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ソニーは将来を大いに期待されたレーシングドライバーだったが、大事故を起こし、F1から姿を消していた。そんな彼のところに、最下位のF1チーム「エイペックス」の代表で、元チームメイトのルーベンが現れ、彼のチームに参加するようオファーを受ける。最初は断っていたソニーだったが、やり残した思いがある彼は、再びF1の世界に復帰することにする。チームに参加した当初、全員が彼の異様な行動に戸惑い、特に若手ドライバーのジョシュアは強く反発していた。しかし、常に最下位だったチームに彼の戦略が勝利をもたらすにつれ、次第に信頼を寄せ始める。果たして彼はチームの未来を救えるのか?さすがやないかい、プラピ!となりましたね。世界のブラピ兄やんで、いかにもビッグバジェットな映画。はいはい、いかにもハリウッドのエンタメ映画でしよ、と。まぁ、ハズレってことはないからいいかー、くらいの気持ちで観に行きました。 予想通りのハリウッドエンタメ映画なんですが、上物のほうのやつでした。めちゃくちゃわかりやすいストーリーで、意外な展開なんて一切ないんですが、全く退屈しなかったです。まずウリにもなってる臨場感溢れるF1レースシーン。宣伝文句に偽りなしって感じで、まさに自分で運転してる気分になるんですよ。私はビビリなんで、無意識にブレーキ踏んでました💦それくらい入り込める映像でしたね。人間ドラマの方は、ありきたりではあるのですが、そこはほら、やはりブラピの愛嬌で100点くらい加点されるから。相手役となる若手ドライバーのダムソン・イドリスくんもカッコよくて、可愛さもあるので、嫌われない感じの生意気さが良かったです。ちょいロマンスなんかは、まぁ、なくても良かったけど、まだまだ兄やん現役のええ男ですから、ヨシとしましょう。「トップガン マーヴェリック」の制作チームが集結した作品みたいなので、そういう感じです。全米が胸熱になる、万人にウケる映画でした。安心しておすすめできる作品です。★★★★☆映画『F1(R)/エフワン』ブルーレイ+DVD セット【Blu-ray】 [ ブラッド・ピット ]価格:4,204円(税込、送料無料) (2025/11/19時点)楽天で購入
2025.11.29
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韓国との軍事境界線の警備部隊に所属するギュナム。まもなく兵役を終えるが、その前に韓国への脱走を計画していた。しかし、計画を試しているところを部下のドンヒョクに気づかれ、一緒に連れて行って欲しいと頼まれる。ギュナムは断るが強引に脱走を試みたドンヒョクは失敗し、捕まってしまう。思いがけず脱走兵ドンヒョクを捕まえたとして英雄に祭り上げられてしまったギュナムは、幼馴染で軍の幹部であるヒョンサンの目をかいくぐり再度決死の脱走を実行する。スリリングで面白かったです。北朝鮮のシビアな状況は悲しさもあるのですが、必要以上に暗くせずに、スピード感があって良かったです。主役の彼は走ってるのが似合うんですよね。こっちまで一緒に息があがっていく感じがして、臨場感がありました。所々にバレるかバレないかの心理戦もあって、ずっと気の抜けない緊張感があったので、退屈しなかったです。時間的にも90分チョイとコンパクトにまとまってたので、みやすかったですね。まぁ、いろいろとそんなバカな…みたいところはありましたが、そこは映画ですからね。追われる側、追う側、両方の悲哀もブラザーフット的な描かれ方をしていて良かったです。閉鎖され、支配された北朝鮮で暮らすことの閉塞感と切実な自由への思いは、私たちでは想像すら難しいんだろうと思います。ギュナムも彼を追うヒョンサンもちょっと道が違っただけなんですよね。テンポも良く、適度な時間でスリリングで人間ドラマも楽しめる映画なので、おすすめできる一作です。★★★☆☆脱走【Blu-ray】 [ イ・ジェフン ]価格:4,136円(税込、送料無料) (2025/11/19時点)楽天で購入
2025.11.27
