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2009年03月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
正式には付き合ってはいないとはいえ

私は大作に加奈子を寝取られたかのように感じていた

心は切っ先の鋭い短剣が突き刺さったかのように痛み

解決できる

気にせず今はひとまず寝よう

勝てるのだから大丈夫だ

と自分に言い聞かせ思考を働かせるたびに

突き刺さった短剣がキリキリと音を立てて

差し込まれていくような感覚に襲われていた



嫌な予感が胸を過ぎったが

数秒考えた後私はメールを確認した

「ごめん」

そのメールはそれが出だしだった

もう読まなくても分かる

その続きの言葉

真っ白になる思考

そして半秒おいてから襲ってくる絶望感

喪失感

悲壮感

私は無意識のうちに親指を動かしていたらしく





「やっぱり大作と付き合う事にした」



これが事実

結果

真実

私は一声もあげることなく



しかし

傷ついたのはきっと私だけではなく

決断をする加奈子自信も辛い選択だったのだろう

私は

「分かった」

「加奈子がそうしたいのなら」

「俺は何も言わないよ」

「今まで言わなかったけど最後に一言だけ言わせて」

「嘘つき」

と返した

数分後の彼女のメール

「ごめん」

「この事は皆に言いふらさないで欲しい」



という内容私は

そんな事を言いふらす人間に彼女から見られた事が

何よりもショックでただひたすらに

気持ちを抑える事に一杯になっていた

「言いふらすような人間に加奈子に見られた事が」

「一番ショックだよ」と送る私に

彼女は「ごめん」と返してきたが

私はもう加奈子の言葉がどうでもよくなってきていた

結果的に私は大作に負けたのだ

この事実は変わらない

あれだけ加奈子は大作について文句を言ってきたのに

私はそんな男に負けたのだ

「大作以下」

加奈子からそう言われたかのように

受け止めてしまう私

だが事実負けたのだから加奈子にとって

私と言う存在は大作以下であるのだろう

服のセンスもない

束縛も強い

浮気紛いの事もする

向上心もない

性格も良いとは言えない

嫌がる彼女を性処理の道具のようにする

そんな男に

私は

私は

私は

負けた

負けた

負け

負け

大作以下

以下

以下

頭の中で何度も繰り返される事実

私はその日一睡も出来なかった


続く





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Last updated  2009年03月11日 16時35分00秒
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