2014.05.05
テーマ： 今日見た舞台(989)
カテゴリ： ヒトコトモノ
世の中的に黄金色の日々真っ最中な昨日。
明治座『五月花形歌舞伎』夜の部を鑑賞。
直前になりダンナが仕事で行けなくなってしまい、
慌てて相棒探しをしたが、連休だしいきなりだし歌舞伎だし
ってことで、期待しないで声かける。
やっぱりＮＧ。そうだよな。仕方ない、もったいないけど
余ってしまった一枚は私の荷物席に決定。
編集者時代、ライブや舞台に招待されたり取材で呼ばれて
おひとり様鑑賞に慣れてはいるが、歌舞伎をひとり
初めての明治座ってことで、ちょっとばかし心細さも・・・
でもまあ、始まってしまえばお芝居に集中するだけ。
寂しさを感じるのはきっと、帰り道、あーだこーだ互いの感想を
言い合い余韻に浸ることができない時、くらいだろうと思うことにして。
あ、でも。喫茶店の女性に、すごくよくしていただいた。
和風サンドの味と楽しいおしゃべりで声をかけてくれたこと
そして美味しいお茶をいただいたこと。忘れないよう。思い出として。
で。
この日の主役は染五郎。
『 慙紅葉汗顔見勢 (はじもみじあせのかおみせ) 三代猿之助四十八撰の内
を、幕間30分×２回を挟み本編トータル４時間お尻に根が生えそうな勢いで
染五郎の染五郎による染五郎のための長芝居を、お腹いっぱい堪能。
他の演者さんもそうだけど、昼の部にもみっちり出演してるのに、
夜も１０パターンもよう演れるな、と歌舞伎役者の超人的スタミナに
圧倒されたりあきれたりしつつ。うっかりすると客の方が先にダウン
早替りも宙乗りも他の役者さんで観たことあるが、
やっぱり歌舞伎のひとつの魅力でもあるから、何度観ても食い付ける。
そして
最後までなんとか、寝ずに走り切ったわ、私、睡魔に勝てた！
ストーリーは歌舞伎にありがちな内容なので、さらっと流して
今回はとにかく次代を担うひとりとなろう染五郎の
頑張る勇姿を見届けるのが目的。
まだ始まったばかりの公演なので、素人目に観てもちょっと色々
目に付く点もあったが、歌舞伎は成熟していくのを楽しむのもいいから、
これが千秋楽には芳醇なワインのような出来になるんだろう。
そんなことを想像しつつ、彼の今後に期待もかけつつ。
とは言え、私はやっぱり艶のある粋でやんちゃな演者が好みだから、
勘三郎と比べてしまう。
そして亡き勘三郎や團十郎のいない今の歌舞伎界に、
ますます寂しさを感じてしまった。
もうあんな惚れ惚れとする人に、出逢えないのか。
それが残念でしかたない。そんな事を
ふと考えてしまう舞台だった。
★ ★ ★ ★ ★
今日のひとこと。「つぶあんとこしあん。どっちを選ぶ？ 私は・・・」
明治座『五月花形歌舞伎』夜の部を鑑賞。
直前になりダンナが仕事で行けなくなってしまい、
慌てて相棒探しをしたが、連休だしいきなりだし歌舞伎だし
ってことで、期待しないで声かける。
やっぱりＮＧ。そうだよな。仕方ない、もったいないけど
余ってしまった一枚は私の荷物席に決定。
編集者時代、ライブや舞台に招待されたり取材で呼ばれて
おひとり様鑑賞に慣れてはいるが、歌舞伎をひとり
初めての明治座ってことで、ちょっとばかし心細さも・・・
でもまあ、始まってしまえばお芝居に集中するだけ。
寂しさを感じるのはきっと、帰り道、あーだこーだ互いの感想を
言い合い余韻に浸ることができない時、くらいだろうと思うことにして。
あ、でも。喫茶店の女性に、すごくよくしていただいた。
和風サンドの味と楽しいおしゃべりで声をかけてくれたこと
そして美味しいお茶をいただいたこと。忘れないよう。思い出として。
で。
この日の主役は染五郎。
『 慙紅葉汗顔見勢 (はじもみじあせのかおみせ) 三代猿之助四十八撰の内
を、幕間30分×２回を挟み本編トータル４時間お尻に根が生えそうな勢いで
染五郎の染五郎による染五郎のための長芝居を、お腹いっぱい堪能。
他の演者さんもそうだけど、昼の部にもみっちり出演してるのに、
夜も１０パターンもよう演れるな、と歌舞伎役者の超人的スタミナに
圧倒されたりあきれたりしつつ。うっかりすると客の方が先にダウン
早替りも宙乗りも他の役者さんで観たことあるが、
やっぱり歌舞伎のひとつの魅力でもあるから、何度観ても食い付ける。
そして
最後までなんとか、寝ずに走り切ったわ、私、睡魔に勝てた！
ストーリーは歌舞伎にありがちな内容なので、さらっと流して
今回はとにかく次代を担うひとりとなろう染五郎の
頑張る勇姿を見届けるのが目的。
まだ始まったばかりの公演なので、素人目に観てもちょっと色々
目に付く点もあったが、歌舞伎は成熟していくのを楽しむのもいいから、
これが千秋楽には芳醇なワインのような出来になるんだろう。
そんなことを想像しつつ、彼の今後に期待もかけつつ。
とは言え、私はやっぱり艶のある粋でやんちゃな演者が好みだから、
勘三郎と比べてしまう。
そして亡き勘三郎や團十郎のいない今の歌舞伎界に、
ますます寂しさを感じてしまった。
もうあんな惚れ惚れとする人に、出逢えないのか。
それが残念でしかたない。そんな事を
ふと考えてしまう舞台だった。
★ ★ ★ ★ ★
今日のひとこと。「つぶあんとこしあん。どっちを選ぶ？ 私は・・・」
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びー。
書籍編集者→エンタメ雑誌編集者→音楽ライターと渡り歩いて燃え尽きて、閑人ペン職人として活字の海で背泳ぎ中。19年春楽天blog再開♪(別館記事転載済)好きなモノ＆気になるモノを気まぐれに語ります♨猫見つけるとまっしぐら！♥岡崎体育、藤井風、Vaundy❤愛❤がだいぶ強め。他にオダギリジョー、サカナクション山口、神田伯山、火野正平、清塚信也、飯尾和樹、ハマオカモト、重松清、中村勘三郎とその孫。うっかり読んだついでに一言コメント頂けると、かなり喜びます♪
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