LYNNのいたずら毎日

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2004年06月25日
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 明日、実家に帰省する。母が股関節の手術を来週受けるためだ。

 彼女は変形性股関節症を長いこと患っている。十年くらいまえだろうか、突然股関節が痛み始め、歩くのもだんだん苦痛になってきたという。数年前からは痛みのため夜も眠れぬことも多くなってきたらしい。痛み止めは手放せず、効かなくなるたびに、痛み止めは強いものに変わっていく。痛み止めを飲むと胃や肝臓も弱るために、全身も不調になる。そのために痛み止めの服用を最低限にしていたが、今度は痛みをこらえるために、身体のバランスが崩れていく。私が家を離れてからは、時々しか母に会えない。だから、会うたびに、母の病気が進行していることが、よくわかってしまう。とても辛いことだ。

 何事にも我慢強く辛抱強い母は、手術を受けることをためらっていた。股関節が摩耗するたまに発生する痛みであるから、そこに人工骨を入れれば解決する病気である。しかし、現在の医学では、人工骨の寿命は15年前後であり、さらに人工骨は、一度入れたら、入れ替えが効かない。それゆえに、まだ60歳には間がある母は、手術を受けることをためらっていた。70過ぎてすぐに車椅子になってしまったら、家族に迷惑をかけると考えていたのだろう。

 しかし昨年、漸く手術を受ける決心をした。私が結婚をしたこと、父が定年退職をしたこと、そして自分の心境の変化。孫が生まれたとき、私の産後の世話は、母である自分がしたいとも思ったのかもしれない。そして、医学の進歩への希望。もし現時点で人工骨の再手術は無理でも、15年後には可能になっているかもしれない。母が通院している大学病院で、これまで普通にあるけなかった患者仲間が、普通に元気に歩いているのを見て、自分も痛みがない毎日を送りたい、とも思ったのだろうか。

 あと数日で母は入院し、手術を受ける。術後は40日間の入院とリハビリが必要だ。母にとっておそらくこの40日が今後の人生を決める正念場であることは間違いない。来週の週末には山形には戻ってくるが、この一週間は出来るだけ実家と母の世話をしたい。そして、今度は足が痛くない、歩いても平気な母と一緒に海外旅行をしたい。






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最終更新日  2004年06月25日 11時15分08秒
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