全2096件 (2096件中 1-50件目)

3月17日に環境省が公表した「第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)」の解説版である第5次レッドデータブックに掲載されている種類について注目される種類について紹介します。(レッドデータブック概要)環境省(2026)は、「オナガは東北地方から中部地方にかけて分布し、林や低木林が散在する開けた環境に分布する種である。住宅地などにも生息する種だが、複数の調査で分布の縮小や個体数の減少が確認されている」と報告しています。(手賀沼とその周辺地域)手賀沼の鳥(2004)には「1972年以降、毎年観察されている」と記されています。記述だけみると、手賀沼とその沿岸で記録されていると誤解されてしまいますが、記録を見てみると、手賀沼本体でなく隣接する柏市の住宅街や林などでの記録が大半です。(柏市の市の鳥、オナガ)オフィスのある柏市では1994年(平成6年)11月に市制施行四十周年を記念事業として市民から募集し、市内の家庭の庭や市内の公園でも見られる身近な鳥として選ばれました。しかし、柏市の森林率は約8%程度、千葉県全体が30%程度と比べて低いレベルです。巣を常緑広葉樹、落葉広葉樹。針葉樹など多様な樹種の高さ1~13mの枝の又や若い枝が密生した場所につくるとされています。宅地化に伴い営巣林が消失すると個体数の減少につながる可能性が高いと言えます。(引用)環境省(編).2026.第5次レッドデータブック:絶滅のおそれのある日本の野生生物 鳥類.環境省.東京.911pp.(写真)2025年4月22日、2026年4月25日、2025年5月3日、2024年6月25日いずれも柏市内で撮影
2026.05.23
コメント(0)

夏鳥との出会いを楽しみにして上高地に出かけてきました。到着時の5時20分時点で雨が本降りで、雨装備をして探鳥をスタート。(雨の中でもコマドリの鳴き声を堪能)梓川左岸(河童橋から明神橋)をすすみますが、雨は本降りとなり明神館周辺は土砂降りとなり、小一時間程度公共施設のひさしの下で雨宿りをして鳥たちの鳴き声を聞くこととしました。ホトトギス、アカハラ、コマドリ、キビタキ、キセキレイ、アオジと鳴き声を堪能。(ミソサザイとキセキレイ)土砂ぶりに中でも最も姿を現してくれたのがミソサザイとキセキレイでした。・ミソサザイがチャッチャツと短く地鳴きしながら移動していきますが、時折雨音でよく聞こえません。それでも近くに来てピィッピルルルとキンキンに響く声で囀りを披露。・キセキレイは雨が小降りとなった時に明神館の屋根に止まり羽づくろい。胸から腹の黄色の艶やかさにうっとりとしてしまいました。このポイントにのほかにキセキレイの姿をじっくり観察できたのが環境省ビジターセンター裏の清水川。六百山の麓から湧き出した豊富な水が全長300m程の小河川となっていて梓川に合流しています。雨が本降りで何を食べていたのかはっきりしませんが、カゲロウやユスリカではないかと思っています。(キバシリとミソサザイ)河童橋から明神館までの途中の林で木をらせん状に上る鳥影を発見しました。そのあと、チーツリリルルルと早口で囀りはじめました。ミソサザイと比べると囀りと囀りの時間的間隔が長いように感じました。帰宅後、調べてみると、蒲谷(1996)が「ミソサザイを思わせる声で鳴き声と鳴き声の間隔がだいぶ長い」と報告し、北海道で記録した囀りを聞いてみると、上高地で聞いてきたキバシリのさえずりでした。(引用)蒲谷鶴彦.1996.日本野鳥大鑑下巻.p99.小学館.(写真)2026年5月21日撮影(コマドリは姿を一度見かけたものの撮影できず、2021年6月同地で撮影したもの)(熊出現情報)土砂ぶりだったので熊と遭遇することはありませんでしたが、途中何か所かに足跡を見かけました。環境省ビジターセンターHPの熊目撃情報を見てみると、明神橋周辺で餌を食べていた、歩いていたとの報告、徳澤方面でも同様の報告が掲載されていました。お出かけの際は、閲覧をおすすめします。https://www.kamikochi-vc.or.jp/discover/bear-sightings
2026.05.22
コメント(0)

21日早朝に上高地に到着し梓川左岸の河童橋から明神橋を探索しています。ただし、前線の影響で雨となり、夏鳥をどれだけ観察できるかは不透明です。雨音を楽しみながら、コマドリの話題を作成してみました。上高地の観察リポートは22日に配信予定です。(なぜ少ないか、減少傾向はなぜ)美しいさえずりから、ウグイス、オオルリとともに日本の三鳴鳥の 1 つとされています。さえずりを耳にする機会が少ないのはなぜかと聞かれることがあります。関(2016)はコマドリに関する報告や知見を整理し報告しています。ウグイスの分布に」関する違いについて次のように述べています。「山地帯上部から亜高山帯の夏緑樹林や針広混交林の林床植生が密生した場所に生息します。環境省が 1997 年から 2002年にかけて実施した自然環境保全基礎調査では、コマドリが記録されたのは全国の 5 万分の 1 メッシュ区画の約 15% の場所だけでした。本来、限られた山地の環境に各地の集団が隔離されて分布する鳥なのです」あわせて、コマドリが好むブナ林の関係で、「西日本では気候の変化に伴ってコマドリが好んで生息しているブナ林の衰退が予測されていますし、各地でコマドリの好むスズタケなどの林床植生がニホンジカの採食の影響によって衰退しつつあります。すでに林床植生が失われてコマドリ個体数の減少傾向が報告されている場所もあります。減少傾向が最初に報告されたのは九州や紀伊半島など日本の南部でしたが、近年では中部や関東でも減少しているとの報告が少なくありません」と述べています。(引用)関 伸一.2016、山地の小鳥.コマドリの保全に遺伝情報を役立てる 森林総合研究所関西支所研究情報 No.122.P2.(写真)2024年6月、2021年6月の上高地で観察したコマドリ
2026.05.21
コメント(0)

一昨日にもまして真夏のような日光が照りつけ、コチドリのヒナの様子が気になって現地に立ち寄りました。雄成鳥がピィオピィオと警戒の声を出すのが聞こえたのでその場で待機していましたら、4羽のヒナが畑地の何か所かある日陰に姿がありました。日陰に入って休み、親鳥より速足で動き回り、土の中をつついてし餌探し。4羽のうち1羽は自分の嘴より大きい獲物を丸のみしていました。4羽のヒナの行動範囲が広いので成鳥雌雄はその行く先に先回りして、ヒナの見守りをしていました。その途中、ハシボソガラスが畑地にあったバケツの水を飲みに飛来した時に近くにヒナ1羽の姿があり、成鳥雌雄でカラスの目の前に移動し警戒音を発出。3羽のヒナは我関せずとばかり動き回っていました。もちろん、こちらには雌成鳥が先回りしてヒナたちの見守り。親が警戒声を発している間、雛は地面に伏せてじっと動かないと研究者から聞いていますが、当地のヒナたちはそれとはずいぶん違いがあります。(写真)2026年5月20日撮影
2026.05.20
コメント(0)

サギのコロニーは埼玉県では久喜市と越谷市の2地区のみが残っているだけです。昨年レジ袋のようなものが、従来サギが餌をとるために飛来する木々に人為的に結ばれていました。今シーズンも同様のものが昨年と違う場所にセットされていました。その効果は絶大で越谷市中島の昨年まで営巣していた場所にサギの姿は皆無でした。かわって対岸の吉川市側の一角にサギの混群が造巣中でした。今後の推移を見守っていきたいと思います。(観察できたサギ科の鳥)真夏並みのお日様が照り付けるので混群の姿のあったエリアの木陰は快適そのものでした。ゴイサギ、アオサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギがそれぞれ造巣している姿を観察しました。嘴が黒色で目先が緑色のダイサギ、嘴は黒色で目先の裸出部が黄色のチュウサギ、黒い嘴と嘴が細長いコサギ、頭頂から背が紺色で光彩が赤いゴイサギ成鳥、全体に褐色で白と褐色の斑が入るゴイサギ幼鳥の姿を観察しました。なお、コサギの撮影は枝に隠れてしまったのでアップできずご容赦ください。(写真)2026年5月19日撮影(8枚目、9枚目が本日の越谷市側の光景、10枚目はレジ袋のようなものがセットされていた昨シーズンの光景)
2026.05.19
コメント(0)

先月30日オフィス近郊でコチドリを見かけ、今年も産卵・抱卵・ジュニア誕生となるかと期待していました。しかし、成鳥雌雄が畑地を移動する姿は見られるものの、産卵しているのかわからないまま5月も終盤にさしかかっていました。(コチドリ親子を畑地で発見)今朝、畑地の近くで早口で「ピピピピ」とコチドリの鳴き声がしていたので待機していると、成鳥雌雄の姿を発見。その視線の先を注目していたらヒナが登場しました。全部で3羽です。写真をアップしたたヒナは、頭上の羽毛ははえはじめた状態で、側胸の黒襟は大きく細い過眼線があるので5日齢前後と思われました。(日齢については、昨年7月6日付ブログを参照)観察していた11時前後の気温は28℃前後、畑地は遮蔽物がありませんからコチドリの体感温度はもっと高いものと思われました。コチドリ成鳥があまり濁らないピピピッと鳴いてヒナを日陰に呼び寄せていました。警戒する早口のピピピッの声と早口でなく濁らないピピピッの鳴き声の違いを学びました。(コチドリの換羽)今朝見かけたコチドリヒナは、綿羽に覆われていました。一ヶ月程度で全換羽となり、幼羽となります。これから換羽していくと、弱い黄色味のあるアイリングや上面各羽に淡褐色の羽縁が見えてくるものと思います。楽しみです。(写真)2026年5月18日撮影
2026.05.18
コメント(0)

鳥友から谷津干潟に出かけるにあたり、ガイドをしてほしいと連絡をもらい、一昨日に続き現地に出かけました。大潮で船橋港の干潮が11時すぎ(潮位マイナス9cm)で、12時すぎに現地に到着し観察センターからスタートし津田沼高校前、バラ園前まで遊歩道で探索しました。(チュウシャクシギの嘴の長さ)今日はチュウシャクシギの成鳥と幼鳥の両方の姿を観察しました。成鳥の嘴は曲がりはじめの位置が嘴基部側にずれているのが特徴。幼鳥は成鳥と比べて嘴が短く、印象が大分違います。(オオソリハシシギの成鳥と幼鳥)オオソリハシシギ成鳥は上面の黒褐色の斑が目立ち、幼鳥は上面は明るい色合いで下面が白っぽい個体でした。(トウネンは潮が満ちてきた時間帯に89羽が干潟に)潮が満ちてきた15時すぎに三番瀬方向から89羽のトウネンが群れで干潟に降り立ちました。チュリィと鳴きながら降り立つ姿が印象的でした。(下面の横縞が印象的なキアシシギ)胸から脇にかけての波状の横斑が印象的なキアシシギが複数干潟に降り立ち、餌探しに余念がありませんでした。(エナガ幼鳥が群れで移動)干潟北側の遊歩道脇の低木をエナガ幼鳥15羽が移動している姿を目撃しました。瞼の赤い色が印象的でした。(写真)2026年5月17日撮影
2026.05.17
コメント(0)

