花円日和　はなまるびより

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2006/12/13

久々の日記更新。

まぁ、それはおいといてさくっと感想にまいりましょう

久しぶりの読書日記は唯川恵さん
４年くらい前に読み倒したのはいいけど、あまりに一気読みしたせいで
タイトルを見てさらにあらすじを見ても内容がまったく思い出せず、
どれを読んだのか読んでないのかわからなくて確実に新しくでたやつしか読めない状態に･･･

昔は大学生の女の子とか書いてましたよね。その後は大学でたてのＯＬさんばっかりで、
最近はもっぱら３０代の女性を描くことが多いような。

明らかになっていくんでしょう。

『今夜誰のとなりで眠る』　唯川恵

高瀬秋生というひとりの男の死。
そこからはじまる５人の女性の物語。

同級生だった女性、
秋生の友達と結婚していた女性、
一緒に暮らしていた女性、
2，3回会っただけの女性、
秋生の子供を妊娠した女性。

年齢も環境もわたしとは違う彼女たちなのに、
読みながら彼女たちそれぞれのどこかに共感をおぼえます。

自分の感情の一部だと思うその共感できるところっていうのは、

羨望、嫉妬、不安、痛みなんかだったりする。
そういう感情を呼び起こすのは
だいたいが好きな男か、他の自分より恵まれた立場の女がらみなんだけど、
本当は、今の自分じゃない自分を考えた時なんだ。

「あの時あの人を選んでいれば」のときの自分。

今が不幸じゃなくても、どうしてもそう考える時っていうのはわたしにもあります。
それを持ってるから、きっと女ってのは幸せに対して貪欲すぎるんですね･･･

自由奔放で強引で自己ちゅーでやりたい放題の秋生。
それでもその存在で５人の女性たちは、
余計なものをとりさったところにある自分自身を見つけていく、旅立ちの物語です。

女って怖ぃ。でもそれでいいじゃん。
そんな感じでいっぱいです。

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