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2023.05.11
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カテゴリ: 遊歩つれづれ

 ~ゆく河の流れは 絶えずして、 しかも もとの水にあらず~鴨長明~
 確かにそうだ、水は流れているが、今見ている水はつい前に見ていた水ではないのだ。さっきの水は形を変えもうずっと向こうへ流れて行ってしまったのだ。
 水よどこへどこまで流れてゆんだい、賽の河原にも流れていくのか、三途の川へも繋がっているのか、千姿万態な石を拾っては見入っていると、つげ義春の「無能の人」という漫画に出てくる「石を売る人」を思い出す。掘っ建て小屋に、多摩川の河原で拾ったなんでもない石を並べ、「石」と書いた吹き流しの布をぶら下げて売っていた。
 ~元手のかからない、いい商売だと本人は思っていたが、奥さんにも客にも呆れられていた~
 石の形、品格、石の気韻(きいん)ということがわかっていない、一つ一つの石には人生が詰まっているのだ。二年間かかって集めた逸品の石だと本人は言う。石には面貌によってそれぞれ名がつけられ値札がぶら下がっていた。
「孤舟」「雲」「風」「霊」「怒」悲」「孤独」「後悔」「泪」 いかにもいわくありそうな名がつけらえていた。嘲笑ではありません、漏れたのは失笑、、




  角が柔らかく丸っこい石の石垣は川石で造られたもので尖っている鋭角な石が積まれているのは山石を積んだものだ。つげさん、よく見ると、やはり石の一つ一つの面貌には個性がありました。
 川の上流のダムも石積でできていて、コンクリートに比べたら弱そうだと思ったら、石積の方が頑丈で古い例えだが、像が踏んでも崩れないという。100年経っても堅牢な石積みの擁壁や塀はざらにあるということだ。石のような強固な意思は持ち合わせてはいないが、ずっと踏ん張ってる石に惹かれ、思わず、石積みを手でなぞってみた。
~ゴロゴロと 流されぶつかり 逆らえず 居を持てぬまま どこへ去るのか~ 拙作
~ゴロゴロと 意思に逆らい 流されて まあるくなって 消えていくんだ ~拙作
~石はみな 違う顔して 転がりて 個性ではない 千姿万態 ~拙作
追伸
~石菖や いつの世よりの 石の肌~井上 井月~
​作: 朽木一空​

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最終更新日  2023.05.11 11:42:18
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