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うちの旦那は次の仕事が決まったがあれからすぐ辞めようという態度は全くなく、一件だけでも仕事が取れてから辞められるようまだあの営業の会社で頑張っている。 これは私が助言したことでもなく本人が決めたことで、意外に感心した。とにかく思うことを頑張りなさい、と応援。私が友達のことでうろたえているので彼のこういう自信を持った行為っていうのは安心感を与えてくれる。それでいい。 *** 私達が頑張ることで彼らもいい方向に導くことができるんじゃないか、とお互いの幸せを願っていた友達夫婦がいた。 うちの旦那の就職が決まった日、奥さんは泣いて喜んでくれた。大きな達成感があった。 しかし彼らはそのニュースの後の夜中、別れることになった。 それはきっと就職が決まったのと同じくらいのいいことに値するいい結果であったのだと分かってはいるし、私達が頑張ったからこそ彼らに最高の結果が来たのだと信じているのだけれど。 悲しい。 彼女の気持ちを思うと悲しくて悲しくて、何も出来ない自分がまた悲しくて、気持ちが堂々巡りしている。 私の旦那は「こういうときこそ友達の僕らが元気でいなきゃいけないんだよ。」と励す。だから彼は気丈に頑張っているのかもしれない。 *** 人間はおもしろいのだ。誠実や不誠実などの言葉は単に言葉だけであって目に見えないし、測りどころがないようなものに思えるだろう? しかしそれは違う。 二人は別れた。100歩譲って喧嘩両成敗と言うことにしてみよう。 奥さんは人を大切にし精一杯愛情を尽くせる人だ。そして意志がしっかりしていて、頑張れる。 旦那さんは無口で、はっきりしないところが優しさだと思っている人だ。意志がないから誰にも掴み所が無いと思われている。 別れて、私は奥さんの気持ちを思って泣いた。私の旦那は彼女が彼の荷物を詰めるのも手伝ったし、運ぶのも手伝った。彼女を知る他の友達も彼女を心配し、幸せを願った。 旦那さんはうちの旦那に「別れて家をでることになりました~」と電話したが「じゃ~家においでよ」とは言われなかった。学会のコネで居候先を一つ見つけて移動したが、相手にも彼の問題に大して「他人ですから」と言われた。 その違いはあまりにも分かりやすくないだろうか? 人生の結末と言うのはこういうことの繰り返しで迎えるものなのだと思う。何が「幸せ」であるのか判断は本人次第なのだが、年老いて弱った時に、 「死」というものに対する恐怖に直面した時に、人が求めるものは何なのだろうかと考えるとそれは人々に「幸せ」を望まれることなのではないか、私はそんな気がするのだ。 (ミクシィ日記よりコピー)
February 24, 2007
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一時は諦めかけ、三日坊主になったところを私に頭付かれまた取り直し、ノリノリは営業の仕事を続けた。収入が無くても仕事を始めて良かったことは、新たに彼自身の環境が変わっていったことだ。家にいるより社会に出ている方が時間が回る、人と話している分だけ自信がつく。そう、運は自分で呼ぶものだった。営業の仕事を始めてからすぐ、全く別の仕事の面接の依頼が来た。就職活動中、ノリノリは「何がしたいのか」と(年齢的には遅いけど)自分に問いかけて、子供やソーシャルワーカーとしてのキャリアを積みたいと彼は願っていた。出しても出しても「経験なし」で履歴書は門前払いであったが、沢山出した甲斐がありようやく一つ、面接を手に入れた。無職時代は面接で何回も失敗した彼だが営業の会社で学んだことを活かして、その日の面接はとてもうまく行った、と彼は言った。自分の子供をしっかり育ててきた自信、就職活動中に気付いた「自分のしたい仕事」へのパッション、そして「あぁこの営業、早く辞めたい~」と感じて後が無い、まぁそんな気持ち(笑)、全てその日はうまく働いた。それから1週間半が経ち、Job offer accepted、の連絡が来た。時給こそ高くは無いが、週40時間労働、有給年間3週間(祝)、学費100%補助などなど今までのどんな仕事にもなかった手当てがきちんと付いて来た。ニュースを知った時、私もうちの母親もそして大事な友達も、みんな泣いた。
February 21, 2007