5月半ばをすぎるといよいよ手賀沼沿岸にカッコウ、ホトトギスが飛来する時期です。鳥友からテレビでカッコウは託卵された卵を排除する映像を見たが、手賀沼の周辺地域に飛来するカッコウ科の鳥が同様なのかというものでした。(託卵された卵を排除)(1)カッコウ宿主の卵に非常によく似た擬態を発達させた卵を産む個体がいることが知られています。一方、宿主の卵に似ていない卵を産んでいる個体がいることも知られています。内田(2011)は、研究者の研究報告および野外での調査結果を整理し報告しています。カッコウに関しては、宿主の側でも托卵された卵を自分の卵と見分けて排除する能力を獲得している個体が存在している一方、卵が似ていないにもかかわらず、排除されない例も多いと述べています。(2)ホトトギスホトトギスは、ウグイスを託卵相手として利用します。しかし、それではウグイスはホトトギスの卵、雛の世話にかかりきりとなり、自分の子供を残すことができないことになります。この点について国立科学博物館(2011)が「ウグイスは托卵されてからではなく、托卵される前に対抗手段をもつ(中略)実験でホトトギスの剥製を巣の前に置くと、ウグイスはそれを激しく攻撃しました。無害なキジバトの剥製にはほとんど反応しませんでした」と記し、この結果からホトトギスから巣を守り托卵を妨げる」ことが読み取れることを述べています。くわえて、「ウグイスは托卵をされるリスクに応じて、巣の防衛行動を調節していました」、「ウグイスは暖かい地方(例えば関東地方低地)では 4月に繁殖を始めますが、夏鳥として渡来するホトトギスが托卵を始めるのは6月になってから」と託卵前から防御手段を持っていることを報告し、ウグイスが「人の目に触れない形で托卵回避を行っていました。しかも、ホトトギスを元々認識できるが、托卵されるリスクが高い時期になると厳戒態勢をとる」と記しています。託卵に抵抗できないかのように見えるがそうではないということがわかります。(引用)内田 博.2011.本州におけるウグイスCettia diphone に専門的に托卵するホトトギスCuculus poliocephalus の繁殖生態.日本鳥学会誌.第60巻第1号.p78–87.国立科学博物館.2011.ホトトギスの托卵に対するウグイスの対抗手段 ‐リスクの変化に対応した防衛行動の調節-.プレースリリース2011年8月31日.(写真)1枚目:カッコウ、2023年10月17日千葉県、2枚目:ホトトギス、2023年10月13日千葉県
2026.05.16
コメント(0)

大潮で船橋港の干潮が9時45分(潮位20cm)なので、谷津干潟では昼前後に干潟が露出するのでシギ・チドリを探すのに最適でしたので現地を訪ねました。ただし、京成バラ園のバラが見ごろとなっているので周辺のパーキングは満車のため、京葉線で南船橋駅で下車し、干潟の遊歩道を経由し自然観察センター、津田沼高校前を経由してバラ園東隣りの干潟エリアにむかいました。(まだススガモの姿あり)競馬場となりの水面でススガモ雄成鳥、雌成鳥の姿を観察。雌個体は肩羽、脇に波状斑があり冬羽個体でした。(シギ・チドリの本格的登場は12時前)到着直後は、キアシシギ、チュウシャクシギが干潟北側エリアで採餌している姿のみでした。ハイドで直射日光をさけて待機すること小一時間経過後にハマシギのビュルという鳴き声がしたと思うと群れが干潟を低空で移動、さらに複数のピューイというキアシシギの声、プリィと鳴きながら干潟に降り立つトウネンが登場。この光景だけを切り取れば、1980年代半ばまでの谷津の原風景を思い出しました。(オオソリハシシギの羽衣のいろいろ)潮が満ちてきたので南船橋駅までの復路につきました。でも、この復路がなかなかのもの、オオソリハシシギがわずかに残った浅瀬に集結している姿を発見。雌成鳥の雨覆が笹の葉状で垂れさがりその先端が尖っている羽衣、雄成鳥の全体に赤みのある羽衣、翼の羽縁が成鳥に比べて白っぽさがある幼鳥個体を目に焼き付けました。(トウネンは見ていても飽きない奥の深さ)頭部と体上面が赤褐色で背中にV字型の帯が見える成鳥夏羽、頭部がごま塩状で上面の赤色が出てきている冬羽から夏羽に移行中の個体と観察していると、個体により羽衣がいろいろで観察していて飽きることがありません。(観察できた鳥類)ススガモ、キジバト、オオバン、コチドリ、メダイチドリ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギ、トウネン、ハマシギ、キアシシギ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、シジュウカラ、ヒヨドリ、オオヨシキリ、スズメ
2026.05.15
コメント(0)

下総台地の街で子育てをしているフクロウの様子を見に出かけました。ふわふわの幼綿羽に覆われている幼鳥と成鳥の姿を観察できました。幼鳥は、孵化後30日前後を巣内で過ごし誕生後約1ヶ月で羽が生え揃い、約2ヶ月で親鳥とほぼ同じ大きさとなりと言われています。止まり木に止まるのは3週目頃と聞いていますので、写真の個体は3週前後ではと思われます。成鳥の姿は幼鳥の頭上の枝にあり、最初はうとうとしていましたが、私の方に視線を向けた後に別の幼鳥の動きがあったのかその方向を凝視していました。人が見ることができる光の10分の10~100分の一の弱い光まで見ることができるフクロウのなせる技でした。このほか、成鳥のハート型の顔盤を縁どる毛には、人間が聞き耳を立てる時に耳の後ろに手をそえるような機能があると聞いています。(写真)2026年5月14日撮影
2026.05.14
コメント(0)

今シーズンもオフィスの最寄り駅周辺でイソヒヨドリペアが産卵し、ジュニアが誕生した模様です。その様子を見に出かけました。(嘴の様子)前回観察した際には、嘴の長さがいつも見ている個体より長く、上嘴が下嘴よりも長く先端が下方向に垂れているのを観察しました。今朝登場した雄個体の嘴は長めの印象ですが、上嘴が下方向に垂れている状態ではありませんでした。嘴は、人間でいえば爪のようなものですから、先端が摩耗した可能性もあります。写真1枚目、2枚目が本日観察した個体、3枚目は前回4月14日に観察した個体です。あわせて、昨シーズン同地で子育てをした雄成鳥の写真(4枚目)をアップします。(駅周囲1km圏内を雌雄が餌探しと捕獲)昨日からペアともにあちこちのビルの屋上階やアンテナに止まり、獲得した鱗翅目幼虫や直翅目、ミミズ類などをたたきつけるか、つついた後に営巣場所に運び入れていました。5枚目の写真は本日観察した雌成鳥個体で雨覆いに白斑がありません。6枚目、7枚目は本日観察した駅から距離があるビルの一角に止まっていた雄成鳥で、翼の黒色がわかると思います。(元海の住民だったイソヒヨドリと元は森の住民だったヒヨドリが競合)イソヒヨドリは2006年春から駅前ビルで営巣・子育て、ヒヨドリは2024年秋以降姿を現すようになっています。ヒヨドリについては山口(2005)が「980年代には東京の都心部全域で繁殖するようになった」と記していますが、柏市市内では2002年以前では繁殖期の記録がなかったものの、2003年繁殖期に目撃し、2005年6月に成鳥と巣立ったばかりの幼鳥の観察記録があり、2008年以降は繁殖期に複数羽の姿が観察されるようになっています。ヒヨドリの食性は多岐に渡り、果実、花蜜、花弁、葉、新芽いった植物食、爬虫類、昆虫、クモ、カタツムリといった動物食と多岐にわたることが知られています。イソヒヨドリの餌である虫、クモといった餌を探して駅前に登場した可能性が考えられます。今後の動向を注目したいと思います。(イソヒヨドリとヒヨドリ)名前が似ていますが、イソヒヨドリはヒタキ科、ヒヨドリはヒヨドリ科の鳥類で、異なる系統群に属します。また、DNA配列に違いがあります。詳しい内容はボリュームかげ膨大なので説明を省きますが、鳥類は、アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類の塩基から構成され、遺伝子の使い方を決定する「制御配列」であることが判明しています。(写真)1枚目、2枚目:2026年5月13日撮影、3枚目:2026年4月14日撮影、4枚目:2025年5月2日撮影、5枚目:2026年5月13日撮影、6枚目から8枚目:2026年5月13日撮影(引用)山口恭弘.2005.ヒヨドリ Bird Research News Vol.2 No.11.p4-5.
2026.05.13
コメント(0)

今シーズンの初認は3月25日で、48日目の朝となりました。6日以降、強風が吹き抜ける日が続き、造巣がストップしています。5日以前は雌が直立している木の枝に止まり長い枝を折り木の又に運搬していましたが、ほとんど行わなくなり、今朝はカラスの古巣と思われる中に雌が入る姿を目撃しました。雄も林の姿を現しましたが、雌と共に林の外に渡去。強風が体勢を安定できない要因となり、枝の運搬そのものを諦めたものと思われます。今朝、林に雌雄両方が姿を見せましたが、もう一度造巣をやり直すのか、風の影響を受けにくい林を探して造巣を最初からやり直すのか注目していきます。今朝は、待機しているポイントの近くの幹に人為的に持ち込まれた外来種アカボシゴマダラ春型(原産は中国)が登場し、樹液を吸汁する姿を観察。1998年に神奈川県で記録されて以来、南関東に定着したと言われています。在来種アカボシゴマダラは開発で生息地が減少しており、準絶滅危惧種に区分されています。かなり外来種と交雑しているのではと指摘されています。(写真)2026年5月12日撮影
2026.05.12
コメント(0)

今シーズンも都内浮間公園にササゴイが飛来し、巣作りをはじめています。その様子を見に現地に出かけました。訪ねた際に観察したのは4個体で、すべて成鳥でした。(ササゴイの婚姻色、蓑毛が目立つ個体)目先が赤っぽくなっている成鳥夏羽婚姻色1羽、額から後頭と頬線が青色で長い冠羽がある成鳥夏羽を目にしました。また、背中から腰にかけての白っぽい細長い蓑毛の目立つ個体とそうでない個体とじつにいろいろ。(写真1枚目が婚姻色、2枚目は婚姻色ではない成鳥個体)(巣材とする枝を運搬する姿を目撃)小島の中に造巣中で、小島をメインとして枝集めに余念がありませんでした。水際に浮かんでいる枝、島の地面に落ちている枝を嘴にくわえて地面を速足で移動し、巣のある枝にぴょんと飛び上がっていました。蓑毛が目立つ背中が見えて巣の場所がおおよそわかりました。写真3枚目から5枚目がその光景です。(短い枝を水面に浮かべルアーフィッシング)巣材には使えない短い枝を嘴にくわえては、水面に落とす仕草を何度も披露してくれました。枝を餌と勘違いして寄ってくる魚を捕食します。捕食する光景を目撃はできませんでしたが、知能行動として注目されています。写真7枚目、8枚目を参照してください。(その他)水面を複数のカイツブリが移動していたので、その尾羽に注目。尾羽が退化し他の体羽との違いが一見わからないと言われていますが、何度か潜水する際に尾羽を目撃。写真11枚目、12枚目の写真が不十分ですが、その時の光景です。写真9枚目、10枚目はゴイサギ第一回夏羽と思われる個体です。(写真)2026年5月11日撮影
2026.05.11
コメント(0)

稲敷市甘田干拓地と浮島にコジュリン、オオセッカ、シギ・チドリを探索しに出かけました。(かつての甘田干拓地の豊かな環境が激変)甘田干拓地では、農業の生産性向上や基盤強化を目的とした「経営体育成基盤整備事業 西の洲・甘田入地区」が計画・実施されており、一昨年頃よりオオセッカ、コジュリンが繁殖していた草地が次々と水田に転換されており、あちこちでオオセッカがジュクジュクと鳴き声を出して垂直に舞い上がる姿やコジュリンの姿が激減しています。観察できたオオセッカ、コジュリンの個体数は10羽未満で、姿が見れなくなるのではと心配になるレベルです。(浮島湿原ではオオセッカとコジュリンの姿を観察)今日は風もなく穏やかな一日との天気予報でしたが、浮島周辺では風が吹き抜けて葦原が揺れて小鳥たちが降り立つのが難儀な状況でした。オオセッカは成鳥夏羽の背にある褐色地に黒斑がある個体ではなく、黒斑は認められない幼鳥ではないかと思われる個体を記録することができました。コジュリンは、風が強かった影響で葦原のうまく静止した姿を記録できなかったので、昨シーズンの画像を参考までにアップしました。(蓮田にはセイタカシギとツルシギの姿)蓮田ではセイタカシギ、ツルシギの姿を観察できました。ツルシギは、眼の周囲の白斑が目立ち、嘴は細長く下嘴の基部半分ほどに赤味があり、下面はべた黒かと思っていたら少し紫色味がかっている印象でした。(帰りがけに立ち寄った手賀沼沿岸を塒としているムナグロ)オフィスに戻る前に立ち寄った手賀沼沿岸でムナグロ40羽弱が塒としている圃場に集合している姿を観察しました。上面が全体に黄色味のある成鳥夏羽、冬羽から夏羽に移行中の個体、全体的の黄色味のある若鳥とじつにいろいろな羽衣でした。茨城県稲敷市、河内町、龍ヶ崎市、千葉県成田市、栄町の水田にムナグロの姿は見つけられずでしたが、手賀沼沿岸でようやく出会えてほっとしました。(写真)2026年5月10日撮影(7枚目のオオセッカは2025年7月の撮影、コジュリンは2025年7月同地で撮影)
2026.05.10
コメント(0)

朝から風速10mを超える強風が吹き荒れ、フィールドに出かけたものの、途中で断念しオフィスに戻りました。これから夏鳥たちとの出会いに備えて鳴き声や生態について予習。そのうち、全長が約10cmでキクイタダキと並んで,国内の最も小型な種であるミソサザイは、興味深い行動に関する行動が研究者により報告されており、一部を紹介します。(ミソサザイの興味深い行動・生態)(1)コケの上を跳ねていきながら餌探し齋藤(2016)が研究者の報告や知見を整理し述べています。その中に「暗い樹林の林床で採食し、樹木の根元や岩に生えたコケの上を跳ねていきながら、餌を探す。昆虫類を主食とし、甲虫類(ゴミムシ,コメツキムシ等),チョウ目(シャクトリガ等)、ハエ目(ハエの卵等)を食べる.また、クモの仲間も好んで採餌する」と記しています。枝を次々渡る姿は観察したことがありますが、跳ねる光景には遭遇したことがなく一度出会ってみたい光景です。(2)ミソサザイの沢の個体と山の個体斎藤(2016)は囀りについて「沢の個体は、山の個体と比べて大きな声でさえずり、(中略)山の個体のさえずりは、沢音が邪魔しないので、それほど大きな声でさえずる必要がなく音要素の周波数変調が多い(つまり複雑な歌)さえずりを持つことができる」と報告しています。(シジュウカラのさえずり)国立科学博物館(2009)は、東京の都市緑地22 箇所でシジュウカラのさえずりを調査し、騒音とさえずりの関係に関する報告をしています。報告では「騒音の大きな場所ほど最低周波数が高く、またさえずりが長くなっている」と記しています。(ミソサザイの一夫多妻)羽田・小堺(1971)は、長野県での調査結果で一夫一婦から一夫多妻、最多で一夫四妻を観察したと記しています。その後、惣田(2023)が京都府での調査結果を整理し、報告しています。「5羽の雄のうち2羽のメスを獲得できたのは1 羽だけで、他の3羽は一夫一妻であった」と述べています。くわえて、「生息地の標高に大きく影響を受ける(中略)木の根の間のくぼみや崖の表面など、地上からそれほど高くない場所に巣を作るため、営巣可能な場所は積雪に影響される可能性が高い」ことも記しています。つまり、ミソサザイの配偶システムは、生息環境の質が大きく関与しているとも読み取れるものと思います。(引用)齋藤 武馬・2026・ ミソサザイ Bird Reserch News Vol13 no7.p1-2.惣田彩可.2023.年間を通したミソサザイの生態に関する調査.2022 年度(第37 回)タカラ・ハーモニストファンド研究助成報告.pp15.(写真)一枚目:2010年5月15日栃木県、二枚目:2021年6月29日長野県上高地、三枚目:2022年5月26日長野県戸隠
2026.05.09
コメント(0)

久しぶりに松戸市千駄堀池とその沿岸を探索しました。冬に比べると種類も個体数も少ないのですが、池と沿岸を見ていくと鳥たちの生活ぶりを垣間見る時間となり楽しい時間となります。(ダイサギの飾り羽と婚姻色)池の中ほどらある小島の草地でダイサギが羽つぐろいをしている姿を発見。眼先がコバルトブルーとなっている婚姻色となり、飾り羽が風になびいて素敵でした。婚姻色は、夏羽の中でも繁殖直前や繁殖中の一時期に現れると聞いています。一昨日吉川美南で観察したダイサギの目先は、十円玉に発生した錆のような色。冬羽の目先が黄色ですからそれから変化していく過程での色の変化なのかしらと思いました。まだまだ観察の積み重ねが足りませんね。写真6枚目が本日観察した個体、写真7枚は埼玉県で観察した個体(目先の色が薄いブルー)、写真8枚目は吉川美南で観察した個体です。ダイサギ冬羽の目先は黄色ですから、コバルトブルーとなるには一般的に混色では実現できず少量でも赤が加わらないと婚姻色の色とならないはずです。どんなふうに実現しているのかと興味を持ちました。(カルガモの幼羽が第一回繁殖羽に換羽中と思われる個体)池の杭に止まっていたカルガモは淡色の羽縁が目立ち、脇の羽が丸いので幼羽から第一回生殖羽に換羽中の個体ではと思われました。しかし、脇最上列に先の尖った幼羽は角度の具合で確認できずでした。(その他)このほか、池ではカワウ成鳥と若鳥の姿、芝生広場で巣材探しに余念のないハクセキレイ成鳥雄の姿を見つけました。ハクセキレイがくわえようとしていたのは草の綿毛のようなものに見えました。平野(2009)が「巣材は枯れ草を外装材に使い、内装材には獣毛や羽毛などを使う」と報告していますから、巣の内装材に使うのだろうなと想像を巡らしました。(写真)2026年5月8日撮影(7枚目は吉川市で2016年5月に撮影、8枚目は2026年5月6日吉川美南で観察したダイサギ)
2026.05.08
コメント(0)

手賀沼沿岸の複数個所の谷津田と隣接する水田地帯を探索しました。例年よりも田植えが遅く、田植えが終わった圃場を見ても稲の丈が小さい様子です。シギ・チドリが降り立つ時期と田植え作業のピークが重なったので、例年よりも水田で見かけるシギ・チドリ類が少ないのが今シーズンの特徴です。(チュウシャクシギ幼鳥の姿)田植えが終わった圃場の畦付近を移動するチュウシャクシギの姿を見つけました。肩羽(背中)、雨覆が黒っぽいので幼鳥と思われました。だし、幼鳥の特徴である下嘴のピンク色が目立たないので、採餌をしていた際の泥の汚れで目立たなかったかもしれません。図鑑通りの個体とぴたり一致している個体とはなかなか遭遇しません。(谷津田でキビタキの鳴き声と餌探し中のフクロウと遭遇)谷津田の林の中から複数のキビタキの囀りが聞こえたのでその方向に進むと、枝にじっと止まっているフクロウを発見しました。地面を凝視していたのでこちらも息を殺してじっと注視。ふわっと飛び立ったと思ったら小動物を捕獲して渡去していきました。褐色、茶色、白、黒が混ざり合ったモザイク模様の隠蔽色(保護色)を観察できました。(セグロセキレイが巣材運びで大忙し)セグロセキレイが何度も畑地に降り立ち、巣材をくわえて巣のある場所に帰還する姿を目撃しました。近くにある建物の隙間に営巣しているものと思われました。(写真)2026年5月7日撮影(八枚目の写真は2022年5月栃木県で観察・撮影)
2026.05.07
コメント(0)

一昨日、シマアジを見かけたとニュースをもらい、吉川美南駅近郊の調整池を訪ねました。(オオヨシキリの囀りと地鳴きの時の嘴の開け方)到着直後は、カルガモとコガモ数羽の姿があっただけで、シマアジの姿はなくしばらくオオヨシキリの囀り、地鳴きを出している姿をじっくり観察。ギョッギョシとソングポストで囀っている時の嘴の開け方と地鳴きの時の嘴の開け方に違いがあることや短い眉斑、上面の褐色、下面のバフ色がかった白色、長い尾などを観察させてもらいました。(シマアジはコガモと一緒に水面に降り立つ)到着後、小一時間経過した時、北方向からコガモ主体の群れ11羽が水面に降り立ちました。コガモとは雰囲気の近いがある1羽が水面を違う方向へ移動していくのを見つけ、確認すると白くて太い眉斑、肩羽の白・黒・灰色のカールした羽のシマアジ雄成鳥でした。(岸辺に近い水路にクイナ登場)調整池で水深の浅い湿地帯をずんぐりした体型のクイナが移動するのを目撃しました。頭頂から後頭、体上面の赤味のある褐色と黒い縦斑を観察できました。(沿岸を鳴きながら移動していたカワラヒワ)複数のカワラヒワが鳴きながら飛翔する姿を見つけました。三列風切外弁の白色部の幅は狭く、頭部が黒味のある褐色で、亜種カワラヒワででした。冬の間沿岸で姿のあった亜種オオカワラヒワといつ間にか入れ替わっていました。(写真)2026年5月6日撮影
2026.05.06
コメント(0)

ツミが飛来し造巣、産卵を行っている多くの林ではオナガの姿があります。オナガ、そしてツミの宿敵カラスの行動に注目してみると、見えてくるものがあります。オナガにスポットを当てた話題を提供します。(オナガのカラス類に対する追い払い行動)ツミの産卵前の時期のオナガの行動を見ていると、林にハシボソガラス、ハシブトガラスを接近させないように警戒的な声を出し、集団でカラスを追い払う行動をとっています。ツミが林に帰還すると時もオナガは鳴きながらツミに追尾するように飛翔しますが、追い払う行動は見られずツミが枝または造巣した場所に帰還すると何事もなかったのように静まります。細野(1975)が「最も多く通年みられたものは、警戒的音声の発声によるものである。これに対して、繁殖期はこれに攻撃,追撃行動が加わり、防衛行動が積極的な形であらわれる。オナガの反応行動は、巣近くでのハシボソガラスの休息や飛翔に最も強くあらわれ、この時は,攻撃,追撃になる。繁殖期の採食圏内でも、巣から離れた所で休息するハシボソガラスには反応行動を示さない」と報告している内容とほぼ同一です。(オナガのヘルパーは自ら繁殖しないのはなぜか)原田(2009)が、オナガではつがい以外に繁殖を手伝うヘルパーが存在していることを紹介し、「ヘルパーは巣材運び、造巣、メスへの給餌、巣内雛や巣立雛への給餌、ヒナの糞の運び出し、捕食への攻撃を行う」と報告しています。しかし、ヘルパーとなったオナガが自ら繁殖しないのはなぜかと疑問を持ちます。この謎について、いくつかの文献に目を通してみました。長谷川(2010)が、自然人類学、進化生物学の研究から共同繁殖について知見を整理したものを報告しています。その中で「さまざまな種における長年の研究成果を眺めると、多くの場合、繁殖のためのなわばりに空きがない。繁殖相手がいないなど、ヘルパーが自ら繁殖開始することを阻害する生態学的要因がある。そして、家族を離れて単独でいることは、捕食に会いやすいなどの理由で生存率が低くなる。さらに、弟妹は血縁者であり、両親の子育てを助ければ、ヘルパー自身の包括適応度の上昇が期待できる。このように、鳥類と哺乳類の共同繁殖は、自らの繁殖可能性の限られた個体が、次善の策としてヘルパー戦略をとる結果で生じると考えられる」と記しています。(ツミが巣を放棄した場合にはオナガも放棄)植田(1994)がツミによる巣の防衛がある場合とない場合について、オナガの繁殖成功率に関して調査結果を報告しています。その中で、「ツミの周囲で営巣しているオナガが柴に覆われていない捕食者から目立ちやすい場所に営巣していることが多いため、ツミによる巣の防衛がなくなると捕食をうけやすい可能性がある。(中略)ツミが巣を放棄すると、オナガの繁殖はすべて失敗した」と記しています。(引用)細野哲夫.1975.オナガの生活史に関する研究(10)オナガと他種の関係.山階鳥研報.第7巻第5号.p533-549.植田睦之.1994.ツミの巣の防衛行動がなくなった場合のオナガの繁殖成功率.Strix.第13号p205-208.日本野鳥の会長谷川眞理子.2010.「ヒトは共同繁殖:子どもの発達と社会的つながり」.第57回日本小児保健学会招待講演.小児保健研究.p126-129.(写真)2026年5月5日撮影(4枚目は5月3日撮影)
2026.05.05
コメント(0)

