を入れたがらない繁殖文化があったわけで、それこそ潜性白文鳥を種鳥にしていた証拠と見なしえると思う。のである。 なぜ東京の繁殖家は弥富系を排除しようとしたのか、その理由は子育ての上手下手ではあるまい。もし本当に下手なら、弥富の文鳥生産が隆盛するはずがないのだ。これは、おそらく江戸系と弥富系の実際の繁殖で不都合が生じたからだろう。 江戸系の白文鳥の遺伝子は、潜性の白文鳥因子を2つ持っている。一方弥富系の白文鳥は顕性の白文鳥因子と有色因子を持っている。それぞれの関係は顕性白因子>潜性白因子=有色因子だ。もし潜性白文鳥同士を種鳥としている繁殖家が、「異血導入」などと言い出して、弥富系の白文鳥を仕入れたらどのような結果になるか?こうなるのである。江戸系白文鳥(潜白・潜白)×弥富系白文鳥(顕白・有色)=白文鳥(潜白・顕白)2羽・「ごま塩ちゃん」(潜白・有色)2羽 つまり、白と白の組み合わせなのに、半分は「ごま塩ちゃん」が誕生するので、白白では白しか生まれないと思っている東京の繁殖家には、甚だ不都合な結果になるわけだ。当時は白文鳥が格段に高価で、その誕生が望まれたのに、半分が何だかごま塩ちゃん?ではお気に召さないだろう。 ともあれ、欲しいのは「ごま塩」ちゃんと、サイとタッチはメスの気配濃厚なので、婿候補のオスの白文鳥、ついでに白文鳥のヒナ・・・。都合良くいるだろうか・・・。 店内は文鳥だらけであった。幼稚園児の頃から知っている店だが、これほど文鳥率が高い状態は記憶にない。そして、「ごま塩ちゃん」も4羽ほどいた。いないと思っていたら普通にいたので拍子抜けしたが、朝駆けした甲斐があったというものだ。さて、「ごま塩ちゃん」な外見の2羽は、ともにメスに見えたが、この際性別は無視して買うことにする。白文鳥も、1羽さえずっているのを見つけ、それを買うことにする。・・・他にもいろいろいる。桜、シナモン、シルバーはわけても大量にいる。これを真剣に見て回ったら1時間は必要だ。とりわけ、「このシナモンほっぺが茶色い。頬黒ならぬ頬茶だ~!」で、ものすごく買いたかったのだが、オスのシナモンは余っていてオスかメスか見分けるために粘る時間がなかったので(さえずるまで待つ)、あきらめた。 白文鳥のヒナは今日の夕方入荷予定で、今いる1羽は(桜文鳥のヒナは十羽くらいいた)、予約済みと10数年ぶりに会った店主(正確に言えばアクア担当が店主らしい)が言っていたので(向こうが私を常連として認識しているかはわからない)、遠いので夕方に再び来るのは無理だから、と言ったら、予約の方は夕方入荷に差し替えて、こちらに回してくれた。断る理由がないので、その子も連れて行くことにして、用意していた魚籠(ビク。中に牧草を敷いて、外側に携帯カイロをはっている)に入れてもらった。「ごま塩ちゃん」2羽と白文鳥1羽も容器(プラスチックの小さなマス箱)に入れてもらい、総額22,600円だったっけ?であった。 出身は案外に静岡県と告知された。静岡県と言えば、文鳥その他を大規模繁殖されているところの産出だろうが、あそこは弥富の文鳥生産農家から技術移転なり真似をして浜松(浜北地区)で盛んに繁殖された末裔かと思うので、白文鳥の種鳥は弥富系のはずだ。となれば、「ごま塩ちゃん」は生まれないはずだが・・・。どこかで何かの錯誤がありそうだが、おそらく真相はわからないので、とりあえず気にしないでおこう。目の前にごま塩姿の文鳥がいる。となれば、潜性白文鳥の遺伝子を内在しているはず、それで十分だ。 時間の余裕のある時に、今度はシナモンとシルバーを買いあさりに来たいものだ、と思いつつ外に出た。そして、京急はせわしく鬱陶しいので、蒔田(まいた)から地下鉄で横浜駅に出ることにして、駅へ向かう。懐かしい通りの神社前を通り、その杉山神社は私がバスで通った幼稚園が境内にあったのだが、その建物が無くなっているのに気づいた。「よこはまの、みなとのみなみ、ようこそ杉山幼稚園」などと歌った記憶を残して風に消えたか。それにしても、この狭い土地に幼稚園があったとは、と妙に感心しつつ、お賽銭箱に百円玉を放って一瞬手を合わせてさっさと駅への階段を下りた。 横浜から東海道線で上野、上野から京浜東北線で王子、王子から地下鉄で新井宿、そしてチャリンコで正午前に帰り着いた。13時前後に、文鳥を売る予約があったのだが余裕である。 今のところ、みな問題なし。大集団から1羽になったヒナはさびしそうなので、病気の気配がないのを確認し2回目の差しえから、ウチの桜っ子と合流した。 名前は、とりあえず白♂は「タナカ」・・・は、いろいろ知り合いにいるので、「タナ」で普段は「タナピィ」と呼ぼうかな。他は追々考えよう。 と言うわけで、文鳥の、集団で恐ろしいほど元気なヒナが欲しければ、ご用命は田中鳥獣店へ。居残りして人慣れした大量の成鳥を買うなら、ご用命は田中鳥獣店へ。創業昭和11年(1936年)、昔ながらの懐かしい小鳥屋さんを感じたい、懐かしみたい、たっくさん文鳥がいれば幸せな、あなた、そしてあなたとあなた、ご用命は田中鳥獣店へ。現在は、何しろ数で圧倒されるだろう。 ただし、衛生面で期待してはいけない。今どきの価値観を押し付ければ、古いものは楽しめない。そういうものだ、と寛容に思えるなら、片道2時間など指呼の間だ。自動車なら高速道路に近いのでごく至便だろう。
2024年11月09日
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頑張るフック 昨日からCNNがお通夜状態となっており、とても可笑しい。そう悲観しなくても、如何に魔王の如きトランプさんでも、根は自己顕示欲肥大の助兵衛に過ぎないので、古代ローマの冷血スッラのように、抹殺名簿を作って実行など出来ない。 もちろん、負けたハリスさんの方がはるかに大統領にふさわしいと、今でも私は信じているが、民主党大会のCNN報道を見ていて、勝てるかどうか怪しいな、とは思っていた。相変わらずあざとさが鼻についたからである。言わば、電通のような大手広告会社が、「愚民ども、俺たちの演出を有難く拝みやがれ!」と、つまらないくだらない大げさでいかがわしい、ものを自己満足で作り上げて、上から目線で押し付けてきた感じだ。特に、これはおそらくトランプさんが暗殺されかかった際に偶然アメリカ国旗が綺麗に背景にたなびき、『アメリカのために血まみれになりながら戦うナイスガイ(ただし老人)』として印象的な写真がとれたのに対抗したかったのだと思うが、黒人の少女がの後姿の先にハリスさんが演説する姿を撮った写真を、やたらと素晴らしい写真として喧伝したのは、気色悪かった。トランプの方は偶然、ハリスの方は作り込み、どう思えと言うのか? ハリスさんは、本来コンバースか何かのスニーカーを常用する「働く女」だったはずで、その姿のままペンシルヴェニアの郊外の共和党支持者の元に乗り込んで、髪を振り乱して熱弁して1人でも2人でも翻意させるような努力(つまりドブ板選挙)をしていれば、結果は自ずと違っただろう。戦略ミスですな。着飾ってセレブからの支持を誇って見せれば、コンプレックスを抱いて疎外感を感じている者の翻意など有り得ないだろう。どのようにバカだと思っても、しっかり話を聞いて同じ目線で議論しなくてどうなると言うのか? その点、トランプさんの方が、「女が大統領かよ、じょうだんじゃねー」といった価値観を持つ、民主党支持者の一部を上手に持って行ってしまった。トランプチームはお見事と言えよう。 それにしても、4年は少し長い。日本人としては、まず、トランプさんが親友アベの陰愚痴ばかり続けた石破さんに会ってくれるか、が気になる。あの大魔王様は、社交辞令など気にせず「バイバイ」と帰ってしまう方だ。・・・ま、厚顔無恥で責任を取らずに首相を続ければ、そういうことにもなるわけである。 さて、フックの容態は芳しくない。脚が流れてしまうので落ちつかないので、いろいろ工夫するのだが、なかなか難しい。改善を続けたい。
2024年11月07日
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「ごま塩ちゃん」ではなく老化で白化しているモーリ 考えてみれば、最近、「ごま塩ちゃん」を見ていない。最後はネットオークションでごま塩3姉妹、2021年12月生まれとされていたので、本来ならまだ繁殖しているはずなのだが、1羽残した子は今年になって急激に白化して尾羽も白い姿に変わり(片脚に麻痺的症状がみられ、病気の影響かもしれない)、見た目も態度も老鳥になってしまった(夫が一時「文鳥団地」にいたウロコ。彼も白くなってきて仲の良い老夫婦に見えるペアとなっている)。私としては、最低でも桜とペアにしてごま塩ちゃん系を残したかったのだが血脈を残せなかった。 ・・・ケコちゃんの息子のキミョーがごま塩ちゃんでなかったのが、今となっては分かれ道だったようだ。つまり、私の説が正しければ、江戸時代から続く潜性白文鳥の血脈は、発祥の地である日本から消滅し、台湾に残るのみとなったが、輸入は困難なので、早晩、気づかぬうちに日本から「ごま塩ちゃん」が消滅する。との結論に達する。 認識が甘かった。私の場合、白と白をかけ合わせれば、桜も致死もなくオール白文鳥が生まれる関東・台湾系が主流になるのが必然と思っていたのだが、台湾産の輸入が途絶え、当の繁殖家たちは何の情報も発信してくれなかったが、大昔から受け継がれた種鳥たちは、それの卸先である地域の老舗小鳥屋さんの消滅に伴う繁殖家の廃業により(多くは高齢化が原因で、高齢化して新規がないのはもうからないからである)、人知れず歴史に幕を下ろしてしまう・・・。「やなぎす」さん研究レポがなければ気づかなかったとは、何たることだろう! と言っても、実際は、弥富系にしても、静岡の繁殖農家が無くなってしまえば全国流通は不可能になり、そもそも、業界団体の圧力があろうと犬猫の展示販売が禁止されるのは必然なので、チェーン店の隆盛など泡沫(うたかた)の夢であろう。 難しいことを抜きにして、弥富系はしばらく繁殖農家とチェーン店に頑張ってもらうとして、ごま塩ちゃん血統を残せないものだろうか。「ごま塩ちゃん」とは、潜性白因子と有色因子を持っている存在なので、それがいる限り、潜性白文鳥は復活可能なのである。 にしても、モーリはどんどん白くなり、「ごま塩ちゃん」以上に白い。この個体差による違いが人を惑わせるのである。
2024年11月06日
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当時の社会環境を踏まえ、当時の人間の考え方を想定し、どのようなことが起きたのか想像する、つまり推論、「たぶんこうだったんじゃないか?」と推理するのは楽しい。もちろん、歴史学、特に文献史学は文書にあることがすべてで、書かれていないことはないと見なす、などと教えられもするが、それは想像力がないだけである。ただ、想像に頼っては有り得ない話にもなりかねないので、断片的な証拠をつなぎ合わせて、しっかり有り得る話にしなければなるまい。 ところで、歴史学者が文書を偏重し想像力に欠ける証左として、「浅井」の読みが挙げられる。普通に考えれば「アサイ」だが、ある時真面目な研究者が、気づいてしまった。キリスト教の宣教師が「アザイ」と濁音を付けて発音しているではないか、と。彼らは、真面目に「アザイ」とするべきだ、と主張して、現在それに従う人が多い。が、そんなものわからない。宣教師の耳には「アザイ」と聞こえたかもしれないが、当人たちは「アサイ」と言っているかもしれないのである。 例えば、陸前高田という町がある。津波で大きな被害を受けてしまい有名になったが、高田は濁らず「タカタ」と読むのが正解だ。ところが、東北弁の発音はあまり口を開けずに鼻にかかったものなので・・・、「どちらのご出身ですか?」「リクゼンタカタ、だぁ」「ああ、リクゼンタカダですか」「タカダでねえ、タカタだぁ」「ええ、タカダですね」などといった会話になってしまう。本人は「タカタ」のつもりでも「タカダ」に聞こえるわけだ。では、織田信長の時代、16世紀の宣教師が聞いた相手がなまっていなかったと証明できますか?「アザイ」と聞こえたところで、本人が「アサイ」と発音したつもりではなかったなど、分かりはしないのである。 さて、長い前置きはこの程度にして、1970年に現在の愛知県弥富市又八に建てられた「白文鳥発祥の地」とする石碑だ。。その裏文に横書きで次の碑文が刻まれている。 「白文鳥は文鳥村として古くから知られた又八部落が日本唯一の白文鳥発祥地である 由来は尾張藩の某武家屋敷に女中奉公をして居た(八重女)が元治元年大島新四郎方に嫁入りした時櫻文鳥を持参した 其の後又八部落を中心に近郷の人々が文鳥飼育を広め明治初年頃になって遺伝の突然変異により純白の文鳥が生れたものを苦心改良を重ねて現今の純白な白文鳥の定型化に成功した 弥富町の誇りは此の先覚者達の努力に深甚の敬意を表すると共に長年にわたる伝統の成果である白文鳥を弥富町の特産物として発展させる事を誓って此の碑を建之する」 なお、碑文の表書きは縦書きなのに裏書は横書きにする「掟破り」をしているのは、歴史学の正当など忘れ去って推理すれば、おそらく石屋さんに横書きの原稿を渡したために起きた間違いで、意図したものではないだろう。になる。「しっかり確認しないとね、職人さんもいろいろだから」といったアドバイスがなかったのは、遺憾だが、かわいらしいと言えばかわいらしい。 さて、問題は当然ながら文章の内容だ。日本唯一の白文鳥発祥地とするのは誤りであることは、「やなぎす」さんの考察で明瞭となった(『白文鳥はいつ誕生したのか?』)。又八新田に文鳥がもたらされる以前から、江戸に白文鳥が存在するので、これは動かしようがない。