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2025.01.18
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 芥川賞と直木賞という二大文学賞が創設されたのは、昭和10年だからなんと約90年間も続いていることになる。またこの二つの賞の違いは、芥川賞が純文学を、直木賞が大衆文学を対象にしていることになっている。だがそもそも純文学とは何ものなのだろうか……。
 一般的には大衆文学に対して、純粋な芸術性を目的とする文学のことを指し、登場人物やストーリー性よりも、深い哲学的洞察や心理的描写、さらに独創的な表現方法を用いた文学だと定義されている。一方で大衆文学とは、読者に楽しんでもらうことを主眼とした、ストーリー性の豊かなエンターテインメントとして読む小説という分類であった。
 昭和時代にはそんなイメージが強く、どちらかと言えば直木賞は軽視され、文学を志す者たちは俄然「芥川賞」に憧れていたものである。あの太宰治でさえ、芥川賞を受賞できず常に悔しい思いを胸に抱いていたというではないか。
 ところがいつの間にか芥川賞は新人作家賞的なものに成り下がり、現在では直木賞のほうが本格的な作家の勲章に昇格した感がある。そもそも現代の直木賞受賞作は、かなり重厚かつ芸術的な作品が多く、純文学だとか大衆文学だとかと論ずること自体がナンセンスな時代になっている。また出版側の営業政策のためか、複数受賞が増加し若い女性やタレントに芥川賞を受賞させる傾向が鼻を突き、芥川賞の品格を貶めているような気がする。だから最近は芥川賞よりも「直木賞」や「本屋大賞」のほうに興味が移ってしまった。
​作:五林寺隆​

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最終更新日  2025.01.19 11:45:54
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