沈丁花のツボミが、ここまで大きく膨らんでいますよ。
大げさに言えば、号泣したくなるくらいのニュース。
小学一年生の男の子が、親の虐待の末、死んだ・・・。
この子は、いったい何のために、この世に生まれてきたのだろうか。
2005年の芥川賞受賞作品、中村文則作 「土の中の子供」 を
読み終えたばかりだったので、余計に心にぐっときてしまいました。
親に捨てられ、親戚をたらい回しにされ、すさまじい暴力の中で育った私。
私は、何度殴られ、蹴られたか分からない。
幼かった私は、打ちのめされず、殺されることなく、
生活をやり過ごすことだけが 希望だった。
成長して、親が会いたいと言っていると聞いたとき、
「僕は、土の中から生まれたんですよ。だから親はいません。」
私は人の流れの混沌の中を、ゆっくり歩いた。
この最後の一文に、彼の再生の予感がするのです。
生きてさえいれば、この男の子も、自らの力で、再生できたのに。
可哀そうでなりません。
もう一度、優しいお父さんお母さんのところに、生まれてくるんだよ。
花の切手、そしてターシャさんのこと 2009.12.20 コメント(6)
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