名無し人の観察日記

名無し人の観察日記

2023.06.11
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日本の反戦運動の歴史の中にベ平連という組織がありました。正式名称は「ベトナムに平和を!市民連合」といい、その名の通りベトナム戦争を対象とした反戦運動です。
例によって反日反米の方便のための反戦運動でしかないという、日本の限界おリベ様にはありがちな形態をとる運動 でした。ちなみに佐原さんはベ平連に参加してたことがあるらしいですね。本当かどうかはわかりませんが。
自称でなく参加してたと言っているのが今回の元ネタであるフランス文学者・自称哲学者の海老坂武です。この人はベ平連にいたころの経験を著書にしており、まぁちゃんと参加してた人ではあるようですが、それから数十年たって、 新たに起きた侵略戦争では寝ぼけた戯言ばかりを吐くポンコツと化していたのでした。

ウクライナの戦争に思うこと

>いまこの原稿を書いている瞬間にもウクライナでは人が死んでいく。都市のいくつかは壊滅状態になっている。誰の仕業か。もちろんプーチンである。新聞もテレビに出てくる「専門家」もプーチンの横暴、野心、狂信を語る。そのとおり。だがそれだけか。責任の一端はいまもなお「徹底抗戦」を説くゼレンスキーにもあるのではないのか。

>ウクライナの戦争が教えることは、「国を守る」と言う言葉の無意味さ、悲惨さである。何を、誰を守るというのか。人命が失われ、都市が破壊され、何百万の人間が国を去らざるを得なくなっている。ゼレンスキーが守っているのは政権の座だけではないのか。

なるほど。ではこの文章について 「ウクライナ」を「ベトナム」、「プーチン」を「アメリカ」、「ゼレンスキー」を「ホー・チ・ミン」に置き換えて 、ベ平連時代のこの人に見せたらどうなるでしょうね。 たぶん烈火のごとく怒り狂うと思いますが。


>4月24日のNHKはそのゼレンスキーを英雄に仕立て上げた番組を流した。国外亡命は拒否し「国民と一丸となって最後まで戦う」と語る「勇気」を称えている。しかし、「国民」を戦わせているのは大統領ではないのか。「徹底抗戦」を叫ぶたびに、ウクライナの兵士、市民が何人も何百人も死んでいくという現実を、彼はどのように考えているのか。どのように感じているのか。

まぁここも同じですね。 単語を置き換えるだけで過去の自分をめった刺し にできます。


ウクライナ国内、93%が「クリミア奪還まで戦うべきだ」 世論調査 (朝日新聞デジタル:23年2月14日)

>世界の首脳や閣僚らが外交・安全保障の課題を話し合う「ミュンヘン安全保障会議」の事務局は13日、ウクライナ国内で昨年11月に実施した世論調査の結果を明らかにした。回答者の93%が「クリミア半島奪還まで戦うべきだ」と考えており、ロシアの占領を拒否するウクライナ国民の姿勢が鮮明に表れた。

>調査結果は、この日公表された今年の安保報告に掲載された。これによると、停戦を受け入れる条件として「クリミア半島を含めたウクライナ全土からロシア軍が撤退するまで」と答えた人が93%に達した。クリミア半島や東部ドンバス地方の一部がすでに占領されていた昨年2月の侵攻開始時点の境界へのロシア軍退却を条件としたのは7%、ロシア軍が占領したままの停戦を求めたのは1%にとどまった。


逃亡せず支持率93%に 当局にロシアの工作?ゼレンスキー氏正念場 (朝日新聞デジタル:23年2月20日)

と言う事で、ウクライナの人々は政府にイヤイヤ戦わされているのではなく、 自主的に、自分の意思で戦っているという意識を持っている ことが分かります。ついでに言うと、 日本の限界おリベラル様がいう「まず停戦」という主張にも同意していない 事が分かります。そしてゼレンスキー氏への支持率も依然として高く、海老坂が

>自分は安全地帯に身を置きながら、戦えと命ずる政治指導者には吐き気を覚える。彼はロシア国民に向かって、戦争を続けると「あなた方の兵士が死ぬ」と呼びかけている。

と妄想するように「安全なところから戦争を煽るだけの悪い指導者」などと思っていない事も。 どっちかと言うとこれはプーチンに向けるべき言葉だと思うのですけどね。

「せんそうはわるいしどうしゃやわるいぶるじょあがかってにはじめて、むりやりこくみんをたたかわせるもの」

という幼稚極まりない戦争観は、 限界おリベ様のそうであってほしいという願望の中にしか存在していません。 少なくともウクライナ人はそう思っていないのです。彼らは かつてベ平連が応援したベトナム人同様、侵略者を追い出し、自分たちが望む平和のために戦っています。
ウクライナがにっくき米帝の手先だから です。 米帝の手先には民族自決権も認めないし、何なら生存権だって認めてないでしょう 。そういう本音を口に出すほど馬鹿ではないようですけど見え透いてるんですよね。


>こういう狂信的指導者に武器を供与する欧米の指導者をどう考えるか。「さあ、武器をやるからお前ら抵抗して戦え」ということではないか。>これらはすべて、ロシア兵の犠牲はさておき、ウクライナの兵士と市民の犠牲の上に成り立つものだ。正義の味方面したそのような欧米の指導者の卑劣なやりかたに私たちは同調してよいのか。

ベトナム戦争では 北ベトナムとベトコンに対してソ連と中国が武器援助を行っていました が、それに対して海老坂をはじめとするベ平連の連中はこれと同じような非難の声を挙げていたのでしょうか? まぁ挙げられるわけがないですけどね。 ベ平連にはソ連からの資金援助が行われていたことがKGBなどのソ連側資料から明らか になっていますので。
まぁ飼い犬の忠誠心ですけど。


