Tomorrow is another day

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2019.09.01
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カテゴリ: 認知症の母
母が認知症と診断されたのは2011年のことでした。
その年に自転車で転んで大腿骨を骨折して入院。
おかしなことを言い出したのは、
入院中からでした。

それから8年。

どんどん進行してしまうことを心配していましたが
幸い、家で父と兄と生活できているようです。

食事は作れないので、父がごはんとみそ汁を用意し
おかずは2人でスーパーへ行き、
総菜を買っているようです。

スーパーもそれほど近くではないので
ちょうどいいお散歩のようです。


進行はゆっくりな方なのでしょうが

私や姉に子供がいるのはわかっているっぽいけれど
性別も名前も忘れています。

「お宅のお子さんは元気?」と
他人行儀に聞いてきます。


先日、私と姉と両親で
和食のファミレスに行ったのです。

メニューを見て母はきょとんとしていました。
「このオレンジの丸いのいっぱい…何かしら」。

見るとイクラ丼でした。

お刺身やイクラ、
食卓によく出ていたんだけどね。
忘れてしまったようです。

そして、定員さんを呼ぶボタンも
「これ、何?」と
持ってひっくりかえしたりしている。

私がドリンクバーのカルピスを飲んでいたら
「その白いのなに?」と聞いてくる。

無邪気に聞く姿が、
本当にまるで子どものようです。

最初の頃は、被害妄想が強くて
「お父さんが通帳をかくした」
「私が死ぬようにしむけている」のような
ネガティブなことばかりを
言っていたことがありました。

ところが先日は
「お父さんは優しいから、
今まで怒られたこともない」って。

父と母は仲が良くなかったんです。
父はすぐに母を怒鳴りつけるタイプで。
昭和の頑固おやじタイプ?

母も「離婚したかったけど、子供が3人もいたから」
のようなことを
よく言っていました。

その母が「怒られたこともない」って…

最近でも、母がとんちんかんなことを言うと
イラっとして語気を荒げる父なのに…。


認知症って不思議です。
これからどうなっていくのでしょうか。

でもね、
嫌なことならどんどん忘れたらいいよね。

穏やかな気持ちで暮らせれば
それが一番じゃないでしょうか。





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最終更新日  2019.09.01 16:00:09
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