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日本では昨日だったのだろうがこちらは今日がバレンタインデー。昨日から降り続いた雪が今朝は更に積もってもう二進も三進もいかない。ホワイト…っていうようなロマンチックなものじゃなくて「あぁ!どうやって仕事に行けばいいんだ~?!」と絶望感に浸ってしまうような激しい雪の積もり方、そしてまだ霙のような細かいものが空から降ってきている。ノリノリは出勤の準備をしたが、激しい雪を見てさっさと欠勤を決めた。(確かにこの雪では人々は働いていないだろうし、基本給も無いので効率悪いところをわざわざ隣の州まで出勤する必要は無い)ノリノリの仕事事情と予算の都合上週二日しか保育園に行かせられないのでここ数日ゆーゆーは馴染みのベビーシッターさん宅に泊まりにいっていない。がゆーゆーがいない今日、保育園のクラスイベントで皆でバレンタインカードを交換すると言う。昨夜しぶしぶ23人分のカードを手作りして用意したので、今日持っていかないわけにはいかない。車から雪を下ろし、街に向かう。私は職場の近くで降ろしてもらい、ノリノリは保育園へ。朝の10時というちょっと遅めの時間に到着したのだが、オフィスには誰もいなかった。ノリノリが保育園に着くと、ゆーゆーのクラスだけ沢山子供が来ていたが他のクラスにはあまり人がいなかったらしい。皆クラスイベントのカードの為に来たのだろうか?取りあえずわざわざ持って行ったので誰もいないよりは良い。私はしばらくオフィスで小さな仕事を片付けていたが、誰からも連絡が無く誰も来る気配も無く、雪が深くなる一方で帰れるかどうか心配だったから、ノリノリから「保育園でるよ~」と連絡があるとそのままオフィスを出ようと決めてしまった。帰宅途中「バレンタインデーで何にもできなくてごめん」とノリノリは謝った。いえ、こんなお金もあんまり無いしそんな時は何もしなくていいよ…と答えたがそういうちょっとした贅沢を求めていない今の自分にも驚く。ちょっと前まではクリスマス、誕生日、バレンタインデー、などなど何かあったら気持ちだけでも楽しみたいな、と思っていたが何故か今はそういうことではなくてノリノリの仕事がうまくいったときの喜び、ゆーゆーが新しく何かできたときの喜び、私が何か新しいことを達成したときの喜び、そんなことを小さく祝いたい、と心から思うのだった。寒いので急にチリカンコンみたいな辛い暖かいスープが飲みたくなった。近くのスーパーでトマトやコーン、ハラペーニョ、コリアンダー、牛ひき肉などを買い込んで手持ちのクミンパウダーやコリアンダーシードパウダーなどを使ってチリを作った。ゆーゆーがいなくてちょっと静かではあるのだけれど、おかげで子供を気にしないで思いっきり辛いスープが作れて寒いバレンタインデーには丁度良かった。
February 15, 2007
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ノリノリは今週から心機一転、営業の仕事を始めた。100%出来高制なので本当はこれで大丈夫か?という話なのではあるが、しかしこの会社、只者ではない。もしかしたらアメリカの営業職は皆、この会社がしていることを基本として社員を教育、モチベーションを与えているのかもしれないが、会社全体が若い人で一杯なだけに活力が違うのだ。始めたばっかりで全然収入には結びついていないのだが、今彼があそこで学んでいることを聞いていると、それも満更では無いな、と思うのである。彼の話によると、その会社は昇格が多い。入社一ヶ月で既に新入社員をトレーニングするまでにさせるのだ。たったの一ヶ月!それから段階を経て、マネージャー、そしてシフトマネージャーとなり、その「シフトマネージャー」だけが出来高制でなく給料払いをされることになっている。だからそれまでは全部出来高制。もちろん達成度によってボーナスも渡される。急成長中の会社なのでシフトマネージャーになると新しくオープンする支店のシフトマネージャーとして配属される。会社の一日はなんと「ゲーム」で始まる。その日によってゲームは違うのだがどういうゲームをするのかと言うと「ジェスチャー伝言ゲーム」「頭文字を見て、その後にどんな言葉を続けるか考えるゲーム」などそんな感じのものだ。部屋に社員を5チーム、一列に並べて、言葉を最初の人に渡す。その人は後ろの人にそれが何かをジェスチャーで伝える。伝えられた後ろの人はさっぱりなんだか分からなくても、そのジェスチャーを真似して後ろに伝える。それでどんどん変な方向にジェスチャーが伝わっていって、最後の人がそれがなんだったかを当てる。