ただ、江戸のそれが潜性白文鳥なら、弥富が顕性白文鳥の発祥地である可能性は残される。 次に桜文鳥ではなくおそらくノーマル文鳥を又八にもたらした八重さんの書き方が気になる。なぜか「(八重女)」と括弧書きされているのである。何ゆえに括弧が必要だったのか、私は特に碑文を研究したことはないが、このような表現は有り得ないだろう。しかし、わざわざ括弧をするからには、依頼者なりの意図なり事情があったはずだ。それを、ぜひ、「こうだったんじゃないか?」と推論してみなければなるまい。 そこでまず、「八重女」の読みを考えたい。これを「やえめ」とも読まれているようだが、女性名の接尾語の「女」は、普通は「じょ」と読む。特に江戸時代以降は女性の俳人の呼称に多い。「朝顔につるべとられてもらい水」で有名な加賀千代女などもその一例だ。したがって、本名は八重で、武家屋敷で下働きをしている際に、かなり文化レベルが高く俳諧をたしなむような主人一家から「やえじょ」などと呼んでもらっていたのでは、と私はすぐに想像することになる。田舎娘である。しかも武家屋敷で下働きをするとなれば、お百姓さんの娘の口減らしに奉公に出された、つまりは裕福ならざる身の上が想像される。生まれ育った文化レベルは低く、名前に「じょ」付けされる経験などあるとは思えない。「ヤエジョ」、とても良い響きではないか?本人よほどその呼ばれ方がうれしくて、農家に嫁いだ後も「ヤエジョ」を称したが、やはり文化レベルは高くはないだろう村人には理解してもらえなかった、とそんなところではなかろうか つまり、1970年に石碑を造る際には「ヤエ」さんって聞いてる」「ヤエジョと言っていたらしい」「位牌に八重女とあるから「ヤエメ」だろう」となって、読み方の混乱を反映させて括弧を付けて「(八重女)」としたのではなかろうか。何も読みが混乱したからといって括弧書きする必要はないと思うのだが、文字文化に慣れていない田舎の百姓ども(こらこら)なので、正直の度が過ぎてかえっていろいろ想像させてくれて不思議はないだろう。 八重さんについては、1963年の文鳥出荷組合の人物による証言から、元治元年1864年に大島家に嫁入りし、「明治三十九年に七○才でこの世を去った」、ことがわかる。亡くなった年と年齢は位牌に書いてあるはずなので、これは正確なものと推定される。1906年に70才なら、おおよそ1836年生まれで、元治元年には28歳になっていたわけだ。十代で嫁入りするのが普通な当時では、あり得ないほどの晩婚と言えよう。 嫁ぎ先の大島家については、「寛永十七年大島又八郎源吉勝は、尾張藩の家来にて大河内、早川外数名の部下を率いて、現在の又八新田を開墾した」と市江村誌(1965年)にあるので、元は尾張藩に属する武士(付家老成瀬氏の配下か、犬山成瀬家に由来する話も散見する。犬山藩主たる成瀬氏は尾張藩の家老で一体とも言えるので、厳密に区別する必要はないかと思う)で、新田を開発し帰農したものと見なせる。尾張藩や犬山藩の家臣には大島姓が散見されるので、その一族だったのかもしれない。となれば、八重の奉公先は尾張藩(犬山藩)の大島氏で、その縁をたどって嫁入り先が選ばれたと考えて不思議はなさそうだ。幕末で世上が騒がしくなったので、お気に入りの奉公人も手放さねばならず、その嫁ぎ先を一所懸命見つけ文鳥を手土産に持たせた、といったところではなかったろうか。出来た人たちだったはずだ。 ともあれ、八重さんが又八新田における文鳥飼育の始祖なのは、年代がしっかりしていて矛盾もないことから認めるべきかと思う。一方で、1970年の石碑建立段階では、突然変異で出現した白文鳥の持ち主が判然としていなかったようだ。私は、おそらく八重さんの嫁いだ大島家かそれに近接する親しい家でのことだと思うのだが、何の証拠もない。むしろ、「やなぎす」さんがご紹介されているように(『弥富市で白文鳥が誕生したという通説はいつ生まれたのか?』)、他の家では白文鳥発祥の地とするには不都合な認識も存在していたようだ。 例えば1926年(大正15年)の『婦女界』に掲載された「趣味と実益の好読物 白文鳥の村を訪ふ」に文鳥農家の大河内庄助さんの証言しているそうだ(すべて「やなぎす」さんに依拠して孫引きしている。自分で調べず御免なさい)。 「この又八の文鳥が世に出るまでには、かなりの長い道程を経て来ています。徳川末期に南京船が持ってきた並文鳥が、日本の風土に適し、だんだん繁殖して行った中に、フト白毛の雑じったものが生まれたので、好者がそれを親として、だんだん白いもの白いものと子を引いて行き、遂に雪を詐く純白のものを作り上げたのでした。ですからこの白文鳥は独り我が日本のみに産する特殊のものです。又八では、維新後に於いて四五軒これを飼うものが出来、庄助老人の親父もその一人であったということです。ところがこの白文鳥は、我が国の特産種で、外国にいないために、盛んに海外に輸出され、いくら出来てもどんどんはけて行くという所から、次第に飼育者がふえて、遂に全村挙って飼うようになったということです」 このような個人の証言を読む際は気を付けねばならない。緑色の部分は自分の体験したものではなく、伝聞を信じて話しているに過ぎず、単純に言えば真実ではない。「だんだん白いもの白いものと子を引いて行き、遂に雪を詐く純白のもの」とするのは、おそらく潜性における(ムダな)努力、それが潜性(有色に対しては対等)なるがゆえに、桜文鳥とかけ合わせれば中間雑種(ごま塩ちゃん)になってしまい、その後、有色とかけ合わせる限り白文鳥は生まれず、中間雑種同士からは1/4だけ白文鳥が生まれる、という、初歩的なメンデルの法則で理解できることだが、それを知らなければ大混乱する遺伝パターンを示しているものに過ぎず、つまり弥富とは関係のない話が混じっていると見なさねばならない。おそらく、仲買商人などからの受け売り情報を、無批判に取り込んでしまったのだろう。 つまり、この証言から本人の体験に基づく事実として重視すべきは、維新後には4、5軒の文鳥生産農家はあったが、白文鳥を外国に輸出することで儲かったので、飼育農家が増えて、全村(と言っても20軒)挙げて文鳥生産が行われるようになった。との経過のみである。他は無視しなければならない。 しかし、村落の狭い社会での妬みやライバル心が渦巻いているのは当然の話で、それぞれの家が業者に文鳥を売り渡す一種の問屋制家内工業であれば、買い付け商人に飼い慣らされるのが世の常で、白文鳥は初めの頃はかなり高価だったこともあり、数家が寡占していたのを、生産拡大のため商人が売りつけるなり貸しつけるなりして、周囲に白文鳥の生産農家を増やした可能性が十分考えられる。そのような家にしてみれば、大島新四郎家周辺から発祥したものではなく、どこかの種鳥を買って増やしただけ、になるだろう。したがって、突然変異である以上、別に「苦心改良を重ね」なくても「白文鳥の定型化」は終わっているのに、改良したような商人からの噂話が信じられてもいたのではなかろうか。 念のためしつこく繰り返すが、前半部分で白文鳥を固定化した経過が語られている部分は、すべて事実とは認められない。弥富の白文鳥は、絶対的に発現する、つまりその因子が1つあれば必ず白文鳥の外見を持つ顕性遺伝によって白いので、徐々に白を多くしていくようなものではない。突然変異で白い子が生れその子も白い子が半分生れ、と言った遺伝なので、白くするのに努力の必要はないのである。 このように、人為的選択による改良など必要がないことは、現在の白文鳥の遺伝をごく簡単なメンデルの法則に基づいて考えただけでも明らかなので(常染色体上の顕性と潜性ですべて説明できてしまう)、一切合切すべて虚飾なのである。日本の飼鳥界の先人などは、白文鳥に少なくとも2つの大きく異なる系統があることすら気づかず、台湾のように潜性の白色純化もせず、ごま塩ちゃんを大量に発生させて私を喜ばせてくれたような人たちだ。遺伝を語る資格なし、とこの際断言させていただこう。何の参考にもならないしする気もない。 個人的な話でも、色変りの突然変異体が生れても、別に何の努力もしたことがない。普通に育てて、普通に育っている。ただ、外見が兄弟姉妹と違うだけである。日本では数多く生まれた中で変わった色や柄の個体を珍重する文化はあったが、その珍重すべき色柄を固定化する意識が極めて低く、純粋な系統は守られず、すぐに雑種化させてしまう傾向が強い。 現代の繁殖家には遺伝知識を豊富に持つ人もいるが、その人たちは自分たちの先達の功績を称えるあまり、あたかも自分たち同様に過去の人が知識を持っているように見なしてしまうっているのではなかろうか。品種は作るより守るものだと考える私には、好事家の珍奇趣味など、いい加減そのものにしか見えない。 さて、顕性白文鳥の発祥地、これは謎だ。わからないのだから、弥富の又八で良いではないか、石碑も建ててしまったし、対立する候補もないし、つまりそれで丸く治まるし・・・、と私は思っているのだが、とりあえず、弥富と考えて不思議はなく、弥富に顕性白文鳥が突然変異で発祥した、とした方が、その後の経緯において都合が良いとは言える。 何しろ「やなぎす」さんがご紹介された1877年以降のイギリスにおける白文鳥の繁殖例は、その白文鳥が顕性白文鳥であることを示しているが、それは、1864年に文鳥生産が始まった又八新田の急激な文鳥生産の拡大の歴史を説明しやすいものにしてくれる。それは、明治の初めに突然変異で現れた顕性白文鳥が、十年余にして白文鳥を生みやすいという特性において他を圧し、輸出される白文鳥の多くを占めるに至ったことを示し、弥富が他を圧する大規模生産を実現させたのは、まったくの偶然だが、顕性がその地で発祥したアドバンテージを利したから、といった説明を可能にしてもいるのである。 と言ったところにしておこう。
2024年11月03日
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水玉ヘッドの親子 選挙で大敗しながら辞任しない選択肢があるとは信じがたいが、森山さんと石破さんは常識外に破廉恥なのだろう。言いたいことは多々あるものの、考えたくもないので、皇室の継承問題以外ではシャープな八木先生のご見解(記事)をご覧いただければと思う。 それよりも、今は、昔、「弥富系」を駆逐すると思っていた、「関東系」、白文鳥同士から白文鳥しか生まれない潜性の白文鳥の方が、人知れず消滅しそうなので、何とかならないものか、とか、弥富に文鳥をもたらした八重さんのこととか、を考えている。 とか、の一つは↑だ。頭に水玉模様のあるチバちゃん、その水玉模様を少し薄くして受け継いだサイ・・・。これが固定化できれば水玉文鳥と呼んでしまいたいが、必ず継承するとも思えず、継承しても薄くなっていくのが基本なのだろうか。印象としては桜の白は桜同士の繁殖で減っていってノーマルに近づく、その先祖返りのスピードはかなり速く、1959年の伊勢湾台風により野に放たれて、弥富市の鍋田干拓地でかなり長く野生化ししていた文鳥はノーマルの姿だ(野生化した文鳥はいつの間にか必ず消滅していて日本では土着しない)。と言うより、一時的に野生化した文鳥の姿として、ノーマル以外は未見だ。これは、白が混じらない方が生き残りやすい自然淘汰の結果と思われ、桜の白羽は永続しないことを証明しているように思える。 いろいろ課題は多い。
2024年11月02日
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今回の総選挙ほど投票先に迷ったことはない。 小選挙区は簡単だった。区割り変更で埼玉2区から3区になったが、最寄りの新井宿駅に朝あいさつにやってくる自民党と立憲民主党の候補者から選べばよかったのだ。どちらもしっかりした人に見えたし、経歴も奇妙なところはなくむしろ立派なものであった。しかし、大変残念なことに、立憲民主党は私の中では存在しない政党なので・・・。なぜ?って、あの政党は民主党が無能をさらけ出して崩壊し消えていこうとする際に、東京都知事の小池百合子さんが余計な手出しをして「仕分け」しようとした結果、仕分けられた方が「弱い者いじめをされてかわいそう」というイメージを帯び、枝野幸男さんがその「弱い者」をかき集めて出来上がった政党なのである。本来ないものだが存在するので、現状追認としてはそれはそれで構わないのだが、個人の投票活動においては、「無いはずのものがなぜかまだあるので、見なかったことにする」ことにしている。(当然ながら、以下もすべて個人の感想です。念のため)。 問題は比例だ。「国賊」までいる「だらし内閣」など早く消し去りたい。そのためには自民党とは書けない。こうした場合、世の中のこっちがだめならあっち、といった二大政党が存在する幻想を持っている人なら立憲民主党一択かもしれないが、困ったことに、前述のように私の中にその政党は存在しないので、無い政党名は書けない。公明党に入れるには信心が必要だがそれもない。維新は大阪近辺の地域政党に過ぎず、ここは関東地方なので関係ない。国民民主党の玉木さんや榛葉さんは思っている以上にまともな言動をしているので、これはありだと思ったが、比例名簿の人数が少なく登載された人々に魅力を感じない。共産党は過去の遺物で眼中にない。その他の小政党は、あくまで個人の投票先としては物の数ではない。深くため息をして、何も書かないでおこうか、と思い、それでは無効票とされるだけで批判票にもならないと思い返し、同じ保守的方向性でも、ご主張にあまり同意できない保守党を選んだ。私の本質は保守というより現実主義で、明治期に何のノスタルジーも感じず、保守ロマン派と呼ぶべき人たちとはズレているのだが、今後の展開を考えたのである。 