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V-FETの1975年当時のものが今でも限定販売で入手できるんですが、これが絶滅してしまったきっかけになったちょっとした事件があったのです。日本の半導体の権威、東北大名誉教授、現首都大学東京西澤潤一教授の発明になるV-FETは高圧、大電流を扱うことのできる新幹線の基幹部品であり、もしこれがなければ新幹線は1964年の開業に間に合わなかっただろうと言われています。インターネットの光通信には欠かせないものとなっているレーザー・ダイオード光送受信システムも西澤教授の発明品だということもあまり知られていませんね。その他多くの半導体に関する基礎的なアイディアの多くが西澤教授の発明だということを知ると改めて西澤教授はほんものの天才だということが分かります。ノーベル賞など軽いはずなのだが、どうして無名なのだろう。。と考えていましたが、思い当たることがありました。1975~76年頃、オーディオ用V-FETはYAMAHA 、SONY、NEC、日立等で開発され、ブレーク寸前までいきましたが、成田某という、どこの馬の骨ともしれないデマゴーグが突然現れ、当時数社あったオーディオ技術系各誌にV-FETはだめだ、という明らかに出鱈目な記事を寄稿し、オーディオ界を混乱させて、消えました。今から考えると、なんであんな出鱈目な記事が各誌に載ったのか不思議です。政治的な圧力があったとしか考えられません。この事件後、オーディオの衰退期と重なりV-FETは主役になり得ずに、デジタル・ドメイン社のB-1aを残して消えてしまいましたが、はっきり言って、音はいいです。その高速・高圧・大電流特性はオーディオ用というよりはむしろ、発電所レベルの直流/交流、あるいは直流/直流コンバータの低損失基幹部品としてこれを凌駕するものはないことを考え合わせると、V-FETが世界標準になると困る勢力があるということは、充分考えられます。35年前の成田某がいわゆる工作員と呼ばれる人物だったのか?当時の対談記事でも、明らかに理論的ではない言説を弄していました。今からでも読み返すと、愕然としますよ。。語り口がまるで詐欺師ですから。余談ですが、デジタル・ドメイン社の試聴室でB-1aを聴かせてもらった時に会社の人が「先日西澤先生がここに来られて、その椅子に座られて音を聴いていかれました。。物腰の柔らかい、丁寧な感じのふつうのおじいさん(?)でしたよ。。」同じ椅子に座れて光栄です!*当時のMJ誌の関連記事が出ている各号は、、1975 3月号 p.98~1041975 6月号 p.129~1431975 7月号 p.125~136
2010/02/18
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で、実際に2SK117というFET 1石の増幅器を作ってみた。子供は半田付けに苦労していたようだが、あっさりできてしまった。。 アドバイスのし過ぎですかね^^?無バイアス、負荷抵抗はIdss3mAより、電源電圧の半分5Vの電圧降下になるように1.6kΩを選んだ。オームの法則は小学生でも知っているようだ。オシロスコープの使い方も理解できたようです。で、画像は入力信号400mVp-p、出力信号7.5Vp-p、増幅率19倍。 なんだか、問題噴出、、と思ったが、そうでもなかったので親はがっかり。応用問題で別の銘柄のFETでやってみろ、というつもり。
2010/02/13
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まずは、外堀から、ということで、半導体の原理から解説を始めました。炭素族(C、Si、Ge)のように最外殻電子軌道の定員が8個で4個入っているような元素が半導体になる。。その元素の単結晶を作り、それは共有結合。そこに3価または5価の不純物(Ga、ヒ素、リン)を混ぜてNチャンネルまたはPチャンネルの半導体を作る、それを接合させると、電圧のかけ具合によって、電子空乏層ができて。。後はめんどうなので、省略します^^実際のトランジスターの名前や種類、大きくはトランジスターとFETで、2SA~、、2SK~、、思いっきり省略。。まあなんとか子供は理解できるらしい。。?外堀は埋まった?
2010/02/13
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・・ということで、電気回路の初歩を学ぼうというわけです。最初は一番簡単な増幅器(Amplifier)を作る実習をしてみることにしました。実習するのは僕じゃないです。今度中学高校に進学予定の子供たちです。一般の学校では教えませんね、というか教えることのできる教師はいません。電気・電子工学分野というのは科学技術の基礎になっているわけで、これが解らないと、どうにもならない、、こうしたい、ああしたいということがあっても手も足も出ません。昔はラジオ少年とかいって自分で遊びながら技術を身につけたのでしょうが、今は絶滅している?ようですね。大学の授業はお遊びレベルだし、会社に入ってから学ぶのでは多分間に合いません。というか、基礎を抜かして個々の技術に入るので、全体が見渡せずにやることが上っ面で発散してしまうように見えます。物理化学の深いところに達するには、子供のころから始めるのが一番だと思います。僕の場合はやってよかったと思います、というか今の自分はありません。増幅というのは「振幅を増す」ということなんでしょうが、やってみないと判りにくいですね。一言でいうと、「電源から入力信号に相似な出力信号を作る」ということなんですが。1回目は部品点数が少なくて済む、FET(Feeld Efect Transister:電界効果型トランジスター)1石の回路です。これでも、いろんなことが学べるはずです。FETの足は3本でそれぞれドレイン/ゲート/ソースと呼ばれます。通常電圧利得を持つ回路は「ソース接地」と呼ばれる回路で、ソースを接地します。ほんとに地面につなぐ必要はなくて、単なる電気的な基準点という意味に解釈してください。ソース/ゲート間に信号を入力するのですが、実験中にゲートがオープンになると出力が安定しませんので、ゲートは10kΩ位のやや高めの抵抗で接地します。ドレインは用意した+10Vの電源に電流計を介してつなぎます。とりあえずは、これだけ。。まあ、どうなるかやってみましょう。やってみると、いろいろな問題が噴出するはず、これを次々に解決していくのが勉強になるはずです。
2010/02/11
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僕の趣味はスピーカーで、いつかは自作したいと思っているのですが、なかなか手が出ません。スピーカーはフレミングの左手の法則とかいって、平行磁界中の導線に電流を流すと導線に力が作用し、その力が振動板に伝わり、音がでる。まあそうなんですが、2段階のエネルギー変換を要します。第一段階は電気エネルギーを機械エネルギーに、第二段階は機械エネルギーを音響エネルギーに、それぞれ別個の物理現象なのですが、スピーカーの場合は連続かつ一体となっているので、難しい。亡くなりましたが、「音響工学」の権威、元NTT通研の早坂壽雄先生(この方も西澤潤一先生と同じ東北大出身です)の著書を読むと、幸い機械も音響も電気回路の等価回路に変換できるので、取り扱いは簡単です。。などとおっしゃっています。あたまの良い方にはそうかもしれませんが、凡人にはそれが難しい。ともかく、電気回路を学ばないと先に進みません。
2010/02/11
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これはナショナル(松下電機)製のBL280型という懐かしい真空管ラジオです。このラジオは僕が生まれる前に、貧乏な両親が、「ラジオくらい聴きたいよね・・」ということで近くの電気屋さんの店頭見切り品を3割引で買ったそうです。とはいえ、給料の3ヶ月分?より高かった?とか。筐体は木製エナメル塗装。つまみはベークライト製(石炭由来樹脂)。内部は真空管。回路図も筐体内部に貼ってあって、見たところ「5球スーパー」らしい。電源は入るが鳴らず、マジックアイも点灯していない。子供の頃は壊すだけで、修理は出来なかったが、今ならレストアくらいなら出来そう。。20年後はまたこんな時代に戻るかもしれません。。ないか。。^^
2010/01/14
