かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

かめおかゆみこの≪表現するからだとことば≫塾

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

かめおか ゆみこ

かめおか ゆみこ

Calendar

Favorite Blog

「私たちは何を見て… New! 森の声さん

【紅葉🍁プチ旅〜有… New! riri.leiさん

歯をくいしばってい… さそい水さん

第145回目広報勉強会… ビューティラボさん

入間の航空祭 さか・せい.comさん

Comments

かめおか ゆみこ @ Re[1]:見えない、美しい世界が(11/30) MoonLeoさんへ わあ、見てくださっていて…
MoonLeo @ Re:見えない、美しい世界が(11/30) いつも動画を楽しく見ています。本当に地…
かめおか ゆみこ @ Re:誕生日おめでとうございます!(10/22) つきなびさんへ コメントありがとうござい…
つきなび@ 誕生日おめでとうございます! ちょっとだけ奇遇に感じました。 いや、僕…
かめおかゆみこ@ Re[1]:あなたが気づくだけで(09/20) つきなびさんへ ありがとうございます。S…

Freepage List

2022.03.31
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

時間のないとき、ご活用ください♪ 3秒で読めます! 

★ 今日のピックアップ ★
うだうだは、心地よくはないけれど、強く
不快でもない沼のよう。抜け出すには…?

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


★今日のフォーカスチェンジ♪

うだうだ



「うだうだ」は、よどんだ
沼のなかに生息しています。

沼の温度は
冷たくもなく熱くもなく、

どちらかというと、
生ぬるい感じです。


あまり動かないので、
藻や苔がいっぱい生えて、

あたりを見わたしても、
どよんとしています。


あまり居心地はよくないのですが、

かといって、逃げ出したく
なるほど不快でもなく、

もともと、すばやく
動きまわるのは苦手なので、

そのどよんとした沼のなかを、

ゆ~らゆ~らと、
ただよいつづけているのです。


あるとき、トポン…と、
ちいさな音がしました。

何かが、沼の表面から
ゆっくりとおりてきます。


それは、ちいさなたまごでした。

ちょうど手のそばに
おりてきたので、

うだうだは、それをとらえました。


「なんだこりゃ」

何のたまごかわかりません。


耳に当ててみましたが、
何の音も聴こえません。

割って食べてみようかとも
思いましたが、

どんな味かわからないので、
やめました。


「捨てちゃおうかな」

うだうだが、たまごを
落とそうとした瞬間です。

その瞬間、たまごがうすぼんやり
と、光ったような気がしました。


「…え?」

見ると、たまごの中心から、

うすい明かりが
もれているように見えます。


「えええ?」

こんなたまご、
見たこと、ありません。


いえ、もしかしたら、
たまごではないのかもしれません。

うだうだは、怖くなって、
たまごを捨てようとしました。


でも、手が離せません。

なんだか、離してはいけない
ような気がしたのです。


うすぼんやりした光は、
ゆっくりと、

明るくなったり
暗くなったりしながら、

少しずつ光を強めていきます。


じっと見ていると、
うだうだの胸のなかに、

何かが、こみあげてくる
ような気がしました。


不安な気持ちと、
どきどきする気持ち、

それでいて、
いやではないような…。

これまで感じたことのない、
不思議な気持ちでした。


「この気持ち、どこかで…」

遠い記憶をさぐってみました。


そう…。ずっとずっと昔、
この沼に棲むようになる前…。

かすかな記憶がよみがえりました。


そのころ、うだうだは、
沼のなかではなく、

地上に生息していました。


地上には、大地がありました。

自分の足で立って、自力で歩かな
くては、前にすすめませんでした。


固い壁に、
ぶつかることもありました。

せまい路地で、
身動きがとれなくなったり、

途中で道が消えていて、
途方に暮れたこともありました。


どうしていいかわからなくなって、

うつむいて、頭をかかえて、
目をふさいで…。


気がつくと、
いまの沼のなかにいたのでした。

自力で歩く必要もなく、
固い壁にぶつかることもない、

沼のなかに…。


うだうだは、ふたたび、
たまごに目をやりました。

光は、さっきよりいっそう強く、
点滅をくりかえします。


胸のなかの不安もどきどきも、
それにあわせて強くなるけれど、

同時に、ちがう気持ちも
浮かび上がってきました。


「なんだろう、この気持ち…」

のどもとまできているのに、
思い出せません。

もどかしさがつのります。


思わず、
手足をばたばたさせました。

すると、ふわっと、
からだが浮きました。

「わわ!」


いままでずっと、同じところで、
うだうだとただよっていたので、

その変化におどろきました。


さらに、手足をばたつかせると、

からだはどんどん、水面に向か
って浮かび上がっていきます。

「うわあ、怖い、怖いよう!」


すると、うだうだの手のなかで、

たまごは、
さらなる光を放ちました。


「コワサヲヒテイスルナ! 
 コワイママススメ!」

たまごのなかから、
声がひびきました。


うだうだの目から、
ぶあっと、涙があふれ出ました。

ずっとずっと、
封印していた涙でした。


あの遠い昔、壁に突き当たって、
立ち止まってしまったとき、

自分は、そんな自分を
否定したのでした。

こんな自分には価値がないと、
強く強く自分を責めたのです。


そのとき、あまりに、こころが
痛くて、耐えられなかったので、

自分で自分のこころを閉じて…。

そう、自分のこころの沼に、
深くもぐりこんだのでした…。


気がつくと、たまごの光に
みちびかれるように、

水面は、どんどん
近づいてきていました。

お日さまの光もはっきり見えます。


「コワサヲヒテイスルナ! 
 コワイママススメ!」

さっきの声が、耳のなかに
よみがえりました。


そうだ。

怖いと思っていい。
情けなくていい。
泣きながらでも、いい。

すすもう。


たまごが、ぱちんと割れました。

光は、そのまま、自分にふりそそぎ、

思い出せなかったことばが、
はっきりと浮かんできました。

「希望…」


水面はもう、まぢかでした。


このブログ は、完全日刊メルマガ
今日のフォーカスチェンジ
の本文保存用ブログです。
ただいま、メルマガに登録していただいたかたには、
無料動画「フォーカスチェンジのエッセンス」プレゼント中。
視点を変えることにはどんな意味があるのか。
かめおかは、どうやってその方法を手に入れたのか。
メルマガバナー20121109.jpg
 クリックすると、登録画面に飛びます。






 詳細 こちら~

「風を生きる~自分らしさの時代~」
http://kamewaza.blog25.fc2.com/blog-entry-65.html

★絵本「ソウネさんとダケドくん」
http://kamewaza.blog25.fc2.com/blog-entry-65.html

★≪じぶん≫創造セッション
http://kamewaza.blog25.fc2.com/blog-entry-23.html

※お誕生日枠、あります。
 詳細は、直接、メルマガを参照してください。

★『こころの量稽古』好評頒売中!
http://kamewaza.blog25.fc2.com/blog-entry-58.html

※クリックするだけで、ポイントが加算されます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.03.31 08:38:38
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: