ねぼすけの読書感想日記

ねぼすけの読書感想日記

2010.09.18
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カテゴリ: 書評


訳 者=桃井 緑美子
書 名=なぜビジネス書は間違うのか -ハロー効果という妄想
原 題=The Halo Effect
発行所=日経BP社
発行年=2008.5
評 価=★★★★★



なぜビジネス書は間違うのか


ハロー(後光)効果は、通常、上司が、仕事上の部下の成果評価を行う際に最も気をつけなければならない事項の一つと呼ばれている。すなわち、テキパキと仕事をこなし「デキルヤツ」という思い込みが、その被評価者の良い点も悪い点も、全ての面の項目でデキルように評価してしまう罠のようなものである。このハロー効果が、会社・企業そのものの評価においても、ビジネス書で現れてしまうことの間違いを指摘した本である。特に、ベストセラーの「ビジョナリー・カンパニー」と「エクセレント・カンパニー」については徹底的にその分析が間違いであることを指摘した、衝撃的な本である。

いずれにせよ、企業の好業績の原因について「わかるのはほんの少しで、あとは知らないことだらけ」と言うのが実態であり、これが本質だ・これが理由だと言うことが非常に危険であるとした、もっともな主張である。また、分析手法についても、相関関係があれば因果関係があるように思われるが、実際は「相関性は因果関係の仮説を立てるには使えるが、相関性そのものからは何も分からない」ことを肝に銘じるべきであると、これまた正論でもっともな主張である。実際、「ビジョナリー・カンパニー1,2」も「エクセレント・カンパニー」も読んだことがあるが、その読後の”胡散臭さ”の正体がはっきりしたことで、本書は十二分に役に立った。



久々に、大変興味深く・面白いビジネス書である。







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Last updated  2010.09.18 16:47:23 コメントを書く
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