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ここにhttp://www7b.biglobe.ne.jp/~konton/V-FET.htmlYAMAHA B-Iの回路図を手打ちで起こされていますね。判りやすくてありがたいです。オリジナルの回路図はとても判りにくいのです。入力のデュアルFETのGD間に47pFが付いていますね。f特が落ちます。なんででしょうね?発振防止?ノイズ混入防止?判りません。。これがB-Iにはプリアンプがないと音にならないとか、内蔵のVRのインピーダンスが1KΩと低い理由ですね。外そうかな?プリアンプが不要になる可能性があり、音質向上するかも。
2009/12/31
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ここにありましたが、http://www.geocities.jp/mutsu562000/root/amps1/htm/hp3610.htmどんな種類のパワー素子でも非飽和型の素子とインバーテッド・ダーリントンを組めば、非飽和型パワー素子に変身します。12AX7でもいいのですが、ここでは某W通商に在庫しているS社製の中信号V-FET:2SK79と2SJ48でインバーテッド・ダーリントンを組んでいます。性能的には2SJ18よりも高性能なパワー素子になります。どうせ作るのなら、こちらがお薦めかも。>か~ばたさん
2009/12/30
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ロシア製真空管EC33C使用アンプも良く鳴るようになってYAMAHA B-1よりも稼働率は高くなってきました、良い傾向です。YAMAHA B-1はいわばお宝ですから、大切に保存しておきたいと思います。なんせ75年製と古いもので、電源を入れるたびに壊れないかどきどきものです。たぶん非飽和特性のパワー素子は原理的に歪が少ないのでしょう。聴き疲れしません。いつまでも聴いていたい音というのが一般的な評価だと思います。この真空管と同じ非飽和特性のトランジスターがあります。西澤教授の発明になるトランジスター:SITです。 http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/200811130000/次はこの真空管アンプと同じ回路でSIT使用のアンプを作ってみようと部品を集めました。YAMAHA B-2のジャンク部品を使って作る予定です。とりあえずSITは手持ちのソニー製の2SJ18を使います。同じ傾向の音でしょうか?興味津々。。
2009/12/23
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お客さんは2人でした、3時間ばかりの歓談。ちゃんとしたHiFi(ハイファイ)の音、でも何時間聴いても疲れない。。 日が落ちてくると、真空管のほのかな光がいいね。。欲しいな・・とのラブコール、作ってあげたいのだけれど、歯を作るより難しいのです(^^ゞ 正也さんの今年の6/8のコンサートの録音がとっても評判でした。そういえば、来年1/17(日)2:30より、当市の「り○れホール」で田中正也「新春ピアノリサイタル」予定しています。チケット販売中、当院受付まで!
2009/11/23
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11月23日午後2時半より執り行います。要予約、、お片づけしないといけないので^^第2回はご希望に合わせます、コメント欄に書き込みお願いしま~す。電源のフィルター・コンデンサーは10000μF×2から20000μF×2に増やしました、低音の量感が増しています。
2009/11/10
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今日はお休みなので、ちょっと前に買ってあった、グレン・グールドのゴルトベルク変奏曲のDVDを観ていました。・・なんだかすごいです。人間業とは思えない、、子供達にこれを弾けるように強制中ですが(^^30曲も、いつになったら弾けるようになるんだろう。。毎年1曲づつ、30年、、3人で分担して10年。僕のお葬式は音楽葬と決めているので、そのときまでに弾けるようになれ!と言ってあるのだが。。(^^
2009/11/03
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B-Iと瞬時比較ができるように、共にHITACHI HS-400につないで、CPプレーヤはPIONEER DV-AX10の出力を分岐して同じ音源で鳴らしています。試聴CDはSACD版のグールドのゴルトベルク変奏曲、グールドさんはうなり声で有名な方です。でもこのうなり声、じゃなくて、ちゃんと歌っているんです。ちゃんと歌声に聴こえるか?で小信号時の分解能のテストに使えます。通常のトランジスターアンプでは途切れ途切れの雑音にしか聴こえません。B-IもEC33C OTLもちゃんと歌声が聴こえます。瞬時比較するとB-I独特の狭帯域感が聴こえます。でもこれはこれで不満はないのです。これはプリアンプをYAMAH C-Iにすると改善するので、B-I内蔵のプリアンプというかランブルフィルターの音質の問題かもしれません。カチッとしたダイナミックな音でつい引き込まれてしまいます。EC33C OTLの方は狭帯域感はありませんが、軽い音というか低域が薄い音です。たぶん、パワー段の電源の時定数の問題でしょう。フィルターキャパシターの容量は450V10000μFが2個、合計20000μFしかありません。B-Iは合計60000μFもあります。電源トランスの直流抵抗もB-Iの方が低いと思います。160V22000μFくらいのキャパシターが入手できたら交換してみるつもり。といってもそんなに気になる程ではありません。両者共小さな音が良く聴こえるので、小音量で鳴らしても不満はありません。ハットオーディオラボ製の6C33C-B p-p用の出力トランスを入手したので1次側P1~+B間、2次側0~8Ω間で聴いてみました。 お、うなり声がもっと鮮明に歌に聞こえます。結構上手です。パワー管の動作が楽になるのでしょう、のびのび感が出てきます。電圧利得は下がるので、NFBを減らすか、プリアンプが必要になりますが、出力も90Wと3倍になります。でも、トランスの音?が聴こえます。ふんわり系の音です。これはこれで良いかもしれません。
2009/10/26
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まだエージング途中なんですが、待てずにちょっとだけ音出ししてしまいました。真空管用の+125V定電圧電源が発振気味なのが気にかかります、定電流負荷回路の高域のゲインを落として対処していますが、要調整ではあります。非飽和特性のパワー素子にゲインを持たせ、高インピーダンス駆動するというコンセプトが共通しているからでしょうか、音はYAMAHA B-1に非常によく似ています。たぶんブラインド・テストでは判らないかも。とりあえず、一安心。。
2009/10/22
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今日は、いよいよ、最終段階です。真空管とトランジスターのドライブ回路を接続して動作確認の日。ドキドキ、、入念にドライブ回路だけで調整したので、逆接とかがなければ、動くはずですが。それでも心配なので(^^ゞ、DMM(テスター)をいっぱい出してきて、真空管のグリッド電圧、出力電圧、プレート電流、電源電圧をモニターしました。スィッチ・オン!・・・煙が出たりとかしません、なんとか上手くいったようです。スイッチ・オンしてもヒーターが温まるまで、2分間結果が出ません。わざとタイマー・スイッチを付けて、温まってから電圧がかかるようにしているのですが、真空管の寿命を延ばすためです。真空管とかこんなもの。。気が短い人向きではないようです(^-^)vグリッド電圧-47Vでプレート電流は約50mAでした。保護回路が勝手に働くトラブルもありましたが、単なる配線ミスでした(^^ゞ。・・・後は、プレート電流を50mA、100mA、200mAと段階的に上げて、それぞれ2時間エージングしたら、音出し!今日は日が暮れたので、後は明日太陽が出ている時にします。なるべくソーラー発電の電力を使いたいから。・・・いい音が出れば良いけど、あと、電源回路の発振トラブルが無ければよいのだけれど。。それにしても、真空管は熱い!顔を近づけて調整していると、遠赤外線でこんがりローストされるみたいです。部品も熱くなる。 これは僕の作業スペース、屋根裏部屋の窓の横です。建物の外観を知っておられる方は、あ、あそこね。。とお分かりになるかも。 11/22(日)試聴会予定!
2009/10/18
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ちなみに、これは音楽を聴くための装置です。なんだか解らない方もいらっしゃるのかもしれないと思って。。真空管ドライブ回路は動作確認を終わったので、音出しの前に真空管のエージングに入りました。まずはヒータから定格の半分の電圧から初めて定格電圧まで、3段階、各2時間づつ、AC1.8A、AC2.5A、AC3.3A各2時間、もちろんソーラー発電の電気を使って。 明日はプレート電流を50mA~200mAの3段階で流しながらのエージング。エージングが何故必要かというと、真空管は機械ですので、慣らし運転で熱や電子により組み立て時の機械的ストレスを取ってあげないと上手く鳴らないのです。 真空管の胴体に印刷してある「CCCP」というのは、今は昔となりにけり。。の、Союз Советских Социалистических Республик(ソビエト社会主義共和国連邦)製ということです。ソ連が崩壊して20年近く経ちましたが、それよりも10年ほど前の製品です。来年はアメリカ崩壊(予定)ですw。11月22日(日)試聴会を予定しております、参加ご希望の方はいんちょうまで!
2009/10/17
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電源ON!、、したところ、出力がマイナス電源に張り付いて調整不能。げげげ、、配線ミスか??よ~く見ると、2段目のカレントミラーの定電圧ダイオードに電流が供給されていない、電流供給用の270KΩの酸化金属抵抗がマイナス電源に接続されていました。見る人が見れば解ると思う。 配線を直して、パワー管をつながない状態でバイアス、出力中点電位の調整が可能なことを確認した。いよいよ明日はパワー管をソケットに挿す、予定。
2009/10/11
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とりあえず、組み立て終わり、、何ヶ月かかったかな??若い頃(19歳)なら、24時間仕事でした。。 まだ、電源を入れていませんので、ドキドキです。真空管は簡単には壊れませんが、トランジスターは簡単に壊れます。明日、配線ミスをよ~くチェックして、電源ON!後は真空管の特性を測ったり、エージングしたり下準備をして音出しです。RSコンポーネンツに売っている55YとかいうUK製の黒い金属皮膜抵抗器は、金田式オリジナルの進工業のプレート抵抗より音が良いです。温度係数が優れています。
2009/10/10
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もうすぐ完成!とか言いながら、まだ完成しません。。でも、最終段階です。表題画像はパワー管ドライブ回路、これがアンプの本体、トランジスター構成の回路です。ブラウン管用の高耐圧トランジスターを多用、でもブラウン管の生産終了に伴い、真空管に使える高耐圧トランジスターも消えてゆく、ちょっと寂しい。。これを組み込んだところ、まだ向かって右しかできていませんが。 音が出るようになったら、聴かせろ、、というご要望が3件来ています。では!ということで、11月の日曜日で試聴会を企画しますので、参加表明をお願いします。ここのコメント欄、BBS、メール、受付、本人まで。
2009/10/08
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もうすぐ完成、、!と言いながら、足りない部品があることが判明。。電源回路と保護回路は完成しました。真空管が下になっていますが、製作の都合です。本当はこれ、
2009/09/27
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連休中に真空管アンプを完成させようと思っていましたが、なかなか。。でも、電力増幅段(真空管)用の定電圧電源は完成しました。このアンプは真空管とトランジスターのハイブリッドです。このアンプに使う真空管は3極管とよばれ、なぜか音がよいとされているものです。僕のお気に入りのYAMAHA B-1に使われているSITはトランジスターですが、3極管と同じ非飽和特性です。それで音が良いのかもしれません。この辺りを確認しようと思ってB-1と同じコンセプト、似たような回路で真空管アンプを作っています。そのコンセプトとはパワー段に電圧ゲインがあることです。結局「6C33C-B 金田式OTLアンプ」のアレンジ版になります。このアンプはOTLとよばれる出力トランスがないタイプのP-P(プッシュ・プル)アンプで、ここがB-1と同じです。ただ非飽和特性(3極管特性)だと電源電圧の変動が出力に現れますので、これをどうするかが問題です。B-1では電源電圧の変動分を巧妙な方法でグリッドに帰還してキャンセルしています。「6C33C-B 金田式OTLアンプ」ではこのような回路的な工夫はされていませんので、オーソドックスに定電圧電源回路を追加し、そもそも電源電圧の変動がないように、真空管には定電圧電源で動作させることにしました。これが-125V電源、 これが+125V電源、 極々当たり前のシングル・カスコード、定電流負荷回路です。もうすぐ完成しますが、音の違いはどうでなるでしょうか?B-1はトランジスター、かたや真空管、特性はお互い似ているのですが、とても興味があります。小信号時の歪が少ないと音楽が楽しめません(音楽が聴こえてきません)、SIT以外のトランジスターではどうがんばってもだめでした。真空管はその点期待できます。
