気まぐれ屋。

気まぐれ屋。

2009.01.07
XML
カテゴリ: ヒトコトモノ
大晦日まであと1日。

ダンナ、お義母さんと三人で手分けして、ほぼ予定通りの
作業を終える。夕方は近所の商店街まで正月料理の買出しに。
夕飯も済ませ、年末特番を一家団欒楽しんでいた夜、
その電話は鳴った。



父が死んだ。



母からの電話を受けた時にはもう危篤状態で、
話している途中に母が呼ばれ、そしてそのまま意識も戻らぬまま



あまりにも突然で頭はかなり混乱してたが、涙の流れる暇もなく
航空券の手配、新年に決まってた仕事のキャンセルメール送信、
留守を守る義母へ諸々指示出し、バッグに荷物をひたすら詰め込み……
無心ですべきことを淡々とこなしていった、という感じ。

気づいたら夫婦ふたりで九州に飛んでいて、
目の前に横たわる父の冷たい身体を私は、これまでの
親不孝と非礼を詫びながら繰り返し撫でていた。
母も弟も私が思ってた以上にショックが大きいようで、
そんな今にも壊れそうな弱い姿を見てしまうと、せめて私だけでも
泣かずに父をちゃんと見送らなければ、と必死で歯を食いしばる。
子供の頃、長女として厳しく育てられた私は人に“甘える”ことができず、

色んな人に度々聞いたことがある。
そんな父をしっかりと抱しめる。
大きくて強かった父が、私の胸に納まるほど小さい骨の塊になって
今やっと…

そして――――――――――


何がなんだか分からないうちに時は過ぎ、
想像以上に心身ともにものすごく激動した濃厚な数日間を乗り越え、
世の中がいつどんな笑顔を浮かべて新しい年を迎えたのかも
見届けることなく、今日に至る。


生きていれば、今日、「誕生日おめでとう!」と電話するはずだった。
その声を聞けなくて一番驚いているのはおそらく、父本人だろう。
60代の若くてたくましく無駄口を叩かない父は、私の自慢だった。
まだまだしたいことも沢山あったと思うけど、13年前に大手術を
奇跡的に成功させ、本人曰く「びー。(私)のため」に死の淵から
戻ってきてくれた時、主治医に「長くてあと5年」と言われていたのだ。
それを考えると、父の人生は短かったけれど、私達のためにもう充分に
生きてくれたと思う。今、心から感謝してる。

倒れたのが、最愛の母とふたりきりの穏やかな時の中でよかった。
それに、親戚の住職が生涯職人だった父にピッタリの戒名を授けてくれたのも
ほんとうにほんとうに泣けるほど嬉しかった。

父の身体はあの世に旅立ってしまったけれど、私はそんなに寂しくない。
それはダンナも同じようで、何かしら既にいくつかの不思議体験をしてるらしい。
なんだかいつも魂はそばに居てくれてる気がして、妙な安心感と温かさに
包まれてるような気がして…

だから父さん、もう心配しなくていいよ。
今までありがとうね。私はもう泣かないから。幸せでいるから。
見上げる空からいつもの顔で笑ってて。

★  ★  ★  ★  ★
今日のひとこと。「七草粥で無病息災。」





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009.01.07 18:39:36
コメント(10) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

プロフィール

びー。

びー。

コメント新着

びー。 @ Re[1]: メジャーコードさん📺へ >今回の朝ドラは初めから今日までずっと…
びー。 @ Re[1]:メジャーコードさん🎸へ その壱 お元気そうで何よりです🍀 >びー。さん…
追伸 メジャーコード@ Re:生きる よろこび。(08/22) 今回の朝ドラは初めから今日までずっと面…
メジャーコード@ Re:生きる よろこび。(08/22) 久々来ました(*'▽') 何者かに…
びー。 @ Re[2]:メジャーコードさん、間違いお詫び なんか色々打ち間違ってるけど、仕事戻ら…

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: