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2009年07月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
人はそれを迂遠な愛情であると言うだろう

そしてそれに対して胸を張って私は

それが私の愛情の形であり

それが私であると断言する

誰もがそうかもしれないが人は

自分に起こった経験又は知りえた数多の情報によって

自分の思想をまた自分自身を築き上げていく

私もその一人であり

人から見れば迂遠な愛情である私の思想も



私はその思想に従って生きてきた

またこれからも生きて行くのであろう

今から2カ月ほど前私は友人の浩之に対して

(浩之の件に関しては「スイートビターチョコ」参照)

おそらくそれをきっかけに

絶交となってしまうであろうほどに手厳しいメールを贈った

「君にとっての邪魔者であり負け犬だよ」

「きっと俺のメールなんて見たくもないと思っているかもしれないけど」

「最後だろうから聞いて」

「弥子から直接聞いたか分からないけど」

「弥子は精神科の先生に良くない精神状態にあると診断されたんだ」



「実は凄く怒っているんだよ」

「君が支える筈の弥子が」

「そんなにも追い込まれてる中君は一体何をしてきたんだい?」

「具体的にどう弥子の問題解決の為動いたんだい?」

「そして何が解決できたんだい?」



「しかし弥子が君を選んだ以上弥子を支えていくのは君しかいない」

「ハッキリ言って心配だ」

「弥子の為に努力しなきゃ、俺はまた弥子を掴もうとするから覚悟してね」

追伸

「このメールは弥子には言わないで欲しい」


恋は香に似ていると私は思う

嗅いだ瞬間の優雅で甘美な感覚と新鮮感にその瞬間は酔うが

しばらくするとそれに慣れてしまい

そのうち酔いが薄れてくる

言うなれば彼はそんな慣れのうちにあったのではないかと私は思う

どんなに激情的な愛情もいずれ新鮮感を失う

彼はただそれだけの事であった

それはまた当然の事でもある

しかしながらその酔いの絶頂にあった当時の私は

浩之に対して嫉妬と疑念の念を抱く事になる

実際の所私は

彼が一途に弥子を愛している事を知っていたが

私が浩之の目の前で弥子に対して動いているというのに

何も具体的な問題解決をしない様子を見るたびに彼を

愚物のように見ていた

何もしないというのはただ私の目から見ただけの浩之であり

浩之は私の見えないところで動いていたのかもしれない

そう考えた時が幾度もあるが

私はそれでも先ほどのメールを彼に対して贈ったと思う

それはただ単に弥子のこれからの道を心配してという理由もあるが

半分以上は浩之の為である

メールを書いている途中

止めておけば現状は悪化しないと考え

その度私はボタンを押す指を途中で止めてほかの事をしようとしたが

その度私は何をしていてもじっとしていられなくなり

何かが書くように幾度となく奮い立たせ命令してくるのだった

それは浩之に対しての愛情からなのか・・・

おそらくそうなのであろう

私の愛情は迂遠な愛情であり

分かりやすいものではない

答えを言わない私だがここにだけは答えを残す

耳障りで癪に障る事を言った私は

浩之から嫌われるであろう事は確信ていた

それを覚悟のうちで私はメールを贈った理由は

浩之をもっと頼りがいある男に成長させたかったからである

それが全て

本人はおそらく今私を愚か者として蔑んでいるであろう

しかしながらいつの日か私の贈ったメールによって

少しでも浩之が成長してくれれば私は幸せであろうと思う

実際の所今彼が本当はどのように

私のメールを解釈しているのか分からないが

私はそれでも迂遠な愛情を浩之に対して捧げたつもりだ

それがいつの日か血肉に変わり浩之の全身へと駆け巡る日を信じて






これは自己満足な美談として解釈してほしくない

一人の人間の思想と決断についてここに記す






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Last updated  2009年07月06日 16時14分59秒
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