たまに当たっているチームがあって、そんな時は大歓声で湧き上がる。「頭文字ゲーム」はまず状況を設定してそれに合わせてA,G,Hとか適当にアルファベットをボードに書き、それから始まるセンテンスをできるだけ早く思いついて競い合うゲームである。例えば、状況を「営業に出たとき、相手に『いや、うちはそんなの必要ありません。』と言われた。」という風に設定する。そしてボートに「A」と書かれた場合、思いついた人が「A.....Anyway, we are offering...」とか「G...Generally phone bills are...」とかそんな感じで文を作って完成させる。で、それができたらまた、わ~っ!と大歓声で盛り上がる。これを朝最初の20分程やるらしいが、いちいち大歓声で盛り上がるところがすごい。それからまた20分程、支店のリーダーがレクチャーをする。これがまたすごい。例えばこんな話。『シフトマネージャーは給料払いで出勤時間も遅くても良いし、定時に帰ってもよい。すごく楽に聞こえるが、そうなる為には必要な努力をきちんとしてきたんだ。 例えば、自分が昔オハイオ州に住んでいた時。オハイオに行ったことある人いるか?お、そこの君、オハイオを一言で言うと何だと思う?(Nothing,という答えが来る)そう、Nothingなんだよ。何にもないのさ。自分が祖父のコーン畑を耕すのを手伝った時にこんなのを使って(畑を耕すシャベルみたいなものがあるのだがそれでさえもいちいち説明したらしい)、畑を耕すんだよ。それがすごい作業でね。時間が掛かる。作業をしていると水が欲しくなるんだけどその水が無い。でも作業中で、家まで戻るとすごく遠くて往復したら日が暮れてしまう。井戸がここにあるけど水が枯れていて使えないのさ。祖父に聞いたら、川から水を取って来い、と言うんだけど、あそこの川は下流で、上流に住む牛の糞尿とかそんなのも流れてくるきったない水なんだ。でもしょうがない、それ取って来いっていうから取りに行ったよ。バケツに救った水なんてすごくてね。言いづらいけどゴミとか糞とかクモの巣とかで一杯で、一体これどうやって飲むんだよ?って感じ。とにかく祖父のところに持って行ったよ。そしたら彼は井戸にそれを入れろ、っていうんだ。井戸にいれた。そしたら井戸の奥に溜まっていた綺麗な水が今入れた水から押し出されて出てきて、井戸をパンプしたら飲める水が出てきたんだよ。 ・・・と言うわけでだね、シフトマネージャーは綺麗な水のような仕事に聞こえるかもしれない。が、しかしそれを得るにはわざわざ汚い水を川から持ってきたりなどのそれなりの苦労をしなければ 手に入らないんだ。だから、みんな、シフトマネージャーになれるように、努力を惜しまないで頑張ってくれ。』晩御飯の合間にノリノリに「今日はどうだった?」と聞いただけなのにそんな話を聞くなんて、ひぇ~!である。あ、っとも思うし、うまいなぁ、とも思うし、っていうかその捕らえ方時間を惜しまずするその説明の仕方、もう全て開いた口が閉まらない、そんなレベルの驚きである。営業後も会社の雰囲気はとにかく明るい。帰ってくると「今日はどうだった?」と聞かれ「一件とれた」「寒かった」どんな答えでも「そうか、今日もきちんと頑張れてよかったな~!」とガッツポーズをしたりはしゃぎあったりするのである。全然大したことない結果でも喜びあうのだ。それはまさしく、フットボールの試合を見ている観客のノリなのだ。他にも会社の方針で「5つのアルファベット」「8この心構え」みたいなのが色々あるらしいのだがその中でも心に残るのが「フルタイムで働け」である。どうせ5時で全ての会社が閉まる、5時以降は営業できないのだから、最後の数分でも時間を無駄にしないで5時までしっかり働け、というものだ。当たり前だけどなるほど、である。そして続いてポジティブシンキングと説得。言葉の使い方をちょっと変えれば相手を引くことが出来る。このくらいお金が掛かることになります、と伝えるよりも、これだけお金を節約できます、と言う。相手が、いや君の会社は嫌な思い出があるから好きじゃない、と言えば、いいえ、隣のオフィスのXXさんも同じことを言っていましたけど私達のサービスが良いので思いなおして返ることにしましたよ、と言う。相手のネガティブをさらっと言い換えて違う思いにさせる。この話を総合すると営業は体を張ったゲーム、つまりスポーツだ。最後の一分まで全力で戦い、それについてくる歓声。グッドプレーヤーは大金を稼ぎ、悪いままだと2群3群のまま、声援が大きければもっと頑張れるし練習にも力が入る。戦略も練らなければいけないし、相手の精神もこちらの者にして「勝ち」を得ていかなければならない。ノリノリが生き残るかどうかはともかく、彼がこの戦略を学んで口が回っていく様子を見ていると今やっていることは絶対無駄なことではないんだな、と実感するのだ。
February 9, 2007
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もっとお経を唱えるように、と私はノリノリに言うことにした。学会嫌いの私がこれを言うのは度肝を抜くだろうが、何度も言うけれどもお経自体は反対ではないのだ、きちんとやることをやれば。 ミクシィで今の問題についてさらに細かく近い友達に語っていた。持つべきものは友達、というのは本当のことで皆が心配し励ましてくれコメントやメイルを貰い、皆それぞれの意見を伝えてくれた。友達にももちろんノリノリと同じ学会員の人もいるし、皆それぞれ一生懸命信心をすること、頑張ると言うことについて考えていて、どれを読んでもその一つ一つに大きな意味があって、一生懸命自分で考えていたつもりでももっと奥深い考え方対処の仕方もあり、ここ数日私の頭はフル回転でノリノリと、自分とそしてこれからについて考えていた。 先の日記で「自分について」ということをノリノリにもっと考えてもらうことにしたのだが、そういえば、お経を唱えると言う行動の意味の一つに「自分を開く」というのがあったことを思い出した。 *** 私は弱い自分をずっと鍛えてきた。泣き虫で人前で意見も言えなかったような小学生時代。自分の生きる意味について悩み続けた中学時代。将来について、将来の意味についてそして自分の理想について考え続けた高校時代。その頃だろうか、私の中で「理想」が生まれたら私は必ず紙に書いて、毎日自分の頭の中に「理想」を思い起こさせていた。 自分の行動で反省したところがあるとそれを手帳の一ページの箇条書きに足して「今度XXの場面があった時、XX をしてあげる」「今後一切XXという言葉を使わない」「ビックになる!」(笑)「難しい顔ばかりしない」今思うとかわいいが、そんなことだ。この頃は「楽しいことだけ日記」というのを不定期でつけていて、もちろんその時の悩みや苦しいことはぶちまけたりしたけれど基本的に楽しかったことしか書かない、そして楽しいことは忘れやすいから覚えておく為に残したい、とそんな意味もあって楽しいことだけ書いていた時代があった。 長女だったので親から も厳しく当てられることも沢山あり、その度部屋にこもって音楽を大音量にかけて歌を歌った。あまりにも怒りが抑えきれないと物を投げて沢山壊した。妹弟と喧嘩をすれば、親に叩かれてきたのと同じように相手を叩いた。今思い起こせば、有り余る怒りとストレスをがむしゃらになって吐き出していた。でもそれもそのうち「自分の弱さ」と思うようになって治したい、治したい、と毎回気をつけていくうちに違う形で抜くことができるようになった。 アメリカに来てから友達関係などであまりにも悲しいことが続いて、私は弱い自分を断ち切る為に完全な自己改革を行なった。その時は自分が辛い立場であるというのに 人々から沢山の電話や相談事が来ていたので、治したいところは必ず一日数十回は手にする電話の周りに、紙に書いて張った。悲しいことがあると大好きなメタルをかけて、電話の周りを眺めて紙に書いてあることを何度も復唱した。 また別のアパートに引っ越すと、電話の量は減ったけれども人間関係にどうしても断ち切れない弱さに耐えられなくて、ベッドで寝た時の目線の天井に「人を絶対信用しない」という悲しい張り紙もした。あの頃の私は仲良くなった人誰でもに自分のことをぺらぺら話して、その人は自分と仲がいいんだ、と思い込んでいた。後で考えると表現の仕方は本心と違っているのだがどういうことかというと、自分では「この人とはこれだけ話したし、友達なんだ」と思って自分のベストを尽くしても相手は別にそれ以上の恩も喜びも何も感じてない、ということ。無差別な熱い人間関係は誰とでも存在するわけでなく、自分と相手にとって本当に必要ならば生ずる、ということ。自分がこの原理について理解していないと、出会いがある度に傷つくのだ。 頭をリフレッシュする為に音楽を聴いて目をつぶる。天井の言葉を頭にまた焼き付けて音楽に浸る。そしてまた就職など自分を取り巻いている色々な問題について考え、音楽を聴きながら「あ、あれやってみよう」「こういうのはどうかな?」と思い起こす。そしてまた新しい朝が来る。 *** メイルをくれた友達が「具体的に祈る」と言うことについて書いてくれた。 あっ、と思った。私は自分の頭のリフレッシュにはきちんと時間をかける。毎日楽しく、そして一日あったことを整理するのに必要な時間だ。そして音楽と歌は私に強いやる気をくれる。終わったらさわやかな気持ちになって、今日も頑張った、と思えるのだ。そして明日も頑張ろうと。 ノリノリのお経の時間が無駄に見えていたのは、彼が信念をもってお経をしていないんだ、ということに気付いた。一応「題目ノート」と言うのを彼も持っていて以前見せて貰ったりしたことはあったが大体他の人の幸せについて書いてあって、自分の幸せや自分のことについて具体的に一個も書いていなかったことを覚えている。今はきっと就職についてぐらいは書いてあるのだろうが、就職っていうのは頑張ったことの結果であってそうじゃなくて、彼に必要なのは見つめなおした自分と自分の弱さを具体的に克服することなのだ。だから、もし彼が自分の中の「XXを治す」「もうXXとは言わない、思わない」「就職できる為にXXする」とかそういうことなんじゃないのかな、と思った。もし具体的に物事を決めていったら、お経をあげてやる気が出た時に必ず何倍もそれに対して近づくことができる。それは私が歌と音楽でしてきたことと全く一緒なのだ。 お願い事をしているお経に興味はない、でも自分の前進を願う為の集中力を高めるお経なら幾らでもやって欲しい。その結果ノリノリが生き生きと頑張れれば私にも元気を与えてくれるし、毎日が楽しくなるのではないかな。 そう思って自分のことを見つめなおしたノリノリに自分の意見を述べてみた。既に自分のことを一生懸命考えたノリノリは就職先も決めて、それに対する挑戦するぞ!という意欲で一杯であったが、私の意見を聞いてさらにやる気が沸いてきたようでお経にも元気が伴っていた。今まで何回も同じことを言ってきたし励ましてきたけれど、「自分」っていうものに対する意識を高めた分「自分の高め方」について話し合ったとき彼の頭にきちんと知識として入っていったようにも見える。昨日・今日見た彼は自信に満ち溢れていて、昨日は同じような問題を持つTさんのところに自分と照らし合わせて話をしに行き(今までは一緒に会っても「なんとかなりますように」的な取りあえずお経ばかりあげていた彼らだった)今日の朝は張り切って新しい仕事に向かっていった。 挫折をしてもいい、自分を見失わないで、と会社のデスクで目をつぶると私は自分の中でノリノリに気持ちを送る。新しい仕事はきっと辛い。もしかしたら考え直した方が結果的に良くなるかもしれない。家に帰ってまた彼と会った時、彼がどんな状況で感じたことがあっても彼が自分に対して一生懸命であるならば、幾らでも私は我慢が出来る、とそれもまた自分に言い聞かせるのだった。
February 6, 2007
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先週末は立て続けに予定が入ってなんだか忙しかった。木曜の夜は楽天友達の祐さんが遊びに来て、彼女とは去年の私の誕生日会以来会っていなかったので一年ぶり。去年はとにかく人と顔を合わすのが辛かったけれど、それを超えて久しぶりに会ってなんと楽しかったんだろう。私は楽天でさえも顔を出さず近況に疎かったので話すことが沢山あり、夕方に来て晩御飯を一緒に食べ、ゆーゆーもすっかり祐さんに懐きそれから途中で寝て、それからも私達は話し続けて気付いたら既に夜中の2時だった。 友達と会うからにはいろいろなことを話したい。ノリノリの就職の件では途方に暮れていたので、そのことについて思っていることを話した。ノリノリには今二つ就職のオファーがあるけれど、一つは中卒でも出来そうな3Kの仕事。一つはリスクがあるけれどChallengingな仕事。そして本人は既に逃げ腰で3Kの仕事がしたいと言っていること。私 は自分なりに色々なアプローチで彼に対して現状と将来と、これから選ぶ仕事について考え方を説明しているがなかなかはっきりしないのでストレスが溜まること。 人生経験豊かな祐さんは彼女なりの視点を色々話してくれて、3Kの仕事でも子供を持ち、さらに仕事を掛け持ちして学校で勉強している人のことや、ノリノリの基本的な人生のモチベーションって何だろう、っていう疑問など私が思い悩んでいることに別の風を吹き込んでくれて私の頭の中はまた新しい観点で一杯になって「あぁなんて会えてよかったんだろう!」