牛久沼沿岸に農道脇に点在している水田があります。連休前後の時期にシギ・チドリ類が渡りの途中に降り立ち、羽をやすめたり採餌する姿を見かけます。南よりの強風が吹き抜ける条件でしたが、現地を訪ねました。水田は耕起してあるところと雨ふりで水が溜まっているところがありましたが、耕起してある水田にコチドリ、ムナグロ、キョウジョシギの姿を見つけました。(ムナグロは夏羽、冬羽から夏羽に換羽中の個体、幼羽が勢ぞろい)ほとんどの個体が強風で水田に座り込んでいるものが大半でしたが、何羽かは虫またはミミズのようなものを捕食していました。(1)夏羽(写真2枚目):顔・胸・腹が黒く、上面の斑は黄色(2)冬羽から夏羽に換羽中(写真3枚目から5枚目)写真3枚目の個体は、夏羽への換羽がかなり進んでいる個体です。写真5枚目の個体は、上面に黄色味が弱く、下面も白っぽい部分が多い個体でした。写真6枚目の個体は、全体に黄色が強く、下面に黒い羽(夏羽)が点在している幼羽です。1羽ずつ見ていくと、それぞれ羽衣に少しずつ違いがあり、その特徴を観察しているとあっという間に時間が過ぎていきます。(キョウジョシギの羽衣)写真7枚目、8枚目はキョウジョシギ夏羽です。頭から胸にかけて白と黒、背と翼上面が赤褐色と黒色の模様があります。時折、ゲッケッと鳴き声を披露してくれました。キョウジョシギは、2010年以降減少となり年率6%程度のペースで減少していると聞きます。自然環境局生物多様性センターが行っているモニタリングサイト1000の調査結果でもキョウジョシギの個体数が2016年春は前年に比べて37.3%減少とショッキングな動きとなっています。(写真)2026年5月4日撮影
2026.05.04
コメント(0)

今シーズンの初認は3月25日で、39日目の朝となりました。雌が二か所のカラスの古巣に入る姿と新たに枝を運搬している姿を見かけます。今朝は、新しい木の又に何度も枝を運搬していました。やはり、子育て期間内でずっと使うので新築が最善なのでしょう。(造巣期は枝を運搬している以外は、巣が見える別の枝から監視する雌)造巣期は、雌はほとんどが林内に留まっています。巣が整うといよいよ産卵となりますが、産卵前は雌雄ともに林の中に留まる姿が見られます。これは、植田・平野(2003)が「産卵前の妓後の交尾が賎も受精に影響するので、この期間は最も受精に影響する期間にあたる。この時期に雄が雌と一緒にいる時間が長いことは、多くの種でみられており、つがい相手をつがい外交尾(*)から守るために行なっている行動と考えられる」と記している行動と考えられます。(*)採食地と鴬巣地が離れており、雄が採食のためなどに雌を営巣場所に残して遠くに離れる必要があり、雌を常時ほかの雄から防術することができない。そこで、つがい外交尾がおきる瀕度がほかの烏に比べて高くなると考えらると解説が付されています。(産卵前のディスプレー)平野(2005)は、ツミが産卵前にディスプレイに関して「産卵前の雌雄間のディスプレイには尾上げディスプレイと翼震わせディスプレイがある」と報告しています。一度観察してみたいとひそかに期待しています。(引用)植田睦之・平野敏明.2003.ツミの交尾行動一多数回交尾の適応的意義の検討一.Strix第21巻.p131-139.日本野鳥の会平野敏明.2005.ツミ Bird Research News Vol.2 No.2.p2-3.(写真)2026年5月3日撮影
2026.05.03
コメント(0)

国道356号線沿いに広がる水田地帯をシギ・チドリの姿を求めて探索しました。1998年から今シーズンで28シーズン目となりました。かつては、キョウジョシギ150羽前後、ムナグロ250羽前後、タシギ、キアシシギ、チュウシャクシギ20羽前後などが水田で採餌していたり、畔で休む姿を見かけましたが、2011年以降はチュウシャクシギ10羽未満の姿を見かけるのみとなっています。北西の風が強かったのですが、ホィ、ピピピピヒと鳴き声でその存在に気がつきました。(チュウシャクシギの渡り経路)5月連休前後からその姿を観察できるチュウシャクシギ、図鑑によっては春の田んぼで大群になるとか、ユーラシア北部、北アメリカ北部で繁殖し、アフリカ、中東、インド、東南アジア、オーストラリア。北アメリカ南部、南アフリカで越冬し、日本には旅鳥として飛来と解説されています。ところが、細谷ほか(2024)が指摘しているように、繁殖地、越冬地、中継地の生息場所詳細が解明されておらず、日本での移動情報は限られたのみで、標識調査での確認も6件のみです。にもかかわらず、多くの図鑑類に解明されているような記述がするのは摩訶不思議です。(本日見かけたチュウシャクシギ)国道356号線沿いの水田地帯で観察したチュウシャクシギの写真をアップしました。写真一枚目のような整った羽衣の成鳥、雨覆・三列風切が摩耗している第一回夏羽と思われる個体と実にいろいろでした。これらの個体がどこから来てどこへ向かうのか興味のあるところです。(その他)水が張られた田んぼの一角でツグミの姿を複数見かけました。(写真)2026年5月1日観察・撮影(引用)細谷淳・田谷昌仁・井上遠・仲村昇.2024.春を告げる渡り鳥、チュウシャクシギの命をつなぐ渡りルートを探る.バードリサーチ調査研究支援プロジェクト 2024年度.pp2.
2026.05.02
コメント(0)

橙色の喉とヒコリと一声出した後に長い節で囀るキビタキは、夏鳥の代表で、5月上旬にかけて飛来します。その囀りを聞くと初夏の訪れを実感します。雄成鳥と雄第一回夏羽の羽衣の違いし、齢と攻撃性、雄と雌の採餌行動に関するの報告の一部を紹介します。(雄成鳥と雄第一回夏羽)キビタキ成鳥は喉は橙色、眉斑、胸から腹、腰は黄色であるのに対して、キビタキ雄第一回夏羽(*)は喉の橙色は淡く全体的に淡く後頭と翼に褐色部がある点で異なります。また、光彩の色の変化について、岡久ほか(2011)がキビタキの羽衣の経年変化を調査し報告しています。報告では「虹彩の色は雄の齢によって有意に異なっていた(中略)第1回夏羽では全ての個体が灰色みを帯びた灰褐色の虹彩であった。また、第1回夏羽では全ての個体が褐色の虹彩をしていた。さらに第3回夏羽以降では強い赤みを帯びた赤褐色の個体が認められ一部は赤みの弱い褐色の個体があった」と述べています。(*)キビタキの雄では体羽が換羽し、初夏に見かけるあの鮮やかな色彩になります。初夏に見かける前年に生まれた鳥は第一回夏羽と表現されます。(齢による攻撃性)岡久(2015)が「越冬地で多くの羽を換羽した黒色の個体は体重が軽く、一方あまり換羽していない褐色の個体は体重が重い傾向にあることが分かってきた。若い個体にとって黒い羽を身にまとう事は換羽のためのエネルギー消費とった不利益がある(中略)褐色の割合が高い個体ほど攻撃性が低く、激しいオス間闘争を回避する傾向にある」と述べています。(キビタキの採餌行動での性差)岡久ほか(2012)は、山梨県で行ったキビタキについての調査結果を整理し報告しています。報告には「繁殖期におけるキビタキの採餌高は雌雄で異なり、かつ、植生に応じて性差の傾向が変化する」「キビタキの雄は植生に関わらず樹冠下部で囀り、なわばりの防衛のためにソングポストに留まっていた」、雌では「常緑針葉樹林では落葉広葉樹林より高い場所で採餌を行った」と記されています。つまり、雌は雄に比べて柔軟に環境に対応しているということになります。(引用)岡久雄二・小西広視・高木憲太郎・森本 元.2011.キビタキの雄の齢査定法の検討.鳥類標識誌第23巻.p12-18.岡久雄二1・森本 元・高木憲太郎.2012.キビタキFicedula narcissina の採餌行動の性差.日本鳥学会誌第61巻.p91-99.岡久雄二.2015.キビタキ Bird Research News Vol.12 No.6.p4-5.(写真)雄成鳥、1枚目:2024年4月18日都内、2枚目:2019年6月1日栃木県奥日光、雄第一回夏羽、3枚目:2015年5月23日栃木県奥日光、4枚目:2024年4月18日都内で観察・撮影
2026.05.01
コメント(0)

朝から曇りで肌寒い日となりましたが、手賀沼沿岸をシギ・チドリの姿求めて探索しました。耕起されていた田んぼにムナグロ、チュウシャクシギ、キョウジョシギ、キアシシギの姿を見つけました。帰り道、谷津田に立ち寄り、木のてっぺんに止まり田んぼの餌の動きを凝視していたサシバ雄成鳥の姿を見つけました。(ムナグロの羽衣)最初は群れのすべてが耕起してある田んぼに座り込んでしましたが、待機していると起き上がり餌探しをはじめたので記録写真をとらせてもらいました。全体的に黄色味が強く頭部が小さめの印象のある幼鳥、下面に黒い羽(夏羽)が点在する冬羽から夏羽に換羽中の個体、下面が真っ黒になっている成鳥夏羽個体といろいろでした。(チュウシャクシギの羽衣)ムナグロが休んでいた田んぼに飛翔してきたチュウシャクシギが降り立ち、餌探しをスタートした光景を記録写真をとらせてもらいました。明瞭な眉斑と側頭線、喉から脇にかけて褐色斑があり、雨覆・三列風切の摩耗がないように見えるので成鳥夏羽と思われました。(キョウジョシギの羽衣)キョウジョシギは、ムナグロの群れの外側をせわしなく移動し餌探しをしていました。上面の暗色部が残り、雨覆の羽縁に白っぽさがあり幼鳥または第一回冬羽と思われました。(キアシシギの羽衣)キョウジョシギ以上の忙しそうに水田を動き回るキアシシギを見つけました。頭部から体上面が灰色で眉斑が見られたので成鳥夏羽と思われました。(幼鳥は上面が灰色で小さな白斑があります)(その他)ムナグロなどの姿があった田んぼでキジバトが餌探しをしていました。普段は地面で餌探しをしている姿を見ることか多いので、シギ・チドリと思って注目してしまいました。(キジバトさん、失礼)(写真)2026年4月30日撮影
2026.04.30
コメント(0)

今シーズンの初認は3月25日で、35日目の朝となりました。26日から本日まで一日ごとに晴れ、雨・曇り、暖かかな日、肌寒さと目まぐるしく変化しています。今朝は、雌成鳥が林で外敵カラスを警戒する姿がありました。さて、ツミの造巣であらたな動きを目撃しました。雌が直立している木の枝に止まり長い枝を折り、木の又に運搬していました。その間、雄はその間は林全体が見通せる枝に止まり外敵カラス襲来を警戒していました。(今シーズンは雌主導で巣作り?)ツミが新しい巣づくりをはじめる際は、雌が細めの枝を、雄が太目の枝を雄が運搬し分担をしているようです。天気のよい年は集中して造巣が行われますが、今シーズンのような年では途切れ途切れになる傾向があります。今シーズン目撃した雌の枝折りの光景と過去の記録画像を復習してみました。四枚目から七枚目がその光景です。バランス感覚に優れた雌成鳥では細くて長い枝をパチンと折りますが、若鳥の場合は枝の折り方がぎこちないようで短いサイズのものが多い印象があります。(どの巣を使うかはまだ不明)ツミのペアの動きを観察していると、林に飛来するとカラスの古巣2か所程度の雌が入って居心地を試すような動きを目撃します。そのまま、古巣を自分たちの巣とする場合や新しい巣づくりに着手する場合があります。最終的には雌がその中に入り、座り心地などを確かめた後決定するようです。(写真八枚目、九枚目はカラスの古巣を利用した年、写真十枚目は新しく造巣したもの)(写真)一枚目・二枚目:2026年4月29日、三枚目:2026年4月27日、四枚目:2026年4月26日、五枚目:2012年4月28日、六枚目:2014年4月20日、七枚目:2018年5月3日、八枚目:2022年5月14日、九枚目:2011年4月24日、十枚目:2019年5月3日、いずれも千葉県内で観察・撮影
2026.04.29
コメント(0)