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殺人設計者であるヨンイル。彼の率いるチームは殺人の依頼を受け、巧妙に計画して事故死を装うプロ集団だった。彼らは、新たに次期検事総長の殺害依頼を受けるが、予期せぬ出来事が発生する。これは偶然なのか、もしくは他の殺人設計者の仕業か…。命を狙われながら、真相を探るヨンイル。そして、かつて不審な事故により亡くなった仲間チャンヌンの死の謎にも迫っていく。珍しく不発の韓流映画でした。期待が高すぎたからっていうのもありますが、それにしてもかなり期待を下回った印象です。あらすじ的にも、予告もめちゃくちゃ面白そうじゃないですか。しかも、カン・ドンウォンに、イ・ジョンソクという豪華キャストだし。香港映画のリメイクってことで、ちょっと自分との相性の悪さは頭をよぎったのですが…やっぱり合わなかったな。殺人設計を実行していくところは面白かったんですよ。ピタゴラスイッチみたいな感じで。殺人なんで不謹慎だけど、そのピタッと計画通りにいくっていう爽快さはあるんですが…これが、最初の一回だけ。あとは、計画が狂っていくばかりで、今まで上手くいってた?って思ってしまう。陰謀的なものも、説明が不十分で、最後まで「どういうこと?」って納得できなかったです。俳優さんたちは頑張ってましたけどね。チームメンバーもキャラがいいし、もっとそれを描いてほしかった。イ・ジョンソクに至ってはチョイ役もチョイ役。彼である意味が、客寄せパンダ以外に見当たらない。メガネ姿が萌えなので、それでええやろって話なのかもしれませんが…。とにかく説明不足っていうか、下手で、韓流特有の「上手いっ!」と膝を打つような巧妙さが感じられなかったです。影のある男前のカン・ドンウォン、メガネ萌えのイ・ジョンソク、そしてピタゴラスイッチ、この3つだけがおすすめポイントです。期待せずに観るなら、それなりに楽しめるかもしれません。★★☆☆☆プロット 殺人設計者 豪華版 [ カン・ドンウォン ]価格:4,118円(税込、送料無料) (2025/11/11時点)楽天で購入
2025.11.25
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人間を凶暴化させる謎のウイルスが蔓延した世界を描いた、「28日後…」、「28週後…」に続く3作目です。ロンドンでウィルスが発見、蔓延してから28年後。生き残った人々は海の孤島に集落をつくり、見張り台をたてて、感染者たちの侵入を防ぎ、ひっそりと身を寄せ合って暮らしていた。12歳のスパイクは、父と母とその村に暮らしていたが、母の病気治療のため感染者が蔓延る外の世界へと踏み出す決意をする。1作目と同様、ダニー・ボイル監督×脚本アレックス・ガーランドにて製作されました。監督が変わった2作目はかなり不評だったと記憶していますが、またこのタッグに戻ったということでかなり期待していました。「28時間後…」はすごく衝撃を与えた映画でしたよね。ゾンビ映画は存在してましたが、ウィルスが原因で、普通の人がどんどん感染していくっていう設定は新しかったと思うのですよ。私の知識では、当時こんなにアクティブで足が速いゾンビってなかったんじゃないかな?スピード感があって、スタイリッシュで、絶望的で、画期的な作品でしたね。今作も、冒頭の方は、さすがダニー・ボイルだなと、そのスリリングな展開に胸躍っていました。父と母の人間臭さも"らしく"てワクワクが止まらないスタートだったんです。いやー、後半は見事に失速しましたね。なんか設定が訳わからなくなってきて、妙に哲学的になったり、組織間の立ち位置もややこしいし、謎が多過ぎる。たぶん続編を作る目的があるからと思うけど、謎は残ってても、その謎にそこまで興味をそそられない。意味がわからなくてイライラするだけという印象です。後半で、監督変わった?ってくらい、面白くなくなった。ダニー・ボイル節といえるようなスタイリッシュさもないし、後半はドキドキする展開も少なかったように思います。続編はあるみたいなので、このシリーズは最後まで見届けよう!と思う人はとりあえず観ときます?って感じで、積極的におすすめはしません。★★☆☆☆28年後... ブルーレイ+DVD セット【Blu-ray】 [ ジョディ・カマー ]価格:4,204円(税込、送料無料) (2025/11/10時点)楽天で購入
2025.11.23
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2020年2月3日、横浜港に入港した「ダイヤモンド・プリンセス」号にて、日本で初めてコロナウィルスの集団発生が確認された。当時、コロナウィルスに関する知識は乏しく、ウィルス対策の専門組織もなかった日本では、緊急的に医療ボランティア団体である「DMAT」が出動することに。治療方法や、ウィルスの性質に関して知識不足のなか、様々な偏見にさらされながら、乗客を無事に帰すため奔走した関係者たちの闘いを描く。めちゃくちゃ興味深い題材じゃないですか。あの時、船の中でなにが起きていたのか…。しかも、私は当時日本にいなかったので、日本全体がどういう反応をしたのかもすごく気になっていました。まさか、ボランティア的な医療団体が対応してくれていたなんて、これってすごいことですよ。やっぱり医療従事者って本当に尊い職業だとあらためて感じました。すごい使命感ですよね。未知のウィルスが蔓延してるところに人を救いたいという気持ちだけで向かっていくんですから。しかも世間はいろいろ言いますよ。危険だから下ろすなとか、責任取れるのかとか。そして、いろんな立場の人がそれぞれの仕事をするなかで葛藤があるんですよね。医療従事者だけじゃなく、その家族、省庁、マスコミ、一般市民…でも、結局は善意なんだなと思いました。人が人を思いやる、1人ずつか少しだけの善意を示すだけで、事態は良い方に向かっていくんですよね。コロナが普通の病気になった今こそ、この題材で映画を作る意味があったと思います。日常が奪われたときにどう振る舞うかで人間性が問われるんだと忘れてはいけないですよね。ただ、少しだけ…、あえて、少しだけ意見させてもらうなら…、私としてはちょっとドラマチック過ぎるかなー?と感じました。ちょっと意地悪な見方かもしれませんが…。小栗旬さんはスカしたというより、情熱大陸的な俳優さんだからかな?演技がというより全体的な演出がちょっとドラマチック。実話ベースだから、もっと淡々と描いてくれたほうが感情移入しやすかったかもしれません。とはいえ、コレは難癖レベルの話なので、全体的には観て良かったし、感動できるお話でした。あの時期を経験した私たちは観て損のない映画だと思います。★★★☆☆フロントライン [ 小栗旬 ]価格:5,984円(税込、送料無料) (2025/11/10時点)楽天で購入
2025.11.21
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6年前、テキサスで起きた殺人事件から生還した女優マキシーン。ポルノ映画の世界では人気を博していた彼女だったが、今回ようやくホラー映画の主演女優の座を手に入れる。一方その頃、ハリウッドの街ではナイト・ストーカーによる連続殺人が人々を恐怖に陥れており、マキシーンの周りでもポルノ女優仲間が殺されていた。そして、6年前の事件を何者かがマキシーンに接触してくる。「Xエックス」、「Pearlパール」に続く3作目になります。よく私の大好きなYouTuberさんが言ってるんですが、これはまさに「知らない映画の知らない続編」ですよね。簡単に、雑に、説明すると、「Xエックス」は殺人ババアと若手女優マキシーンをミア・ゴスが一人二役で演じていて、狂ったジジババの殺戮のお話。「Pearlパール」はそのババアの若かりし頃のお話です。特に意識してではなく、全部観てたんですよね。今作に至っても全く他2作の続編だなんて思わずに観に行きました。正直に言うと見終わってサイト見るまで前の2作のことは頭になかったです。てか、このシリーズって私の中で、ミア・ゴスが無双するエログロホラーってだけで、あんまり後に残るような作品じゃないんですよね。後で言われて、あー、そんなんあったなって言う。しかし、彼女はすごいです。絶妙な性悪顔とエロエロボディで、とにかくスラッシャーホラー界での最強ミューズなんですよ。