北海道の知床半島などに油まみれの海鳥の死がいが大量に漂着した問題で、環境省釧路自然環境事務所は4日、網走管内斜里町の海岸で収容されたオオワシ(成鳥)の死がいについて「油に汚染された海鳥を摂食したことに起因する循環器不全で死亡した」との診断結果を発表した。同問題で希少種のオオワシへの2次被害が確認されたのは、3月13日に網走市内の海岸で発見された幼鳥に次いで2例目。
同事務所によると、このオオワシは3月29日午前10時ごろ、斜里町日の出の海岸で死んでいるのを発見。ワシ類鉛中毒ネットワーク(釧路市)に委託して解剖した結果、胃の中から、黒褐色の油に汚染されたウミスズメやウミガラスとみられる海鳥の体の一部が見つかった。油の種類や性質から、一連の油汚染の海鳥である可能性が高いという。
この死がいには重度の消化管障害のほか、心臓や肝臓、腎臓などにも異常を確認。これらは重油を口から摂取した時の所見に合致し、既往症もみられなかったことから、同事務所では「油汚染の海鳥を食べたことで急性かつ重度の消化管障害と全身性多臓器不全を発症し、循環器不全により死亡したと考えられる」としている。
出典(毎日新聞)
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