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2009年03月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
次の日から私は学校に行く事が頗る嫌いになっていた

私と大作はクラスが同じなので嫌でも

彼と顔を合わせなくてはならないのだ

しかも大作はこの件について知らないらしく

普段どおりに接してくる大作の顔を見るたびに

私はこの男以下なのかとその度に

煮え汁を飲まされるおもいをしていた

そんな日々が一週間ほど続いたある日

私が可愛がっていた後輩が大作から迷惑なメールを送られて



その後輩には相思相愛の彼氏も居て

大作はその事も知っているようなので

いくら大作でもそんな野暮な真似はしないであろうと

初めはそこまで気に留めていなかったのだが

友人の勧めにより

話を聞き実際に送られてきたメールを見ると

私は瞬間的に殺意すら沸いた


メールで明らかに嫌がる後輩に大作は

「セフ レになってくれ」

「抱いて欲しい」

「Hがだめならせめてキスくらいさせて」



私の想像を遥かに超えた卑猥な内容

後輩も困っているようで

大作と言う男は私の神経をどれだけ逆撫でにすれば

気が済むのかと憤りを感じながらも

それ以上にこんな男と付き合っている加奈子が



加奈子が選んだ道なのだから自業自得だという考え方も

あるかもしれないが

私はその時も加奈子が好きで

諦めきれずにいた

未練たらしいといえばそうかもしれないが・・・



「酷過ぎる」

私がそのメールを見て思った一番の感想であり

そのメールを見て言った第一声だ

その声は自分でも驚くほど

普段より深く雷鳴のように低い声で

何か感じるものがあったのか

私と加奈子の件について知っている数少ない友人は

「お前にまだ好きだという気持ちがあるならば」

「こんな男なんかから奪い取るべきだ」

とその声に返した

私は「酷い。これでは大作を選んだ加奈子も可哀想過ぎるな」と

決意を胸にして大作から加奈子を奪い取る事を決意する事になる



その日の夜

私は加奈子に何とメールをしようかと考えている中

不意にメールの着信があった

「加奈子」

私は目を疑いながらもそのメールを確認した

「こんな事言っても返事はくれないと思うけど」

「今日大作と別れた」

「もう二度と絶対に付き合わない」

という内容のメール

決意した瞬間にやってきた

吉報に私は運命的なまでの追い風を感じた


続く





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Last updated  2009年03月11日 18時44分38秒
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