この人が普通の映画出てる姿が全く想像つかない。たぶん、巧妙な3作の繋がりや、裏の設定など考察ポイントはたくさんあるシリーズだと思うんです。でも、短絡脳の私はそんなややこしいことは断固拒否で、スラッシャーホラーとしてのみ楽しませていただきました。私的にはずっと何が起きてるのがいまいちよくわからんけど、残虐描写でヒャッホーな感じでした。スラッシャーホラー好きならこの3作は昨今の必修科目かもしれません。★★☆☆☆MaXXXine マキシーン 【Blu-ray】価格:5,412円(税込、送料無料) (2025/11/10時点)楽天で購入
2025.11.19
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前作「ミッション:インポッシブル デッドレコニング」の後編となる2部作の2作目です。世界を滅ぼすことのできる「鍵」を手にしたイーサンは、その「鍵」を巡る攻防戦の中、イーサンの過去の任務との因縁が次々と襲いかかってくる。自身の過去の判断の是非を問われながら、信じる正義のために奮闘するイーサン。果たして彼は今回も世界を救うことができるのか。きっと多くの人が「えっ⁈これ続きあんの?」と驚いた前作レッド・レコニングの後編です。なんかあらすじがフワッとしててすみません。詳しく説明してもあんまり意味がない気がするし、まとめるとこんな感じになってしまいました。この映画、169分あるんですよ。もうほぼ3時間ですよね。しかし、そこは流石のトム様です。飽きなかったね。正直、展開も読めるし、すんごい驚きがあるかって言われるとそういうわけじゃない。なのに、退屈させないってすごくないですか?場面を次々に変えて、スリリングなアクションをこれでもかって見せてくれるし、熱い人間ドラマ的なものは程よくわきまえた時間配分で、楽しませてくれます。トム様の身体を張ったアクションは健在で、とても還暦越えとは思えない。まぁ、顔面は宍戸錠ばりにお直しのあとが…いや、私の気のせいですよね。とにかくあの年齢であれだけ走れるのは本当にすごい。自分も歳を重ねてるから、本気でそう思います。あらすじがフワッとしてると冒頭にお詫びしましたが、実際あんまり重要じゃないというか…トム様の活躍を引き立たせる、スリリングな場面を作るために逆算的に用意されたものって感じです。登場人物も、トムの漢気を引き出してくれるための役割に徹してるようにみえます。トム様というスターを輝かせて最高のものを作る、トム様もその重責に見事に応えて最高のエンタメ映画を完成させるということですよね。でも、今作に限ってはこれまでのシリーズのオマージュ的なものが巧妙に盛り込まれてるので、その点では今までより凝ったストーリー展開になっていたかも知れません。なので、シリーズ知らなくても楽しめたこれまでと違って、今回はファンに向けての作品になってましたね。少なくとも2部作だから、前作は観てないとキツいかな?絶対楽しめるこれぞハリウッドの映画ですので、前作のレッドレコニングとセットで是非どうぞ。★★★★☆ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング ブルーレイ+DVD セット(ボーナスブルーレイ付)【Blu-ray】 [ トム・クルーズ ]価格:4,312円(税込、送料無料) (2025/11/7時点)楽天で購入
2025.11.17
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世界的な人気漫画家の岸辺露伴は、あるファンに招かれベネチアを訪れていた。そして、観光で立ち寄った教会である男の告白をきいてしまう。それは、ある浮浪者の死に関わり「幸せの絶頂に迎えた時に”絶望”を味わう」という呪いをかけられた男の話だった。露伴は男の話に夢中になるが、やがて自身も呪いの渦中にあると気づいてしまう。果たして、その呪いは本物なのか。前回が全く面白くなかったんですね。ずっと支離滅裂って感じで…それに比べて、今回はすごく面白かったです。露伴とともに、話に引き込まれたし、前回とは雲泥の差です。