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May 30, 2020
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カテゴリ: 教育

女性が豊かに生きるために必要なこと

インタビュー パラグアイ 社会活動家・作家 ミエ・カサマツさん

「人生 100 年時代」の幸福を探る「ライフウオッチ」。さまざまな変化が加速する現代にあって、女性が豊かに生きるために必要なことは何だろうか。南米パラグアイの社会活動家・作家で国立アスンシオン大学元教授のミエ・カサマツさんに話を聞いた。 (聞き手=佐口博之)

女性の力が社会に調和をもたらす

「生き抜く」ことは「学び抜く」挑戦

ミエ・カサマツさんは、ラテンアメリカ女性人権団体役員やアスシオンシ顧問、大学教授など、さまざまな立場からパラグアイの未来を展望してきた。カサマツさんは、パラグアイの女性が置かれた状況をどう見ているのか。

もともとパラグアイでは、男尊女卑の考えが根強く、女性を軽んじる風潮が長くありました。〝女性は家庭に入るべき〟〝女性の仕事は主婦〟とされ、高等教育を受けることも、既婚の女性が働きに出ることさえも許されませんでした。

この状況は少しずつ変化が起こり始めたのは、 1980 年代から 90 年代に欠けてです。

この時期、日本では男女雇用機会均等法が制定され、国際世論でも「男女平等」への意識が急速に高まっていきました。

近年、パラグアイでは、貪序の教育機会の平等が実現しつつあり、女性の大学進学率も上昇師しています。教育を受ければ、自身の人生を向上させる機会が広がり、多様な価値観への見識も養えます。

首都アスンシオンをはじめとする都市で暮らす青年世代は、結婚後も男女ともに、働きに出る「共働き」が主流になりつつあります。若い女性が、社会で生き生きと活躍し始めているのは、喜ばしいことです。

それでも、青年たちの親世代や地方では、「女性の社会進出」をよく思わない男性や、〝女性には勉強は必要ない〟と言って、学校に通わせない家庭がまだ残っていることも事実です。

また、政府機関や大企業のトップ層は今なお、男性が占めています。国会議員の男女比率を見ても、女性の割合は数%というのが現実です。女性の平均給与は、男性に比べて、 25 %ほど低いという統計もあります。まだまだ、男女間には根強い格差が存在します。

こうした現実を変えるために「青年」とりわけ、「若い女性」がキーワードになると考えます。

パラグアイは総人口に対し、 34 歳未満の若年層が実に 73 %を占めています。少子化が進み、若年労働力が減少の一途をたどる日本とは、対照的な人口ピラミッド(年齢構造)になっています。

パラグアイでは、社会を「支える側」が多い半面、雇用待遇は、周辺国のブラジルやアルゼンチンに比べても、恵まれていません。ゆえに、男女ともに優秀な若者ほど、広待遇の職や、やりがいのある仕事を求めて、パラグアイを離れてしまう傾向があります。

グローバル化が進む今、その流れは加速しています。

青年や女性の雇用環境の改善を後回しにすれば、社会にひずみが生まれます。パラグアイ社会全体で一日も早く、取り組むべき課題であると思います。

日本でも、近年叫ばれ続けている「女性の社会進出」。男性側の意識変革が求められる一方で、女性自身が意識すべきところとは何だろうか。

女性自身が、もっと社会に目を開くべきだと思います。

今いる場所でも、できることはたくさんあります。それが、私にとってはボランティア活動でした。

1970 年代、私は 5 年間、パラグアイ駐日大使の夫人として日本に渡りました。

当時、私は 30 代でしたが、両国の友好を深めるために、出来る限りのことをしようと、社会貢献活動を開始しました。日本・ラテンアメリカ婦人の会を設立し、パラグアイをはじめとする中南米諸国と日本との文化交流の促進に努めてきました。この経験が、後の人生を大きく変えました。

帰国後は日本の芸術や文化、とりわけ、華道小原流の師範として生け花の普及に尽力ました。

その中で、女性がもっと活躍できる社会の土壌が必要であると痛感したのです。

世界的にも「男女平等」への機運が高まっていた 90 年代には、ラテンアメリカ女性人権団体や日本パラグアイ協会など、さまざまな団体で活動し、女性の権利向上を訴えてきました。

女性の声を社会に届けるためには、女性同士が手を取り合って、連帯していくことが必要です。女性の力は、あらゆる組織・団体に調和をもたらします。

現在、私は、世界女性運動史を研究しながら、執筆に当たっていますが、女性の力を生かす組織・団体の多くは栄え、豊になっています。

SGI (創価学会インターナショナル)も、その一つだといえます。私は、何回か SGI の諸行事に出席させていただきましたが、 SGI には、女性の連帯があり、その一人一人が生き生きと社会で活躍されています。

