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2007.05.06
『在日・強制連行の神話』(鄭大均・著、文春新書)
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表題の本の著者である鄭大均氏は、「在日コリアンには、強制連行による被害者やその子孫であるというイメージや印象がある」と、この本の冒頭で語っている。しかし僕は、どちらかというと「強制連行」という強いイメージはあまり持っていなかった。それこそ、犯罪者のように突然官憲に引っ張られていったりとか、わけもわからずに意志に反して連れて行かれるというイメージはあまり持っていなかった。
朝鮮戦争を描いた韓国の映画「ブラザーフッド」では、主人公の青年が訳も分からず徴兵されていく様子が描かれていた。本人はなぜ連れて行かれるかまったく分からず、意志に反して兵隊になることを強要されてしまったという描かれ方をしていた。「強制連行」というイメージからは、そのような扱いをされたという姿が浮かんでくる。
僕は、夜間中学で仕事をするまでは在日の人と直接接する機会はなかったのだが、このような「強制連行」のイメージは持っていなかった。むしろ、日本の併合政策によって、土地を奪われ仕事を無くした人々が、食うために仕方なく日本へ渡ってきたというイメージを抱いていた。それは強制とはいえないが、「やむを得ず」という原因を作ったという点で日本政府の責任があるものだというイメージを持っていた。
このイメージに対して、宮台真司氏が、日本へ渡って来た朝鮮半島の人々は、ほとんどが日本で一旗あげようという目的で来た人たちだったと語ったとき、僕の抱いていたイメージとまったく違っていたので驚いた。もちろん戦後日本に残った在日一世も、大部分が自分の意志で日本へ来た人たちだったと宮台氏は語っていた。
これはよく考えてみれば論理的には当然の帰結ではないかとも感じる。まず、食うに困るほど貧しい人たちであれば、そもそもその土地を離れるということが出来ないのではないかとも考えられる。もし離れる可能性があるとすれば、人身売買的な形で日本へ売られるということが考えられるが、日本へ渡ってきた人々のほとんどは知人や親戚を頼ってきているようなので、そのような人身売買で来ている人が大部分だとは考えにくい。
西欧諸国が難民を受け入れるのは、自国を脱出できる人たちは、それなりの能力と資産を持っていると考えられるからだそうだ。そのような人々は、受け入れる国に対してプラスをもたらすと期待できるから難民として受け入れるのだそうだ。そう考えると、日本での在日朝鮮人たちの、芸能界あるいはスポーツ界・闇の世界などでの高い実力を考えると、それなりの能力を持った人々が来たと考えたほうが合理的なのではないかと思う。
僕は、在日の人々に対して、やむを得ず祖国を捨てさせられた気の毒な人々というイメージで考えていたが、むしろバイタリティあふれる野心的な人々と考えたほうがいいという、宮台氏の指摘には、それまでの思い込みをひっくり返された驚きがあった。だが、世間の常識では、鄭さんが語るように、「強制連行」というさらにひどい状況で日本につれてこられたということが流通しているというのはまた一つの驚きだった。
宮台氏は、専門家の間では在日の人々が、自らの意志で日本に来たことはほぼ確立されていると語っていた。「強制連行」などではまったくないということだ。「強制連行」で日本につれてこられたというのはまったくの間違いだという。しかし、それならばなぜそのような間違いが日本では最も流通している常識になってしまったのだろうか。
事実ではないことが真理として流通しているという、この言語ゲーム的な現実はどのようにしてつくられたのか。僕は、宮台氏が語るように、学校教育の影響が大きいのだろうと感じていた。宮台氏は共産党の革新首長がいたころに京都で教育を受けていたという。そのときに「在日の人々は強制連行で連れてこられた」という教育を受けたという。週刊ミヤダイという番組で語っていた。そのときに相手をしていたTBSのアナウンサーも同じような教育を受けたと語っていた。
書店でぱらぱらとめくった『マンガ 日狂組の教室』という本にもそのような表現があった。
「「強制連行」という嘘を認め始めた在日朝鮮人達 ~新たな局面を迎えた在日という存在~」
というブログでは、次のような表現があった。