自民党が大敗して石破内閣が瓦解した際に(私の脳内では確定事項)、高市早苗さんが、二階さんの三男さんをつぶして代議士になるはずの世耕さんや「コバホーク」の小林さんなどと結束して上手にふるまえれば、総理大臣になってくれるかもしれない。その暁には、あの人は何がどうしようと靖国神社に参拝するはずで、そうなれば、敗戦国でもないのに被害者の一面ばかり強調したがる隣邦が騒ぐに相違ない。その際、よりはっきりした右派が国会に議席を持っていた方が心強いはずだ。 それで選挙結果だが、あまりにも当たり前、つまり私的な結果だった。 安倍政権の際、現実に必要な対応をしている選挙で国民の負託を受けたその民主主義政権に対し、左派を気取って政権を全体主義かのように言い募り邪魔をしていた人たち(そのような独裁が現実なら、あなたたちなそいない、のだが、それにすら気づかない)、そうした人たちから「自民党の他のよりマシ」とちやほやされ、岩盤支持層と呼ばれた人たちから白眼視されているのに気づかない石破さんが、長く政権を保つことなどできるはずもなかった。あくまでもアンチテーゼでしかない存在が、主流派を推すより多い有権者にどのように映っているか考えようともしない独り善がりは、早期解散と言う自殺行為を実行させ、木っ端みじんとなったに過ぎない。初めから嫌われている奴が、かってな勘違いで裸踊りを始めれば、誰だって嫌気がさすだろう。 政治家の金集めが自民党に対する不信を招いた?それも多少はあるだろうが、それなら、なぜその裏金問題を暴いたと手柄顔だった共産党が議席を失うのだろうか?10人が8人、つまり2割減だ。約四分の一がお討ち死に大負けに負けた自民党や公明党には及ばないが、誤差では済まない完全な負け組ではないか。 それに、比例の獲得票数を見れば、立憲民主党は前回1149万票が1156万票で、ほとんど変わっていない(記事)。つまり、立憲民主党が政権党として支持されたわけではなく、各選挙区の自民党候補に負のイメージが強く、小選挙区では対立候補に票が流れたのは、一目瞭然ではないか。 不支持層から人気があったらしい(何の意味があるの?)総理総裁が、支持層から大いに支持された故人を否定する行動をとれば、結果など見えている。強固な支持層にそっぽを向かれ、あとは、二大政党制で政権選択ができる幻想を抱いている有権者が、現政権の反対党に入れただけかと思う。うわべをはがせば、複雑でも何でもない。 これだけ負けて、仲間の四分の一を自惚れた自分の判断ミスで失いながら、総理大臣であり続ける?それどころか幹事長まで辞めない?こうした呆れかえるほどの無自覚無責任の輩に政権を預けてしまった、岸田前総理大臣と菅副総裁には、是非キングメーカーらしい身の処し方をお願いしたい。
2024年10月29日
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「やなぎす」さんが弥富の白文鳥発祥説は根拠薄弱なものだとする論説をいただいた(コチラ)。 なるほどあり得るな、と思いつつ、別に弥富でなくても構わないとも思っていながら、なお弥富発祥説を支持する(私は弥富には行ったことはないし、直接お世話になった人もいない。むしろ農家による生産に対して終始否定的な立場)。その理由は、状況証拠しかない(またか!)。発祥地の又八新田という集落は、田舎の小さな集落に過ぎず、白文鳥が突然変異で生まれでもしない限り、他の産地を圧倒するどころか、文鳥生産地として継続した理由が考えられないからである。温暖で文鳥生産に適した土地など、他にもたくさんあるだろうにもかかわらず、だ。 村落社会で共通認識の下で和気あいあいと仲良く文鳥を育てていた、わけではないのが現実で、需要のアップダウンも激しく、1959年の伊勢湾台風ではすべて流されてしまったと言うし(記録の類も失われたのではなかろうか。なお、この時逃げることが出来た文鳥は、窓を開ければ飛び込んできて、文鳥生産復興の際の種鳥になったらしいが、平屋は壊滅、二階屋は種鳥が黙っても集まるとなれば、不平不満も大きかったかと思う。また一部は野生化して一時は大群をなして栄えていたようだがいつの間にか消滅している)、いろいろあったかと思う。しかし、言ってしまえば消えてしまうのが前提の、無責任なお百姓さんの会話、野良仕事の合間にする思い出話は、話半分に聞くのが礼儀のようには思っている。 さて、ごま塩ちゃんだ。つまり、潜性白文鳥の存在を示す桜文鳥との間に生まれる白基調ながら尾羽が黒く、頭に黒い斑点、胴体の背中を中心に灰色の文鳥が(なお、私はごはんにごま塩をかけた状態を連想して「ごま塩ちゃん」と呼んでいる)、江戸時代の弘化年間頃、1840年代に江戸周辺で発祥し、台湾に渡って台湾系を、江戸周辺で繁殖され関東系として受け継がれていったと言えるか、である。 ウチの初代文鳥ヘイスケは当然桜文鳥だが、最初の妻は横浜市緑区鴨居にあった小鳥店出身の潜性白文鳥であった。なぜ潜性とわかるのか?それは、娘たちがごま塩ぞろいで一目瞭然だったからだ。こちらの写真ページをご覧いただきたい(1・2・ついでにケコちゃん(横浜市金沢区の小鳥屋さん出身)の記事)。何とステキなごま塩ちゃんたちだ!かくて、白と桜の子は白と桜がそれぞれ生まれる、とする昔の飼育本にあったのを信じて、ごま塩の子しか生まれないのでがっかりした小学生の頃のリベンジは果たせず、同じ結果を繰り返すことになった。 そして、むしろごま塩文鳥ってかわいい、に考えが改まったのだが、なぜ飼育本の通りにならないのか不思議であった。それで調べた・・・わけではなく、2002年らしいが別件で愛知県農業総合試験場の『研究報告』をあさっていて(弥富系の致死遺伝について『畜産全書』からたどって報告を読んでいたが、当時は日の長さと繁殖期の関係の実証報告の方を熟読していたような記憶がある)「台湾産ブンチョウの羽色の表現型とその活用法」(『研究報告』第33号2001年12月)を見つけて、白文鳥には(少なくとも)2系統存在することがわかった(文鳥問題)。 そして、自分の周辺(横浜市)では、台湾系と同じ白色の遺伝パターンを持つ白文鳥が多いと見なして関東系として、その起源はどうなっているのだろうと、疑問に思っていたのだが、「やなぎす」さんがご紹介された(「白文鳥はいつ誕生したのか?」)↑1840年頃に描かれたらしい「鳩小禽等図」の「替文鳥」を改めて見て、それが潜性、つまり弥富系の絶対的な顕性(優性)に対し潜性(劣性)で、有色羽毛に対し同等の表現になるごま塩ちゃんの姿ではないかと気づいた(「やなぎす」さんが以前にブログ上でご紹介されているのは読んで見ていたが、江戸時代に単発で生じた部分白化現象と考え、重視していなかった)。桜と言うよりごま塩に近いと思うのだがどうだろう?頬の白い部分が頭の白化した部分とつながり、頭には薄い色の表現や白斑の表現がある。胴体部分の茶系のたなびく雲のような表現はヒナ羽毛残りの姿で、短期間のものでしかないが、この文鳥で珍しいのは頬の下の黒いラインがしっかりしている点だろう。この黒いラインは桜文鳥でも白羽が多く出るタイプでは消えやすく、ごま塩で残るのは特異ではなかろうか。私は未見のタイプで、実在したか少々疑わしい。 この文鳥が潜性白遺伝子を持つごま塩ちゃんであれば、何しろ「武州」とあって、江戸も横浜の大半も含む武蔵国で生産された可能性が高いので、江戸周辺にその血脈が代々伝わっていたと、推論できなくもない。そこで、また、「やなぎす」さんが訳してご紹介になっている英文史料を引用する。なお、私は「カニ文字は苦手じゃ」なので、アルファベットを見ると拒否反応が出ることもあり、原文を確認していないことを、言いのがれとして付記しておく。 「それは文鳥が、白い羽となったり、あるいは汚い白と灰色のまだら模様になったりする事から分かる。(略)私がはじめて大きな巣引き場を見たのは江戸だった。そこでは白文鳥の大規模な生産がおこなわれていた。かなりの割合で、染みのある鳥が生まれていた。それらは白文鳥よりずっと安く売られた。これらの鳥は二重の籠で飼われていた。白く塗られた細い竹ひごと同じく白い器具の全体が、白いキャラコで覆われ、鳥は周囲の白以外には何も見えない。これが生まれる子にはっきり影響するのだという。(略)これらの白い鳥は野生の色の鳥より容易に繁殖するが、しかし、白い鳥がその色の子を産むことは少ない。 「C.W.Gedney: "foreign cage birds"(1879)」とあるので、ジェドニーが1879年に英文で上程した本のはずだが、残念なことに「巣引き場を見た」具体的な年代が明らかでない。1868年に江戸は東京と改称しているので、それ以前のこととも思われるが、幕末の混乱期に異人さんがちょっと見学に行くのは危険であり、有り得ないことではないが少々無理なようにも思える。「Edo」と表現しているが実際は東京に変わっていて、明治に入ってキャラコ(白い綿布で当時のイギリスの主要な輸出品)の輸入や白文鳥の輸出が盛んになってからのことと考えるのが自然だろう。 とりあえず、明治の初期までには白文鳥の繁殖が大規模に行われているものの、「白い鳥がその色の子を産むことは少ない」不安定な状態で、周りを白く囲えば、「汚い白と灰色のまだら模様」より白くなるなどと信じられていたらしい、ことがわかる。 この時に用いられている白文鳥が弥富系(顕性白文鳥)なのか関東系(潜性白文鳥)なのか、どちらもいた可能性も有るのだが、どちらかと言われたら関東系の可能性の方が高いだろう。なぜなら、弥富系の場合、その白同士なら、顕白/顕白・顕白/有色・有色/顕白・有色/有色が生れ、このうち顕白/顕白は卵段階で致死する可能性が高いので、孵化した3羽のうち2羽は白文鳥になる。確率が半分以上なら「白い鳥がその色の子を産むことは少ない」とはなるまい。 一方、潜性白文鳥同士なら、「白いキャラコ」などかぶせなくても、白文鳥しか生まれない。ところが私は、白文鳥同士で繁殖しなかっただろうと推測している。なぜなら、白文鳥が高値で売れ、「染みのある鳥」は「白文鳥よりずっと安く売られ」る場合、商人なら、白文鳥はすべて売却し「染みのある鳥」に白文鳥を生ませようとしたと思うからだ。つまり、ごま塩ちゃん同士の繁殖である。 その場合、ごま塩ちゃんは潜性白因子と有色因子を持っているので、潜白/潜白・潜白/有色・有色/潜白・有色/有色が生まれる。つまり、25%は白文鳥、50%はごま塩ちゃん、25%は桜文鳥となる。この結果は遺伝子型のものなので、実際は色あいが強いごま塩ちゃんもいれば白羽の多い桜文鳥もいて、区別がつきにくいはずだ(我が家の例でもクロは桜文鳥に近く、ハンは白羽が多い)。結果、「汚い白と灰色のまだら模様」ばかりで「汚い白と灰色のまだら模様」の文鳥ばかり生まれると結論しても不思議はなく、白くなれ~白くなれ~と白い布で覆う気持ちもわかる。 結果、明治の初期1970年代の東京周辺には、江戸時代以来の潜性白文鳥が存在し、その子孫が開港都市横浜に住む1990年代の私の周辺に多くいても不思議はない、と言えそうである。白文鳥が高値で売れるなら、その生産を輸出の窓口である港湾都市横浜で繁殖する人も多かったはずで、初期段階に輸出された潜性白文鳥が、より気候に恵まれた台湾で繁殖されたとも見なせよう。 ウチの20代にわたる文鳥の家系は、江戸時代以来の文鳥の血を受け継いで、関東系(潜性)白文鳥の祖先も、弥富系(顕性)白文鳥の祖先も存在するのだ。そのように考えれば、何と誇らしいことだろう。
2024年10月27日
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母似で頭水玉のサイと20代目で弥富系のタッチ 弥富の又八新田という小さな集落が、突如、白文鳥の生産地として有名になる理由は、白文鳥が突然変異で誕生し、混ぜるの大好きな日本人が混ぜても白文鳥が生れちゃう特殊な顕性の遺伝により一般に支持されて、江戸を中心に存在したであろう潜性の白文鳥を圧倒した、それが私の結論で、その年も明治2年(1869年)に設定することにした。 確証はない(きっぱり)。しかし、「やなぎす」さんのおかげで微証はある。1877年以降にイギリスで繁殖に用いられた白文鳥が、絶対的な顕性白因子の持ち主=弥富系であることを示す繁殖例がいくつもあるからだ(1877~1880年の繁殖例「しかし、白文鳥どうしのあいだから、しばしば一腹の中に、純白な雛のほかに、斑のある雛、あるいは全く灰色の雛まで現われる」)。 さて、文鳥マニアなら愛知県弥富市に白文鳥発祥地の石碑があるのをご存じだろう。普通の人は表面しか見ないが、その裏面に横書きで由緒が刻まれている。 その内容を、弥富市文鳥組合最後の組合長たる大島静雄氏が書かれた『弥富文鳥盛衰記』(2009年)から抜き書きすると、以下である。 「白文鳥は文鳥村として古くから知られた又八部落が、日本唯一の白文鳥発祥地である。由来は尾張藩の某武家屋敷に女中奉公をして居た八重女が元治元年大島新四郎方に嫁入りした時、桜文鳥を持参した。其の後又八部落を中心に近郷の人々が文鳥飼育を広め明治初年頃になって遺伝の突然変異により純白な白文鳥の定型化に成功した。弥富町の誇りとして、此の先覚者達の努力に深甚の敬意を表すると共に、長年にわたる伝統の成果である白文鳥を弥富町の特産物として発展させる事を誓って此の碑を建立する」 で、話を次に進めたいのだが、実は『弥富文鳥盛衰記』を取り出す前に、インターネット検索をして、碑文を書きとられている方のブログ(「鬼丸のブログ」さん)を見かけていたので、何か足りないと気付いた。↓は鬼丸さんが書きとられたものだ。 