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2024.05.13
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11日に渡良瀬近郊で観察したアオバズクについて鳥友から質問をもらいました。
あるwebページにアオバズクの雄には喉袋があるので鳴くが、雌には喉袋がないので鳴かないと記されていた。鳥類の発声の仕組みから考えると妥当なのかとの内容でした。
(鳥類の発声機構)
小西(1994)が小鳥の発声器は肺から出た二本の気管支炎が気管につながる鳴管という部分にあります。鳴管は気管支炎の上端と気管の下端の骨環を含んだ部分からなっており、音の発生源は鼓形膜という一対の膜です。
(アオバズクの鳴き声)
11日に観察したアオバズクは、嘴から喉の下あたりの部分を膨らませて鳴き声を出していました。
鳥類の喉袋は、下嘴の付け根から首にかけて皮膚が露出している部位のことなので、喉袋があるから鳴くのではないと思います。
小西(1994)が米国の研究者の気管や気管支炎の中の空気の流れを実験した内容を紹介しています。それによると、鳥の肺の中にある気嚢の中に蓄えた空気を気管支炎に流して鳴いていることが判明したと記されています。この点から、気管支炎に空気が流れている時にアオバズクの喉周辺が膨らんだと考えるのが妥当と思っています。
(雌雄の鳴き声)
ホッホッとの鳴き声は雄のみなのか、夜行性がゆえに検証できておらず、今後の宿題です。
(アオバズク雌が喉を膨らます)
青木(1991)が雄が雌に求愛給餌で雌が餌を受け取る際に喉を膨らませ餌をとることを紹介しています。
(引用)
青木 進.1991.青葉の頃、日本を訪ねる アオバズク.朝日百科 動物たちの地球.
25号..p14
小西正一.1994.小鳥はなぜ歌うのか.p117-126.
(写真)
2024年5月11日渡良瀬近郊で撮影











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最終更新日  2024.05.13 11:34:35 コメントを書く
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