「「在日朝鮮人・韓国人は全て戦時中に日本が労働や兵役の為に強制連行をした結果に発生したかわいそうな人達であり、在日という存在があるのは全て日本の責任であるのだから、日本が在日に対して様々な便宜を図るのは当然である。」これが彼らの主張であり、在日朝鮮人・韓国人が自らの存在を正当化する唯一のよりどころでした。実際に我々日本人もその認識を持っており、常識の如く学校で教えられました。」
ここで語られている「常識の如く学校で教えられました」ということが、このブログの作者個人の体験を語ったものなのか、一般的な学校教育に対してそういわれているのかは、文脈だけからでは分からないが、学校で教えられてそういう知識を持ったという人もかなりいたのではないかと予想させる。
「京都セミナー講演(2003年3月21日) 社会科教科書における在日韓国・朝鮮人関係記述 -中学校教科書を例にして- 京都大学人文科学研究所 水野直樹」というページに書かれている
「強制連行に引きつけた記述の問題」
の中には、次のような指摘も見られる。
「例えば、帝国書院の公民教科書ですけれども、「在住外国人の多くが、現在日本に住んでいる外国人の多くが、戦時中に我が国に強制連行されてきた人々とその子孫である在日韓国・朝鮮人です」と書かれているわけですね。「強制連行されてきた人々とその子孫」という表現は、やはり歴史的な事実とは食い違う。このようにあまりに強制連行のことに結びつけての記述になってしまうと問題があると感じます。」
かなりはっきりと「強制連行」と在日朝鮮人の関係が記述されている。これがそのまま教えられると、学校教育において、「在日朝鮮人のほとんどが強制連行によって日本に来た」という知識が伝えられたのではないかとも感じる。
実際の授業実践では次のようなものもあった。(
「日本と朝鮮 4 ~日本にたくさんの朝鮮人がいるのはなぜか~ 森竹高裕」
)ここでは、「日本にたくさんの朝鮮人が住んでいるのはなぜだろう。班ごと考えてみよう。」という問いかけのまとめとして次のように書かれている。
「日本人で朝鮮に住み続けている人はほとんどいません。朝鮮の人たちは昔無理矢理に日本に連れてこられて、帰ることができなくなったのですね。朝鮮の人たちと同じように、自分の国に帰りたくても帰れなくなってしまった人たちがいます。」
この間違いが、政治的プロパガンダとして語られるのであれば、それが語られる理由というのはある意味では理解できる。
「これは本当ですか??」
というエントリーによれば、在日特権としてのいくつかの利権があることが指摘されている。これらの利権が、利権として存在しつづけるためには、「強制連行」という神話はプロパガンダとしては役立つだろうと思われる。
この利権が解消されたとき、政治的プロパガンダとしての嘘も消えるだろうとは思う。学校教育における間違いは、このようなプロパガンダとしての嘘とはちょっと質が違うだろうと思う。おそらく、この間違いを教えた教員たちは、それが間違いであるということを知らずに、善意からそのような教育をしたのだろうと思う。問題は、どの程度の割合で、このような善意からくる間違いがあったのかということだ。
鄭さんの本でも、「在日・強制連行の神話」が間違いであるという指摘は丁寧に書かれているものの、それがどのように日本社会に流布されていったかの記述は少ない。教科書や辞書、その他の著書に書かれた例が紹介されている。それは今の日本社会に、この神話がいかに流布されているかという証拠にはなるが、それがどのようにして広まったのかということは書かれていない。それはおそらく証明することの難しいことなのではないかと思う。
実際に授業の中でどのような教えられ方をしていたのかという統計を取ることは難しい。僕のようにまったく記憶に残っていない者もいるだろうし、間違って覚えている者もいるだろう。幾つか、そう教えられたというものは発見できても、それがその当時の一般的な現象だと言えるかどうかが難しい。
マルクス主義が日本社会を席巻していた時代に、学校教育でもマスコミでも、この神話が取り挙げられていたのではないかと思う。どのようにしてこの神話が広がっていったのかを、これからも探していこうと思うが、その一つのヒントは日教組の教育研究にあるのではないかと思っている。日教組の教育研究で、ある時期にこの神話が取り上げられたのではないかと僕は予想している。そうであれば、学校教育においてこの神話がかなり教えられていたということが言えるのではないかと思う。そのような資料がないか探してみようかと思う。
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最終更新日 2007.05.06 14:52:54
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