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2025.11.01
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カテゴリ: 生物学
 冬でも時には深いな羽音をたて、刺すこともあるチカイエカ(地下家蚊)――その和名漢字のとおり、地下鉄やビルの地下室など、地下空間に発生する( 下の写真の上 )。英語では別名「ロンドン地下鉄蚊」とも呼ばれる( 下の写真の中央 =ロンドン地下鉄蚊; 下の写真の下 =ナチ・ドイツ軍のロンドン空襲で地下鉄に避難した市民は、ロンドン地下鉄蚊の餌食になった)。







◎起源を古代エジプトと特定
 その生態から、近代の都市化によって「生物史上最速で進化した」という説がある。
 本当なのか。
 アメリカ、プリンストン大などの研究チームは、ビルの地下などに生息する世界の「チカイエカ」のゲノム配列を調べ、通説を覆す起源を解明した、とアメリカの科学誌『サイエンス』10月23日号に発表した。それによると、チカイエカの起源は2000年以上前の古代エジプトだったという。
 マラリアやデング熱など、人間にとって脅威となる病気を媒介する蚊の進化を解明することで、感染症の拡散予測などに応用できる可能性があるという。

◎欧州、北アフリカ、西アジアのサンプルのゲノム解析
 研究を主導した博士研究員の羽場優紀氏(現コロンビア大)らは2018年、チカイエカに関する国際共同研究コンソーシアム「Pip Pop」を立ち上げた。46カ国の200人以上の研究者が参加する。
 なお羽場氏はソフトバンクグループの孫正義氏が設立した「孫正義育英財団」の1期生で、研究チームの設立には同財団などの支援を受けた。
 研究チームはロンドン自然史博物館が所蔵する1940〜80年代に採取した22個体のチカイエカの標本を分析し、現在の蚊とDNAを比較した。100年足らずでは出現しないような遺伝子配列の変異が確認できたという。
 研究チームはヨーロッパや北アフリカ、西アジアに現在生息している357個体のイエカ種を集め、全遺伝子配列を調べた。系統樹を作って解析をしたところ、エジプトにすむ蚊が約2000年前に分化したチカイエカの祖先である可能性が高いことが分かった。

◎ナイル河畔の農耕と感慨がチカイエカのオアシスになり、人間に吸血
 ナイル川流域の古代エジプトで農耕や灌漑が始まり、水辺に卵を産むチカイエカにとって「オアシス」となったという。その結果、2000年以上前のこの時期に人間から吸血するように進化した、と研究チームは結論づけた。
 羽場氏は「地下など人間が作った環境が生まれたことで、すでに進化した蚊が人間の動きとともに世界中に拡散した」という( )。



昨年の今日の日記 :「幼形成熟するメキシコの『ウーパールーパー』、4歳で老化が止まる不思議」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202411010000/





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Last updated  2025.11.01 04:28:24


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