「白文鳥は文鳥村として古くから知られた又八部落が日本唯一の白文鳥発祥地である 由来は尾張藩の某武家屋敷に女中奉公をして居た(八重女)が元治元年大島新四郎方に嫁入りした時櫻文鳥を持参した 其の後又八部落を中心に近郷の人々が文鳥飼育を広め明治初年頃になって遺伝の突然変異により純白の文鳥が生れたものを苦心改良を重ねて現今の純白な白文鳥の定型化に成功した 弥富町の誇りは此の先覚者達の努力に深甚の敬意を表すると共に長年にわたる伝統の成果である白文鳥を弥富町の特産物として発展させる事を誓って此の碑を建之する」 最後の建之(「けんのう」だが、普通は「これを建てる」と読む)を建立にしているのは、同義なのでどちらでも良いのだが、なぜ「純白の文鳥が生れたものを苦心改良を重ねて」を抜かしたのだろうか?とりあえず、書き写す際に偶然抜けたと考えておこう(お時間のある人は一字一句突き合わせてみてくださいね。で、教えてね)。 なお、とかく書き写す際などにケアレスミスは起きるもので、史資料は原典を見て確認して引用しなければならない.。それを承知で心苦しいのだが、ここでの史資料では「やなぎす」さん頼りで引用していることをこお詫び申し上げておく。※碑文の類が不鮮明な場合、現地で紙を貼り付け写し取るようなこと(拓本)が必要になるのだが、そもそも私は現地に行ったことすらない。ただ有難いことに「鬼丸のブログ」さんは碑文も撮影されていて、かなり鮮明なので読めるかと思う。 と、華麗に史資料批判から逃げるつもりだったのだが(集めた史資料が有効か、怪しい点はないか、チェックするのは、研究者として当たり前の作業)、ここで問題になるのもケアレスミスなのである。 「やなぎす」さんの研究成果から、弥富で、最近まで優性遺伝と呼んだが、今は顕性遺伝と呼ばれつつある白遺伝子を持つ白文鳥が発祥するより30年近く昔の1840年頃には、私が関東系もしくは台湾系と呼んだノーマル色に対等な白遺伝子を持つ白文鳥の実在を確信した。ところが、1877年以降のイギリスで、顕性の弥富系白文鳥が用いられているのだろう?何しろ、碑文は「明治初年頃」とするが、明治9年発祥とする説明もあるのだ。 愛知県総合教育センターいわく、 「1865年(元治2)尾張藩の武家屋敷に働きに出ていた「八重女」という人が,弥富の又八地区の大島新四郎方に嫁入りしたとき,日ごろ世話をしていた桜文鳥を土産にもらって持参したのが,弥富で文鳥飼育を始めた由来である。以来,又八地区を中心に文鳥飼育が農家の副業として盛んになり,明治9年初めに突然変異により,「白文鳥」が誕生し,これを飼育改良した結果現在に至っている。弥富は日本で唯一の白文鳥の特産地である」 八重女の「女」は女性名の後に慣用的に付けているものなので(通常、八重と言う名の女性の意)、本名は八重さんだろう。その八重さんが大島家へ嫁いだ年が、弥富市の又八地区における文鳥飼育の起源で、以降子々孫々と続くのだから、祖母か曾祖母くらいの嫁入りした年は正確に伝承されていそうだ。※例えば、大久保巨『ブンチョウの飼い方・ふやし方』に「白ブンチョウのふる里弥富文鳥村」という記事があり、「現在では、大島八重さんの子孫である大島しんさんがブンチョウの飼育を代々続けています」とあって、お写真に「三代目の大島しんさん」とキャプ註がある。問題は「現在」とはいつなのかで、私の手元にあるのは1994年発行だが、江戸時代の飼鳥家大久保巨川が憑依しない状態の鷲尾さん名の1989年発行の飼育本(読者にわからないペンネームとか使った過去を反省するように誰か本人に言ってやってください)にも、しんさんは登場しないが同様の文鳥村の記事があり、かなり古そうな気配も感じる。推定としては、1870年頃に八重さんが子どもを産めば20世紀には孫がいたはずで、孫娘のしんさん70歳頃のお姿が「1970年現在」となるかと思う。「おばあちゃんが、私が嫁入りした元治元年から始まったんだよ」と繰り返し繰り返し聞いていそうである。 一方で、白文鳥の発祥年を「明治9年初めに」とするのはどうだろう?・・・なぜ、こちらには西暦はないのだろう?だいたい、なぜ年の「初め」と細かな時期指定をする必要があったのだろう?・・・それに、明治10年頃には弥富系(顕性)の白文鳥がイギリスで繁殖している証拠がある以上、9年では遅い、遅すぎる。 例えば、思い切り単純に考えて、初代の顕性白文鳥弥富ちゃんが生まれ、1年後のシーズンにノーマル文鳥との間に15羽子どもを産めば、半分の7、8羽は白文鳥だ。7羽とすれば2年後のシーズンにそれぞれ7羽で、白文鳥は49羽(初代の繁殖もつづくはずだが、細かなことは考えない概算とお心得ください)、3年後には343羽、4年後には2401羽・・・、これほどスムーズにいかなくても、5年で千羽以上売りだせる体制にすることは可能だろう。高値で売れるのだから、どんどん設備投資されたものと思う(基本的には飼育小屋を建てるだけなので、大した手間はかからない)。つまり、「明治初年頃」に弥富ちゃんが生まれたとする碑文の説明は正しいと見るべきだ。 では、どこから「明治9年」が出て来たのだろう?そこで、私ははたと思いついた、これって誤植じゃね?と。9を「の」と置き換えると、「明治の初め」だ。つまり、「明治の初年に」と原稿にあって、手書きの文字に少々問題があり、平仮名の「の」が数字の「9」に見えたため「明治9初年に・・・ってなんだ?あー明治9年の初めかぁ」と勝手な脳内置き換えによって書き換えをした人がいたのだろう。 そんないい加減なことがあるかぁ?いやいや、ありまくるでしょう?この世の中には!例えば私の母方の祖母は「ヨキ」と言う名だったが、本当は「ユキ」にするつもりで、役所に届けた際に、おそらく「娘生れたってぇ、なめえ(名前)何にすんだ」「あぁ、カタカナでユォギ(ユキと言っているのだがそうは聞こえない)だぁ」「ヨォギ(ヨキと言っているのだがやっぱりそうは聞こえない)か、こっちで書いとく」などといういい加減な会話があって、ヨキさんになったらしい(上越地方出身である)。また、某駅に「1!両編成の際は・・・」などとあって初め何のことかわからなかったが、これも手書きの現行の文字に問題があって、11が1!に見えて、看板屋さんが見たまま制作してしまったに相違ない。 そういうものである。人のなせる業にはミスはつきものなのだよ。 で、明治元年は9月改元なので、秋の繁殖中、10月か11月ではないかと思ったので、きりも良いので明治元年に弥富ちゃんは生まれたのだぁ、と言いたかったのだが、明治元年ならインパクトがあるから、田舎の農民でも皆覚えてるのではないかと思いなおし、2年にした。「あの白い子っていつ生れたんだっけ?明治になった頃だったよね?でも最初じゃなかったような・・・、初年頃、ってしとこう」などと、いい加減と言うか有りがちな思い起こし作業を経ている、と自分ならやりそう想定問答から推定したわけである。・・・うん、春がいいな。菜の花がきれいな土地柄らしいし。と、極めつけのいい加減さで明治2年(1869年)春生まれ、としてしまうことにした。これなら、翌翌年明治4年(1971年)から繁殖が本格化したとしても、1877年以前に子孫をイギリスに輸出できるかと思う。 こんなことで良いのか、と思わないでもないが、一つ問題は片付いた。結構結構。何だかわからないから顕性も潜性もみんなみんな明治10年頃に突然生まれた白い弥富ちゃんが起源だ、とした昔の考察から比べれば、大きな進歩と言える。「やなぎす」さんのおかげである。 なお、『弥富文鳥盛衰記』が省いてしまったような、品種改良に努力を要したとするような話は、わたしは修辞上のもので事実としては一切認めない。突然変異個体が生まれたところで飼い方は同じであり、努力をしたからどうなるというものでもない。余計なことを言うので、真面目な人は本当だと思って、こんな努力あんな努力と尾ひれはひれを付けた話にもなってしまうものと思う(部分白化個体をかけ合わせていって白文鳥をつくった、といった事実ではない話になる)。証言などを精査する時には、そういった手柄話の類は聞き流す、習慣を持たねばなるまい。
2024年10月25日
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「やなぎす」さんの「白文鳥はいつ誕生したのか?」を読んで、考えている。よほどディープな人でないと何だかわからないだろうが、備忘のため私の考えた概要を記しておく。 なお、私の場合は、幼い頃に飼育本にあった白と桜のペアによる産み分けをしたくて、自分の桜文鳥に横浜市内の小鳥屋さんで買った白文鳥を掛け合わせたら、ごま塩ちゃんばかり生まれた、とか、桜のペアからシルバーが生れたとか白が生まれたとか、そういった個人的な体験がベースになっている(あのごま塩たちの親の白文鳥って、由緒正しい潜性白文鳥だったんじゃね?とか思って、心の中で「キャーキャー」言っているのである。何しろ初代ヘイスケの妻フクは白文鳥で、2代目のチビたち姉妹はごま塩なのである)。 なお、現在の遺伝学に疎いのだが、優劣では誤解を招くと常々思っていたので、「やなぎす」さんに倣って優性=顕性、劣性=潜性としている。 「やなぎす」さんのご研究は、江戸時代後期から明治期の日本やイギリスの史資料を博捜し、江戸時代に白文鳥が存在していることを明らかにしたものである。これにより、明治時代に現在の愛知県弥富市においてに白文鳥が「発祥」したとの通説は、完全に葬られたように思える。 しかしながら、私は、氏の集められた資料を基に、むしろ、「潜性白文鳥」(ノーマルもしくは桜文鳥との間に中間色彩の私の言うところの「ごま塩文鳥」を生む系統)が江戸時代に存在したのに対して、「顕性白文鳥」(白因子が絶対優性でノーマルとの間で産み分けがおきる系統)が維新期に弥富で発祥したとの結論に達しつつある。 まず、「やなぎす」さんは、江戸時代の絵画資料に、弥富系の白文鳥のヒナに多く見られる背中にグレーの有色羽毛がある姿を見出し、台湾系はヒナの頃から純白とされるので、その絵画のヒナを「顕性白文鳥」と断じられているようだ。しかし、台湾から輸入された文鳥のヒナが純白なのは、近い先祖に有色の文鳥がいないだけで、「潜性白文鳥」でも近い先祖にノーマル文鳥などがいれば、その姿は絵画のようになるのではあるまいか。 その点を立証したいのだが、残念ながら、私には「潜性白文鳥」での繁殖経験がない。しかし逆に、「顕性白文鳥」と桜文鳥の子に、純白のヒナが時折生まれることなら、何度も経験している。さらに、「顕性白文鳥」のホモ型、「顕性白文鳥」同士のペアから生まれた子も、色合いはさまざまで、致死遺伝とされたものは死なずに生まれることもあり、そうした子も背中にグレーの差し毛があるのも経験している。つまり、「顕性白文鳥」はヒナの頃に背中にグレーの差し毛があるわけではない。つまり、ヒナの頃の姿で、顕性と潜性の区別はつかないと思われる。 また、江戸時代には顕性白遺伝子が存在する証拠として、イギリスでの繁殖記録を挙げられているが、ご提示になっている事例は、1877年以降、つまり明治10年以降のものなので、残念ながら、江戸時代の白文鳥が顕性白遺伝子を持つことの例証にはなり得ない。明治前期に輸出された白文鳥が顕性白遺伝子を持つことを証明するに過ぎないのである。 一方で、1840年代に鳩小禽等図で描かれている文鳥の姿は興味深い。その姿は、ノーマル文鳥の一部が白化した桜文鳥の姿には見えず、潜性白文鳥とノーマル(桜)文鳥の間に生まれるごま塩文鳥の濃いめのタイプで薄茶のヒナ羽毛を残す個体に見える。 さらに、1871年旧幕臣の竹本要斎が物産展に出品した文鳥「変生ミノガタ」「変生白色」の「ミノガタ」を背中の灰色部分を蓑か箕の形と見なしたものとすれば、潜性白文鳥の因子をもつごま塩文鳥を指している可能性が考えられ、1879年ジェドニーが「江戸」で見学したと言う大規模繁殖場において「白い羽となったり、あるいは汚い白と灰色もまだら模様になったりする」文鳥とは、潜性白文鳥のF1(雑種)であるごま塩文鳥同士をかけ合わせれば、白、桜、ごま塩、すべてが生まれることを指しているようにも思われよう。 つまり、江戸時代には潜性白文鳥が存在し、明治初期には輸出もされて台湾などにも広がったものの、数年後には後には、おそらく弥富発祥の顕性白文鳥に主役の座を持って行かれたのではなかろうか(白文鳥は高値で売り、残ったごま塩同士をかけ合わせるていたと推測する)。 詳しくは、今後の課題としよう。蛇足~備考~ 品種改良が常識になった時代では不思議かもしれないが、『鳩小禽等図』の半数をしめる「鳩の絵の大部分はドバトの模様の珍しいもの」に過ぎないように、江戸時代の好事家は『珍』を求めるだけで、系統だった繁殖など考えていない。たくさん生まれた中で『珍』を見つけて喜ぶだけだ。 ましてや、ハイブリットにして他の鳥種の色を組み込むようなスキルの持ち合わせなどなく、そもそも文鳥はもともと白色を持っているので、他種から持ってくる必要はない。さらに言えば、そのようなことは今現在まで実行されていない。 十姉妹はハイブリットで日本人が作り出したと誇る人がいるものだが、禽舎にいろいろ輸入した小鳥を放り込んでいたら、たまたまそうなっただけ、と考える方が、よほど自然である。 小鳥の羽装変化の変異はさほど珍しくないものと思う。現に、文鳥が住むインドネシアの中でもティモール島にはティモール文鳥と言う近縁種が住み、その色合いは茶色ベースだ(その色合いを人為的に持ち込んだ文鳥の新品種もない)。 文鳥の場合、キンカチョウやコキンチョウや一部のインコのような、部位による色合いが転位するような変異種が現れないのが不思議だ。 弘化年間に飼育数が爆発的に増えたとしても不思議はない。その前は天保で、水野忠邦による極端な倹約令が出され、文鳥の飼育も難しくなっていたはずなので、倹約政策が頓挫した後のインバウンドが起きるからである。とすれば、将軍徳川家慶が倹約令の率先垂範のため、飼育している鳩や小鳥を出入りの小鳥屋などに下げ渡す際に、(未練がましく)姿を描きとったのが『鳩小禽等図』かもしれない。 顕性白文鳥、つまり弥富系が主流となった理由は、日本人の混ぜたがる性質と、ごま塩の中には桜に近い容姿の文鳥がいるためかもしれない。白を入手して白の子がほしければ、相手も白にすれば良いのに、桜を混ぜたらどうなるだろう、などと考える。結果、生まれた子は桜とごま塩で白が得られない。それに比べ、弥富系は相手が桜でも白文鳥の子も生まれる。 『雀巣庵禽譜』の「カキ」が柿渋色ならシナモン文鳥のことかもしれない。 顕性ホモのチビタとそのきょうだい
2024年10月24日
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NHKの日曜討論を5分だけ見た。「お、牛ちゃん、がんばってんな」と思ってチャンネルを変えてしまったが、記事は読んだ。感想は、与野党すべからく、給付金ばらまくことばかりで、今現在の物価対策についての考えがなく、「物価が安定してねえのに、金もらっても使えねーだろーが!」であった。 この人たち、韓国で物価高対策が後手に回って珍しくまともな大統領を戴く与党が大敗したり、大好況になりながら物価高への不満から、あの、知能指数は高くても不勉強で不安定なデタラメトランプさんの復権を招きかねないアメリカの大統領選挙から、何か学ぶことはないのだろうか? 円安で輸入肉は割高、主食のお米は農林水産省の不作為により低価格帯が外食に流れて、庶民は2倍近い値段の米しか選択できず、気候変動もあって世界的に農産品の値上がりが続いているうえに(100円で買えた小松菜が160円で絶賛高止まり中なんですよ!!)、天候不順で野菜の値段も高値続き、一体何を食べ食べさせれば良いのか、といった日本の有権者の多くが抱いている不安感など、まるで理解していない。 今年の春闘を思い出したら良い。労使ともども満額回答だ何だと喜んでいたが、5%賃上げしても物価が10%上がっていれば実質賃金は下がっている、という幼稚園児すらわかることすら理解していなかったのだから、あきれ果ててしまう。この、物価への無頓着は、その人が金に苦労することなく生活感を失った存在になっていることを示している。それでは、共感など得られるはずもあるまい。 それはそうと、ご案内いただいたやなぎすさんの『白文鳥はいつ誕生したのか?』を熟読している。 白文鳥には大別して2系統あって、で、起源がわからない時は面白くしてしまう、という文献史学をかじった立場では禁じ手の行為を、「人間の本質的欲求じゃん、神話とか何とかはみんなそうじゃん。そういった感覚がなくて研究しようがないじゃん」と、別に普通にやってしまう私は、弥富ちゃんという突然変異の1羽が両方の系統の始祖なのだ、としたわけだが、当然ながら根拠はないし可能性は低い。 弥富系白文鳥については、やなぎすさんが文献から丹念に追っているように、江戸時代の弘化年間あたりには存在していた気配が濃厚だ。ただ、鳥の羽装変異はしばしば頻繁に起きるものだと、私は経験上悟らされてもいるので、考え方を整理できずにいる。 我が家では、シルバー文鳥が生まれるはずのない別々の桜文鳥ペアから1度ずつシルバーが生まれた。そのシルバーの1羽(シルバ)はシルバー文鳥との間に多くの子を残したが、みな桜文鳥だった・・・。現在、桜文鳥ペアから白文鳥が1羽生まれてもいる(キイ)。そもそも、鳥の羽装は環境に適応しやすいようにさまざまに変化する性質を持っているのではなかろうか。例えば、文鳥の生息地であるジャワ島の隣のチモール島には近縁種が存在するが、そちらは茶色でクチバシは黒い。 ・・・、いろいろ楽しく考えねばなるまい。
2024年10月21日
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宿泊部屋の看板?主(ヌシ)?のピヨちゃん 西田敏行さんが亡くなった。ご冥福を心よりお祈りいたします。 西遊記の猪八戒、池中玄太、釣りバカの浜ちゃん、その他もろもろで、最近では映画『新解釈・三國志』の、やる気なさそうなのに面白いことを言う教授、役が印象に残っている。なお、この映画は西田さん以外は見るべきものはないので、観なくてよろしい(バカバカしくて面白いが、三国志演義の知識がないとどうしようもない。もっとも、演義は物語で史実ではないので、そもそも何でもありかもしれない)。 西田さんと言う人は、思想的には左よりのような個人的印象だが、そういった政治信条的な色の付く話をさりげなく避けるところに知性が感じられた。ろくに演技力もないくせに、政治的な個人的意見を振り回して、益々仕事を失う連中は、その点も見習うべきかと思う。 選挙は、みっともない日陰の湿気た連中が国際舞台の日向にさらされる前に終わりそうな気配になっているようだが、野党も大概なので・・・、今回は結果は読めないと思う。 負ければ、石破さんのいじけ根性が責められるだろうが、むしろ多くは岸田さんのせいだろう。彼は、ただの記載漏れを過大視した共産党のよくある赤旗スクープに乗って、必要以上に大事(おおごと)にしてしまい、わざわざ裏金政党呼ばわりされる結果にした。その場の世論などメモって御用聞きを気取っている人に、大局など理解できるはずがなかったのである。 こうした「国賊」以下の「党賊」に比べ、国葬されて当然の業績を残した安倍晋三のような人は、的はずれなことをしていても、後年の事態を予測していたように思えてしまうから恐ろしい。彼は、2018年にバルト三国を歴訪し、北朝鮮の核ミサイルの脅威を説き、北朝鮮とは比較的有効な相手側に、「ウチに撃ってくるわけないでしょう?」と笑われていたのを覚えておられるだろうか? 当時、私も「北朝鮮のミサイルはバルト三国にも届くんですよ!」と力説する我が首相に、それは説得力がないだろう、と思っていたが(北朝鮮がバルト三国で資金調達をしているので、その抑制を求める目的を持っているのは理解したうえでである)、当時のバルト三国の要人は、今にして歴史に名を残す国際的政治家たる安倍の言葉を思い出しているだろう。何しろ、北朝鮮は、おそらくロケット技術などの見返りとして、今現在、ロシアに軍隊を派遣するに至っているのである。 北朝鮮からロケットミサイルは飛んでこないだろうが、北朝鮮軍部隊がロシア軍の先兵としてバルト三国に侵攻する可能性は、冗談では済まない現実性を帯びてきている。もちろん、安倍晋三はこのような事態が起きるなどとは、夢想すらしていなかったはずだが、その的はずれな言動が予言になって思い起こされるなど、やはり常人ではなかったと思い知らされよう。案外、人の偉大さは生前には気づけないものである。 さて、なぜ故のセキセイインコ?だ。 この子は、昨年12月から泊りっぱなしのセキセイインコで、文鳥に追いかけられ追いかけ回し、換羽し産卵し、いい加減宿泊料を請求する気がなくなり、飼い主が飼育放棄したものと見なして、最近ウチの子と見なすことになった。 現在、手に乗らない手乗り文鳥のモカ(シナモン文鳥♂)と恋仲だ。セキセイインコより文鳥に近いちょこまかした動きをする珍しい子で↓、今は貫禄が出て、ヌシとなっている。きっと、偉大なセキセイインコと称えられることだろう。
2024年10月19日
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オノコの妹弟と仲良くするサイとタッチ チバちゃんとマツの子のサイはヘイスケ系のDNAを持たない異系なので、20代目のタッチとペアになれば都合が良い。・・・、ヒナに無関心だったタッチは昨日から世話好きに変わった・・・・、面倒見がよさそうだったサイは、ヒナの羽をむしろうとする危険文鳥になっている・・・。サイ♂、タッチ♀、狙い通りだろうか・・・・自信なし。 一方でオノコには子が出来ない可能性があるので(突然変異の白文鳥キイちゃんは一代限りなのかもしれぬ、2回無精卵オンリーだ)、弟妹の居残りは1羽残しても良いかもしれない。・・・そうこうするうちに、チバちゃんが4羽のヒナを孵しているし。また、にぎにぎしいことになりそうだ。
2024年10月17日
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カミィは文鳥のヒナを敷物にして育ったので、文鳥を怖がらなかったが、「文鳥団地」でおとなの文鳥たちに追い払われて、(一部を除き)危険な生き物と悟り、神経質にちょこまかと避けながら動くようになった。自分が飛んで行く先を考えずに飛び回ってしまうので、いまだに自分のカゴに帰れない、困った子になっている。コロコロのことを慕っていて、良いコンビになっているのだが、コロコロは愛情表現がおかしいので、仲良くベタベタすることはない。それどころか、クチバシを接しながら緊張状態のにらめっこをする関係、対立関係の様子も見られる。つまり、総じて、どちらもズレているので気が合うようだ。ウチの子はノーマルな子が少ないので、ウチの標準とは言えようか。 ↓、2つアップしたうちの1つ。他はコチラから。
2024年10月13日
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ノーベル賞である。 被団協が受賞したのは、当事者にお慶び申し上げるところで、それにケチをつける気はない。ただ、ノーベル賞なるものが、嫌いなだけである。 もちろん、ボブ・ディランのようにせず、12月のスウェーデンという聞いただけでつらそうなところに、ダイナマイト王の命日に設定された授賞式へ行きたがる年寄りの気持ちはわからない。褒めてやるし賞金もやる、自己承認欲求を満たしてやったのだから、取りに来い、晩餐会をするからもちろん礼装で、ついでにもらったことを記念して講演をしろよ。などなど、ノーベル財団は、大金持ちが贖罪意識から勝手に始めたものでありながら、上から目線で鬱陶しい限りだ。 本来なら、「あなたのご功績を称えます、賞金がさらなるご活躍の役に立つことを祈っております」とでも言って、ノーベル財団の事務職員がそっと持参するべきだろう。他人の、それも世界に資するお仕事をしている(とノーベル財団が勝手に認定した)人や団体に対して時間を奪って愚にもつかないセレモニーに付き合わせるなど無礼の極致だ。「おととい来やがれ!」と中指を立てる人がいないのは、世界の七不思議に数えて良いだろう。 毎年毎年、受賞候補などとミーちゃんハーちゃんマスコミちゃんは大騒ぎするが、そもそもそれほど賞に値する人がいるなら、すべてに漏れなくさっさと授与すれば良いではないか。何を勿体つけているのであろうか。賞金が足りない?賞金などやらなくても良いだろう、経済的に困っているわけではないのだろうから。晩餐会の席がない?いらないだろうあのような催しは、大勢で食ってうまいのは鍋物くらいだ。 私は、あのようなヨーロッパの貴族趣味の押し付けや、知性や教養の押し付けが、一般庶民から拒絶されると言う意味で多様性が進行しているのが、現代だと思っている。昔の庶民は、貴族趣味に憧れそれに近づこうと努力したのではなかろうか。今でも、フランスに留学してそういったものに憧れた人(例、舛添要一さん)が、美食家を気取ったり、美術愛好家を気取ったりして、その実、家族とファミレス通いをして、町の古本屋で美術の一般書を漁ったりするのが好き、と、およそ良い意味で庶民的だったりするのだと思うが、そういった感覚は薄まってきているのではなかろうか。「お高くとまりやがって、むかつくぜ」という、これも昔ながらに存在した庶民感覚が、いよいよ貴族趣味を呑み込んできたのだと思っている。 それはなぜかと考えれば、結局、身分階級制社会が世界的に崩れ、情報化社会は例外を除き身分差別を超克しつつあるからだと思う。例えば、日本のアニメなどが世界的な共感を呼ぶのは、日本社会は貴族趣味が失われて久しく、その社会を反映した作品には、貴族趣味の要素が消えているからではないかと思う。例えば、テニスなどの授賞式で、海外のプレーヤーは物が落ちても自分で拾うような真似はしない。その方がエレガントだからだが、それは誰かにやらせる貴族趣味には相違ない。その点、日本のプレーヤーは、そそくさと自分で動いて片づけてしまう。例えば、日本のサッカー選手はナショナルチームでさえ、ロッカールームをきれいに片づけて帰り、ファンも客席の清掃をして、世界的な感嘆を受けているが、本来、それは清掃員の仕事である。 私の大学時代の恩師は(出身は地元の有力者、つまり田舎貴族)、タバコの灰皿が汚れていても、それはその係の人に仕事を与えているのだ、といった発想をしていたらしいが、その係の人を楽にするために自分で使ったものは片づけるという庶民発想の方が、よほど普遍的なものだと思う。つまり、日本的で庶民的なふるまいが、奴隷根性のような否定的な見方を受けず肯定的に捉えられる、そのような庶民的価値観が、世界標準になりつつあるのだと思う。 現在アメリカ合衆国では大統領選が行われているが、デタラメで非民主的なトランプの人気が衰えないことを、貴族趣味の人には理解が出来ず、CNNなどのメディアは「反知性主義」などと呼ぶ。しかし、わざとらしいしぐさや行動、爆発的に増えることを「指数関数的に増える」などと表現するのが、知性的であろうか?そういった、貴族趣味の価値観を押し付けて、それを嫌う者に「反知性主義」などとレッテルを貼っている方が、よほど多様性からは遠いのではなかろうか。 ついでに、ノーベル平和賞を選考する貴族趣味に浸っている人たちが、「核兵器のない平和な世界」を信仰するのなら、およそ非現実的で、知性を疑わざるを得ない。もちろん、被害者である被団協のような人たちが核の恐怖を訴えるのは当然で、私も核爆弾など無い方が良いと思っている。 ただ、現在進行している事態は、「核兵器のおかげで世界大戦は起きない」というこれも昔ながらのフレーズの方が、当たっていることを証明している。もし、プーチンのロシアが核爆弾を所有していなければ、とっくの昔にNATO軍と軍事衝突して、世界大戦の様相を呈していただろう。それに、そもそもウクライナが核爆弾を所有していれば、ロシアの侵攻はなかったのではなかろうか。 スウェーデンが、たがのはずれた独裁者の脅威を感じて、中立路線を捨ててNATOへの加盟を申請中なのに、ノーベル財団は浮世離れしていると言わねばなるまい。 ノーベル賞で、受賞者の承認欲求が満たされたところで、平和にはならないし、科学が振興するわけでもない。たまたま受賞した科学者の研究資金集めに資する意味では絶大だが、それに比肩すべき研究を行いながら、ノーベル賞を受賞できずに研究資金の枯渇に苦しむ研究者を助けたほうが、よほど効率的ではなかろうか。 庶民的な知性を以て、考えたいものである。