原作のチョイスが今回は映画向きだったんでしょうね。ベネチアの雰囲気もすごくお話とマッチしてました。教会での懺悔とかすごく小粋な演出が効いてる気がしました。役者たちもなかなかエキセントリックなお芝居で楽しませてくれました。ちょっとエキセントリック過ぎるところはありましたが、ジョジョの世界観ですから、やりすぎくらいがちょうどいいですよね。最後まで、呪いが本当なのか⁈と興味が続いたし、何度かハラハラさせてくれて、ファンだけでなく大衆ウケするエンタメになってたんじゃないでしょうか。まったくこのシリーズを知らなくてもある程度楽しめる作品だったと思います。★★★★☆映画ノベライズ 岸辺露伴は動かない 懺悔室 (集英社オレンジ文庫) [ 北國 ばらっど ]価格:748円(税込、送料無料) (2025/11/7時点)楽天で購入
2025.11.15
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1986年ペンシルベニアに住むある一家が偶然「呪いの鏡」を手にしてしまったことから、この家族を次々に怪奇現象が襲ってくる。実はその鏡はかつてウォーレン夫妻が危うく娘の命を失いそうになった因縁のものだった。その鏡に出会ったことで、除霊の仕事を引退していた夫妻だったが、鏡に宿った悪魔は結婚を控えた2人の娘、ジュディに再度魔の手を伸ばし始めていた。「アナベル」で有名なこのシリーズは結構観てます。最近気づいたけど、私は悪魔退治的なお話が好きです。「神の名の下に…」?的な?感じが好きなんですかね?別にキリスト教徒でもないんですが…。特に今回は最後を匂わせてきてるし、突然必見リストに入ってました。ただ、今回は…いまいちでした。ものすごくもどかしい!なかなか、戦わない。全然、ウォーレン夫婦が悪魔と対峙しない。いや、あんたらの家族ドラマいらんねん。興味ないねん。ジャンプスケア的な演出もあって、不穏な空気は漂ってるんですが、それ以上にほんわか家族ドラマパートが多すぎる。この映画観る人、そういうことじゃないと思う。あんたたちのそういう部分全く興味ないと思う。全くいらないって言ってるわけじゃないんです。娘の話は今回の重要ポイントでもあるし。でも、ちょっと長すぎやしませんかって話。ジャンル疑うレベル。いざ直接対決したら、あっという間に終わった印象です。面白くないわけじゃないです。それなりにホラー映画もしてます。ウォーレン夫妻は実在の人物ですし、このシリーズの大ファン、夫妻の大ファンって方はものすごく楽しめたんじゃないでしょうか。★★★☆☆【バーゲンセール】【中古】DVD▼死霊館(3枚セット)1、エンフィールド事件、シスター レンタル落ち 全3巻価格:1,842円(税込、送料別) (2025/11/6時点)楽天で購入
2025.11.13
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第一次世界大戦後のデンマーク。戦争に行ったまま帰らない夫を、お針子として働きながら待っていたカロリーネ。生活は困窮しており、ギリギリの環境で暮らしていた。そんなとき、職場の社長と深い仲になり、幸せを掴んだと思ったのも束の間、身分の違いを理由に捨てられてしまった、カロリーネ。しかし、彼女のお腹には彼の子が宿っていた。途方に暮れていた彼女を救ったのは偶然出会ったダウマという女性だった。ダウマは表向きはキャンディショップの女主人だが、裏では望まれない赤児を里親に引き渡すビジネスをしていた。子供を産んだばかりで乳が出るカロリーネはダウマのところで乳母として働くことに。居場所を見つけたと思ったカロリーネだったが、やがて恐ろしい真実を知ることになる。暗い。とてつもなく、暗い。映像もモノクロだから、色彩の意味でも暗い。実際にあった事件をモチーフにしているそうなのですが、やるせなさが半端ないですね。ちょっとネタバレかもしれませんが…本当にダウマを非難することはできるのか?じゃあ、どうすればよかったのか?誰かが手を汚さないといけないのではないか?そんな思いが渦巻いて、とにかくやるせないです。ずっと、静かなんですよ、この映画。