>新聞はロシア市民の戦争反対の声、また命令のままに戦場に駆り出された兵士の「やりたくない」という本音を伝えている。しかし、ウクライナ兵やウクライナ市民の「やりたくない」の声が聞こえてこないのはどうしてか。90%以上がゼレンスキーを支持しているとのことだが、仮にこの数字が正しいとしても10%が彼に背を向けるとするなら、ジャーナリストはどうしてその声をなんとかして聞き届け、伝えようとしないのか。私たちが耳を傾けるべきはこうした声ではないのか。

自分にとって都合が悪いから と、多数派の声を無視するのはバカのやる事なので改めて欲しいものです。


>大事なのは、それぞれがロシア国民の立場に立って、またウクライナ国民の立場に立って考えてみることではないのか。

全くもってお説の通りですが、残念なことに 海老坂はウクライナ国民の立場に全く立っていませんし、何ならロシア国民の立場にだって立っていません 。反米反日という自分たちの都合に両国民が忖度して従ってくれる事しか望んでいませんし、立っているのは そういう偏狭で愚劣な自分たちの身内の論理でしか動かない限界おリベ様の世界で「いかに自分が平和を考えている意識高く偉い存在と認められるか」という徹頭徹尾利己的な立場 でしかありません。


>情けないのは護憲派らしき論客である。

それは平常運転ですので。


>私か読み得て納得したのは、ウクライナの主要都市は「無防備都市宣言」をすべきだったと語る小西誠の発言だけだった(週刊金曜日5月6日)。

おっと久々に出ましたね無防備都市宣言。
無防備都市宣言というのは 「何もせずに降伏し占領されて敵国に従います」 というだけのもの。 戦争を免れて平常生活を送るための魔法の言葉ではありません。 すでにロシア占領下・傀儡政権統治下にあるウクライナ東部では、児童の拉致・連行やウクライナ人のシベリア送りなどが常態化し、ウクライナ人が強制動員されて同胞と戦わされるという悲惨な事態が起きていますが、 無防備都市宣言をしたらそれらの都市全てで同じ事が起きる事になるわけです。
ついでに言うと、無防備都市宣言は ジュネーブ諸条約 によって規定されていますが、今次戦争では 同条約で禁止されている原子力施設やダムの破壊をロシアは行っています 。根本となる法的根拠を守らない ロシアが無防備都市宣言に限ってそれを尊重するわけがありません 。それが分からないし、知ろうともしないからこの人たちはアホなんですよ。


>私は大東亜戦争が勃発した年に国民学校に入り、「愛国心」を徹底的に叩き込まれ、「お国のために戦った、兵隊さんよありがとう」と歌った世代の一人である。戦後発見したことは、この「愛国心」という言葉の愚劣さ、瞞着である。

じゃあそれをベトナムの皆さんに語り、 「強大なアメリカと戦って勝てるわけがないのに、なぜ無防備都市宣言をし抵抗を断念しようとしなかったんですか?」と言ってみてください 。愛国心に燃えるベトナム人に八つ裂きにされても私は知りません。


>そしてあの満州事変から大束亜戦争に至るまで、「愛国心」を説いた何十人かの閣僚の中で、誰一人、戦争で死んだ人間がいないということである。

その代わり なかなかの人数が戦犯裁判にかけられて吊るされました 。戦争に負ければ政治家だって時には命を差し出してその責任を取らなくてはならないのですが、それが分からないから、今時

「せんそうはわるいしどうしゃやわるいぶるじょあがかってにはじめて、むりやりこくみんをたたかわせるもの」

という幼稚園並みの世界観しか持てないのでしょう。 いい歳こいて何をやってるんでしょうかね。

さて、 同じ組織の大先輩に頷くしかしないフラワーロック の反応です。

>この記事は一年前に書かれた論考ではあるが、現在も説得力を持っているように感じられる。

自分たちが応援していた時代に 単語を置き換えるだけで説得力が素粒子分解されるような主張 に説得力を感じているからこいつはダメ人間なんですよ。


>「国を守るために命を賭けて戦う」などという考えは瞞着であることを、現代人は認識するべきであり、今のウクライナに必要なのは一日も早い「停戦」である。

上にも書いたように ウクライナ人自身が「現状での停戦」を望んでいません。 当事者の言う事を無視して安全地帯から意識高いつもりなだけの戯言を吐く自分たちは、 脳内にしかいない「安全な場所から戦争を煽るだけの悪いゼレンスキー」なんかより6.5×10^108倍醜い存在である と言う事を理解してもらいたいものです。無理でしょうけど。


>元はと言えば、モスクワの鼻の先とも言えるウクライナに米軍基地を建設しようとするNATOやアメリカの「謀略」を受け入れたゼレンスキー

そもそもNATOはウクライナの加盟を拒否していたので、当然ウクライナに基地を作る計画などまったくもっていませんでした。自分の都合で現実を捻じ曲げ、ありもしない事を根拠に人を非難するのは ホームラン級でも足りずオリンピック野球決勝天覧試合サヨナラ満塁ワイルドピッチ級のバカ なので改めて欲しいものです。





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Last updated  2023.06.16 08:19:18
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Re:単語を置き換えるだけで過去の自分を爆破できる不思議な人たち(06/11)  
ケルンコンサート さん
業務連絡だけなんですが・・・

>ウクライナの戦争に思うこと

のリンク先が一日ずれてます。 (2023.06.15 21:05:32)

Re[1]:単語を置き換えるだけで過去の自分を爆破できる不思議な人たち(06/11)  
ケルンコンサートさんへ

ありがとうございます。修正しました。

(2023.06.16 08:20:08)

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