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向井夫妻の子供達が戸籍に入れなかったという判決を受けて殆どの人が当然だと言っている。それは良い。だが、彼らはわがままで…と非難しているという人があまりにも沢山いるようだ。多分メディアがそういう放送の仕方をずっとしてきたんだろうなぁ。いやはや、驚きだ。わがまま、だとかそういうところを非難する人々は皆ピントがずれている。何故、わがままだと非難するのか、日本の外で記事を読んでいる私にはさっぱり分からない。問題は彼らがわがままだとかそういうことではなく、これからその子供達が今のところ事実上外国人として日本で生きていかなければいけないという面である。養子も考えているだろう、でもどういう形であれ実の子供であるし、DNAなどで調べれば証明できるわけで、彼らとして自分の子供に対して出来る全てのことをしてあげたい、ただそれだけなのだ。何故トライをした人に「自己責任」を問う?トライしている人は失敗は100も承知なのだ。そんなこと他人が失敗を失敗だと非難して一体どうなることなのだろう?イラクで日本人のニート君が殺された時も同じだった。メディアに踊らされて「自己責任」を人々は連発していたが、彼は死んだし、だからなんだというのだろう?それで彼が死んだことを正当化して、だから?日本人は人の失敗をけなしがちだ。だから、失敗しようとしないし、挑戦しない人だらけだ。本質は違う。失敗しないと学ばないし、失敗は次のステップの為にあるものなのだ。先日の日記に屈辱について書いたりしたが、そういう激しい屈辱を経験したことが無く他人の失敗に目が行き過ぎて本質に目が行かない人々があまりにも多くて驚いた。そして、そういう人々は特に、逆境に立ったときに何もできずに終わっていく人ばかりなのだ。
April 12, 2007
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イースターウィークエンドだったので、今はDCに引っ越した元同僚のポーランド人のLudwikaが実家に戻る為フィラデルフィアにやってきた。丁度その日、同僚で親友でもあるJosephが友人のタパス(スペインの居酒屋料理みたいなもの)レストランでパーティーを開くことになっていたので彼女も来ることになった。フィラデルフィアのレストランは最近すべて禁煙になったので子供も安心して連れて行ける。私は旦那とゆーゆーと、そしてゆーゆーのお気に入りのトーマスのミニチュア達を連れてそのバーに向かった。4月を過ぎたというのにその日は雪がちらちらと舞い随分と寒い日だったけれども、バーには既に沢山の人がいて熱気で温度は高く感じられた。旦那は過去の仕事の都合上、こういうパーティーに来たのはとても少ないのだが今回仕事が変わって初めて土曜日が休日になったので来ることができた。私とゆーゆーがここに着たのは既に4回目ぐらいで、いつも二人でジュースを飲んで、タパスを数品頼んで分けて食べている。ここに来る時は必ずJosephと友人達と一緒なのでゆーゆーは皆にかわいがられて私の手元にはそのうち戻ってこなくなり、私はゆっくり友人達と会話をする。子連れのお出かけだが意外にゆっくりできるもんである。久しぶりに会ったLudwikaは幸せそうだった。長年付き合ってきた彼とついに婚約したのだ。Finally、という言葉がぴったりだ。一回別れたこともあったし、結婚の話がでそうになる度に、お互いの仕事や進路、家族が亡くなったりとあまりにもばたばたしていて話が立ち消えた。進路のことで別れを決断しなければならなくて悲しんでいる彼女を励ましてきたし、職場を辞める時も次の彼女のステップを心から喜んで応援してきた。だから、彼女の指の大きなダイヤはひときわ輝いていて見えて、それを見ている私も幸せにした。プロポーズの時の話とかまた新たな進路のこととか(彼女はGeorge Washingtou Universityの外交政策学科で修士を獲得して、新たにLaw Schoolに行こうとしている超エリートで、さらに超美人である)、過去1年に私に起こったこととか職場で今起こっていることとかそんなことを話しているうちに、彼女はふと「もしフィラデルフィアに家族と友達が住んでいなければ、こんな街は絶対私は戻ってこない」と口にした。その感想に私は思わず頷いてしまった。ここに住んで9年になるが落ち着いたらこの町を出て行きたいという気持ちは私の中で全く変わっていないのだ。他の州を訪ねれば訪ねるほど、その気持ちは強くなっていく。彼女は今DCにいるからなおさら実感しているのだろう。「あのさ、あれだよね。シカゴとか他のところに行くと、綺麗で、整理されていて、そして何よりも人々が親切なんだよね。」「そうそう。DCにはね、世界中の人が集まっていて、皆、親切に受け入れてくれるのよね。大きな街ってそういうのいいよね。」「フィラデルフィアってさ…標準的な人に接する態度ができてないっていうか…だよね?」「そう、それ。」フィラデルフィアはアメリカで一番古い街であるが為、建物がとにかく古い。古いのは良いのだ、もしきちんと整備してあるのならば。しかしこの街は違う。何もかもが雑なのだ。道路も歩道もぼこぼこだし、街はゴミだらけ、人々の接客態度は横柄で「感謝」ということすら知らないと思ったりさえする。サンフランシスコやハワイなどに行くと、道をちょっと迷ったりしても誰かがやってきて「大丈夫?」と聞くのは普通だったりするが、フィラデルフィアでそれをやると金をせびっているように思われるし、逆にせびられたりするのではないかと不安になるのだ。今は親切で素敵な友達が沢山出来たし、人を知っているから住むことが出来るけれども、何も知らないでくるにはあまりにも冷たい街なのだ。フィラデルフィアに似ている街としてニューヨークやラスベガス、ロンドンなんていうのを私は挙げてみたいが、違いは肌ですぐ感じ取ることが出来る。街角でちょっと立っていて笑顔でいると笑顔を返される街と、笑顔でいるとそっぽを向かれる街、そんな風に違いを述べれば分かりやすいだろうか。お金で人間関係が成り立っている街なのだ。Ludwikaと私はデザートを頼んで、結婚式はどうするの?とか子供を産んだらどうなるのかな?とかそんなことでまた話に花を咲かせた。気付くとゆーゆーは皆にトーマスのミニチュアを渡して、バーの高いテーブルの下をうろうろし始めたので、あ、彼、疲れてきた、と感じて荷物をまとめることにした。早く着たから彼が寝るまで時間はあったが、こういう場所は2時間が限度である。またいつ会えるか分からないのでLudwikaとしっかりハグをして大切にお別れをして、連れと共にその場を去った。
April 10, 2007
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金曜の午後上司達が皆早く帰ってしまったので、ビジネスマネージャーのハリーは「M(私)も早く帰っていいよ」と言ってくれ、早速うちに電話を入れた。金曜日は旦那は仕事が休みで家にいるので、車で迎えに来てくれることになっている。電話をして早く帰れるの事実を伝える前に一つ「ね、DSLどうなった?」と聞いた。先日からDSLの調子がおかしくて、その日電話会社から技術士が派遣されていた。すると彼は剣幕でDSLが繋がらなかったのは私が悪い、だの、繋がっても遅くてやってられない、だの、古い鍵を整理するのに大変だから疲れてるんだ、だの落ち着いて言えば大したことのない内容を怒鳴り散らした。私は「ね、そんな言い方しなくても伝えられる事柄を、何故そんな言い方で言うわけ?」と問いかけたが一向に怒鳴り口調が治らなかったので「もういい。歩いて帰るから!」と電話を切った。相手が怒鳴るのは自由だが私はとにかく小さい頃から理不尽に責め立てられ怒鳴られてきたので、そういうストレスはもう散々なのだ。体ががくっと重くなって、でも相手に同じパワーで言い返すのもばかばかしいので、こういうときの私の中の解決法は遠く離れて心が落ち着くまでゆっくりすることと決まっている。そんなわけで私が黙って歩いてすごすご家に帰るわけ…なんてないだろう!?大体あの人が傲慢で怒鳴り散らしているのに私がすんなり帰ったら自分が悪かったと彼は思うわけが無い。どうしよう、と思い、あ、一人だったら…映画でも見て帰ろう!と思い立つ。オフィスを出て東のRitzシアターまでてくてく歩く。じゃ、こんな時の気持ちはどんな映画かな~、と思い映画館に到着後、ポスターを吟味。一つはドキュメンタリー、一つはなんか恋愛もんみたいなドラマ、一つはよくわからん、で、最後はファンタジーだった。お~、ファンタジー!そうそう、こういう暗い気持ちの時は夢見たいな話を見たいわね!これでいこう、これ!カンヌやらフランスやらの映画祭に出展、など華々しいタイトルが付いているその映画のチケットを購入。携帯電話はオフ。これでノリノリは私のことを心配し自分が何を私に言ったのか胸に手を当てて反省することだろう。人に反省を促すには反応しないことが一番なのだ。激しく拒絶をすると最初は「なんだよ、あいつなんか!」ぐらいにしているだろうが時間が経てば経つほど自分のことを省みるものだ。作戦は失敗することはまずない。***映画はくら~い画面で始まった。お腹の子供を抱えて馬車で苦しむ母親と不安げな少女。スペイン語で英語の字幕。(お~スペイン映画!と心で喜ぶ私)…。それから展開されたのは第二次世界大戦という舞台の設定、ヒットラーみたいな怪人軍曹が無実の農民をぐさぐさに殺して、血が飛び散り、言うことを聞かない兵士をばさばさ殺し、市民軍の人質をペンチやかなづちで拷問しまくり…恐怖におびえた少女は現実を生きたくないので妖精を追いかけて地下の妖精王国のプリンセスになる為に試練を受けて…あぁ、あぁ、あぁっ!私はこんなホラーファンタジーなんて見たくなかったのに!やられた。しかも何の身もないエンターテインメント目的の映画。ホラーにしては甘いしファンタジーにしては薄いし、人間の情も成長もないドラマにもなっていない映画!***とぼとぼ映画館から家まで歩いた。旦那から数回電話が着たが無視。選んだ映画があんなので、なんか笑えるんだけど複雑な気持ちで家に着いた。旦那とゆーゆーは家にいなかったので、は~、せいせいするわ~、とシャワーを浴びてから横になってぼーっとしていると二人は帰ってきた。旦那は「みんみん、ごめんね~!探してたんだよ~!淋しかったよ~っ」と反省一杯の顔をして謝ってきた。作戦は成功なのだ、知っていたけれども。しかしだな。あれはハズレだった。
April 3, 2007
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