不気味さと悲しさが一貫して漂ってる。カロリーネとダウマ…というか、ほぼ全員が全然笑わないですし。ものすごく暗い気持ちになります。正直、観て良かったとも思わなかった。これだけの暗さで、さらに長いんです。この時代の女性が置かれた状況というのを知っておいた方がいいとは思うけど…わざわざお金払って、2時間くらい救いのない時間が続くのは、ちょっとキツい。おすすめは、しません。気分が落ちても問題ない方は、自己責任でお願いします。★☆☆☆☆ガール・ウィズ・ニードル [ マグヌス・フォン・ホーン ]価格:3,260円(税込、送料無料) (2025/11/4時点)楽天で購入
2025.11.11
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布教活動のため森の奥にある一軒家を訪れた若いシスターのパクストンとバーンズ。そこには優しそうな初老の男性、リードが住んでいた。奥には妻も在宅だというので、招きに応じ2人は家の中に入ることに。しかし、布教活動を始めるにつれ、リードの宗教に関する論調に不穏な空気を感じた彼女たちは早めに家を去ろうとする。しかし、玄関の扉は閉ざされており、閉じ込められたことを悟った2人は必死に出してくれるよう懇願するが、リードは2つの扉の前である選択を迫る。いやぁ、こういう役もできるんですねー、ヒュー・グラント。ただのロマンス垂れ目優男じゃなかったようです。すんごい不気味でした。男前はかわらないのに、ちゃんと気持ち悪いと思わせる演技が素晴らしかったです。正直、宗教的な話は全く理解できなかったです。シスターたちはモルモン教信者なのかな?まずモルモン教をよくわかってない無知な私。なので、展開されるキ◯ガイおじさんの宗教論は右から左でした。たぶんわかってた方が何倍も面白いけど、わからなくてもサイコスリラー的に充分楽しめます。どんどん絶望が濃くなっていく展開はスリリングで、怖くてすごく良かったです。助かってほしいとは思うのですが、次はどんな手で希望を打ち砕いてくるのかという期待もあったりして…。私が性格悪いだけですね。いや、しかしこのヒュー・グラント演じるおじさんもかなりの性格の悪さですよ。たまにいるじゃないですか、相手を徹底的に論破して信じてるものを奪いたい人。それの最上級にヤバい版というふうに感じました。胸糞悪いけど、その分サイコスリラーとしては良作だったと思います。★★★★☆異端者の家【Blu-ray】 [ スコット・ベック ]価格:4,290円(税込、送料無料) (2025/11/4時点)楽天で購入
2025.11.09
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MCU(マーベルシネマティックユニバース)シリーズ作品です。シリーズの各作品で悪役として登場したキャラクターたちが、今度は世界を救うべくチームを組んで闘う。姉を失い虚しさを感じながら日々を過ごしながら、CIA長官ヴァレンティーナからの指令を淡々とこなしていた、エレーナ。ある日、指令によりある施設に向かうと、そこにはヴァレンティーナお抱えの刺客、ジョン・ウォーカーや、ゴースト、タスクマスターも集まっていた。お互いを暗殺するように指令を受けていた刺客たちが戦いをはじめるなか、記憶を失ったボブという青年に出会う。何故か彼ら全員を標的にした軍隊も現れ、全員で力をあわせて危機を乗り切ることに。その場をなんとか逃れた彼らは助けに来たエレーナの父アレクセイ、そして、ヴァレンティーナの裏の顔を探っていたバッキー・バーンズともに、ことの真相を探るべく動き始める。キャッチーコピーが「最強じゃない、ヒーローじゃない、でも、やるしかない」なんですよ。ワクワクするじゃないですか。DCでも、悪役たちがチームを組む「スーサイド・スクワッド」がありましたが、カッチョ良かったもんなー。特にジョーカー界隈。ヒーローっぽさは今作の方があった気がします。DCの方は悪役は悪いままなんですよね。ただ、Marvelの方は実際みるとワクワクどこいった?ってなりました。まず、なんかカッコよくない。元々が悪役ではあるんですが、それでも主役になったからにはカッコよく見せてほしかった。