「 頭が
下がる
」
と
「 頭が
上がらない
」
の文を ひとつずつ
書きなさい。
例えばXで世の中に問い掛けたら、一体 どのような文章
が集まるだろう? もちろん、この 二つ
の慣用句は 似て非なるもの
である。
長年にわたり職業柄、 若い世代の言葉に触れて
きた。自分の子供は居ないけど、その分、仕事を通じて 幾つもの時代の
『
』
には 目を向けて
きた。その中でも 若者の発する『言葉』
、これが何より興味深い。いつの時代も 『使いがちな言い回し』
があり、今の時代も毎日のように “???”な頻度高めの表現
を見聞きする。その度に 現代を生きる若者の言葉の用い方
を、私なりに調べては 膝を打ったり
首を傾げたり
・・・実に面白い。
そして最近、 気になって仕方のない慣用句
が、上の二つである。なぜなら、この 二つを“同じ意味”だと思って使っている若者
が、 意外と多い
から。この一年
私が関わった
学生を見ても、
「 頭が
下がります
」と言うべき
ところで 「頭が
上がりません
」を用いる人のなんと多い
こと
!
せっかく 良い慣用句を知っていても、正しく理解して用いられなければ、
ただの 『
残念な人
』
になる。
昨日目にしたXで、まさにこの話題で盛り上がっていた。
『夫が 無言の
帰宅』
という意味を “文字通り”に捉え、
発信者に“悪気なく失礼なコメント”
を結構な人数
が送っている・・・という有り様😲 『活字離れ
』が指摘されて久しい。しかし、たとえ読書を全くしなくても、
日頃スマホを長時間弄って
いれば誰しも、一日では処理しきれない程の 莫大な文字情報に触れている
ハズ。
その上、
SNSを使いこなして
自分の考えを躊躇なく毎日発信
したり 他者の考えを読んだり
していれば、 不特定多数を惹き付ける
ための “書く力”
は
それなりに身につく
だろうに。
そういう 誤った言葉の用い方
を見る度に、 「発する前に、言葉の意味を確認しないのかな?」
と不思議に思う。それこそ スマホで検索
すれば、 言葉の意味だけでなく例文まで
ご丁寧に直ぐに明示してくれる 便利な時代
なのに。
『夫が 無言の
に対し、全く逆の トンチンカンなコメント
をした人達はおそらく、その慣用句を知らないという前に、
物事
の状態を
点でしか見ていない
のだろう。つまり
『文脈を読む 力
』(物事を
線で読む力 )がない
のだ。
因みに。件の話題は更にエスカレート中。今見たら、 『#湾曲表現』
っていう 新たなパワーワード
がっ! それを言うなら 『婉曲
表現』でしょ???😹 発信者に 突っ込む側がこんな恥ずかしい間違い
をするようじゃ、“ 問題”は若者の言葉の誤りだけじゃなさそう
だわ😯 そういう誤解や失敗を笑って
済ませられればいいけど、 言葉は時に凶器にもなる
ので、笑ってばかりもいられない。
言葉を持つ人間
として、 美しい日本語を持つ国民
として。 言葉を世に放つ
のなら、 自分なりに賢明で温かい表現
を用いたい。
試しに、この文章にも 意図的に色んな慣用句
を盛り込んでみた。
さて、私の選んだこれらの表現とその 文意
が、 どれだけの人に“
正しく
”伝わる
んだろう?(ってか、誰ひとり読んじゃいないか😓💦)
★ ★ ★ ★ ★
今日のひとこと。
「馴染みあるカフェがまた閉店・・・世知辛い世の中だ😔」
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