その背景には、宗教的思想があります。私はカトリックを信仰していますが、宗教は、万人が幸福になるための軌道を示すものです。女性の本来の力を引き出すものだと思います。

日本では「人生 100 年時代」への関心が高まっている。本来、「長く生きる」ことは喜ばしいことではあるが、多くの不安もつきまとう。カサマツさんは、自分の歩みを通し、豊かな人生を送るために「学び続ける」大切さを訴えている。

いま、パラグアイでも、医療技術の発達などにより、男女とも寿命が延びています。

しかし、その一方で「老い」や「病」への不安の声は高まっています。こうした不安は、多かれ少なかれ世界共通でしょう。

それでも、私は「長く生きる」ことに対し、希望を持っている一人です。なぜなら、人生が長くなる分、学びの機会が増えるからです。これからは、自身の可能性を求め続ける時代だと思います。

いくつになっても学び続ける限り、心の世界は広がります。

私自身、 70 代の現在も、「学ぶこと」「書くこと」がライフワークになっています。私は 21 歳で結婚し、大学を出ていませんでしたが、さまざまな活動を通し、学ぶ努力を惜しみませんでした。

90 年代に入り、女性の権利向上に向けて、専門的な知識の必要性を痛感し、国立アスンシオン大学文学部に進みました。若い学生たちと机を並べて、学ぶ日々は新鮮そのものでした。卒業したのは 60 代の時です。

その後、「ジェンダーと開発」への見識を深めようと、大学院にも進みました。研究成果が評価され、大学教授として教壇に立ち、アメリカや日本の大学で講演する機会にも恵まれました。

学ぶことによって、新しい知恵が生まれます。活動の幅が大きく広がります。

「学び続ける」ことこそが、人生を、希望を持って生き抜くための、世界共通の秘訣ではないでしょうか。

今、パラグアイも、学び直しが可能な社会になりつつあります。之からも、すべての女性が社会で力を発揮できるよう、多くの人の学びを応援していきたいと思います。

エミ・カサマツ 1940 年、パラグアイ生まれの日系 2 世。社会活動家・作家。現在、香川県アンバサダーを務める。これまでラテンアメリカ女性人権団体役員、アスンシオン市顧問、パラグアイペンクラブ会長などを歴任。国立アスンシオン大学文学部を卒業後、同大学院で「ジェンダーと開発」などを学んだ。同大学教授として学生育成に当たり、アメリカの UCLA 、日本の上智大学や南山大学などで講演した。

【ライフウオッチ「人世 100 年時代の幸福論」】聖教新聞 2019.10.26






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Last updated  May 30, 2020 03:43:29 AM
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Re:女性が豊かに生きるために必要なこと(05/30)  
家父長制の復活に怯える女性 さん


もし参考になるサイトやブログあれば、そういった情報も探しています。

私はDV家庭育ちで、特に兄には殺されるかもしれない様な目にもあい、死んだ心で子供時代を過ごしました。

家を出た後、縁を切っていた親は早くに亡くなり(莫大な借金は残されましたが)、今時点では平穏です。

ですがおそらく日本の憲法は近いうちに、少なくとも私が生きている間には改正されると最近、覚悟しました。日本の政治と関りが強い日本・アメリカ・韓国が右派で固められ、全てが家父長制を【善】とする組織だからです。

私にとって、1番身近で重要な問題は9条など以上に、憲法前文と24条です。これが家父長制の復活といえる自民党の草案に書き替えられたら、私の平穏な生活は終わります。その憲法に紐づきどんな民法や法律が効力を利かせるか、そしてそれが暴力にあった女性であっても守られるか、という部分に絶望的な予測しか出来ないからです。

戦争が起きなくても、ここが変われば私にとっては、捕虜と同様だからです。

もしそうなった場合、海外へ移住し、スキルはなく経済的な意味で寿命が10分の1以下になろうと、海外に脱出を考えています。精神的に殺されながら身のキケンを感じながら生きるよりは、私にとってはそれでも「生」だからです。多分、子供時代のDVでは、接近禁止などの処置は難しいだろうと予想して、海外逃避を考えてます。


ですが、日本人が永住権を取れるこの国を調べていて、不安がまた産まれました。
パラグアイも与党は右派で、パラグアイへの援助国として韓国が1位、そして韓国は日本の憲法や法律や省庁にも影響もたせる宗教組織団体とも世界の右派のシンクタンクともとれる団体が強い国です。

パラグアイの実態が知りたいです。

長くなり申し訳ありません。なにかご存じな情報あれば教えてください。 (November 17, 2024 10:23:14 PM)

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