その点では、前述の「スーサイドスクワッド」とは格段の差がありましたね。あと、今までのマーベル作品観てないと、それぞれのキャラクターの事情とか全くわからない。不親切。ファン以外置いてけぼりです。そして、勧善懲悪ってわけではないこと。今の時代、わかりやすい完全無欠のヒーローみたなのは流行らないのかな?ヒーローが、完全にヒーローじゃなくて、悪役が、完全に悪役じゃない。ものごっつい強いヒーローが悪いやつ叩きのめすみたいなわかりやすい図式じゃないんですよね。良い方もスネに傷があって、悪い方にも事情があって、根っから悪いわけじゃない。曖昧なんですよ。どこに感情移入したらいいか宙ぶらりんになっちゃう。まぁ、Marvelファンは観ないと仕方ないですが、MCUは観たり、観なかったりだったり、これからのシリーズも観ないかも?ならわざわざ観なくていいかも。★★☆☆☆サンダーボルツ* ブルーレイ+DVD セット【Blu-ray】 [ フローレンス・ピュー ]価格:4,258円(税込、送料無料) (2025/11/3時点)楽天で購入
2025.11.07
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ヤクザの親分の息子として生まれた喜久男。ある日、抗争が起こり両親が殺されてしまう。その現場に居合わせた歌舞伎役者の花井半二郎は、喜久男に才能を感じ、部屋子として迎え入れることにした。半二郎の実子・俊介とは兄弟のようでもあり、ライバルとしても共に切磋琢磨しながら稽古に励んでいた。しかし、事故にあった半二郎の代役として喜久男が指名されたことにより、2人の関係は崩れ、俊介は姿を消してしまう。歌舞伎の世界に魅せられ、命を削りながら演技を磨いていく役者たちの生き様を描く壮絶な人間ドラマとなっている。めちゃくちゃ話題になりましたよね。あまり世間の評価と自分の評価が一致することはない、レビューブロガー失格の私なのですが、今回は完全一致です。これは傑作だと思いました。まず、歌舞伎の舞台シーンは圧巻です。私自身は歌舞伎を実際に観たことはないのですが、観てみたいなと思うほど、素晴らしかったです。所作の一つ一つや、セリフの息遣い、ドタドタと立ち回る足音など、生で観てるような臨場感たっぷりの映像で、圧倒される迫力がありました。その綺麗な歌舞伎シーンと対比するように描かれる人間の汚い部分。こちらもまた見応え抜群です。寺島しのぶが病気なのに舞台に立とうとする渡辺謙に「役者は、ほんまに意地汚い生き物やで」みたいな台詞を言うんですが、本当に意地汚いくらい歌舞伎というものに取り憑かれて、執着しているんです。そこのドロドロがまたいいんですよねー。そして、面喰いババア炸裂で言わせてもらいますと…その人間の汚いところに嫌悪感を抱かせない、そこが吉沢亮の顔面力だと思うのですよ。それも込みでの傑作だと思います。もちろん他にも諸々、主演2人の努力とか、田中泯の素晴らしさとかめちゃくちゃ良いところはあるんですが、そんなのはいろんな人がもう語り尽くしてると思うので、私からは遠慮しときます。決して面倒だからではありません。煌びやかな歌舞伎の世界と、その裏の愛憎劇。そして、全てを納得させられる吉沢亮のご尊顔!これだけで、観たくなりませんか?★★★★★国宝 上 青春篇 (朝日文庫) [ 吉田修一 ]価格:880円(税込、送料無料) (2025/11/1時点)楽天で購入
2025.11.05
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都市伝説として語られるこの世に存在しない駅「きさらぎ駅」。その世界に迷い込んだ宮崎明日香は、3年前に奇跡的に元の世界に帰還した。しかし、疑念に満ちた世間の目に晒され、現実に戻った後も辛い日々を送ってた。そんななか明日香はドキュメンタリー番組の取材を受けたことを最後に、明日香を救いあちらの世界に取り残されてしまった女性、堤春奈を救うため、再び「きさらぎ駅」の世界に戻ることを決意する。都市伝説を題材にした映画なんて…と、バカにして観た前作が思いのほか面白かったので、続編も期待して観に行きました。