July's July

July's July

2016.08.17
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 何度も人生を繰り返して魂は浄化されていくのだろうか。浄化された魂を拾い集めて穏やかに清明に澄み切った世界を作ってどうしようというのだろう。地獄も嫌だけど、そんな世界も退屈でしょうがないだろう。結局この悲しみの惑星にまとわりついているのが僕にはあっているのかもしれない。

 意識がどこから生まれてくるのか、十分に複雑な神経細胞の量子論的な構造に魂が宿るのだろう。その魂はどこにあるのか。この宇宙のあらゆる処に量子のもつれとして存在している。脳は魂の宿る生体量子コンピューターなのだろう。生体量子コンピューターが機能を止めるとそこに宿った魂は量子のもつれとして全宇宙に放出される。おそらくそういうことなのではないかと思っている。そう考えると臨死体験者たちが語る死後の世界も説明がつくからだ。

 さて、なぜ生まれてきたのか。愛の成就のためだろうか。できることなら愛というものを全うしてめでたくこの人生を終わりたかった。しかし不完全だった。なぜ不完全だったのか。それはそう望んでいたからではないのかと自問している。なぜなのか僕にはわからない。あえていうならここは悲しみの惑星だから。

 やがて僕は深い涙の底におりてゆく。誰かを哀しい夢から目覚めさせるために。





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Last updated  2016.08.17 05:10:04


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