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2006/10/29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
前日よりの続き

2点目の「徹底的な対症療法」について、
いじめについての大誤解 では、 いじめ対策には、「根本的な対処」と「対症療法的対処」の二つが
あると
述べています。

このうち、根本的なことは、
(1)長年月を要するもの、
(2)今すぐ、そして常に行わなければならないこと、の2種類に分けられるため、全部で3種類となります。

このうち、これまで「いじめ対策」は、どこに力が入れられてきたか?
資料に当たって得た印象ではありますが、根本的な対策の「長年月を要するもの」に

(「学校の制度が悪いから・・・・」「大人の社会でもいじめがある。これをなんとかすることが、こどものいじめ減少につながる」等)

そのなかで、今回の著書 君を守りたい (中嶋 博行著 2006年9月30日発刊)

は、対症療法(今あるいじめをどうするか)に焦点を
絞った内容であることが大きなポイントであると思います。

そして、その内容は基本的に「イギリス」「アメリカ」「オーストラリア」
「スウェーデン」などでのいじめ対策の成功事例のポイントと共通しています。

「きちんといじめを解決しないと、将来は犯罪につながる」
「重要なことは、大人たちがいじめられっ子を裏切らないこと」
福祉先進国スウェーデンのいじめ対策 より抜粋

そして、3つめのポイントである、“深刻な”いじめ0を実現した公立中学校の
取り組みは、上の(2)今すぐ、そして常に行わなければならないこと、に当てはまる
のではないでしょうか。


今回の著作で、(2)を実施する学校があり、そしてそれが生徒主体の
「反いじめ運動」であることに光明を感じました。

この学校で、なぜ10年にわたって活動が継続されたのか、
他の多くの学校では、なぜこの種の活動が定着しないのか、を読み解く鍵の
いくつかは、「アンチ・ブリー・ポリシー(反いじめ規定)の存在」と


イギリスの公立中学校での、いじめ対策の中では、スタート時点で生徒が中心になり、
「反いじめ規定」を作成しています。それは大きく分けて「いじめの明確な定義」
「いじめの具体例」「いじめへの対抗策」「いじめられた子への対応」です。

日本のこの中学校では、「反いじめ規定」とまではいかないまでも、
スローガンを決め、反いじめ活動の参加希望者には「学校の中からいじめを
なくし、だれもが楽しい学校生活を送れるようにする活動に参加いたします」
という入隊届に署名させるという事を行わせています。このことが、生徒・教師などの中に
反いじめの共通意識を持つことにつながっているのではないかと考えます。

これに対し、多くの学校では、教師主体でのいじめ対策が行われ、その対策は、
教師個人の判断に任せられることが多く、いじめとはどのようなもので、
なぜいじめが悪いことなのかの共通認識が、生徒にも、先生にも
ないまま、(非常に失礼な言い方ですが、)場当たり的にいじめ対応が行われている
部分もあるのではないかと、報道などを見る限りにおいて感じます。


最後に、この中学校の教諭が語る言葉の中で、「守り隊(反いじめ活動)が
あるから100%大丈夫というのではなく、「守り隊」があっても、まだどこかで
悩んでいる子どもがいるかもしれないという思いこそが、いじめをなくしていく
ことにつながるのではないでしょうか」ということばが、いじめをなくしていく
大事な観点だと感じます。

イギリスの反いじめ運動で成果をあげる中学校の教頭先生が、
他の学校から来た校長の「わが校には、いじめはない」と言うことばを聞いて、
「まだ、このようなことを口にする校長がいることを残念に思った」と述べています。
(『いじめ克服法』より)

日本では、何度も聞かれることばであるだけに、いじめに対する認識、これは教育現場だけではなく、
社会全体の認識として、まだこれからという状態であることを示しているでしょう。


先ほどの中学校の教諭の、「100%はない。まだ悩んでいる子がいる」という、
アンテナを張り続けているかどうかが大切なことではないでしょうか。

いじめは決して0になることはありません。(本の表題では「いじめ0を実現」と
書いてありますが、あえて、その前に“深刻な”を個人的につけた理由は、そこに
あります。)

人間の心は、嫉妬や、ひがみ、仏教用語と言うところの貪瞋痴(とんじんち)といった
常に暗い側面を持っています。その闇の側面をコントロールできるように
なることが成長のひとつであって、また、人間は生きている限り、その闇の側面で
心のバランスを取っていることもあるのだ、と考えれば、いじめが100%なくなる
ことはないのではないでしょうか。

ならば、いじめを「根本的な対処」と「対症療法的な対処」を組合せ、
いかに減らしていくか。
なかでも、人を傷つける深刻ないじめをなくしていくかは、尽きせぬ課題だと
思います。
そして、それについて、それぞれの立場と役割で関わっていくような取り組み
や、「学校のために」ではなく、「こどものために」を最優先に考えた土壌づくり
を、多くの力で行っていくことが大切なのではないでしょうか。

以上、3夜にわたり、いじめについて自らの考えをまとめる意味もこめて、
掲載させていただきました。
長文、かつ要旨にまとまりがない文に、おつきあいいただき、
ありがとうございました。





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Last updated  2006/10/29 10:21:05 PM
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