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2005.12.02
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上映時間:105分
監督:ウォルター・サレス
出演:ジェニファー・コネリー(ダリア)、アリエル・ゲイド(セシリア)、ジョン・C・ライリー(マレー)、ティム・ロス(プラッツァー)、ピート・ポスルスウエイト(ヴィーク)、ダグレイ・スコット(カイル)
【この映画について】
チェ・ゲバラの生涯を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」でアカデミー賞の歌曲賞を授賞した、ブラジル出身ウォルター・サレス監督の作品。原作は鈴木光司の「仄暗い水の底から」だ。Jホラーは「呪怨/The Juon」「Ring」などの作品が全米公開されて一定の評価を得ているが、今回のこの作品はホラーの要素を持ちながらも、親娘の心の葛藤や夫婦の離婚が子供にもたらす影響を交えながら描いている点で、完全なホラーとは言えない。
ジェニファー・コネリーの母性本能むき出しの演技、頼りない管理人役のピート・ポスルスウエイトの演技にも注目して観てもらいたい。
【ストーリー(ネタバレなし)】
1974年、雨の日のシアトルで母の迎えを一人で待つ5歳のダリア。その頃の母との幼い頃の記憶がトラウマとなり、セシリアという一人娘を抱える2005年のダリアだが夫カイルとは離婚調停の身である。
ダリアには自分の幼い頃のような辛い体験はさせたくないと願いながらも、自らも同じ事を繰り返すことへの苛立ちも抱えている。NYでの暮らしも離婚調停中の身では収入も乏しく、マンハッタンの対岸のルーズベルト島でアパートメントを探しに。不動産屋の紹介で高層の古ぼけたアパートを紹介されるが、不動産屋のマレーは口は達者だが誠実とは言えない営業マンだ。
空き部屋を見に9Fの部屋を案内されたが、景色も良いとは言えない上に古ぼけた感じでダリアは気乗りしなかったがマレーは盛んに売り込む。セシリアと一緒に部屋を下見していた隙に、セシリアの姿が見えなくなる。慌てたダリアは早速姿を捜すが何処にも見当たらない。1階の管理人ヴェックにも連絡を取るが姿は見えない。

ダリアは下見の際は気が付かなかった、天井のどす黒いシミを見てマレーに修理を依頼する。マレーはヴェックに言っておくと言いながらヴェックは自分の仕事の範疇外だといい取り合わない。真上の階の部屋は空き室と聞きながらも物音がしきにするダリア。
セシリアの通う学校も決まり一安心のダリアだが、夫との離婚調停は泥沼化し結論が出ないままだ。そんな不安定な精神を抱えながら、時折昔の母との関係を思い出し偏頭痛に悩まされる。
セシリアの通う学校の先生からは時折眼に見えない相手と会話をしていると指摘される。その夜、セシリアの寝室から声が聞えてくるので急いで部屋に行く。ポカンとした表情の彼女は、「ナターシャ」という一人の女の子と話していると言うがダリアの目にはナターシャは見えない。
部屋のシミの修理を依頼するにあたり、階上の部屋をヴェックを伴ない視察に出向いたがそこは酷かった。ヴェックはアパートに住む悪ガキが勝手に進入して、蛇口を開けるイタズラを度々していると言う。早速部屋の鍵を交換するように申し渡す。その二人の悪ガキは地下のラウンドリーですれ違うと、ダリアへ性的好奇の眼を向けて気味が悪い存在だった。その後、向ったラウンドリーでも不思議な出来事が発生する。
さてここから先は映画の核心部分に入っていくのでストーリー解説はここまで。今後のポイントは階上の無人部屋の秘密とは?セシリアの会話相手「ナターシャ」とは何者か?不気味な天井のシミの原因は?ハローキティは何故屋上に捨てられていた?夫との離婚調停の行方は?こうした点に注目して映画館かDVDでご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
日本人原作の作品化だが原作を読んでいないので、実際はどこまで正確に描かれているかは知りません。アメリカン・ホラーのひたすら人を殺しまくり恐怖を煽るのとは対極に位置するのが、こうした一連のJホラーだ。
日本原作の作品はジワジワと恐怖を増長させていき、直接的な恐怖より眼に見えない恐怖を強調する。
「ダーク・ウォーター」では「水」が恐怖のテーマとなっている。だが今回の作品は確かにあちこちに水の恐怖を演出する道具として、節目の場面の背景は何故か必ず雨であり巨大な高層アパートも暗い色だ。
サレス監督が見事だったのは、ダリアの母対ダリア、ダリア対セシリアといった構図をはっきりと打ち出した点。映画の冒頭はダリアの母とダリアが雨のシアトルに佇むシーンで始まる。これによって今後のストーリーの展開が、母娘間の心理劇であると想像できる。偏頭痛に悩むシーンでもそのシーンがフラッシュバックされる。自分が味わった孤独を娘には味あわせたく無いがために、精一杯の愛情を注ぐが娘には伝わっていないと思わせる描き方で終始する。
そのありったけの愛情は、壮絶なラストシーンで身を持って娘に伝わることになるが...。こうした母娘の心の葛藤に男は立ち入る事が出来ないのも事実。
【自己採点】(10点満点)
8.5点
Jホラーが原作の作品ながら、映画を観た感想ではホラーとは感じさせない人間心理の描写が良かった。J・コネリーの鬼気迫る演技を高く評価して採点した。





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Last updated  2006.06.13 22:05:56
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