2009/09/24
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1975年製のお気に入りのアンプから黒い液が漏れている、、そのことに気が付いたのは春頃でした。電源の平滑コンデンサーが寿命だ、、このまま使い続けると本体ごと昇天してしまうので、休眠していました。故障については、製造から34年も経っているのでしかたありません、いつ壊れても不思議ではないのです。というより、よく34年も動いていたな・・と感心します。でも、なんとか修理して使いたいものです。これからの世の中、持続可能性を追求するとすれば、使用エネルギーは今の1/3にしなければなりません。よい機械だけを作り、なるべく修理をしながら、長く使う、モノを大切に使い続けることは、絶対に必要なことです。でも、代替部品がありません。特殊な部品でメーカーの標準在庫にはないのです。困った、どうしよう・・・しばらく悩んでいました。無ければ作ろう!これからは、技術的なお話ですので、関心のある方だけ、お読み下さい。。B-1の電源用コンデンサーは15000μF×2という、中点端子付きの特殊なものです、この機種限定の特注品なのでしょう、それが左右別々に2個。 端子は特殊なもので、新品の入手方法が分からないので、分解し取り出して再利用することにしました。端子の後ろにネジを取り付けられるようにタップを立てます、その下穴を分解する前にあけます。3mmのネジなら2.5mmの下穴、4mmなら3.2mmです。4mmの方が丈夫なのでこちらをお奨めします。 開けて見るとこげ茶色に腐食している端子が見えます、電圧を掛けてもすぐに放電してしまいます、短絡寸前、危ない、危ない、、取り出した端子、しっかり作られていますから分解して取り出すのは結構面倒です。ガストーチで加熱して樹脂を溶かして取り出しました。 後ろから3mmのタップでネジ切り、4mmなら前からします。 5mm厚のアクリル板で端子台を作りました。スペーサーが3mm必要でしたので、入手できるのなら、最初から8mmの板の方が良いと思いました、補強の必要もないかもしれません。補強は矯正用の即時重合レジンを使いましたが、歯医者ならでは、ということですね。 うら 拡大 肝心な代替のコンデンサーですが、ニチコンKW100V3300μFを5個並列にして15000μFを作りました。 5個だと16500μFになるので15000μFより多めになります、でも実際に計測してみると、3140μFでしたので5個で15700μFです、OKとしました。まず、3並列を作ります。リード線はぎりぎりで曲げてください、ケースに収まりません。 2個並列も作って 上下にしてハンダ付けします。 これを4組作ります。 リード線を付けます。 ケースに収まるか、確認。 端子台に接続。 オリジナルと比較、全然違いますが。。 セット、 ケースが一部当たるところがあったので、端子台を少し加工しましたが、なんとか収まりました。2mmほどしか余裕がありません、コンパクトに組み立てるように心がけます。 全て手配線、ものすごい技量です。70年代はすごい! 誤配線も無く、無事修理終了が表題画像です。これでもうしばらく延命できるB-1も増えることでしょう。他のコンデンサーもぼちぼち交換するつもりです。
2009/09/06
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点火!真空管にはヒーターが付いています。熱電子を放出させるためですが、電力を食います、これだけで250W。。音楽が真剣に聴けますね(^^ゞ
2009/08/30
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真空管ついでにこのお盆休みに真空管アンプを完成させようと思っていましたが、いざ取り掛かると、ちょっとした部品が足りなかったり、なかなか・・・
2009/08/15
