はじめまして。
「すべてに同じ基準が適用されなければ信頼性を欠く。」
私もこの観点が、米英が言い日本が支持していることが正当かを評価する物差しになると思います。
たとえば、フセインが危険だという、ならば同じ基準で、シャロンは危険ではないのか、チェチェンに対するプーチンはどうなのか、シャロンなどは毎日のようにパレスチナ民衆を殺している、なぜ制裁を口にしないのか。公平でないすなわち同じ基準で正義を論じてない、米英の魂胆が見えている気がします。

(2003.02.22 23:06:44)

真理を求めて

真理を求めて

2003.02.22
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日も歌ではなくて、雑感のようなものを書こう。ちょっと政治色の強い内容だ。

かつて軍国主義時代の日本では、統制された情報しか得られなく、それを信じた大部分の人は、日本の戦争は侵略戦争ではなく、聖戦であって、アジアの解放のための正義の戦争だということを信じていた。何しろ他の情報が何もないのだから、そう信じさせられるのは無理もない。

こんな時代に、どうしたら正しい判断が出来るのか、それは哲学青年だった頃からの僕の問題意識だった。三浦つとむという人は、たとえ一つ一つの事実は正しくても、それが狭い範囲のものでしかなければ結果的に間違った判断を下してしまうと教えてくれた。それを乗り越えるには、大きな観点で物事をとらえることだとも教えてくれた。しかし、この大きな観点というのは、具体的に考えるとなかなか難しくて、何が大きな観点なのかが分からなくなる。

日本の戦争が間違っているというのは、その犠牲の大きさや、人間を大事にしない軍国主義というシステムから伺うことが出来るから、それがたぶん大きな観点から見るということだろうと思う。どこで戦争をしていたのかという、場所を考えるだけでも、それが侵略戦争であるという結論を出すことが出来るかもしれない。どうして、中国大陸までいって防衛をしなければならないのか、合理的に考えたら変だと思う。

そんなことを思い出しながら、今度のイラクのことを考えてみた。イラクの情報に関しては、アメリカとそれを支持する日本政府の側の情報はいくらでもあふれているけれど、その反対の情報はほとんどない。まあ、軍国主義の時代じゃないから、皆無というわけじゃないけれど、大部分の人は、一方的な情報の中で判断しなければならないだろう。その情報の中でも、なおかつ正しく判断出来る大きな観点というのはなんだろうと考えてみた。

それを考える鍵のようなものを、「週刊イラQ」というメールマガジンに見ることが出来た。そこでは、国連での各国の発言として次のようなものが引用されていた。

   エジプト:大量破壊兵器の危険はイラクだけのものでない。
        中東諸国すべてに同じ基準が適用されなければ信
        頼性を欠く。


        にもう一度外相レベルの会合を開催するというフ
        ランスの提案を支持する。武装解除への努力は、
        明確な経済制裁解除の計画と一体である必要があ
        る。イラクが大量破壊兵器を禁止する大統領令を
        出したことを歓迎する。他の平和を愛する国々と
        同様に、マレーシアも、イラクに対する武力行使
        に強く反対する。武力行使は、国際の平和と安定
        を損なう。対イラク戦争は、イラク国民に破滅的
        な結果をもたらす。実際の攻撃や急迫した事態が
        起きていないのに予防的措置として武力を行使す
        るのは国際法違反だ。ここ数日間の大規模な反戦

        いないということを明確に示している。戦争に替
        わる道はまだあり、武力行使は最後の手段として
        あり得るにすぎない、とマレーシアは信じてる。

この両国の発言で、イラクだけに厳しい査察がされているのではないかという疑いがかかる。イラク以外の国は、これほど厳しい査察をされているのか。たとえばイスラエルは。イラクよりも世界を騒がせている今の北朝鮮はどうなんだろうか。イラクの危険を言い立てるマスコミは、他の国も同じ基準で厳しく見ているのだろうか。

マレーシアは、今は戦争を起こすほどの事態ではないと伝えている。事実として、どんな緊迫したことがあるのか、あれだけ垂れ流される情報の中に、そんなものは一つもないんじゃないだろうか。これでは、疑いがあれば即撃ち殺してもかまわないのだという、恐ろしい警察のやり方を肯定するのと同じではないだろうか。民主主義の警察は、疑いにしっかりとした証拠があったり、現行犯で緊迫した事態だと認めない限り、攻撃したりしないんじゃないのか。






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最終更新日  2003.03.04 07:15:08
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Re:嘘を見抜くには(2/22)  
黒豚しゃぶ  さん
情報が少ないのも、問題ですが
多すぎるのも、問題ですね。。
大事な情報も、
ついつい見過ごされてしまうような
そういう状況が今の日本ではないかしら。。

我が家の娘達は、わからなくても
一応新聞の1面から全面に目を通しますが、
お友達は、新聞等読まない人が多いそうです。。
どの家庭でも、新聞は取ってあるんでしょうに。。
地方紙でも、情報の片よりはあっても
情報の一つにはなります。。
そんな中から、
ウソとホントを見分ける目が養われると思うけど。。

昨日は、再放送をゆっくり見ました。
南こうせつも、「国境はない・・」と
歌っていましたね。。
皆、思ってることは同じでしょう。。
当事者の指導者だけは、
世界の流れが見ていないようですが。。 (2003.02.22 13:13:46)

Re:嘘を見抜くには(2/22)  
ゆうらり  さん
本当はその国の内部で革新・・・北朝鮮の場合は革命が起これば一番いいのでしょうけど、統制下では嘘を見抜く為の資料がないですからね。地下活動がなきにしもあらずとは聞きましたが・・。でも最近のアメリカの孤立は少々痛快です。とりあえず、NO WAR運動を進める以外に一般人には道がなさそうです。 (2003.02.22 16:20:19)

Re:嘘を見抜くには(2/22)  
uminpa  さん
昨日テレビを見てたら、ブッシュ大統領が
「カネをつぎ込めば相手は必ず屈服するんだ」
と熱く語っていたのを見てゾッとしました。
何だかやりきれない気持ちになりました。こんな人が率いる国が、世界で「強い」とされてるなんて嫌だなぁと思いました。 (2003.02.22 18:25:53)

Re:嘘を見抜くには(2/22)  
きけわだつみの声
と言う本読んだ事ありますか。

僕はこの本読むたびに戦争の無残さを痛切に感じます。

(2003.02.22 20:12:26)

Re:嘘を見抜くには(2/22)  
paotao  さん
今、現在もしかしたらどこかの国が戦争の準備をしているのかもしれない。そんな事実は、雨の音を聞きながら暖かい部屋でテレビを見ている現実からは想像も出来ないけど、本当にそういう不安は溢れています。
また、どれが事実なのかマスコミの情報からも判断できかねます。
でも、まだ希望が持てるのは日本の国民も情報に惑わされずに、意見を言える時代になったということ。これからは政治に無関心でいてはいけないですね。知らないと何も言えませんから。
ところで、『キライ』という感情。わたしも、具体的にこれがキライというものは浮かびません。だけど、人から言わせると「好き嫌いはとてもハッキリしている」そうです。わたしも、キライなものに対しては無視です。目の中に入れたくないし考えたくもない。だから、具体的にこんなものがキライって思いつかないのですが。
特に子供とかいうグループとして、人間を『キライ』とは思いません。人には個性があるから、ひとくくりにはできないと思う。それだけ、はっきりキライというには、きっと何かの経験があるのだと思います。
わたしだって、いやなつらい経験があれば、はっきりと『キライ』と思う。
少しだけでもいいから『キライ』と感じるもの、人に対してなぜかを考えるのは自分を知ることにつながりそうですね。 (2003.02.22 21:46:30)

Re:嘘を見抜くには(2/22)  
虫さん  さん

Re:嘘を見抜くには(2/22)  
tomoko103  さん
自分の事で誠意いっぱいで、新聞もテレビのニュ-スも見ない日が続いています。

私にとっての情報源は秀さんのこのページのみ、でそ。これも考えてみれば、かたよったものしかないというのでしょうか。
だから、イラク問題についてわたしは、ここに書き込むことはできません。
しかし、マレーシアの意見やそれ等に対して秀さんがうったえている事はとてもよくわかります。
警察の例えなどはとてもわかりやすく、誰が考えても、その通りと思うでしょう。

秀さんがなにがにんでも戦争は反対というのなら、
わたしの考えもひいてしまうかもしれません。
それそうとうの理由がなければ・・
と付け加えている秀さんの文章には愛を感じます。
もちろん、戦争は絶対いけない事であってはならないと思います。
戦争をする、それそうとうな理由なんて本当はないのではないでしょうか。
でも、あえて、書いてある秀さんの文章に共感します。
個人的レベルでは、喧嘩はしたくないと思っていてもひくに引けない時ってありますよね。
それが、自分の利益のためではないとしたら、なおさらに。

(2003.02.23 08:23:31)

Re:嘘を見抜くには(2/22)  
おはようございます。遅くなりましたが、先日の書き込み、どうもありがとうございました。
昨日の朝日新聞に出ていたアメリカに対する坂本竜一の意見はとても納得できるものでした。おととしの911テロ以来、アメリカそのものが変わったというか、本質が見えてしまったというのか。
いろいろな理由が取りざたされていますが、そのどれをとっても、イラクに戦争を仕掛ける正当性があるのかというと激しく「???」です。
今、また一段と緊迫状態になってきていますが、どうか戦争だけは起こさないでと、心から祈っています。 (2003.02.24 08:27:51)

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