2024年10月12日
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テーブル会場 ろくに国会論戦も外交デビューもないままに総選挙・・・、あの、「だらし内閣」の人たち、このまま引退した方が良いかもしれないな。 総務の「国賊村上」は、日々、自分の無能さと昔の無責任な発言に苦しむだろうし、第一、答弁のために行ったり来たり歩くのも困難だろう。外務の岩屋さんは、ヘビースモーカーでヤニ臭いだろうから、欧米では同室も断られる可能性があり、話にもならないだろう。もちろん、石破さんがG7に行ってもあのお姿では恥さらしなだけで、それ以前に、誰にあっても「アベ」の話をされて、自分が敵視した相手の偉大さに気づくだけだろう。国内でいちびっているだけの連中を、「総理にふさわしい人」などと言っていた無責任な人たちも、短命に終われば己の不明を恥じずに済む。 とは言え、ドジョウすくいがお似合いの野党など・・・。 そうであった。 愛用のココナッツつぼ巣(大)が製造中止になっているので、代わりになりそうなものを探して、ドジョウすくいに使う魚籠(びく)を取り寄せてみたのであった。 内閣の顔ぶれは、まるで20年前のようだが、小鳥の飼育はいろいろ工夫が必要な時代に変わってしまった。と、しみじみ思う。
2024年10月09日
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ジュウシマツの兄弟とウノ 料理の服部さんが亡くなったとのことのことで、何の関係も無いがご冥福をお祈りする。 やさしげな物腰にそこはかとなく漂う胡散臭さが印象的な人だったが、料理専門学校の経営者と言う以外は何も知らなかった。そこで少し調べると、「1561年(永禄4年)に発祥し、明治17年に日本に初めてカレーを紹介した『服部流割烹』17代目家元の孫」を自称するが、本名は染谷さんで、料理関係の国家資格は何も所持していない、といったことがネット上で散見された。 ・・・すごい、胡散臭さが振り切れている。 わかりやすい嘘としてはカレーを紹介したというもの。ウィキペディアによれば、1868年(明治元年)にイギリス経由で伝来し、1872年(明治4年)仮名垣魯文によって編纂された『西洋料理通』などにより一般的なものになっていったそうなので、残念ながら、割烹の家元に出る幕はなさそうだ。もちろん、明治17年に染谷家のご先祖が初めてカレーを食べたのかもしれないが、それは他人の知ったことではない。 だいたい「割烹の家元」とは何だろう?代々続く料理の家として私が思い出すのは、四条流庖丁道くらいだ。四条流は、今でも神事の際に烏帽子装束で魚をさばいているので、テレビで見たことがある人も多いはずだが、こちらは9世紀の藤原山陰(伊達政宗の遠い先祖でもある)に由来しており、1489年(長享3年)には料理法も含む『四条流包丁書』が編まれ、およそ日本料理の源流と位置付けられる存在である。そのような中流貴族の四条家が家職とする世界が成立しているところに、少なくとも貴族ではない服部さんが割って入るのは不可能なので、歴代々続く割烹の家と言う設定は、現実的ではなさそうに思える。 ようするに、「1561年(永禄4年)に発祥し、明治17年に日本に初めてカレーを紹介した『服部流割烹』17代目家元の孫」は、事実とは見なせない。その点、2007年に文春その他が指摘したのに対し、ご本人も、「服部はただのビジネス上の通称で父が服部家の料理学校を手伝っていた縁で名乗ったもの」と説明していたようだ。 ようするに、染谷パパの主観では尊重すべき師匠の「服部」を真似て、さらに箔を付けようとしたのか、服部家自体が何か由緒話を創作していたのかして、それも受け継ぎ発展させた?のだろう。 これをして、「デタラメ言いやがって!」と非難することも出来ようが、先祖を虚飾するのは自然なことで、実害がなければ、罪のない嘘、面白い虚飾、嘘とわかっていて笑える余裕があっても良いのではなかろうか。「そこはかとなく漂う胡散臭さ」は、あった方が面白いかと思う。真面目な人は感心し、知ってる人はまた始まったと笑う、それで良いのでは、と思う。 なお、料理専門学校の校長で、腕前をテレビカメラの前で披露したこともあるくせに、実際は調理免許も何も持っていないのは如何なものか、といった批判については、言いがかりだと思う。では、お聞きするが、これも有名な料理専門学校「辻調」、その創始者は料理研究家で料理人ではないのをご存じだろうか。その後を継いだ息子さんは、優秀な経営者とお見受けするが、当然ながら料理人ではない。なぜ、辻家は評価し、染谷家を非難することが出来るだろう・・・、それこそ「そこはかとなく漂う胡散臭さ」故だろうが、面白いではないか、庶民的に脇が甘くて。経営に専念しているように装えば良いのに、ひょいひょい出て来て料理して見せるとは、やはりそこはかとなく胡散臭い貴重なキャラクターだったと言うべきだろう。やすらかに。 そこで、私も自分の家系を飾ってみようか。 古代の鳥養部(とりかいべ)より歴代々朝廷に仕えて鳥の飼育にあたり、その一族が江戸将軍家に属し文鳥道家元を称して奥向きで飼育される小鳥を飼育にあたっている。1605年(慶長9年)初めてインドネシアから文鳥を連れ帰り徳川家康に献上した初代文吉右衛門以来16代を数える。 私の趣味ではないな。先祖などどうでも良いのだよ、文鳥の飼育の役になど立たない。はったりでどうにかなるものでもない。誰かの話ではなく、自分の目でしっかり見なくてはならないし、見てわかるかわからないかは知識とセンスの問題だろう。 さて、相変わらず嘘ならぬウノは十姉妹マニアだな。こういった不思議現象がざらに起きるのが文鳥との生活の楽しいところと言えよう。
2024年10月06日
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安倍晋三がただの馬鹿、「親ガチャ」などと言って自分の努力でダメ親を越えることすらしない情けないタイプの餓鬼の一匹に生命を奪われたことで、私は向こう10年の政治的安心感を喪った。その安倍が残した派閥の弟子なり後輩なりは、誰一人遺志を継いでいないことにあきれ果て、さらに、友人と目されていた連中の、今回の総裁選における立ち居振る舞いに、絶望感をおぼえた。かくして、人は死後に殺される。 小泉進次郎君を推して、自分の選挙区に連れ込んで仲良く並んで街頭演説までして保護者気取りだったが、決選に残すことも出来ず、票をまとめて勝ち馬の石破氏に味方し、論功行賞で副総裁の肩書を得て・・・うれしいのか?自分が元総理総裁だったことすら忘れているのではなかろうか?総裁経験者が副総裁に格下げになって喜ぶ、それが老いた菅義偉さんの姿である。 自分の子分河野太郎さんを推しながら、直前になってより有力な高市早苗さんに付き、おかげで惜敗させる貧乏神の役どころを演じた挙句、「党内融和のため」などと説得されたのかは知らないが「最高顧問」などと祭り上げられ、その地位を受けながら仏頂面すれば自分のみっともない行動が帳消しにできるとでも思っているのだろうか。およそ先祖の面汚し、政治センスの欠如は致命的、ハードボイルド気取りの老残が麻生太郎さんの現状である。 己が不人気ゆえに総理の職を辞しながら、たまたまキャスティングボードを握る立場になれば、自省などかなぐり捨てて、己の内閣の一員ではなく内閣にも入れなかった人物を推す、己が行いの筋道を忘れ目先の好悪感情に血迷って器量不足を露呈させても恬として恥じない、それこそ岸田文雄さんのなれの果てである。 このお三方は、キングメーカーになりたかったらしい総理大臣経験者なのだから、あきれ果てる他あるまい。亡き師の亡き友の面汚し、恥を知るなら、政界を去るべきだろう。
2024年10月05日
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サイタマが一番 どうです内閣の「映え」は。ドブネズミでしょう? 他の冷飯を食い過ぎて、おそらく役に立たない連中はまだしも、村上、あの野郎・・・としつこく思ってしまう。いわく、正論を言っているつもりだぁ?長く総理大臣を務め凶弾に斃れた人を国賊呼ばわりし、発言を撤回し謝罪したのも正論だったのか?言っているそばから論理矛盾していることにすら気づかないほど、頭の中身も外見も溶けてしまっているだけではないか。総務大臣?務まるわけないだろう。 でもなぁ。野田さんも人を見る目がないので、蓮舫さんの応援をしていたり、今度はあの小沢さん(ああ、「さん」付けたくねえ)が選挙の名人気取りでしゃしゃり出そうだし(落ちたのにね)・・・。どうするのよ。って感じである。 それにつけても、あのチバちゃんの子とは思えないなサイちゃんは。素直な良い子で姿も良い。政治家にしたいな。
2024年10月02日
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目つきはイシバ? せっかく総理大臣になられるのだから、しばらくお手並み拝見と思っていたのだが。ダメだなあいつは、ズレているし人の感情を逆なでするだけで場が読めない。あの、安倍晋三を国賊呼ばわりした村上何とか云ういろいろ崩れた野郎を大臣にするそうだが、ケンカ売っているとしか思えない。 TBSで「元閣僚」として政権批判する奴は村上か石破で、ようするに仲よしなのだろうが、あれが友人と言う時点で終わっている(TBSと言う時点で終わっているとも言える)。「僕は友人が多くて彼もその一人で、みんな大事なのさぁ」と明るく言われたら、そんなものかと思う人もいるだろうが、安倍を裏切って冷や飯食いになっていた似た者同士が、陰陰滅滅と傷なめ合ってTBSで愚痴っていたマイナス思考のモグラなど、まともな政権運営など期待できない。 と言うわけで、ろくな友だちのいない石破は、民間人の起用も不可能で、20年前から思考が止まっているような者しか知らないのだから、時代遅れでドブネズミ色の内閣にしかなるまい。三原じゅん子?一人で大いに気を吐いてもらいたいものだが、成長する時間も持てないだろう。短命内閣だから。 さて、目つきの悪い↑はウチのハンジ。コッペ&イッパの子で、たくさんいた兄弟姉妹の中で居残った(売れ残った)文鳥である。本当はそれほど目つきが悪いわけではないのだが、このような映り方になるのが彼らしい。 で、川口のふじのいち商店街は日の出屋ペットショップ出身のイチィと夫婦になって、20代目(タッチ)の父となった。こうして見ると↓、巣作りが上手でヘイスケに似てなくもない。やはり、残りものに福である。
2024年10月01日
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2ショットを撮らせてくれない チバ&マツの子「サイタ」と「サイカ」の一方、・・・たぶん「サイタ」の方が他家へ行き、残った方が埼玉のサイちゃんとなった。オスのような気がするのだが、メスでも不思議は顔立ちだ。とりあえず、20代目のタッチと生活して、オスメスなら大当たり、と言ったところである。
2024年09月28日
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フックとキンカチョウたち 早苗ちゃんが女性初の日本国総理大臣になり損ねたのは、少し安堵を伴いつつ残念であった。主因は、前日に「きんぐめーかー」気取りの麻生さんが、自分の手下の河野太郎さんを見捨てて高市支持を表明したからだろう。総理大臣の職務を全うできなかった人が、老残の身でしゃしゃり出ても貧乏神にしかなれないという良い教訓だ。早々にご引退されるべきだろう。 総理大臣の職務を全うできなかったくせにキングメーカー気取りのその2、菅義偉さんに担がれた進次郎くんは、決選投票にも残れなかった。自分にまだ芯がないのに、手垢のついたのがペタペタとくっ付いて、何だかわからなくなってしまったのではなかろうか。脳足りん?彼の父は彼より足りんだろうし、彼より足りなそうなリーダーなど、世界中に数多いるだろうに。 石破さんは、「おこなうのか」を「おこのうのか」と、わざわざ気持ちの悪い言い方をして、言葉を飾る奴、しかもズレている、と思って気に食わなかったが(政治家ですよ。選挙民に聞き取りにくい言い回しをしてどうするのか?)、その点改めたようなので、さほど毛嫌いする気も無くなっている。ただ、長続きするかは大いに疑問だ。辻立ち演説流に言葉を飾りたがる野田さん相手に、せいぜい頑張って頂きたいものだ。 さて、フックは画像では元気そうだが、老残と言わねばなるまい。一段と衰弱してきている。素直だと扱いやすいのだが、噛みついてくるので困る。年とれば飼い主に従え、若くても従え、である。
2024年09月28日
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母似?あの子の再来? なぜ、病院というのは年寄りの家族に気安く何やかやと言って寄越すのであろうか。今も、久々に更新しようとしたところ、止血バンドが汚れているので水洗いをして干しておくように連絡帳に書いたのにそのままだったとか、くだらぬことをわざわざ電話してくる。 確かに読んだ。判別困難な字だったが、読解した。だから何だ?いちおう呆けていないことになっていて選挙権まで有する成人が、自分のことを自分でやり忘れただけではないか?なぜ、家族が気をつけてやらねばならないのだろうか?自分で出来ないような人間は、現役世代の仕事の邪魔にならないように、施設に収容するのが筋だろう。扶養者は保護者ではない。 その点、栄養指導など最悪だ。何を食うのかなど自分自身で気をつけるか、気をつけられないなら、病院なり施設に閉じ込めておく他ないのに、そのような自明の理もわきまえない栄養士が、家族を呼びつけて、くだらない能書きを長々と述べて、それでその人たちの役にたっているなどと勘違いする。そのようなことを気にして献立を考えたら、健康な人間は不健康になる、などとは想像もしない。つまり、別々の献立をその家族が用意して当然だと思っているのである。 言われる方も気の毒だとは認識しているのだが、言わないと改まらないので、当人が気をつけないのにこちらが何かしてやる気など無いことを、はっきりしっかりこれ以上ないほどズケズケと、言ってやることにしている。言う事を聞いても良いことなど何一つないことを、嫌というほど体験した結果だ。 さて、20代目のタッチだ。フゴの中で、「お兄ちゃんたちはどこ!」といった感じで大騒ぎするので、昨日から、ケージでチバちゃんの子2羽と生活している。なかなか自己主張が激しい。↑気が強そうでもある。 母のイチィ似か、と思ってよく考えたら、ノビィに似ている。ノビィの娘コビィの娘コッペの息子の娘なので、子孫であった。となれば、やはり女の子であろうか。注目である。
2024年09月25日
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サイタとサイカ チバちゃんの子どもたちも、2羽を残すだけとなった。いずれか一方が我が家に残ることになるので、名前を付けることにした。チバちゃんの子だからサイタマちゃんにすべきだが、長いので、サイタとサイカと呼ぶことにした。いずれにせよ、1羽になればサイちゃんと呼ばれることになるだろう。 そう言えば、チバと言えばサニー千葉、アクションスターとされるがコミカルな演技が上手だった俳優千葉真一の弟子、むしろ息子同然だった真田広之さんがエミー賞を受賞したのは、実に立派であった。千葉真一も勘当息子が自分の夢をかなえてくれたことを、草葉の陰で喜んでいるだろう。 立派と言うより驚愕すべきは大谷翔平様だ。彼はベースボールの神様であるベーブ・ルースの記録を軽々と越えて、すでにして生き神様だが、50本の本塁打、50盗塁、などと夢にも見られないような、マンガにすれば非現実的すぎて笑われるようなことを、あっさり現実世界でやり遂げてしまっている。まさに神の御業、同時代を生きているだけで人類の一員として有難いのに、何と彼は日本人なのだ。今のうちに神社を造ってしまいたいくらいだ。
2024年09月21日
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奇跡の眉キンカ爆誕 お米が割高?2倍は割高とは言わないのだよ。のうたりん省の無作為により、米価を下げる努力が失われ、せっかく比較的安価なので主食の地位を取り戻しつつあったお米は、「お米がなければパンでも麺でも食べて、何なら出前でいいじゃん」となって消費量が減ることになった。その結果がどういったことになるかは、賢い米農家の人は等しく知るところであろう。 なぜ、安い米から売れていた事実を理解できないのだろう。わたしを含め安いから買っていたのだから、備蓄米でもあてがっておけば、ブランド米の需給に影響せず、適度な値上がりで治まったのに。言うも愚かである。 さて、昨夜、カミィが初水浴びをして、画像で見たら。加工したようなわざとらしい眉があるではないか!何か持ってるなこの子は。動画も撮ったので、機会があれば編集したい。 一方、居残り確実と思われたチバちゃんの子たちは、気づけば譲渡先が決まってしまった。4羽、画像では見分けがつかないが、みな姿も気立ても優れている。今のところは、である。このうち1羽は居残りにしてウチの子になるのだが、どの子が残り物の福なのか。・・・名前は福ちゃんか?母がチバちゃんだから、サイタマちゃんは長いからサイちゃんか。白文鳥の20代目とともに、どのように成長するのか愉しみである。
2024年09月19日
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カミィは日中コロコロのケージで過ごし、夕方には文鳥ヒナのフゴにもぐり込む生活をしている。 愛情表現が不器用なコロコロは、一緒にいたいのかそうでもないのかよくわからないが、↑のようにカミィの横にいて他の鳥を追い払うので、とても気に入っているものと思われる。・・・それにしても、何という目つきの悪さであろうか! 目つきは悪いが気持ちはやさしいコロコロおばさんの愛に気づいてもらいたいものである。
2024年09月15日
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文鳥のヒナの間にもぐり込むのが好きなカミィ 昨日まで 花の散るをぞ 惜しみこし 夢かうつつか 夏も暮れにけり (つい昨日、桜が散るのを名残り惜しく思っていたのに、信じられない夢のように時は流れ、もう夏が終わろうとしているよ) と歌ったのは源実朝だが、現在は9月が一週間過ぎても暮れない。終わらない夏。エンドレスサマー、残(夏)日録は続いてしまうのである。 しかし、ヒナたちは順調に成長し、不思議と変な子が残るのか、環境がそうさせるのか、普通ではなさそうなカミィは、ヒナに暑苦しくもぐり込んで悦に入っている。 コロコロと仲良くしてほしいのだが、今のところ、お互いにあまり関わりたくない様子だ。困ったものである。
2024年09月08日
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白キンカは月の化身、桜文鳥は太陽の化身なのだ 「日本サッカー協会、マークの由来は「八咫烏」だけでなく中国古典も 教科書に修正要請」などという記事があって、日本サッカー協会の人たちが、官僚的にごく真面目なのがわかって、おもしろかった。 『日本書紀』は八咫烏(やたがらす)を三本脚としていない?それを言うなら、二本脚とも書いていない。従って、中国の古典に精通している熊野神宮の頭の良い坊さんが(神仏未分離の時代)、太陽の化身たる(太陽の黒点を表現したとも言われる)三足烏と合体させて、信仰の対象とするのはごく自然な発想で、そのように習合して生まれた信仰の対象のさらなる由来など、学者が考えれば良いことだ。「八咫烏様ありがたや南無南無」と信仰しているのに、それの由来は中国なのだ、などとする必要があるだろうか? 熊野の八咫烏が三本脚なら、月の白兎、太陽の三足烏は常識なので、太陽をボールに見立てて蹴っ飛ばすような図案が思いつくのは、当然の帰結の明快さであり、後世の無学な我々が、『淮南子』などの中国古典に由来を求める必要などないのである。逆に、日本を象徴する日の丸から太陽の化身たる三足烏を連想し、その姿を熊野の八咫烏に求めたのかもしれないが、その場合もモチーフはすでにあった八咫烏以外にはないので、その八咫烏の由来を探す必要などない。 つまり、中国に由来するような説明は余計である。ややこしくなるだけなので、この際、日本サッカー協会は育鵬社にならって、無学な我々が「日本代表のエンブレムが中国由来なんてぇ~」などと幻滅?しないように、簡潔明瞭な認識に戻すべきだろう(産経の論説副委員長川瀬さんによれば、三足烏は昭和40年代に付け加えられたものらしい)。 そう言えば、手塚治虫の『火の鳥』に、大友皇子が射落とした鳥に脚が3本あって、不吉なものと恐れられるというシーンがあった。何か出典はあるのだろうか?奇形を不吉と見なす考え方より、神の御業と崇める方が素直なように思える。 白キンカのカミィは、コロコロおばさんのカゴより文鳥ヒナに囲まれるのが好きだ。 後ほど、20代目たちを引き継ぐので、世話役になってもらおうと思う。
2024年09月07日
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メシくれと庶民はみんな口を開け 楽天ブログの広告がうざすぎるので、さっさと場所を変えたいと思っている敏い(さとい)消費者の私は、年明けにはコメ不足の気配を感じ、昨年の凶作に円安による輸入穀物の高騰が重なり、お米の消費が増えたのだろうと、喜んでいたのだが、需要が増えれば端境期にたらなくなる恐れがあるくらいは、どれほど低能でもわかっているだろうと思っていた。ところが実際は、「お米の値段が高くなったら農家の人が喜ぶね」と、小学生レベルの考え方しか出来ず、挙句が、大臣自らが「私ども何もしませんよ?」などと、お米の買い占めや価格高騰を是認するだけの発言までして、挙句の果てが「昨日スーパーの店員さんが明日入荷するって言ってました」と、私バカよねぇおバカさんよねぇ、と自虐に走られては、文鳥のヒナ並みに開いた口が塞がらなくなってしまう。 だから、おまえさんたちが低能どころか無能だから、買い占めは起きるし、外食やら総菜やらの需要が優先され(だって炊飯器使えないなら、お取り寄せするしかないじゃん)新米が出ても高止まりするし、せっかく価格が安定していて需要が増えていたのに、また、お米の人気が低下したら、米農家も泣くだろう結果になっているのである。それくらい、他人に聞かなくても理解して恥を知れ。脳ウスイ(使ってみた)単細胞生物め。 と、買い占めた業者のたたき売りの予想をはずした私は、買いだめはしなかったので、高い新米を食べる結果になった。新米は水っぽいから嫌いなんだよ!! で、まともな人は皆同じような意見だろうが、お茶の間経済についてはさすがに森永さんはわかりやすいので、こちらのご説明をどうぞ。ご本復をお祈りいたします。 それより、気象変動により(個人的には二酸化炭素など関係ないように思えて仕方がないが、現在の人類の程度で出来ることは的はずれでもそれくらいなので、そう信じても構わないんじゃないか、正義づらで喚かないなら、といった意見だ)、小鳥たちの食べ物が心配だ。やはり文鳥のメインは米にした方がまだましではないか、と思う。
2024年09月06日
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文鳥ヒナたちの上に君臨するキンカのカミィ 農林行政に期待したことはないのだが、相変わらずのうタりん水産省にムのう水大臣では、緊急事態の役に立つわけがないと思い知らされる。記事 カミィは飛び回るようになり、そろそろコロコロおばちゃんと同居の予定だ。ただ、文鳥のヒナたちをカーペット代わりにするのが好きなので、しばらく、ヒナと同居するかもしれない。・・・また、変なキャラクターの気配濃厚だ。
2024年09月03日
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胸骨の出っ張りが治った?ヒノコ お米は無洗米で安い方が良い、そのように思っている舌の肥えていない消費者の私が、「おや?」と思ったのは、おそらく今年の初め頃で、ネットスーパーの安いブレンド米が「消えた」時だ。以降、安いものから順に品切れになっていくのだが、政府も世間も鈍感で何の手も打たなそうなので、3か月前にはこれは秋まで持たないと思い、9月まで持たせて、新米が出回ったら、買い占めて在庫がだぶついたダメ業者が安値で市場に出すはずなので、その時に多めに買ってしまおう。などと算段していた(従って買いだめしない)。 結果、流通を切らさないのが最重要でありながら、価格の高騰が農家のためだと信じている、相変わらずの「のうたりん水産省」の不作為により、一般国民は今日食べる主食を手に入れられない状態となった。つまり、物価高騰により価格の安定しているお米の需要が増え、そうした消費者のマインドにより低価格帯の品切れが起きていることに気づかず、3か月前頃に「備蓄米は大量にあるので、必要に応じて市場に供給します」と、口だけでも言っておけば良いものを、今さら卸売業者に一片の通知をして、「新米が出回れば」などと、出回るまでの米のことなど考えずにのたまう。 せっかくお米の需要拡大につながる好機だと言うのに、残念でしかない。 それより、ヒノコちゃんだ。いつの間にか胸骨が目立たなくなった。 毎日、食べ物が良かったのか、毎日ケージから出して運動したのが良かったのか・・・、だがチバちゃんは出っ張ったままだな。同じようでも原因が違うのかもしれない。判断の難しいところだ。
2024年08月31日
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ルンタ・オコメ・パッパ 昨日、カッパちゃんが亡くなって、ジュウシマツは主流派兄弟だけになった。こいつらは、長生きしそうである。 カッパちゃんは一昨日の就寝時には、朝は迎えられない状態で、とりあえず巣の中に頭から入れておいたが、そのままの姿で亡くなっていた。おだやかな寝顔のようであった。 カッパちゃんはいわゆる「天然」で、放鳥時に一羽でどこかに潜んで眠り込んでしまい、気づかずケージを閉められてしまう常習犯で、その都度、親友のコボンに呼び鳴きされていた。梵天頭は、まるで寝坊助の寝ぐせのようだった。 繁殖上手の十姉妹のイメージと異なり、おそらく産卵したこともなかったのではないかと思う。変わった女の子で、弟のポチィとは仲良しだったが、異性の関係にはならず・・・、はて、カッパちゃんがオスから言い寄られている姿が思い浮かばないな。 ポチィ、そして親友のコボンに先立たれて、さびしそうだったので、今度は遅れずに付いて行ったのだろう。やすらかに。
2024年08月29日
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白が2羽いればOK 20代目の「タッチ」になるのは↑左の2羽のいずれかになる。まず、白と桜が孵化し、翌日また2羽孵化し、有精卵と無精卵が1個ずつ残っていたので、有精卵を隣ケージのキイ&オノコに委ねたのだが、これが翌日に孵って桜文鳥だった。なお、キイたちの卵はみな無精卵だった。 4羽のうち白と桜が何羽ずつなのか、繰り返し撮影したが、とりあえず白が2羽いることだけは確認できた↑。これで、1羽は白系の始祖にできる。 一方で、系図をいじっていて、今さら気づいたのだが、チバ&マツの子たちは、我が家では貴重な異系であった。マツの娘サチィとウチの子のジロは子だくさんだったが、うっかりして家に残せなかったのだ(お地蔵さんみたいでかわいかったからか希望者が多かった)。となれば、6羽の桜ヒナのうち1羽は残して、「タッチ」の嫁婿候補にしなくてはなるまい。 チバちゃんがシルバー因子をもっているようなのだが、これは考えないことにした。白か桜の系統で、シルバー因子が入っていても影響は出ないはずだからである。・・・残り者に福か選んでみるか、成り行きに任せたい。
2024年08月27日
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噛み噛みカミィ 昨日、キンカ2羽のうち、頭の色が薄い方が選ばれて他家へ旅立った。 で、残ったのが↑だ。なぜか一昨日の夜から指を噛んだりつついたり、この幼さでは前例のない行動をするので、「ヤバい子」と認定し、おとなしいもう一方を薦め、こちらを残した形になったのだが、1羽になったら噛まなくなった。何か察知しての行動だろうか、ただ者ではないかもしれぬ。 噛みつくので「カミ」、噛むので「カム」・・・、どちらにせよ神様に通じる言葉だが、八百万なので、小っちゃくて噛みつくキンカの神がいても、良いだろう。おそらくはメスなので、「カミィ」と名付けよう。 噛みつくので別々にしようかと思ったが、口減らしのため先行して引き継いだチバ&マツのヒナに噛みつくことはなく、仲良く一緒のフゴにいる。・・・コロコロとも仲よくしてもらおう。 一方、十姉妹のカッパちゃんは危篤だ。食欲がなくうつらうつらとしているいつものパターンだ。十姉妹の一生は短すぎる。
2024年08月26日
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イチィ&ハンジの子たち 昨日、絶賛の嫁イチィとコッペ&イッパの子ハンジのヒナが孵化した。つまり、ヘイスケから数えて20代目である。さすがイチィはえらい子で、白と桜を生み分けて自分が弥富系の白文鳥だとしっかりアピールしてくれた。実にわかりやすい。 ↑の子になるかは、今後の展開次第だが、白1羽は後継ぎとして「文鳥団地」に残す予定で。名前は…、はたちのタッチで良いかと思う。 一方、5羽の子育てにプレイボーイなどと言っていられなくなったマツは、老齢ながら頑張っている。しかし、疲れ切って限界の様相なので、2羽ほど「実家」(私、飼い主)が引きとろうと思う。 ↓↓はキンカチョウのコロコロに、近い将来同居する親類のヒナを見せているところだ。画像のマジックで興味深くのぞきこんでいるように見えるが、実は遠近で離れており、後ずさって逃げようとしているのが現実だ。今日で、どちらか1羽になるので、せいぜいコロコロおばちゃんの姿を刷り込んでおきたい。
2024年08月25日
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5児の母 私立の男子校出身者としては、共学になると言われたら喜ばねばならないもの、だと思っていたし、同級生で「共学ぅ~、やだぁ~」なんて言う奴はいなかったな。在校生、みんな共学賛成。ただ、自分たちの在校中にそれが実現するなどとは思わなかったし、教師もみな男で、理事もすべて男(お坊さん)という現状を見て、そのような夢がかなうとは思えなかった。 今さらながら、埼玉県教育委員会は公立の女子校や男子校を共学化する方向性を示した(記事)。これに対し、在校生のお嬢ちゃんお坊ちゃん及びバカな大人の代表としての一部マスコミが、「当事者の声を聞け!!」などと言うのだが、「君ら、普通は3年しか在校生ではないでしょ?3年で共学になるわけないでしょ?」と、諭してやるのが、まともな大人の役割ではないかと思う。これは在校生の問題ではなく、公教育としての在り方、の問題であり、現状のまま卒業する在校生など当事者でも何でもない。 念のため言っておくが、例え共学化が決まっても、もろもろ準備が必要なので、早くても実施は3年後新入生からで、今の在校生は残念なことに学校内で異性の「同級生」(3年生で同じ学び舎にいた上2年下2年は「同級生」)を見ることなく、男女共同参画社会の現代日本の社会に巣立ってしまった後となる。つまり、無関係なので、余計なことは考えない方が良い。何しろ、強烈な異性との出会いが準備があろうとなかろうと目前に迫っているのだから。 そもそも、『男女七歳にして席を同じゅうせず』は、(残念ながら)現在の民主主義国家において有り得ない。賢い女が調子に乗っても、腕っぷしの強い男が威張ってみても、単一の性で社会は成立し得ないので、性別にとらわれず各々の才能を生かせるような人材が求められ、そのためには席を同じくして学んでもらわねばどうにもならない。 高校時代を同性だけで過ごしたところで、社会に出ればごちゃまぜであり、その現実から3年間庇護するのは、その後の苦労を深めることにしかなるまい。「だから男は」「だから女は」などと言っている暇は、現在において無いのである。性別は差し置いて、個人個人を評価する感性を養うべきであり、その機会を、くだらぬ伝統や通りすがりの在校生の戯言で奪ってはならない。 埼玉県の教育長は「共学校を選択できるので課題は感じていない」そうだが、選択の余地など無い。男女共同参画社会に順応できる人を育てるのが、現代日本の公教育である限り、別学などあってはならないのである。「私立の別学を選択できるので公立は共学で問題ない」と、正論で押してもらいたかったが、共学化は必然にして最重要なので、揺るがず頑張って頂きたい。 で、チバちゃんだ。 漢らしい男から女傑となり、今や5児の母として頑張っている。1羽では「クチバシ」が足りないので、当然のように夫にも育児参加させている。夫のマツは子育ては妻任せだったのだが、すっかり教育されたようだ。やはり女傑である。
2024年08月24日
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「グラマー」が流行か? ヒノコは宿泊部屋での生活が気に入ったらしい。「ごはんおいしー!」「同居の子がかっこいい!」と言っているような様子だ。そのかっこいいアネーも物怖じしないキノコが気に入ったようだ。 ただ、ヒノコもチバちゃん同様に胸骨、正確に言えば胸骨稜もしくは竜骨突起が出っ張っている。この際、胸骨のキョウコにしては?と少し考えた。
2024年08月22日
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ヒノコちゃん アネーはヨッチ&ボクジュの娘の子だ。父はシナモンなので、シナモンとペアになればウチの子(ヘイスケ以来の系譜を持つ)シナモンが生まれる、との算段だ。ほとんどあきらめていたのが生まれたので、初めから大きな期待をかけていたのだが、人が嫌いなやんちゃ坊主になってしまい、宿泊部屋で一羽住まいとなっている(宿泊客の少ない時はケージから出す)。末の子が超未熟児だったので、その兄?姉?の姉からアネーと名付けたが、女の子顔の男の子であった。 彼にはシナモンの妻を迎えねばならないのだが、生憎、ヒナの時に譲ってもらった(買った)性別不明のシナモンは♂だった。そこで、たまさか午前中に時間の出来た私は、川口市東口ふじのいち商店街はずれのペットショップ日の出屋さんに朝駆けを敢行した。9時半開店の由だったが、開店前にレンタルチャリンコで到着してしまい、開店を今や遅しと待って、開いた途端に「早くにすみません」言ったり言わなかったりしつつ店内の文鳥を物色し、開店作業をしている店長さんに、この文鳥くださいぶんぶん(とは絶対に言わない)、と買ってきたわけだ。 もう少し詳しく書けば、猛暑の野外展示はやめたようで店内にケージが積まれていて、ヒナから居残ったのであろう文鳥がかなりおり、きれいなシナモンペアが3万円、たんに2023年11月生シナモン13,500円とあるケージになかなかきれいなシナモンが2羽いて、一方が色が濃くオスらしき外見、もう一方は白羽がやや多く色が薄くスマートでメスらしき外見であった。ペア3万円にする手前の段階であろうか?ここの店長さんもはなかなかの目利きと言えよう。他にもシナモンはいたが、あたまに白斑が多く性別不明であった。そこで、スマートなメスらしき子を買い求め(店長さんは「メスです」と聞きもしないのに断言された)、怒涛の勢いで帰って、面倒なのでアネーのケージに放り込んだわけだ。 30分ほどたち、画像のようにアネーに軽く追われているが、アワ玉をバリバリ食べており、問題ないように思われる。虐待が見られたら別居させれば良い。ともあれ、期待のヒノコちゃんだ。
2024年08月21日
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フックの近況 バイデン大統領がテレビ討論会で呆け老人を演じたのは、とても真似できる芸当とは思えないが、そういった海千山千の誠実でありながら裏でしっかり計算できる人に総理大臣になってもらいたいものだ。 日本でも総理大臣交代か・・・。安倍晋三がバカの凶弾に斃れて私の今後十年の政治的安心感は失われ、当然岸田さんでは何の足しにもならなかった・・・。あの御用聞きの人は何したかったんですかね?安倍晋三の衣鉢を継いでくれそうなのは高市さんしかおらず、早苗ちゃんは賢いし面白いのだが、総理になったら、安倍晋三さえヒトラー呼ばわりしていたバカどもが気の毒なことになるだろう。気の毒なまま静かに枯死してくれるなら良いのだが、老ボケの無駄なあがきは避けられず、不毛に過ぎる「分断」は鬱陶しいので、この際「コバホーク」でいいんじゃないか。賢そうだし、あの年代の賢そうな人にしては、パワハラに縁遠そうな雰囲気だし、化ければ安倍晋三のようにならないとも限らないし。死んだ目で気持ちの悪い勿体ぶった話し方をするアレとか、軽薄な騒がし屋や、ええかっこしい「地頭(ぢあたま)」の悪い小せがれより有望だと思う。 さて、画像はフック。特に安心感は与えてくれない。むしろ、脚が開脚状態で流れてしまうのに、テレビの上の定位置に行きたがり、そのくせ連れて行ってくれる手に噛みつく、とても不安定な存在だ。 いろいろゴチャゴチャしているのは、足止めのためだが、それを上手に使えず蹴散らしてバタバタする。どこまでもへそ曲がりである。こちらの老ボケ憎まれっ子には、しばらく世にはばかって頂こう。
2024年08月20日
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問題はこの胸骨 4羽の母となったチバちゃん。育雛についてやる気があるのか無いのか怪しいものだったが、徐々に自覚が芽生え、一所懸命にヒナを育てている。が、元々出っ張っていた胸骨が突出して、不思議な生き物と化している。・・・これはいったいどうなっているのだろう? うむ、とりあえず元気そうなので、胸の出っ張りは見なかったことにしよう。あのすかしたマツ、育雛など女房任せだったあいつが、今回はしっかりサポートしているのだから、変われば変わるものである。
2024年08月19日
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個人的には桜のヒナまみれは本望なのだが、白文鳥その他のヒナも居てほしい。と言うより、ノビィの末裔は白い方がわかりやすいので、19代目のハンジィの嫁としてイッチィを迎えたのだが・・・。このイッチィは、実に何とも「当たり」で、手乗りになるはもう産卵するは抱卵もしっかりするは、こんな出来た嫁は見たことがない満点嫁であった。 で、↓抱卵中の卵・・・、6個中5個が有精卵ではなかろうか。これは教科書通りではないか。やはりこの嫁はただ者ではない。 一方その隣で、しっかり抱卵しているウチの子のキイだが・・・、その卵↓↓は有精卵がないかもしれない。最大で2個か?今回はイッチィたちの子の養母になってもらうかもしれない。文鳥団地系白文鳥の始祖になるのか、早く結果を知りたいものだが、とりあえず期待しないでおこう。
2024年08月18日
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