4月もあと少しで終わりを迎えます。JR三郷駅から土手下のグランドを探索しました。(ツグミは餌の捕食に熱中)渡去の時期を迎えるツグミのクロツグミ似の囀りが聞けないかとこの時期に足を運びます。しか、いつものケッケッという鳴き声を出すことはなく、地面で虫を捕食するのに熱中していました。ツグミの名前の由来は噤みと聞いていますが、囀る前はほとんど鳴かなくなるのかと想像をめぐらしました。囀りは次のお楽しみとなりました。(ヒバリの囀りと複数羽でのまちぶせしての狩りを目撃)ヒバリの英名はSKy Larkでほとんどの方が空高く上昇しながら囀るイメージを持っているものと思います。ところが、三郷市の江戸川では90%程度が地上で囀っています。今日の発見は、複数のヒバリが獲物の昆虫類を取り囲むようにして待伏せする光景を目撃しました。写真1枚目がその光景です。このほか、写真2枚目から4枚目は正面、後ろ姿を記録したものです。上面は淡赤褐色で黒い縦斑がありますが、個体によって少しずつ違いがありました。(イソヒヨドリの嘴に注目)オフィスの最寄り駅近くで嘴に奇形のイソヒヨドリ雄を見かけて以来、出会う都度嘴に注目しています。三郷駅近くで雄がピーチョヒーシーと涼やかな声で囀っていましたが、嘴は長め印象がありましたが奇形はなしでした。(写真)2026年4月28日撮影
2026.04.28
コメント(0)

サンショウクイ科サンショウクイとリュウキュウサンショウクイは、サンショウクイが夏鳥として主に本州から九州で繁殖している種類、リュウキュウサンショウクイは南西諸島で繁殖し、九州南部等でもまれに繁殖、越冬している種類です。ところが、2012年以降、もともと南方系の亜種リュウキュウサンショウクイが越冬期に大阪府、静岡県、神奈川県で観察されてその後、都内水元公園でも2020年前後から姿が目撃されています。越冬してきた個体がそのまま繁殖にいたる可能性も考えられることから動向が注目されています。(1)全国的な分布傾向奴賀・森本(2022)は全国規模で行っている陸生鳥類調査の結果を報告しています。報告では「近年,亜種リュウキュウサンショウクイは分布が拡大傾向にある(中略)亜種リュウキュウサンショウクイの過去6年間(2016~2020年)の出現率は増加傾向にあり、2018年度以降は10%前後で推移しています。2019年度までは,沖縄県,九州,四国での確認でしたが、2020年以降は,関西,関東でも記録され、2016~2021年度で記録のある都道府県は,沖縄,鹿児島,熊本,宮崎,佐賀,福岡,徳島,高知,愛媛,岡山,大阪,和歌山,三重,東京です」と報告しています。(2)西日本における分布拡大三上・植田(2011)はアンケートや文献調査から,亜種リュウキュウサンショウクイの西日本における分布拡大状況を把握し「1970 年前後には既に九州南部に生息し,繁殖していた。1980 年代後半から 90 年代後半にかけて九州南部から北部へと確認地点が増加したが、福岡よりも早く四国で確認され、2000 年代には高知,広島,奈良などで記録されるようになった」と報告しています。(3)リュウキュウサンショウクイの関東地方における動向現時点では、関東地方での繁殖は認められていないものの、営巣しようとした事例も耳にします。越冬したリュウキュウサンショウクイがそのまま繁殖する可能性も捨てきれないことから注目されています。関東地方各県ではじめて観察された記録を整理してみると、つぎのとおりです。(なお、茨城県は確認できず)(1)神奈川県八木(2020)の報告では、2012年12月に松田町、2015年 3月に秦野市で観察したと記されています。(2)東京都(ユリカモメ No.749 2018.3)ゆりかもめ(2018)に2017年1月11日に都立野川公園の小金井市内、同公園で同年2月17日に観察記録があると記されています。(3)埼玉県(そうかいきものだより 2020年2月 p6草加市(2020)に2019年11月2日、そうか公園で観察されていると記されています。(4)千葉県(千葉県立中央博物館 しいむじな p2.2018年5月26日に鴨川市清澄寺で観察されたと記されています。(5)群馬県(群馬県立自然史博物館研究報告(29):124)深井(2025)2021年1月8日に高崎市寺尾町で観察されていると記されています。(6)栃木県(日本野鳥の会栃木県支部の調査研究報告書(Accipiter Volume 24)2019年11月4日および6日宇都宮市内で観察されたと記されています。(2)リュウキュウサンショウクイとサンショウクイの識別についてa.声による識別三上・植田(2016)が鳴き声を解析した結果を報告しており、その中で「言葉で表現すると「尻上がり調子なら亜種サンショウクイ,フラットか尻下がり調子なら亜種リュウキュウサンショウクイ」といえるだろう」と報告しています。b.観察での識別五百沢(2000)は、リュウキュウサンショウクイについて「胸が黒っぽい、正面の灰色が濃く、黒味を帯びる、額の白色部は狭いなどの点でサンショウクイと異なる」と報告しています。永井(2014)は、リュウキュウサンショウクイ雄は額の白色部はわずかで、サンショウクイ雄との識別点であり、上面は黒灰色、下面は黒味のあるものが一般的だが白い個体もいる。雌は頭が黒灰色で上面はサンショウクイに似るがより暗色、胸や脇に黒色味があると記しています。(引用)ゆりかもめ.2018.日本野鳥の会 東京支部報.第749号.しいむじな.2018.千葉県立中央博物館 ニュースレターしいむじな.p2.平野敏明・戸室由美.2019.日本野鳥の会 栃木県支部研究報告書Accipiter.第24巻.五百沢日丸.2000.日本の鳥550山野の鳥.p142.文一総合出版.永井真人.2014.比べて識別 野鳥図鑑.670.p78.文一総合出版.八木 茂.2020.神奈川県秦野市におけるリュウキュウサンショウクイの造巣から巣立ちまでの観察.日本野鳥の会神奈川支部研究年報 BINOS vol.27.p1-10.草加市.2020.そうかいきものだより.2020年2月号.p6.(写真)1枚目、2枚目:2024年1月3日都内で観察・撮影、3枚目、4枚目:2025年5月22日長野県で観察・撮影
2026.04.27
コメント(0)

茨城県の広大な蓮田エリアにシギチドリの姿を探索しに出かけました。(ツルシギの劇的変化)今月8日に観察したツルシギの羽衣やオジロトウネンの羽衣の変化を楽しみでその姿を探しました。ツルシギは蓮田の一角に姿があり全身黒色で背と翼に白斑が点在する夏羽に変化していました。8日に出会った個体の画像を参考としてアップしておきます。(ツルシギの換羽は頭部から上面、下面が黒くなり、その後真っ黒となります)(オジロトウネンの羽衣)蓮田の一角に7羽の姿を見つけました。うち1羽は撮影はかなわなかったものの、頭・胸・上面が灰褐色で、赤褐色と黒色の斑のある夏羽でした。このほか雨覆・三列風切の褐色で黄橙色の羽縁が出ていた成鳥夏羽に換羽中の個体、上面が灰色味が強く風切・雨覆が褐色の夏羽に換羽中の個体を観察しました。目立つ羽衣ではありませんが、1羽ずつ見ていくと微妙に違いがあるのもオジロトウネン観察の醍醐味です。(その他)ツルシギ、オジロトウネン以外では、セイタカシギ、上空を移動していたムナグロ20羽強、イソシギ、婚姻色となっていたアオサギ、ダイサギの姿を観察できました。(写真)2026年4月26日撮影
2026.04.26
コメント(0)

今シーズンの初認は3月25日で、31日目の朝となりました。(ツミの造巣は案外気まぐれ)昨日はツミ雄成鳥、雌成鳥が林で巣作りに没頭し、それぞれが枝を折り巣の候補ポイントに何度も運搬する光景が見られました。その様子からは月内に巣が完成することだろうと思っていたら、今朝は雄が餌探しで林の外に出かけていて、雌の姿は枝にあるもののまったく枝を運搬する仕草も観察できずでした。先週から出入りしていたポイントは二か所がカラスの使った巣、一か所は昨日枝を運び入れていたところです。どれを巣として使うつまりかはまだ不明です。(ツミの獲物はエナガ)昨日、雄成鳥が捕獲し林の持ち帰り、雌にプレゼントしたのはエナガと思われました。繁殖期を通してスズメがほとんどで、ヒナが誕生してからシジュウカラを捕獲して持ち帰るのを目撃していましたからそれが普通と思っていました。調べてみると、植田(1993)が都内で調査をした結果を報告している中にコジュケイ、キジバト、ドバト、コゲラ、ヒヨドリ、モズ、ノゴマ、メボソムシクイ、キビタキ、オオルリ、エナガ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ、イカル、シメ、スズメ、ムクドリ、オナガ、アブラコウモリ、ハツカネズミ、トブネズミ、モグラ類、アブラゼミと24種にのぼると報告がありました。ただし、スズメ、シジュウカラで全体の80%を占めていたと記されていました。今シーズン、まだスズメが抱卵中で近隣で捕獲できず、その代替としてエナガを捕獲した可能性があります。どんな種類を捕獲し雌にプレゼントしたかを丁寧に観察していきたいと思います。(引用)植田睦之.1992.ツミが繁殖期に捕獲する獲物数の推定.Strix第ll号.p131-136.(財)日本野鳥の会.(写真)2026年4月24日・25日撮影(5枚目、6枚目は25日撮影)
2026.04.25
コメント(0)

20日に姿をみつけたカモ科シマアジをもう一度観察したいと思い、手賀沼沿岸に出かけました。ほとんどのカモ類が北帰行となった後ですが、シマアジのほか、コガモ、ヒドリガモ、カルガモの姿がまだ観察できました。このほか、遊歩道脇の荒地ではコチドリ雌雄が鳴きながら移動。産卵できる場所探いで忙しい模様でした。(シマアジ再会)非繁殖羽の期間が長いと言われているシマアジ雄生殖羽をじっくり観察できる機会はなかなかありません。もう一度観察して気が付いたのが、目の上から後方にかけて眉のように走る模様が眉斑と呼ばれますが、シマアジを前方向から見ると意外と立体的でした。また、脇から下腹にかけて白地に波状の黒いさざ波のような模様が入っているのも発見でした。このほか、雌の姿も発見。羽縁の幅広で羽衣が明るく見えるのが特徴です。(コガモ雄成鳥生殖羽の翼)コガモは尖翼中腕型の翼は、翼面荷重が軽く狭い空間でも離着陸が可能です。このおかげで天敵が登場しても水面からすぐに飛び上がり、狭い空間を逃げ延びることが可能です。雨の翌日、浅瀬で翼を広げて羽づくろいを余裕たっぷりに行うのもコガモのなせる業です。(草地を威風堂々と移動するキジ雄成鳥)手賀沼遊歩道脇には草地があります。ここを縄張りにしているのがキジ。ケン、ケーンし鳴き母衣うちを披露しながら雌を呼ぶのがキジの雄。縄張りを移動して餌を探す光景をよく見かけます。(ツバメの採餌)畑地の地面に何度もツバメが降り立ち、採餌する光景を見かけました。飛翔性昆虫を採食することが知られていますが、畑地で虫を捕食する光景を目撃しました。(遊歩道脇のベニシジミ)ハルジオンの花蜜を吸いにベニシジミが登場。草地があると姿を現すシジミチョウ科の蝶です。白い花に飛来するその姿のコラボが素敵でした。(写真)2026年4月24日撮影
2026.04.24
コメント(0)

日本に飛来したツバメ、みなさまの街でも姿を見かけているものと思います。みなさまの知識の引き出しを増やす話題としてご覧ください。1.ツバメとコシアカツバメの巣の比較亀岡高校(2023)は、巣が自重と雛を十分支える強度で接着されているが、ツバメの巣には藁がふくまれているが、コシアカツバメの巣には藁が含まれていないことが判明したため、巣のサイズや巣材に混ぜる材料を調査した結果を報告しています。(報告の概要)a.2種は同じ場所で採泥しているが、巣に使用されている泥のサイズに違いはない。b.両種の巣に唾液由来のムチンが含まれており、巣作りに唾液を使っている。c.ツバメは藁を混ぜることで接着強度を確保しているのに対して、コシアカツバメは唾液を多く分泌して接着強度を確保している。2.ツバメの離婚と雌雄の到着時期の差神山(2010)は、新潟県上越市で2005~07年の3年間に168組のツバメ夫婦にカラーリングを付けた結果を紹介しています。内容によると、越冬のために南へ去ったツバメがオス・メスともに翌年も生存していたのは168組のうち26組で, その中で離婚した夫婦は65.4%(17組)だったと報告しています。さらに、原因について、「オスがメスより早く到着していて、オス・メスの到着日の差が10日以内なら両者はふたたび夫婦になる場合が多いのに対して,オスの到着がメスより1日でも遅 れれば、メスは別のオスと夫婦になってしまっていたツバメが離婚するのは両性の到着日の差が原因」と述べています。3.ツバメのもてるのはどこが決め手藤田(2008)が「ヨーロッパのツバメでは尾の長いオスがつがい相手としても浮気相手としてもメスに好まれる。しかし、「北米には尾羽の長さではなく、オスの喉の赤さがメスの選り好みの対象になっている地域がある(中略) 日本でもヨーロッパほど尾羽長が重要でないことが明らかにされ始めている」述べています。ツバメの雌が相手を選ぶ基準として燕尾の長いオスはつがいになるのが早く、短いオスは日数がかかる」という内容は複数の図鑑類で記されています。しかし、藤田(2008)が「ヨーロッパのツバメでは尾の長いオスがつがい相手としても浮気相手としてもメスに好まれる。しかし、「北米には尾羽の長さではなく、オスの喉の赤さがメスの選り好みの対象になっている地域がある(中略) 日本でもヨーロッパほど尾羽長が重要でないことが明らかにされ始めている」述べおり、選り好みの地域差を指摘しています。(引用)藤田 剛.2008.ツバメ Bird Research News Vol.5 No.4.p4-5.神山和夫.2010.ツバメの離婚と雌雄の到着時期の差 ~なにがツバメの夫婦を別れさせるのか?~.Bird Research News Vol.7 No.3.p2.京都府立亀山高等学校.2023.ツバメ類の巣に含まれるムチンは巣の強度の向上に寄与しているか ~ツバメとコシアカツバメの巣材の比較~.公益財団法人中谷医工計測技術振興財団 加科学教育振興助成2023年度成果報告書.p161-164.(写真)1枚目:2026年4月14日柏市、2枚目、3枚目:2026年4月13日野田市、4枚目、5枚目:2023年5月24日茨城県で観察・撮影
2026.04.23
コメント(0)

一か月ぶりに吉川市吉川美南駅西口と東口の調整池を探索しました。新緑の美しい時期となり、滞在している鳥たちにも変化が見られます。(カモの仲間の変化)カルガモ、コガモは水際で草の種子、水生昆虫、藻類なども嘴ですくい取って食べる水面採食を披露していました。カルガモは淡色の羽縁が羽先で途切れない成鳥個体がすべてを占め、コガモは全体的に褐色味の強い羽色に変化していました。雌個体は胸から腹にかけて比較的大きな斑も目立っていました。(コチドリの羽衣のいろいろ)黄色のアイリングは雌雄とも一緒ですが、雄は前頭部と胸が黒色ですが、雌はその部分に褐色味があります。ところが胸のリングは雌雄ともに太い個体、細い個体が存在します。あれっ、これもコチドリ!という具合でした。その特徴で個体識別が可能かもしれません。(カワウの婚姻色の期間は短くて)繁殖期の成鳥では皮膚の裸出部が黄色から黒ずんだ色に変化し、目の下に紅色の斑紋がでます。3月14日には紅色の斑紋を観察しましたが、すでに見られなくなっていました。地元の方の話しを聞くと1~2週間程度の期間だったようです。(小鳥の変化)・電線に止まってキリリ、コロロと鳴いていたカワラヒワの羽は緑色が強く感じました。冬には緑色味が乏しいのに変化していました。・吉川美南の戸建てエリアで姿を目撃したスズメ、嘴が黒色の成鳥で、淡色から黄色の幼鳥は見かけませんでした。幼鳥の行く先はどうなったかと興味を持ちました。・ハクセキレイの上面が黒色で一見するとセグロセキレイのように見えました。しかし、セグロセキレイであれば耳羽が黒色ですが、そうではありませんでした。(写真)2026年4月22日撮影
2026.04.22
コメント(0)

昨日手賀沼でカモ科シマアジを観察できました。観察した個体の特徴を整理するとともに18日柏の葉キャンパス駅近郊で観察したシマアジ雌似のコガモとの違い、シマアジの齢の特徴などを整理したものを提供します。(昨日観察した個体の特徴)写真1枚目から3枚が昨日手賀沼沿岸で観察した個体です。・写真1枚目の奥に移っているのが雄成鳥、手前が雌成鳥です。(1)シマアジ成鳥雄は、海老茶の頭部と白く幅広の眉斑が目立ちます。雌は眉斑はコガモに比べてはっきりしています。脇と腹の模様は褐色の地にクリーム色の羽縁があります。(コガモ雌は脇・腹の色模様がクリーム色の羽軸があります)雌雄共に虹彩は赤味が強いのが特徴です。(幼鳥の虹彩には赤味はありません)(2)シマアジ雌とシマアジ似のコガモ写真4枚目は18日に観察したコガモです。嘴基部に白い斑があり、雰囲気はシマアジに似ています。しかし、コガモ雌は嘴基部側面に黄色味があり、シマアジ雌には黄色味はありません。さらに嘴基部に着目すると、シマアジの基部はがっしりとしている印象があり、コガモより長い印象があります。(3)シマアジの齢a.幼鳥:写真7枚目、8枚目は2019年にさいたま市で観察・撮影した個体です。虹彩に赤味がなく暗色です。b.成鳥:(1)で述べたように虹彩は赤味が強いです。(4)近似種との違いシマアジ雌とトモエガモ雌を比べると、ともに嘴基部に白い斑があります。しかし、トモエガモ成鳥では喉から頬にかけて白色部があります。(写真7枚目、幼鳥や雄エクリプスでは喉から頬の白色部ははっきりしていません)写真6枚目の個体は、喉から頬の白色部ははっきりとせず、上面ら換羽した新羽と思われる羽が認められるので幼羽から第一回生殖羽に移行中の個体と思われます。(写真)1枚目から3枚目:2026年4月20日手賀沼沿岸で観察・撮影4枚目:柏市内で2026年4月13日観察・撮影のコガモ5枚目:印旛沼で2026年2月1日観察・撮影のトモエガモ6枚目:印西市で2020年11月8日観察・撮影のトモエガモ7枚目、8枚目:さいたま市で2019年10月7日観察・撮影のシマアジ
2026.04.21
コメント(0)

手賀沼沿岸の柏市側、我孫子市側を探索して歩きました。(シマアジとの出会い)白くて太い眉斑が目立つシマアジ雄、過眼線を挟む2本の線と嘴基部の白斑が目立つ雌を観察できました。非繁殖春羽の期間が長く2月頃にようやく生殖羽が完成すると言われている種類で、写真のような羽衣はなかなか出会えないことが多いので貴重な出会いとなりました。類似種のコガモ雌の写真もアップしておきます。(沿岸の水田にはムナグロが登場)耕起してある田んぼにムナグロの姿を見つけました。最初に飛来する個体はほとんど鳴き声をあげず、じっとしているので気がつかないも多く、目を凝らして注目していて発見できました。(サシバの新しい髪形?)強風とうほどではなかったのですが、時折風が吹き抜けるときにサシバが電柱に止まっていて、頭部の羽毛がふっくらして今までまた事のない新鮮な姿を観察。(春を実感する鳥たちの姿、声)沼の浅瀬で採餌しているダイサギの目先は緑に変化し、カワラヒワはキリリ、コロロと鳴き声を披露、ホオジロも天を仰ぐようにして囀っていました。(写真)2026年4月20日撮影
2026.04.20
コメント(0)

初認から25日目となりました。ツミが飛来している林に出かけました。到着から20分程度はその姿がなく、林の外に餌探しに出かけているようでした。不在の間に複数のハシブトガラスが林に飛来し、鳴きながら周囲を移動したり以前に作った巣の様子を見てみたりを繰り返していました。そこにも、ツミ雌成鳥が帰還。(カラスを捕捉する時のツミの瞳孔の動き)林の上層部に止まっているハシブトガラスの姿を捕捉する時には縮瞳(瞳孔を小さく)、比較的暗い場所にいる姿を捕捉する時は散瞳(大きく)し、追い払い行動を繰り返しました。林上層部に止まっている場合、林の中層部に止まっている場合、地面を移動していた時にも藻スピードで襲撃をしていました。一度だけ、観察で待機していた場所の近くにカラスが移動してきた時にはこちらを凝視しているのがわかりましたのですぐ移動しました。これに気がつかないと、襲撃される恐れがありますのでその視線がどこを向いているかは大切なポイントです。(ツミの武器の鋭い湾曲した爪と細長い足)獲物を捕らえるのに最適な鋭く湾曲した爪を持ち、狭いポイントにいる獲物を捕らえるのに最適な細長い足が特徴です。(ツミのカラスに対する追い払い行動)ツミとカラスが同所に造巣し繁殖している場合に追い払い行動が観察されます。カラスが先に林に飛来し、営巣し複数のカラスが行動している場合には繁殖を断念するケースがほとんどです。(写真)2026年4月19日撮影(ハシボソガラス、ハシブトガラスは3月に観察・撮影)
2026.04.19
コメント(0)

東京近郊の複数かの公園にキビタキ、コマドリが飛来したと耳にして、オフィスのある柏市近郊の市川大町自然公園に出かけました。市川大町駅から徒歩で公園入口から探索をスタート。入口近くの池では複数のカルガモが嘴を土の中に突っ込んで餌を物色中。雑食なので植物の葉や実をついばむことがありますが、何を摂っていたのかは不明でした。(モズの嘴)散策路を動物園方向に進むと、草地でモズを発見。ところが、嘴の形状が何か変なのです。第一印象がクワガタムシのような印象があり、上嘴が長く、下嘴がそれより短いものでした。帰宅後、モズの嘴を復習してみると、嘴縁突起(しえんとっき)であることが判明しました。ハヤブサやモズの上嘴縁に見られる突起でした。この突起に対して下嘴縁に見られる凹みは嘴縁欠刻(しえんけっこく)と呼ばれることがわかりました。しかし、この冬に観察したモズ雌でも嘴縁突起、嘴縁欠刻があまり目立たない個体なのでしょうか。成長の度合いで違いがあるのか学習のテーマです。(写真3枚目から5枚目と6枚目の個体を比較すると違いがおわかりいただけるものと思います。(肝心の夏鳥は)キビタキは1羽が林の中でコジュケイ似のピッチュコイと声を出したので待機してみましたが姿は観察できず。このほか、ウグイスは複数が囀っていましたが、こちらも姿を観察できずでした。(写真)2026年4月18日撮影(6枚目モズは茨城県で撮影、7枚目ウグイスは同地で過去撮影したもの、8枚目キビタキは同地で撮影したもの)
2026.04.18
コメント(0)

干潮が11時前で穏やかなお天気で春の三番瀬を探索するのに絶好の条件でした。(三番瀬のカモたち)水面にはススガモ、ビロードキンクロの姿を発見。ビロードキンクロは浅瀬で寝入っていましたが少し経つと水面に出て移動をはじめました。全身黒っぽく、眼の後に吊り上がった三日月型の白色部、嘴上部基部の瘤状突起があり、嘴前半は紅色で外縁に沿って黄色部があり、翼を広げた時に次列風切の白色部が目立ちました。(三番瀬のシギ・チドリ)浦安側の干潟からスタート。ダイゼン夏羽の頭が白くなっている個体、上面の各羽の羽縁は白色ですが、遠目では黄色味があるように見えましたが胸に細かい斑があった第一回冬羽、背や翼の各羽に黒い軸斑があった幼羽個体と実にいろいろなバリエーションを観察しました。続いて出会ったオオソリハシシギ、下面の橙色。上面の黒い軸斑と橙色の羽縁の夏羽、背と翼の羽縁が白っぽい幼羽個体を観察しました。このほか、近年激減したと言われているハマシギも群れで降り立ってくれて頭と背の赤褐色の地に黒褐色の斑を堪能しました。なお、サルハマシギはハマシギの群れの中に1羽で下面は赤褐色で、背と翼は黒、赤褐色、白の斑がある夏羽でした。記録撮影はかなわず、残念。(その他水鳥)14時前後から潮が満ちてきて、水面のあるか遠くに姿のあったユリカモメが近くに降り立ち、姿を観察することができました。頭部が褐色味のある黒の成鳥夏羽、雨覆や風切に褐色の斑が残っている第一回冬羽と出会えました。このほか、波打ち際を餌を探して忙しく動き回っていたコサギ。こんなに長かったのと思うくらいの冠羽が目立ちました。(写真)2026年4月17日撮影
2026.04.17
コメント(0)

水戸街道の宿場町として賑わった街の橋梁で長年チョウゲンボウが営巣・子育てをしています。日中は北よりの風が吹き抜けていました。チョウゲンボウは、風上に向かってはばたき、速度を得ながら翼のまわりに空気の流れをつくるウィンドホバリングと呼ばれる動きで揚力を得ています。しかし、風速20m前後の中では巣に出入りするのもままならない状態でした。それでも、外敵であるカラスの接近がないように追い払う行動を何度となく見せていました。風に飛ばされないように尾を下方向に向けて見張りポストで見張る姿はさすがでした。(タヒバリの羽衣のいろいろを観察できる醍醐味)前回訪ねた際には、20羽以上のタヒバリの姿がありましたが、その数は半減していました。しかし、ほぼ夏羽に換羽している個体、冬羽から移行中の個体と1羽ずつ違いがあり、見ごたえがありました。(1)夏羽に近い個体7枚目、8枚目の個体は、下面がバフ色で縦斑は冬羽(写真10枚目)に比べると少なめでした。この個体では眉斑は不明瞭と言われていますが、白くはっきりとしていました。(2)冬羽から夏羽に移行中の個体写真9枚目の個体は、眉斑が不明瞭で、下面の縦斑は冬羽より不明瞭でした。(3)冬羽個体写真10枚目の個体は、眉斑が短く目の後方あたりからありました。下面の縦斑がかなりありました。(ツグミのだるまさん転んだの姿勢)草地で餌を探していたツグミ、胸を張ったと思ったら背を伸ばし、翼を下げた姿勢で立ち止まりました。近くで遊んでいたお子さんがだるまさん転んだを知っているんですねとその姿を見てコメント。その探索は、聴覚を使って採餌をしているとも言われています。(地中のミミズは動く際に6400~7920ヘルツ(Hz)程度の非常に微弱な音を発すると言われており、突然立ち止まるのは、その音を察知していると考えられています)(写真)2026年4月16日撮影
2026.04.16
コメント(0)

今シーズンの初認は3月25日でした。過日、報告したように求愛期のステージにありますが、造巣場所はまだ決まっていないようで雌成鳥が比較的長い時間を林で過ごす姿が観察されています。雄成鳥の方は林に登場する頻度は限られた回数に留まっています。(これから造巣期に)造巣期に入ると、雄が巣に敷く青葉のついた枝を折って巣に運び入れる行動が見られるようになり、雌雄揃って林で過ごす時間が増えて雄が林に接近してくるハシブトガラス、オナガを追い払う頻度が高くなります。そして、抱卵期を迎えます。(ツミの視線の先)林の枝に止まっていた時、ツミの散瞳して瞬時にしてキジバトを追尾していました。明るい場所を凝視する時は縮瞳(瞳孔を小さく)、暗い場所を凝視する時は散瞳(大きく)して網膜に届く光の量を調整していますが、その速さにびっくりします。帰宅後、ツミをはじめとする猛禽類の目と視線がどうなっているかと獣医師の友人に質問をしてみました。紹介された狩野(2019)を閲覧してみると、タカやハヤブサなど猛禽では、両眼が前方につき、各眼球の網膜には中心窩が2つある。そのうち1つの中心窩は、もう1つよりも後頭側にあるため前方を向いている。つまり、より両眼視に適している」と記されていました。獲物を両眼視野の中心にあわせた後、その方向に追撃できるということがわかりました。(引用)狩野 文浩.2019.空飛ぶ鳥は何を見ているのか? 最先端センサー技術を用いた鳥の視線研究への挑戦.動物心理学研究 / 日本動物心理学会 編第69巻第2号.p1-15.(写真)2026年4月15日撮影
2026.04.15
コメント(0)

オフィスの最寄り駅周辺と隣駅周辺でイソヒヨドリの鳴き声を耳にしていたので、久しぶりに都市探索。まずは隣駅の1km圏内では、2羽のイソヒヨドリ雄成鳥がそれぞれ別の場所アンテナに止まり囀っている様子でした。姿を消したと思っていたツバメが消防署近くの電線に止まっているのを見つけました。続いて、オフィスの最寄り駅へ移動し姿を探すと、改修工事中の商業施設の一角で囀っている姿を見つけました。オオルリ似の「ホイピリーチョチョ」と聞こえる囀り、「ヒィーチョイ」と聞こる短い声を出していました。くわえて、嘴の長さがいつも見ている個体より長く、上嘴が下嘴よりも長く先端が下方向に垂れていました。参考までに昨シーズン同じ場所で繁殖していた雄成鳥の画像をアップします。(イソヒヨドリの鳴き声のレパートリー)今日聞いた鳴き声が伊澤・松井(2011)が「短いsongと長いsongでは使われる場面や機能が異なる。長いsongは他個体に対する直接的ななわばり防衛や求愛など実際に個体間のコンタクトの場面で使われ、短いsongは対象を特定せずに発するなわばりの宣言等につかわれる」と述べているようなものかどうか、観察を積み重ねていきたいと思います。(上嘴と下嘴の長さが違うイソヒヨドリ)上嘴が下嘴よりも長く先端が下方向に垂れているイソヒヨドリと同様の報告がないかを検索してみると、しらこばと(2020)に2020年4月16日の行事報告の中に「電線にイソヒヨドリ♂1、下の手すりや草地に降りたりしたが、一声も鳴かず。細長い虫をずっとくわえているのかと思ったが、よく見たら、クチバシの奇形。上下とも長く伸びて、イスカのようにクロスしている」と報告があります。林(2005)は、2000年代に入って嘴が奇形の野鳥に出会うことが増えたとし、国内での標識調査での記録写真を掲載し紹介しています。いつ、どんな種類で、奇形の内容などのファクトの積み重ねが必要だと思っています。(写真)2026年4月14日千葉県で観察・撮影(5枚目のみ2025年5月2日千葉県で観察・撮影)(引用)林 吉彦.2005.気になる野鳥のくちばしの奇形.Bird Research News Vol.2 No.3.p2-3.伊澤雅子・松井 晋.2011.イソヒヨドリ Bird Research News Vol.8 No.8.p4-5.しらこばと.2020.日本野鳥の会 埼玉 支部報.p7.
2026.04.14
コメント(0)

(コウノトリの里を訪ねて)今シーズン初めて野田市のコウノトリの里を訪ねました。田んぼの耕起がスタートしており、掘り起こされて登場する小動物などを目当てにアオサギ、ダイサギ、コサギがいろいろな角度から集まっている光景を見ながら、巣台に注目するとコウノトリの姿を発見。最初に巣台にいた個体と地面に姿があった個体が交代すると、地面に降りた個体がカエルと追われる獲物を嘴にくわえている光景を観察しました。このほか、林に止まって畔を動く獲物をゲットした後に上空を旋回していたサシバ、獲物を探しに出かけていたチョウゲンボウが帰還する姿、田んぼで餌探しをしていたコチドリをみつけたり楽しい時間を過ごしました。(柏の葉キャンパス駅近郊でカモの羽色のいろいろ)コウノトリの里を訪ねた後、近郊の柏の葉キャンパス駅近くの湿地に立ち寄りました。先週から今週にかけての雨で湿地の水位が上昇していたため、シギ・チドリの姿を間近に観察できませんでしたが、全体に明るい色調となっているハシビロガモ雌、頭部が光沢のある群青色に見えたハシビロガモ雄、一見するとトモエガモ雌やシマアジ雌に似たコガモ雌個体を観察しました。コガモ雌は嘴基部側面に黄色味があり、トモエガモ雌、シマアジ雌には黄色味はありません。また、顔つきにも違いがあります。この点については、後日改めて復習編を整理して提供したいと思います。(写真)2026年4月13日撮影
2026.04.13
コメント(0)

出先からオフィスに戻り、昼食をとった後にツミが飛来しいるフィールドにでかけました。昨日、ツミが上空を旋回していた折、ツバメから何度もホバリングをされていました。同様の光景が目撃できるのでは期待していましたが、かないませんでした。かわりにツミ雌成鳥の羽づくろいをしっかりと観察させてもらいました。胸から腹の羽毛をふっくらと膨らませ風を通し、続いて翼、尾羽の手入れ。ただし、今日は日光の具合でアップできる画像がないので画像は昨日のものをアップしました。ツバメのモビングで思い出したことがありますので、紹介しておきます。植田(2014)は、「コシアカツバメの縦縞は速さ擬態?~ ツミは縦縞のあるツバメを襲わない」と題して報告しています。内容は、ツミの繁殖地にツバメとコシアカツバメの剥製を設置し、それをツミが襲うかどうかを記録したとするものです。そして、「ツミはツバメの場合でもコシアカツバメの場合でも胸に線のないものは襲うけれども線のあるものはあまり襲わない」、「縦線で速く見せることによって獲物があきらめてくれる」、「スピード効果線は実際にツミが襲うかどうかの判断に影響しているよう」とフィクションと断り記しています。しかし、後述するように、ツミが樹冠に止まっているところをマヒワがモビングしていたとの観察報告があり、縦斑のある種類を襲わないという仮説は現実味を帯びています。(マヒワがツミにモビング)しらこばと(2011)が2011年2月に「ツミ1羽が樹冠にとまっている所をマヒワがモビング」していた観察記録を紹介していました。マヒワ雌の下面には褐色の縦斑があります。このため、ツミはマヒワを襲わないという仮説を考えられます。下面に縦斑がある小鳥では、エビビタキ、タヒバリ、マヒワ雌、カシラダカがあげられますが、これらはツミに襲われることがないのかどうか注目してみるのも一興ではないかと思います。(そもそもモビングとは)小鳥のモビングは擬攻撃とも呼ばれ、タカやフクロウ、カラスに対して集団で体当たりをしたり、泣き叫ぶなどの追い払い行動が知られています。ただし、カラスは猛禽類が接近してくると鳴きたてて追い払う行動を見せます。これもモビング行動と言われています。(引用)しらこばと.2011.野鳥情報.p6.日本野鳥の会埼玉 支部報.植田睦之.2014.コシアカツバメの縦縞は速さ擬態?~ ツミは縦縞のあるツバメを襲わない ~.2014年4月1日号.pp1.(写真)1枚目から4枚目:2026年4月5日撮影、5枚目2021年5月30日千葉県、6枚目:2023年5月24日茨城県
2026.04.12
コメント(0)

使う巣の場所が決定した模様のサシバペアの様子を観察しに出かけました。到着してからのルーティンは、ペアの姿の位置関係を把握することから始めます。そうでないと、営巣した場所に出入りしなくなったり影響を与えてしまうからです。(テリトリー防衛と餌探しに全力投球のサシバ雄)雄の姿は谷津田を見渡せる最も高い木のてっぺんにありました。その後、田んぼ脇の電柱に止まり、畔を移動する小動物の動きを凝視し捕獲。(写真1枚目、2枚目を参照)途中、上空にオオタカ、トビが出現し飛翔し追い払うために一時的に渡去しました。(この2種は、サシバと同様に見晴らしのよい場所に止まり待伏せ型の狩りをしますので餌場が重ならないように防衛しています)(営巣場所の近くの電柱で雄の帰りを待つ雌)雄が狩りに出かけている間、雌は羽根の手入れに没頭。前日の雨で手入れができなかったのでいつもより念入りの印象を受けました。雄が出かけて30分弱経過した時、ピークィーと鳴き声をあげたのでどうしたのかと待機場所から確認すると、雌の止まっている電柱に雄が飛来し小さな虫をプレゼントした模様でした。(写真6枚目、7枚目)その後雌は、電柱の直下の畔に動く小動物を発見した模様で凝視している様子を観察し、谷津田を後にしました。(写真)2026年4月11日撮影
2026.04.11
コメント(0)

鳥友から東京湾沿岸にサルハマシギが飛来したとニュースをもらいました。頭から胸にかけてバフ色で上面が褐色味があったとのことですから冬鳥または幼鳥個体と思われます。朝から荒天となり観察がかないませんが、サルハマシギの撮影画像を復習していました。(サルハマシギと類似種ハマシギ)サルハマシギとハマシギは、上面が灰褐色で下面が白い冬羽、第一回冬羽では識別が難しいといわれます。嘴が長くて下方に湾曲しているなど、似ている印象がありますが、嘴の形状の違い、足の長さに着目して観察することをおすすめします。(1)嘴の形状についてサルハマシギの嘴はハマシギよりも緩やかに湾曲し、先端が細いのが特徴です。(2)嘴峰長について(*)(嘴の先端から基部の長さ)サルハマシギの嘴峰長は43-38mm、平均41mm、ハマシギは42-31mm、平均31mmです。(*)榎本佳樹.日本産鳥類測定表.野鳥便覧下巻.pp170野外で観察していると、ハマシギと同じ程度の嘴の長さの個体も見かけますから、目安のひとつです。(3)餌の取り方の違い観察していると、サルハマシギはハマシギに比べて嘴を細かく動かす傾向があるように思います。(写真)サルハマシギ、1枚目、2枚目:2014年4月29日習志野市、3枚目:2014年5月4日習志野市、いずれも第一回冬羽ハマシギ、4枚目:第一回冬羽、2014年9月14日船橋市、5枚目:第一回冬羽、2024年9月20日茨城県で観察・撮影
2026.04.10
コメント(0)

昨日、茨城県の蓮田エリアを訪ね、オジロトウネンほかを観察してきました。オジロトウネンは、夏羽を除くと上面の灰褐色味が強く、体が小さいので識別が難しいと言われます。昨日の観察個体とおもな羽衣を整理してみました。(昨日の観察個体)上面が灰色で目立つ斑はなく、胸から腹が白色でした。(写真1枚目、2枚目)肩羽に褐色の新羽が認められ、雨覆にサブターミナルバンドと思われる羽があり第一回冬羽と思われます。(1)成鳥冬羽写真3枚目、4枚目は同じ日の姿を観察した個体です。3枚目の個体は上面が灰色で、頭部は無斑で眉斑は認められません。4枚目の個体は、上面が灰褐色で、全体はのっぺりした印象があります。(2)成鳥夏羽写真5枚目は、肩羽の軸斑が黒く、一部淡い橙色の羽縁が認められる夏羽個体です。(類似種との識別)・オジロトウネンは、短くて黄色(光線や角度によって黄緑)の足です。トウネンは黒いので姿をみつけたら確認したいポイントです。(写真)1枚目、2枚目:2026年4月8日撮影、3枚目、4枚目:2020年3月1日撮影、5枚目:2024年8月8日撮影、いずれも茨城県。
2026.04.09
コメント(0)

茨城県の広大な蓮田エリアにシギチドリの姿を探索しに出かけました。隣接する川にはコガモ、カルガモ合計で120羽前後が羽をやすめていたと思ったら、蓮田エリアではセイタカシギ、ムナグロ、オジロトウネン、タカブシギ、ツルシギ、クサシギ、タシギの姿を見つけました。(シギ・チドリの観察メモ)・ツルシギは泳ぐことを厭わないふうで泳いで移動し餌を探していました。下嘴基部の赤さ、羽が白い部分と羽軸の灰色でまだら模様に見え、腰が白さを観察しました。・セイタカシギは、頭の黒色部が淡色で上面が成鳥に比べて淡色の第一回冬羽、頭が黒色で上面が青黒色の成鳥個体を観察しました。・ムナグロは、上面に黄色味があり、下面に黒い羽がまじる冬羽から夏羽に移行中の個体を観察しました。・オジロトウネンは、上面が灰色で目立つ斑はなく、胸から腹が白色の冬羽個体でした。(4/9訂正:肩羽に褐色の新羽が認められ、雨覆にサブターミナルバンドと思われる羽があり第一回冬羽と訂正させてもらいます)・タカブシギは眉斑が目の後方まで伸び、翼の羽縁か白い幼羽と思われる個体でした。(トビは昆虫類が好きな個体と魚が好きな個体を観察)トビは蓮田に隣接する電柱に上に止まり、昆虫類を捕獲していた個体と川の水面に設置されている工作物に止まり水中の魚を捕獲していた個体と両方を観察しました。(蓮田の隣接する水田脇の電柱にはサシバの姿)帰り道、水田脇の電柱にサシバが止まり、畦を移動する小動物を捕獲していた個体を観察しました。この界隈ではサシバは複数の姿があり、繁殖期は餌を採餌する姿をよく見かけます。(写真)2026年4月8日撮影
2026.04.08
コメント(0)

アトリ科のシメは、大きな嘴で地面で採食している姿を冬中観察できました。4月に入り渡去する時期を迎えますが、その嘴の色が変化すること、雌雄のコミュニケーションがどのようになっているかと鳥友から質問をもらいました。(嘴の色の変化)シメの嘴は冬はピンク色ですが、繁殖期になると雌雄共も鉛色に変化します。嘴は骨の表面をケラチン(皮膚の角質層)が覆ったもので、外皮がはがれて色に変化すると言われています。嘴の色に注目して記録写真を見返してみると、1月から3月初旬はまだピンク色(写真一枚目、二枚目)ですが、3月半ばを過ぎると嘴基部に近い部分が鉛色に変化(写真三枚目)、3月下旬ななると鉛色になっている面積が広い個体(写真四枚目)とピンク色の面積がかなり残っている個体(写真五枚目)を同じタイミングで見かけます。色の変化は、フェイスシールドのようにぺりっとはがれるわけではなさそうです。(シメの地鳴きと囀り)蒲谷(1996)が「越冬地の本州より南の地方では10月中旬から5月上旬まで見られその間地鳴きが聞かれる機会がある」と述べ、地鳴きの声について「チッと短い声を出すものやピチッというきつく聞こえるものなどがある」と報告しています。さらに、「囀ることは極めて稀」としながらも「チューピッピッピピィ、チィッチィッという声を1回だけ聞いたことがある」と記しています。(嘴の形状が似ているカエデチョウ科ブンチョウのコミュニケーション)カエデチョウ科ブンチョウは、紅色の嘴か太くシメと嘴の形状が似ている印象があります。相馬(2021)が「オスが歌とダンスを表出し、歌を持たないメスはダンスのみで応答する」と報告しています。さらに、求愛をはじめてからペアリングに至るまでを観察すると、「嘴で出す音でコミュニケーションを交わしている可能性が高い」と記しています。シメの雌雄のコミュニケーションがどのようにとられているかに関する研究は見当たらず、ブンチョウのように嘴で出す音でやりとりすることはないのかと興味は尽きません。(引用)蒲谷鶴彦.1996.日本野鳥大鑑.下巻.p133.小学館.相馬雅代.2021.鳥類の非発声音コミュニケーションの機能と進化.—求愛信号の多様性からの考察—.日本音響学会誌77巻10号.pp664-671.(写真)1枚目:2017年1月23日松戸市、2枚目:2026年3月2日柏市、3枚目:2026年3月19日柏市、4杭目、5枚目:2026年3月25日柏市で観察・撮影
2026.04.07
コメント(0)

先月27日にサシバを初認してその後の様子を見に出かけました。サシバの生活ステージは、求愛期(テリトリー誇示や求愛給餌)、造巣期(雄が巣材運びと造巣、雌は主に産座つぐりを担当)、抱卵期、巣内育雛期、巣外育雛期から構成されています。(求愛期の雌はなわばり内でたたずみ、雄がひたすらテリトリーを守り、餌探し)今日訪ねた谷津田では雌が例年巣作りしている一角の電柱小一時間以上止まっていたのに対して、雄はテリトリーに侵入してきたハヤブサ、トビを追い払い、雌への求愛給餌の餌探しに余念がありませんでした。電柱のてっぺんに止まり、水田の畦を動く小動物を捕食する光景を目撃しました。捕獲した餌は電柱に止まる雌に運搬し、さらにそのあとも餌探しをしていました。雌からすれば、雄の餌獲得の能力、テリトリー防衛の能力などを求愛期に見極めているのかもしれません。(サシバの雄、雌の特徴)雄は頭が灰色味があり、胸が茶色、対する雌は眉斑が雄に比べると目立つこと、胸が斑状となっています。(サシバが住む谷津田には食べ物のヘビ、カエルが豊富)水田が耕作されている谷津田ではサシバが餌とする両生類(カエルなど)、爬虫類(シマヘビ、ヤマカガシ)、哺乳類(ネズミ)、昆虫(カミキリなど)、その他(ムカデなど)が豊富です。これらにくわえて、草刈が行われているのでサシバが餌を捕獲しやすいということも大事に要素となっています。農家の営みとサシバの暮らしが結びついていることを表しています。(写真)2026年4月6日撮影1枚目から4枚目:雌成鳥個体、5枚目から7枚目:雄成鳥個体
2026.04.06
コメント(0)

ツミが飛来した林にでかけました。雌が枝にとまり周囲を見渡していましたが、雄の飛翔する姿が見えるとキーキーと鳴き声をあげて呼び寄せ、雄が降り立ちクウクウと声をだし雌を呼び寄せペアリング。そのあと、雄が上空を鳴きながら飛翔している姿を目撃しました。どうしてだろうと見上げていたら、ハイタカが飛翔しており追尾しているようでした、3月には2回姿を目撃していたものの、雌雄が同じ林にいるのは今日が初めてでした。ツミの繁殖ステージは、求愛期、造巣期、抱卵期、巣内育雛期、巣外育雛期に区分されます。今朝の行動は求愛期の段階と思われ今朝観察した林で造巣するかは今後注目です。(ハシブトガラスとの攻防)ツミの営巣に適した木はそれほど多くありません。しかし、近年、ハシブトガラスの営巣木が競合したり、近い状況が発生しています。ツミがシーズンになって姿を現すとカラスが生息している場合には林とその上空の制空権をカラスから奪取する光景を目撃します。奪取した後、造巣行動に入っています。ハシブトガラスは、人間が出すゴミに比例して個体数が増えることが知られています。カラスの個体数が増加しているエリアでは、ツミの造巣や産卵後の抱卵放棄となることが多い印象があります。今シーズンも造巣場所が決まったらその近隣住民の皆さんに協力をお願いしながら見守りをしていきます。(写真)2026年4月5日撮影
2026.04.05
コメント(0)

雨のやみ間にオフィス近くのコチドリ飛来地を訪ねました。畑地を動き回り活発に採餌していました。通りかかった市民の方に朝日新聞に「都会の鳥は人が近づいてもなかなか逃げないと掲載されていたが、この鳥(コチドリ)もこんなに近くに来る(最接近した時の距離は2m程度)んだね」とお話しを伺いました。(朝日新聞の掲載記事の概要)3月30日の朝日新聞に掲載されていたのは、東京都心と茨城県南部の農村で繁殖している7種(スズメ、ハシブトガラス、ムクドリ、キジバト、シジュウカラ、ヒヨドリ、ハクセキレイ)について逃避開始距離の測定を行った結果を報じたものでした。調査では、東京の個体の警戒性が顕著に低下している結果が得られ、一例としてスズメの逃避開始距離は、茨城の115個体の平均が11.1mで一部の個体は20mを超えていたのに対し、東京の82個体の平均は4.2mで10mを超えた例はほとんどなかった旨が記されていました。なお、東京における警戒性の低下は比較的短期間に起こったもので、世代を経て獲得された遺伝的な変化ではないことも添えられていました。なお、報道されたのは、2026年1月17日に独立行政法人国立科学博物館がプレースリリースに記載されていた内容の一部でした。(ヒトとトリの距離について)浅野ほか(1996)は、鳥類が人間の存在や干渉に対してストレスを感じない距離に関する知見を整理し報告しています。接近を許す距離について「種によって人間の接近を許す距離が異なってくる(中略)小型鳥類で30-50m、大型鳥類で100-250mほど」と述べています。あわせて、鳥類の人間に対する認識とその能力について、人間がまっすぐ巣に歩いているか、巣をそれで通り過ぎるか、馴れている周辺の人間を識別する旨を記しています。オフィス近くのコチドリが比較的近い距離まで接近してくるのは、区画された畑地で中には人が立ち入らないこと、買い物などで人が通過していくのみであることも関与しているものと思われます。(引用)浅野 文・島谷幸宏・渡辺裕二・渡辺昭彦.1996.ヒトとトリの距離-ヒトとトリの共存関係を求めて-土木計画学研究論文集.第13号.p303-312.国立科学博物館.2026.都市の鳥はリスクを回避しない傾向をもつ~大都市東京で野生鳥類の警戒性の低下を実証~.pp4.(写真)2026年4月4日撮影写真1枚目、3枚目:雄成鳥(嘴基部、過眼線、前頭は黒く、黒い前頭と褐色の頭頂の間に白い線があります)写真2枚目、4枚目:雌成鳥(過眼線の黒色に褐色味があります)
2026.04.04
コメント(0)
全2096件 (2096件中 1-50件目)