気まぐれ屋。

気まぐれ屋。

2008.03.21
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テーマ: 住宅コラム(1851)
カテゴリ: ヒトコトモノ
初めてこの中に足を踏み入れた日。突然雪の歓迎を受け、背中を丸めていたのを思い出す。
「きっと(この家で)いいことがあるよ。初雪が降ったから♪」
韓流ドラマで誰かが言いそうなこそばゆい台詞をダンナが言って、あれには笑った。
裸電球にぼんやりと照らされた室内は、担当者の計らいで少しは温められていたけれど、各部屋は足元からとてもひんやりとして、日没からの室内はまるで冷蔵庫のようだった。
一生に一度となる大きな買い物にふたり緊張しまくりで、冷えた床をぐるぐる這い回り扉という扉を開け、その仕上がりを舐めるようにチェックした日が懐かしい。予定時間を大幅にオーバーして結局、担当者の人達(気長に待ってくれて感謝)と揃って建物から出たんだった。

そして、この内覧会を終えて1ヶ月後の“あの日”から丸3年。
この家で私達ふたりで暮らし始めた記念日が、今日である。
引っ越しの日はうって変わり、初夏のような陽射しのすがすがしい1日になった。
大事なイベントに雨を引き寄せてしまいがちな雨女にしては珍しく、晴れやかな青空が広がって。



ひんやりとして吐く息も白く見えた“がらんどう”のあの家が、こんなにも暖かく明るく安らげる空間になるなんて。家ってものは、人がこうして生活してこそ初めて“生きる”んだ、と知った。特に、小さな箱を上に横にと積み上げたうちのような集合住宅では、隣り合う家々の放つ“温度”が相乗効果となり、知らず知らずそれぞれを“温めている”のだということも。こうして“命”を与えられた小箱は、月日や住人と共にゆっくりと日々成長を続けるのだと。

3年の間に新しい木材や畳の鼻を刺激する香りも消え、冬の底冷えに見舞われることもなく私達の一番居心地のいい空気と時間がゆるりと流れている。
ピカピカだった床には、かなり細かい傷がつき、時々埃にもくすむ。
惚れ惚れするくらい艶やかだったシンクも、だいぶ生活感に溢れてる。
モデルルームそのままに、インテリア雑誌のように月9ドラマのように美しくカッコよく!とか無謀にも誓ったりしたけど、私なんかじゃ所詮無理。

ただ、ある意味私達夫婦にとって“かけがえのない最愛の子”となったこの家を
とても大事にしたい気持ちは、負けてる気がしない。
上には上があり欲を言えばキリがない。器ばかりでかくて上等ならいい、ってもんじゃない。
住み方次第でその家の価値が“決まる”、というのが私の持論。
誰かと競うための武器ではないのだから、身の丈に合う生活や自分達が寛げる空間、それさえしっかり守っていければ。
我が家がよそ様に自慢げに披露するようなオシャレな家に大変身することは、きっとこの先もないと思うが、既にふたりにとってはどこよりも「ほっ。」とする場所になっているのは、間違いない。




「東京の合唱」いちばん好き。YOU THE ROCK★懐かしすぎ。

★  ★  ★  ★  ★
今日のひとこと。「お江戸タワーに一票。」





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最終更新日  2008.03.21 14:01:41
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