La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

February 8, 2010
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おうち

先日、新宿で時間があったので、お友だちのももこさんが超おススメの、

「蒙古タンメン中本」のラーメンを食す闘いに挑むべく、新宿駅西口から、

新宿のお店へと向かいました。

あの赤いスープについに出会えるっ!胸が高鳴りますっ。

以前、お店のHPで、だいたいの場所は把握してあったものの、そこは、ネオンが燦然と瞬き、

無数の人々が行き交う街 新宿 、そして イナカ者ひとり 、しかも ・・となると、地理が得意な私も、

なんともお手上げ状態。ももこさんにケータイメールでレクチャーをいただき、

新宿界隈特有の、速足の人波にもまれながら、大久保方面へと歩きました。


そして、ついに目標の赤い看板を見つけ、お店に到着!

地下1階のお店へと降りる階段には、既に長い列。お・・お、お店の中にまで長い列。


蒙古タンメン中本

わぁ、うわさ通りの人気ですね、これは。

すぐ前に並んでいた学生さん風のお兄さんふたり組に、「かなり待ちそうかしら??」と

お聞きすると、「いや、確実に進んでいますんで、大丈夫っす」との頼もしいお返事。

まあせっかく来たのだし、待ってみましょう・・と、列に並びました。

そして、お兄さんたちの言う通り、数人ずつではあるけれど、だんだんと前の人が減って

ゆき、店内へと進み、途中で食券を買ったり反対側の壁に移ったり・・ののち、

並んでから20分後、私の目の前に、 「蒙古タンメン」

どかーん!

と置かれました!

蒙古タンメン

すごい迫力!

その、ラーメンの迫力といい勝負の、威勢のよい店員さんたちのかけ声が飛び交う中、

U字形のカウンターに並んだお客さんたちは、黙々とそれぞれの作業に没頭していて、

独特の雰囲気を醸しています。私の脳裏にはふと、何の前触れもなく、

あの、春樹氏のエッセイが浮かびました。

春樹氏の奥さま陽子さんが、ある日どうしてもラーメンが食べたくなった時、

ひとりで中華料理店に出かけ(春樹氏は中華料理が大嫌いなので)、

テーブルでラーメンをすすっていると、そばのテーブルで食事をしていたOLだかの

若い女の子たちに「何がイヤって、ひとりでラーメン屋でラーメンすすっている

中年女にはなりたくないわね~~!」と、あからさま&聞えよがしに言われ、

「とても屈辱的だったわ!それというのも、あなたが中華料理が嫌いなせいよ!」と

春樹氏にとばっちりが浴びせられた・・というあのエッセイを。。

 わ・・、私もそんな目で見られているかしら・・。と、突然浮かんだ春樹氏のエッセイに、

ついつい自虐的妄想を抱きつつも、とにかく、この目の前のすごいものを

なんとかしなければ・・と、徐に箸を取り、「いただきます」と、手を合わせました。

うーん、蒙古タンメン!これは 熱い!辛い! そして、 ウマい!

くたくたになった野菜からしみ出た滋味のあとに襲ってくるコクのある辛さは、

なるほど、これは病みつきになるわ・・と思わせます。

自分の意思とは関係なく、地球の引力のゆるすままに流れ出る鼻水をズルズルと

(これ、ヨーロッパでは絶対にしてはいけません!・・のだそうです。

ズルズルと音をさせるよりは、ビビーっと豪快に鼻水をかんでしまった方が

ずっとよいのだそうです。)

させながら、女ひとり、ラーメンをすする。。。

 (それにしても、どうしてすぐ隣りに座っている若い女の子は鼻水が出ないのだろう。。)

しかし、蒙古タンメン、本当に魅惑の味でした。

次回は是非、「北極」に挑戦いたしたく・・。

でも、その時はももこさんにお付き合いを願わなくては。。

だって、ひとり鼻水ズルズルで、誰とも話さずにラーメンを食べるのは

すごく、すごく、すご~く 恥ずかしかった のですもの。

誰かに突っ込みを入れてもらいながら、互いに笑いながら食すのがよろしいっ

・・というわけで、ももこさん、どうぞよろしくお願いしますね

そうそう、並んで待っている間、絶妙のボケと突っ込みの会話で

思わず私を笑わせてくれたお兄さんたち、ありがとう~。

おかげで、私もまるで連れのように振る舞えて、退屈せずに済みました。

こうして新宿の夜は、「まだ宵の口さ」とさざめき微笑んで、

その勢いで私にビックカメラでエーワンのラベルを買わせ、

更に、ハーゲンダッツでストロベリーとラムレーズンのダブルに

闘いの殿を務めさせたのでありました。






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Last updated  February 9, 2010 05:18:21 PM


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