真理を求めて

真理を求めて

2003.02.16
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この歌は、僕もリアルタイムのころは覚えていないので、一世代上の人たちのフォークソングかもしれない。中津川フォークジャンボリーのライブ盤を数年後に聞いて、その時に知った歌だった。あのころの青年たちが望んだことは、今でもやっぱり共感出来るんじゃないだろうかと感じてこの歌のことを書きたくなった。

あのころの青年たちが望んだのは、「生きる苦しみ」ではなくて「生きる喜び」だった。若者は、決して苦労することをいやがっているのではなく、「実りある苦労」を求めているんだと思う。それは「生きる苦しみ」ではなく「生きる喜び」につながる苦労だ。

そして次に望むのは、「社会のための私」ではなく「私たちのための社会」だ。自分をなくし、単に滅私奉公するだけの生き方ではなく、自分が本当に生きていると感じる、そういう社会のために生きることを望んでいる。社会が自分を生かしてくれるのなら、社会のために奉仕することも出来る。それは、関係のない他人に奉仕するんじゃなくて、自分自身のために奉仕していることでもあるからだ。私たちと関係なく愛国心を押しつけてくるのに耐えられないのだ。私たちのための社会なら、愛国心などというものは自然に育ってくる。

次は、「与えられること」ではなく「奪い取ること」を望んでいる。これは、主体的に生きたいという望みの表れだ。

その次は、「あなたを殺すこと」ではなく、「あなたと生きること」を望んでいる。多くの人は殺すことを望んでいない。生きて幸せになって欲しいと望んでいるはずだ。

そして、「繰り返すこと」ではなく「絶えず変わってゆくこと」を望んでいる。人間はいつまでも賢く変化していく。同じところにとどまるのではなく、正しい方向へ進化していくことを望んでいる。

最後に望むのは、「私であり続ける」ことだ。誰かにコントロールされるのではなく、私が望み、私が愛し、私が想いを寄せることが大事なことなんだと思う。

そして繰り返される次のフレーズが僕に勇気を与えてくれるような感じがした。

      今ある不幸せに とどまってはならない


岡林信康というのは、「手紙」とか「山谷ブルース」「流れ者」など、思いっきり暗い歌を歌う人だったけれど、これはその暗さをくぐり抜けた力強い明るさを感じる歌だ。

この歌はカラオケに入っているかな。





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最終更新日  2003.02.23 20:08:38
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