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メジャーでは本物の音楽が出来ないからといったコアな音楽をやる人々が増え、オルタネイティヴというシーン、つまりアンチメジャーシーンが活性化してきた。これからはメジャーでなくともプロのアーティストとして活躍できるのである。 プロダクションマイナーレーベルやオルタナティヴレーベルなどのメジャー流通でないものが十分なマーケットを持つに至ったのだ。 国内には大小のインディレーベルが発生してきている。またドメスティックな音を持たないものはどんどん海外とコンタクトを取り、直接契約するようになった。 コア系、ラウド系、エレクトロニカ、エモ、ポストロック、エクスペリメンタル、ネオフォークなど、独特なジャンルもどんどん確立してきており、そのほかにもテクノトランス系、クラブ系、ラウンジ系、SSW系、ニューエイジ系、ミクスチャー、グランジ、サイケ、デジロック、ニュースクールなど支持層があれば必ずレーベルは存在している。 メジャーとオルタナティヴとの違いは流通経路とプロモーションの有無になるが、メディアプロモーションしなくても成立するくらいの十分なマーケット開発は、サウンドやライヴなどでのセルフプロモーションで可能だ。 逆に言えば上記の2つがかなり重要な要素となる。 その上でメジャーレーベルに比べ、圧倒的に投資回収率は高いのだ。メジャーで出しても食えないアーティストが、インディだとびっくりするくらいの大金を手に入れられるケースも多いわけである。 まずは自分たちの音がメジャー向きなのかインディ向きなのかを見極めることが大事だ。中途半端な音だと両者から嫌われてしまう。 成功は自分たちだけで手に入れられるのがオルタナティヴレーベルの魅力だろう。流通会社やショップへの営業やら苦労も多いが、成功したときはその分喜びも大きいのだ。
2003.01.21
音楽とは個性との出会いの側面を持っている。人を感動させる音楽というものは、音楽自体よりも音楽を利用した何らかのアーティストのメッセージの方が大きいものなのだ。 個性を探すということはマイノリティをも支持することになるだろう。マイノリティ側でいるには覚悟が必要だ。そのままでは広がらないがため、その個性をどういう形にして展開するかということに存在の可能性がかかってくるからだ。 あるマニア系のジャンルの音楽に情熱を持っているA&Rがいたとする。そういうアーティストとある日出会った彼はそれを何とかしたいと考えるはずだ。 やり方は2つ。それをある程度売れるような、つまり商品価値を付けて展開する方法。音楽でやる方法と音楽以外でやる方法があるが、いづれもプロデューサの力量が重要になる。もう一つは社内スタッフを説得し、場合によっては騙したりしながらも契約にもっていき、プロモーションプランで展開する方法だ。そうしてそのアーティストの作品がリリースされ評価が出た段階で、成功か失敗かがはっきりする。 成功した場合はひょっとしたらいくつかの影響を音楽シーンにも与えるだろう。失敗したときは契約次第では会社に大きな損失を与えるわけだから、こういったケースが重なれば、担当者及びそれに同調したスタッフは所属を移動させられたり、契約A&Rならば解雇されることとなる。 レコード会社はハイリスクであるがゆえ、簡単に倒産するケースも多いわけだ。 プロデュースで展開することがアーティストの成功の鍵であるわけだが、その上で重要な個性を商品価値に変えるという作業は、それら多くの個性を発見し見分けられるための音楽の引き出しも必要だ。 素晴らしい個性を見つけられるのも、その個性の背景となっている音楽に通じていなければ不可能でもあるからだ。その上で俗に言われる良いとこ採りといったプロデュースワークが行われたり、選ばれたサウンドプロデューサが得意とする流行サウンドなどにしたりするわけである。 良いとこ採りというのは魅力ある要素を拡大解釈し、マーケットに落とすというワザだ。数ある要素の中でも作ることが出来ない要素も存在する。その一つが声質だ。 今や誰でも声質でアーティストを探し、パフォーマンスをプロデュースして展開したりしているものなのだ。アーティストになるために要るものが運と天性と努力だとすれば、その天性というものの一つが声質だろう。 そのほかにもメロディメイカーとしてのセンスとわかりやすいキャラクターがあればいくらアーティスティックにサウンドを展開しても問題は無いとした、マーケットを見据えたプロデュースも増えている。 そして音がマーケットとつながるかどうか探す作業を行った上で、そのターゲットを確定するまでがプロデュースワークとなる。それが無いとプロモーション上でのターゲットへのアプローチ方法が決定しないのである。 ターゲットを確定する作業の一つに、以前も話した音楽を言葉で説明するということがある。 音楽を言葉にする場面を上げてみると、レコード店担当者へのチラシ、店頭説明、流通会社や紙媒体へのPR、ポップ、フライヤー、コメントカード、CDの帯、メディアへの紹介、タイアップ先へのプレゼン、などあらゆる場面が存在する。 とりあえず聴いてというのは、店頭でそう言われたあなたが興味なければその気にならないのと同じだ。興味を持たせるための手段が言葉だ。 キャラクタで興味を持たせるのもよくある手だ。見た目やパフォーマンスで何かがあれば、それがキーワードとなり、評判となり、実にシンプルに人に伝わっていく。当然話題を集めても音がダメならすぐ消えるだけとなる。 プロデュースという作業はこのように実に雑多な作業だ。プロデューサーというのは読んでのごとく、プロデュースの総責任者で、制作の責任者である。 指名を受けて、制作がスタートし、原盤を持っている会社から、与えられた予算の範囲でそのプロジェクトに適したプレイヤー、エンジニア、作家、アレンジャーなどをピックアップし、楽曲作りや、選曲、演奏、歌、アレンジ、ミックスなどにアイディアやアドバイスを与え、トータルで制作の流れをコントロールするのが仕事となる。 それに対しアーティストがやらなきゃならない事は表現したい音楽を明確にして、とにかくあとは作ること、表現することそれにつきる。 音楽とは作りたい人がどんどん作って、作りたくない人は作らなくても良くて、売りたい人は棚に並べると、買いたい人が棚から買うだけのものだ。ただその棚の量は限られており、棚に並べるためには競争が存在する。 メジャーだけでなくマイナー(オルタネィティヴ)レーベルも活性化しタイトル数が増え、もちろん多くの過去の名盤は永遠と増え続ける。 今これからは棚の位置というものが更に厳しくなってきているはずだ。
2003.01.13
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