こっぱんの日記

こっぱんの日記

2008.08.03
XML
カテゴリ: 美術・博物・展示
今日は大阪歴史博物館で開催されている「大阪腑・大阪市指定文化財展ー大阪の祈り さまざまな美と形」を見に行った。

今日は、展覧会に関する講演会がある日で、演題は「佐伯祐三と大阪」、講師は大阪市立近代美術館設立準備室の熊田司氏だった。定員250名の部屋で受講者は50人くらいだった。30歳で夭折した大阪生れの洋画家佐伯祐三の生涯を残された40数点の絵とともに振り返るもので、大変有意義な講演だった。彼の絵は、熱心なパトロンとあった大阪の実業家山本発次郎に負うところ絶大で、42点の絵が近代美術館に寄贈されている。この絵全体が、平成19年度の大阪市指定文化財に指定されたのだ。

080803saeki.jpg


特別展のテーマは、その題名からははっきりしないものだったが、見た感じも何か寄せ集めのようで統一感がないように思えた。

第1章は、「大阪の祈り、さまざまな美と形」と題され、大阪腑・市の指定文化財の中から、宗教関連のもの30件を一堂に展示したものだった。内訳は、仏像など「祈りの像」14件、曼荼羅ズなど「祈りの絵画」4件、法具、刀など「祈りの品々」12件であった。

三十六歌仙の絵や刀がなぜ「祈り」に関係があるのかわからないが、神社が所蔵しているという理由からかも知れない。

今日初めて、見たものの一つに、西国巡礼三十三度行者廻国修行用具(通称セタ)というものがある。背板が語源と思われるが、行李のような中に、本尊を納めた厨子の他,仏具,位牌、幡や打敷などが納めてあり、法会の際には即席の階段状祭壇が出来上がるようになっている。

その他、久留米藩屋敷図屏風、紙本著色釈迦誕生図などは見応えがあった。佐伯祐三の絵は事前に説明を聞いたのでよく理解できた。ここには、5点だけしか展示されていなかったが、9月9日から大阪市立美術館で開催される佐伯祐三展には42展全部が展示されるそうだ。

図は、パンフレット、関連サイトなどより。銅像菩薩立像、木造阿弥陀如来立像、同足元、木造不動明王坐像、木造狛犬、絹本著色星曼荼羅図、厨子入象牙彫キリスト磔刑像、紙本著色マリア十五玄義図、イエズス会紋章入蔦蒔絵螺鈿聖餅箱、イエズス会紋章入七宝繋蒔絵螺鈿聖餅箱、三十六歌仙扁額(以上大阪の祈り)、展覧会チラシ、(以下最近の指定文化財)佐伯祐三「郵便配達夫」、桑津遺跡出土木簡。
080803rekishi.jpg



080803central.jpg






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.08.11 10:21:23
コメントを書く
[美術・博物・展示] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Profile

こっぱん

こっぱん

Calendar

Favorite Blog

今週の朝日花壇 New! ビッグジョン7777さん

我流達人のHP garyu33さん
自分が好きな曲 関空快速1649さん
DIARY OF A.K   歳… kissakemさん
千波の隠居の日記 中澤 照道さん

Comments

まりぞう@ Re:腰痛のリハビリへ(12/16) 坂戸先生の提案は、私にとってちょうど良…
聖書預言@ Re:桜の通りぬけへ(04/07) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
山ちゃん@ Re:妻の病院行きに付き添う(08/02) 奥様の介護大変ですね。 ブログ見さしても…
小林嘉雄@ Re:午前月曜講座、午後服部緑地へ(11/28) 最後の花は、キダチダリヤといいますが、…

Keyword Search

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: