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2004.06.09
「ロールモデル」について
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昨日の日記で書いた「ロールモデル」について、もう少し深く考えてみたいと思う。これは、行動の手本となるようなものと考えることが出来るが、その手本というのは様々な方向での手本が考えられる。
星川さんが問題としたのは、殺意が短絡的に殺人行為に結びついてしまうような、ある意味では負の価値を持ったロールモデルのように見える。本来は手本にして欲しくないのに手本にしてしまうような「ロールモデル」だ。その反対に、手本にして欲しい、価値が高いと見られるような「ロールモデル」もある。そのような反対の極にあるような「ロールモデル」について考えてみたい。
道徳的価値というものを考えた場合、道徳的価値が高いと思える「ロールモデル」はあまり手本にしてもらえない。学校の道徳教材で取り上げるような人の生き方は、それを手本にして生きようという気持ちにあまりさせない。それは立派には違いないのだが、みんなが手本にして同じように行動できるような種類の立派さではない。わずかのエリート的な人間が従うことが出来るような行動規範に従った生き方のように見える。
ダイエーの王監督の選手時代の生き方などは、道徳の教材になったような立派なものだ。選手時代の王さんは努力の人で、素質のすばらしさ以上に、努力によって成功した人として語られている。では、誰でも王さんのように努力できるかと言えば、これはたいへん難しいことだ。努力というのは、ある程度報われなければそれを続けることが難しい。王さんの場合は、その輝かしい球歴を見れば分かるように、努力が報われた幸せな人生だと言える。しかし、誰でもそのように努力が報われるとは限らない。
努力が報われそうにないと思ったら、努力しようという気持ちさえ生まれてこないだろうと言うことは、凡人としてはよく分かる心理だ。ある人を「ロールモデル」として手本に出来るかどうかは、それに自分を重ねられるかどうかという想像力が生まれるかどうかにかかっているような気もする。王さんを尊敬する気持ちは生まれても、王さんの姿に自分を重ねると言うことはとても出来ないような気がする。そうなれば、「ロールモデル」としては機能しないのではないだろうか。
立派さを持った人間は「ロールモデル」にはならないが、容易に自分を重ねることの出来る人間だったら、たとえ「悪」の要素を持ったモデルであっても「ロールモデル」になってしまうのかもしれない。負の価値を持った「ロールモデル」の方が浸透しやすいと言うのは、その方が容易に自分と重ねることが出来るからではないだろうか。
立派さを持った人間でも「ロールモデル」になりうると思える人がいる。僕は、王さんを「ロールモデル」には出来ないが、ローゼンバーグ夫妻は「ロールモデル」に出来るかもしれないと思っている。
ローゼンバーグ夫妻は、原爆のスパイという冤罪のために死刑になった人たちだ。ローゼンバーグ夫妻は、最初からヒーローのように存在した人たちではない。ごく普通の人だった。信念のために生きたと言うよりも、穏やかで思いやりの深い人だったと思う。その人たちが、運命の悪戯で深刻な状況に陥ってしまった。
ローゼンバーグ夫妻は、原爆のスパイであることを認めれば死刑を免れるという取引が出来たにもかかわらず、身の潔白を主張して電気イスに座ることになった。それは、子供や孫たちに、間違った生き方をしたという姿を見せたくなかったからだと言われている。愛する者たちに真実を伝えるために、命をかけたのだ。
「ロールモデル」の問題は、このような難しさがあるのではないかと僕は思った。大人は子供に立派な生き方を押しつけることが多いけれど、それはとても手本には出来ないくらい立派すぎるのではないだろうか。手の届くところに、それなりに立派な生き方の手本があれば、堕落した方向に流れなくてもすむのではないだろうか。あまりにも立派な生き方しか一方の生き方が与えられなかったら、その反動で堕落した方向へ向かいたくなってしまうかもしれない。
日本社会における「ロールモデル」の問題は、その画一性というものも一つの問題として感じる。主体性を発揮できる社会なら、多様な価値観に従って、多様な生き方の見本としての「ロールモデル」を見ることが出来る。しかし、日本社会では、画一的な価値観が強く支配しているために、一般的な「ロールモデル」をはずれてしまうと、そのような生き方は特別な生き方としてとても「ロールモデル」にならないと言う問題がある。
昨日の日記では、戦場における残虐性というものも、残虐性を発揮することが一つの「ロールモデル」として提出されるため、それが次々と受け継がれて、泥沼のような状態になってしまうと言うものを、今のイラクでの米軍や、中国での旧日本軍に見いだすと言うことを書いた。それは、誰もがその残虐行為に疑問を感じない状況になってしまうために、残虐行為そのものに疑問を感じるという人間が出にくくなってしまうと言う状態を生んでいる。
しかしそこには微妙な差も感じる。たとえばアメリカ軍でなら、脱走兵という形で抵抗する人間が出てきたりする。それは、アメリカ軍の中では負けた人間であり、マイナスの評価をされる人間であるが、そういう人間がいると言うことで一つの「ロールモデル」になる可能性がある。そして、アメリカ軍には、軍を離れると、内部告発をするような人間も出てくる。数は少なくても、多様な「ロールモデル」の存在を見ることが出来る。圧倒的多数は違うだろうけれど。
ところが旧日本軍では、そのように集団の価値観をはずれるような「ロールモデル」が皆無であるという特徴があるような気がする。森村誠一さんがかつて「悪魔の飽食」という本で暴露した731部隊の人体実験については、その残虐性は、戦後そのことが日本では全く語られなかった。森村さんがこの本で暴露するまではほとんどの人が知らなかった。そして、それが残虐で非人間的であることは誰にも分かっているが、未だに内部からその全貌を明らかにしようと言う人が出てこない。「ロールモデル」がないのだ。内部告発をするというのは、集団の価値を離れて、その逆の価値観を持つことを意味するが、そういう個人が日本社会では全く出てこない。アメリカならば必ずそういう人が出てくるだろう。
アメリカでは、今の政権に対しても、そこを離れた人間は厳しい批判の内部告発書を書いたりする。しかし、日本では秘密は墓場まで持っていくというものがほとんどではないだろうか。むしろ秘密を守るために命を絶つ人間が多いというふうに感じてしまう。ここら辺の「ロールモデル」の画一性というのは、日本社会に特徴的なものではないだろうか。
僕は、自分を重ねることの出来る「ロールモデル」を出来るだけたくさん持つことが重要ではないかと思っている。それは一つだけという狭い視野のものではなく、いろいろな考えが成立する場合に従って、あらゆる可能性のもとでの「ロールモデル」があるべきだと思う。子供たちには、そういうものを提供できなければならないだろう。自分とかけ離れた「ロールモデル」を大人の価値観で押しつけるのは間違いだと思う。そのようなものを押しつけられるから、大人にとって望ましくない「ロールモデル」の方へ子供たちは流れていくのだろうと思う。
長崎の事件をきっかけに「心の教育」が語られているが、これが、手本にならないような「ロールモデル」の押しつけにつながらないように僕は祈っている。押しつけようとしたら、ますます反対の極へと流れていくんじゃないかと危惧している。「ロールモデル」は自由に選択でき、途中でいくらでも変えることの出来る余裕のある手本であることが望ましいんじゃないかと思う。
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最終更新日 2004.06.09 00:09:44
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