期待は裏切られなかったです。ものすごく有名な人が出てるわけでもなく、失礼な話、演技もちょっと自主映画っぽいというか…、上手い!って感じることはあんまりないんですよ。でも、楽しめる映画なんです。元々の都市伝説もけっこう面白いし、一回死んだら終わりじゃなくて、ゲームみたいにやり直しがきく、そして、徐々にクリアしていくみたいな楽しさがあるんだと思います。ホラー感も、あります。ただ、残虐な描写もあるけど、ホントにグロいところはそこまでないです。不気味さは佐藤江梨子が一手に担ってた気がします。1人だけめちゃくちゃ怖いwwコメディタッチなところもあって、けっこう切実なシチュエーションなのに、軽口たたきながら、学園祭かってノリで挑んでたり、その辺も観やすい感じでしたね。あとは、前回に引き続き主演女優のズルさ、強かさがわかるエンディングになっていて、面白いなと思いました。軽い気持ちで観て、予想以上に楽しめるというお得感のある作品です。★★★★☆きさらぎ駅 Re: [ 永江二朗 ]価格:3,603円(税込、送料無料) (2025/10/31時点)楽天で購入
2025.11.03
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かつて人気女優だったエリザベスは、容姿の衰えとそれに伴い仕事を失った焦りから、怪しげな薬物「サブスタンス」に手を出してしまう。手に入れた薬を摂取すると背中が破れ、若く美しい姿で生まれ変わる。若い美貌とエリザベスの経験も併せ持つ姿を手に入れた彼女は「スー」として順調にスターダムを登っていった。若さを謳歌していた彼女だったが、「1週間ごとに入れ替わる」という絶対厳守のルールを次第に守らなくなり、やがて恐ろしい代償を払うことになる。内容というより、この映画を取り巻くストーリーが気になって必見リストに入りました。まず、主役のデミ・ムーアそのものをモデルにしたようなストーリーであること。かつて「ゴースト」で観たショートカットがキュートな彼女はいずこへ…というのは皆んなが思ってることですよね。老いには抗えない、女優の悲哀、足掻き…怖いもの見たさです。次に、カンヌで上映され、すごく話題になって、アカデミー賞候補にまでなったということ。今まで大根女優と言われ続けたデミ・ムーアがついにオスカーを取るのか⁈と期待が集まっていました。そして、アカデミー賞では、オープニングからこの映画のパロディではじまり、かなり期待されていたにも関わらず、ほぼ無名の新星「アノーラ」のマイキー・マディソンが主演女優賞を掻っ攫っていったこと。ここまでが映画の落ちぶれ女優の悲哀と重なってなんとも出来すぎな展開ですよね。全体的には、「笑ゥせーるすまん」的なお話ですよ。せっかく欲しかったものを手に入れたのに、強欲により悲惨な最後を迎えるっていう。正直、アカデミー賞は獲れなくて当然と思いました。有名女優のデミ・ムーア自身と重ねて観るという楽しみがなければ、B級ホラーの類だと思います。ラストなんて陳腐すぎて笑えてきましたもんね。コメディかな?って。いや、元々コメディなんかな?とにかくアカデミー賞に値するほどの映画ではないですね。予告を観た時点で展開は読めるし、肝心の中身に関しては期待を下回りました。グロいところもあるにはありますが…作り物すぎる。お化け屋敷の化け物かな?という感じでした。ただ、私がお年頃だからかもしれませんが、若さによる眩しさには当てられましたね。若さがスパークしてました。もちろん、美人でスタイルの良い女優さんの演じているというもありますが、あの滲み出る輝きは絶対オバさんには出せない。なので、オバさん世代にとっては、絶対に手に入らない若さの煌めきにあてられた上、B級ホラーを見せられるという割と辛めの時間でした。ホラーコメディくらいの感覚で観るならいいかもしれませんね。★★★☆☆サブスタンス【Blu-ray】 [ デミ・ムーア ]価格:4,400円(税込、送料無料) (2025/10/30時点)楽天で購入
2025.11.01
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