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暑いですね、、連日30度を越しています、、愛用の1975年生のYAMAHA B-1はご老体の為、夏はだめです。いつ壊れるか判らないので、電源を入れることさえしていません。 でも、音楽は聴きたいので、真空管アンプを作り始めました。オーディオ機器に関してはトランジスターはだめです、聴きたい音が歪みにマスクされて聴こえない、フラストレーションが溜まります。。で、スピーカーをドライブするのは半導体ならSIT、SITは入手困難ですので、真空管に限ります。完成したら、診療室でも鳴らしますね。このロシア製の真空管、思いっきり省エネではないので、真剣に聴きましょう。
2009/07/20
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去る6/8の福岡銀行本店ホールでのライブ録音の出来は良く、頒布可能です。今日は田中正也ご本人による編集作業を経て、CD-Rに試焼き。オーディオマニア向けのハイビット・ハイサンプリングから、通常CDまで、受注生産いたします。院長まで、お問い合わせ下さい。
2009/06/18
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実は僕の趣味は自作派オーディオなんで、こんなものを持っているんです。左が旧ソ連(CCCP)製の真空管(製品名EC33C)、ミグ戦闘機に搭載されているというウワサで有名になりました。右は西澤潤一教授の発明になるSIT(製品名2SJ18)というトランジスター。これらのオーディオ用としての性能はほぼ同じです。でも真空管の方はヒーターとかあって電力を食いますので、効率は10倍悪いのです。まあ、趣味なので許されるのかと。。(^^ゞというわけで、真空管で音楽を聴くのはとっておきの一曲を聴くときだけです。電気というのはほんとうはとても有用だけど得るのが難しい貴重なエネルギーなのですが、原発でじゃぶじゃぶ発電した電気を湯水のように使っていると、それには気が付きません。
2008/11/13
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定価90万円の某海外有名メーカー製CDプレーヤよりも音が良い、、といわれる実売4500円のDVDプレーヤ(MICO DVD-M02)です。悔しいけど、確かに定価50万円のCDプレーヤよりもいいかも。。 FIFOといわれる、今となってはありふれた技術が使われていますが、メーカーもどうして音が良いかは分からない、そうです。今時、価格と性能なんて比例しません、価格と性能が比例すると思うのは、幻想かもしれませんね。お金は幻想・・お金は紙切れ、当たり前?※在庫限りだそうですので、お早めに。。
2008/09/20
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この画像は1974年頃のSONYのステレオのカタログに掲載されていた写真です。僕はこの写真が好きで、今も額に入れて飾っています。こんな家に住んでみたいと思っていました。これはいったい、どこなのでしょうか?ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報おねがいします。
2008/08/23
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西澤潤一先生、つづき。。いや~、、どこかで聞いたことがあると思ったら、僕が大好きな、というか、これでないと音楽を聴く気になれないアンプ、YAMAHAのB-1とB-2に使用されているSIT(Static Induction Transistor):静電誘導トランジスターのパテントホルダーだったんですね!表題画像がYAMAHA B-1に搭載のSITです。高速、大電力、高耐圧のトランジスターで、音はすばらしい、歪感がなく、静寂の中からダイナミックな音があふれ出てきます。最新型はこれ↓ちょっと買えないけど。。 http://www.digital-do-main.com/product/amp.htmlこの方物凄い天才です。レーザー・ダイオードと光ファイバーの発明者とご紹介しましたが、それだけではない。SIサイリスタと呼ばれる電力スイッテング素子の発明者でもある、これがなかったら新幹線は走っていない。高効率(99%)インバータには欠かせない部品だ。それだけでもない、LED(発光ダイオード)の発明も、なんと、太陽電池も発明している!1951年、SITを考えたのは東北大の大学院生の時、当時の日本の学会はそんなバカな、、なにを言うかこの若造が、、という反応だったが、米国のGE社(ジェネラル・エレクトリック)が同様の特許を後日発表すると、やっと認められたとか。エジソンを上回るこんなすごい方が日本にいることは、日本の誇りですね。自信を持って、これから起こる人類の危機に立ち向かいましょう!
2008/07/20
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全880件 (880件中 851-880件目)