真理を求めて

真理を求めて

2003.02.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日のオフ会は、いつものメンバーではあったけれど、延々と5時間もカラオケボックスにいて、フォークソングを楽しんできた。普通カラオケというと、自分のストレスを発散するために行くことが多いけれど、我々は懐かしい想い出を共有するために行く。時間はいくらあっても多すぎるということはない。

この歌は、僕の仲間のマットン(お気に入りに彼のページがリンクしてあって、ステキな歌声が聞ける)が歌ってくれたもので、時代からいえばフォークソングではないけれど、気に入ったものはフォークソングの香りを感じるということで、これもその範疇に入れておこう。

80年代以降は新しい曲にあまり触れなかった僕だけれど、これはよく覚えているし、とりあえずCDも持っている。この歌はよく売れたので<うたまっぷ>でも検索出来る。

改めて歌詞を見てみるとやっぱり気に入りそうな言葉がたくさんある。特に次のところかな。

      どんなときも どんなときも
      僕が僕らしくあるために
      “好きなモノは好き!”と
      言えるきもち 抱きしめてたい

僕が子供の頃に自分の主体性を失わずにすんだのは、心の中にこの歌詞のような気持ちを持ち続けていたからじゃないかと思う。何をするときも、そのことが好きかどうかがやるための基準になった。好きなことをしていると、他のことをやる時間がないので、かなり偏りのある子供に育ったけれど、努力をしているという意識なしに、端から見ているととても努力しているように見えたようで、特別な指導をされずに放っておかれたので助かった。



今は「個性を伸ばす」なんてことを目標にしながら、「期待される人間像」を押しつけてくる。こういう教育の矛盾に気がついている人は多いと思うのに、美しい言葉にごまかされていたいのが人間なんだろうか。僕は、今の時代に子供だったら、きっと生きるのがつらく感じられただろうな。個性なんてのは意識的に伸ばすものじゃなくて、伸びてくるのをじゃましないようにしなきゃならないものだと思う。他人に伸ばしてもらったのが本当の個性になるんだろうか。個性を伸ばすのは、「好き」という気持ちなんだと思う。

この歌は、青春時代の熱い心を、熱すぎる言葉ではなく、等身大の素直な言葉で歌っているのがいいと思う。あまりに熱すぎる言葉で語られてしまうと、それはどこか別の世界で生きているヒーローの物語のように感じられるけれど、この歌の感覚は、自分でもその世界で生きていけそうな普通の世界を感じさせてくれる。もう一つの「どんなときも」がそれを感じさせてくれる。

      どんなときも どんなときも
      迷い探し続ける日々が
      答えになること 僕は知ってるから

迷い探し続ける日々をまだ持ち続けられているなら、きっといくつになっても青春なんだろうなと思う。そう簡単に悟りを開くわけにはいかないから、まだ青春を楽しめそうだと思うと嬉しくなる。

人間にとって迷ったり孤独だったりするのが普通だということに慣れてくると、そんな中にいるのもそれほど悪い気はしない。迷いや孤独と仲良しになれる。そうすると、一瞬でも迷いや孤独とちょっとさよならしていられると、ものすごく幸せに感じられる。迷いや孤独と仲が悪いと、いつ彼らに会うだろうと不安になって、彼らがいても見ないようになってしまう。そうするとかえって幸せになれないから人生というのは不思議なものだ。

いろいろなことを連想させてくれる歌はやっぱりいいね。この歌はとても明るい気分にさせてくれる歌でもある。





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最終更新日  2003.02.18 15:13:27
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Re:「どんなときも」 牧原敬之(2/17)  
paotao さん
わたしも好きなものは好きです。嫌いなものは嫌い。
変に遠慮してそれが言えない大人になるのはイヤだと思って生きてきました。子供っぽいとか、理屈がわからないなんて言われても、これがわたし。それに、そういうとこがわりと好きなんです。わたしのことを好きだといってくれる人たちも、そうみたい。
『個性』を伸ばすなんて、都合がいい言葉ですね。個性を自分以外の人が判断できるものでも無いような気がします。体験による思い込みかもしれない。
だから秀さんの言うように、放っておくのが一番です。守ってくれたらいい。
今の子供は、かわいそうですね。少子化になったから、やたらと期待され指導される。画一化してきて、つまんない子供が増えそうです。肩こりや頭痛、子供に多いのはストレスですね。昔なら考えられない。。。。
楽天仲間、わたしも大好きです。サイトによってはいたずらされたりストーカーされたりあるという話を聞きますが、そんなこと全然ないし、いい人ばかり。
人生相談も素直にできたりして大切な場所です。 (2003.02.17 15:59:29)

Re:「どんなときも」 牧原敬之(2/17)  
黒豚しゃぶ  さん
お仲間との集い、楽しかったようですね。。
同じ時間を共有できる友がいるというのは
本当に幸せな事です。。

いまの年になって
大切な友がいること、本当に感謝してます。
そんな、楽しい時間を私も今日は過ごしてきました。
迷いも悩みもまだまだつきないメンバーですが、
ひと時でもおしゃべりしながら時を忘れて
楽しむ事が出来ましたよ。

二人でゆっくりと語る時間も好きだし
わいわいと賑やかに過ごすのも、
楽しいものですね。。

(2003.02.17 18:33:23)

Re:「どんなときも」 牧原敬之(2/17)  
uminpa  さん
>今は「個性を伸ばす」なんてことを目標にしながら「期待される人間像」を押しつけてくる

本当そんな感じがしますね。
いくつか人間のパターンがもう決まってて、それに上手くはまるようにしているというか。

習い事なんかを、子どもの気持ちを無視して親がやらせちゃうってのも、よくないですよね。
私の親は10年以上前に、「ピアノやれば?」って私に言ったことがあったらしいんですけど、私が一言「イヤ」って言ったから、それから一度も言わなかったらしいです^^;
それほど強く、やらせようって気もなかったのかもしれないです。
今となっては「ピアノ弾けたらカッコイイよなぁ」って思いますけど、まぁ他に好きなことがあるし、いいやって感じですね。 (2003.02.17 21:10:58)

Re:「どんなときも」 槇原敬之(2/17)  
tomoko103  さん
こんばんは。
先週は、プライベートな感情を考えることさえできないくらい、仕事が忙しく、日記も書いていません。心を亡くす、と書いて忙しいんですよね。
亡くした心、で忘れる。
夫に出したメールの返事がきません。
返事なんかなんでもいいのに、ありがとうとか、ごめんとか、わかったとか、ほんの一言でいいのに、そんなことも思いつかないくらい、私は、もう忘れられてしまったのでしょうか。

「どんなときも」わたしも好きな歌でした。
いま、歌詞にふれてみると、私もそうありたいと思います。
SAMPの「世界に一つだけの花」も槇原敬之さんのやさしさにあふれていて、この頃この歌を聴いている時だけは穏やかな気持になれます。
(2003.02.18 00:45:56)

Re:「どんなときも」 槇原敬之(2/17)  
唯乃葉羽  さん
好きな事を好きだって言う事は、なかなか難しくて、辛い日を過ごしてきた頃もあった。

一つの歌詞が、勇気を与えてくれる事が有る。

私の好きな坂本真綾の歌に、

♪好きなものを好きだって言える。
それだけで幸せな気持ちになれるんだ。
だから、堂々としていれば良いのさ。
心と身体が同じになるように(?)

だったかな?
詩、覚えに自身が無いので、違っていたらごめんなさい。

これは、随分勇気付けられた歌です。 (2003.02.18 10:54:57)

Re:「どんなときも」 槇原敬之(2/17)  
檸檬12  さん
こんにちは!!

以前、槙原の曲を・・・・と書いたら、
時代が・・・・・との事だったので
諦めていたのですけど、うれしぃ~~~です!!

槙原の曲って、
元気が出る曲が多いですよね。
嫌な事があった時は、聞きます。 (2003.02.18 15:13:27)

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