とうれしくてしょうがなくなった。そうだった、結局色々な苦労をして、やりたいことを成し遂げられる人は成し遂げられるんだ。どういう仕事であれ、やりたいことを決めて突き進めば必ずそれなりのゴールが来る。仕事の内容よりもそれから先。本人が意志を持たなければ、結果は同じなんだ。 そして次の朝出勤が遅れることを覚悟でノリノリに「自分」について考えるよう、頼んだ。何故彼は日本で10年も勤めた会社を辞めてアメリカに来ることにしたんだろうか、何で大学を出て学位が欲しかったのだろうか、学位を貰って思ったことはなんだったんだろうか、何故財政学科と国際ビジネス学科を出たんだろうか、これから自分は何をしたいのか、自分の弱点と長所は何なのだろうか、どうしたら弱点を克服できるのだろうか、何をどうすれば自分のしたいことに近づいていくのだろうか…。既に人生を苦労して生きてきた人々は皆笑うかもしれないような、今更、の質問だが、彼は私より長い時間生きてきているけれどたぶん「自分」について詳しく考えたことがなかった。 だからその日は就職活動も何にもしなくていいからお経を一生懸命それこそ唱えたりして、自分について紙に書いたりして頭の中でよく考えをまとめるように、と頼んだ。生きていく中でこういう質問っていうのはあまりにも基本中の基本で、こういうことについて真剣に頼んだというのは私の中では最後の手段だった。「自分」についての答えが出せない、つまり自分自身に真剣になれない、ということは将来の人生においても同じステージのまま生きることになる。それは私がパートナーとして求めるものではなくて、頑張って失敗して、また頑張ってそれで結果を出して、また失敗して、そんな繰り返しでお互い成長できる人が自分のパートナーであってほしいから、ノリノリに真剣に考えて欲しかった。この最終手段のお願いに彼が勝てなければ、私はいつだって別れる心の準備ができている。 *** 仕事から帰ると休むまもなくノリノリの学会員の仲間Jayの家に晩御飯に招待されていた。こんな人生大事なときで考えなければいけないことが沢山あるというのに無節操にノリノリのことを誘う学会員の人々にここ数週間かなり苛立ちを感じていた。ノリノリに何故行かなければならないのか?と問い詰めると、奥さんのSueが入信したばかりでJayは親しいメンバーと話して彼女の学会に対する気持ちをほぐしたいらしい、と言う。確かにJay達は嫌いでないのだが一体全体、なんでこんな時に?というのが私の疑問である。とにかく失礼ならないよう、私達は彼らの家に向かった。 彼らの家に着くと私とSueを残して皆お経をした。(ゆーゆーは真似事したり私達のところに着たりうろうろ楽しそうだった)その間、Sueは最近どう?仕事なんかは?と聞かれて、私は自分の仕事はともかくノリノリの就職先を見つけるのに大変な思いをしている、という話をした。Sueはそれを聞いて「彼は可能性も一杯あるし、色々なことが出来る。自信を無くしているんだわ。私からも励ましてあげるから!」と元気よく言ってくれた。 実はとても驚いた。ノリノリは私とゆーゆーが日本に帰っていた3週間の間もJay達と時々こうやって家を行き来して話しているのは知っていたが、ノリノリは無職で就職活動中、という話を彼らにしていても、実は前のバイトで挫折して就職にほとほと困っている、という話はしていないのだった。心底困ったりなにか希望を持ちたい時親しい人に話して意見を聞いてみる、というのが普通だと思っていたので、何も話していないノリノリという人物に驚きまたその延長で、あ、だから学会員の人はやたらノリノリを誘ったりするんだ、彼らは今彼が目くじら立てて人生を立て直さなければいけない時だ、というのは知らないんだ…と妙に納得がいった。結局問題は彼自身の話だったのである。 それからタイ人Jayの作ったスパイシーな母国料理を頂いて会話の時間になったのだが、Jayは他の人が息をつけないくらい喋りに喋りに喋りまくった。苦労している人だし、一杯考えを持っている人であるが、とにかく自分の思うこと話したいことを彼は喋り続ける。ノリノリと一緒に来たもう一人の日本人の彼も聞き上手である分、延々とJayは止まることなく喋り続けるのだが奥さんのSueはうんざりしていてお酒が入ってくると横で「聞いてらんないわ~」とか始まってしまって私ははらはらした。 しかしさすがに1時間以上これだと私も眠くなりいらいらし始め、それ以前にとても重要なことを喋っているならともかくどうでもいいことをこう聞かされるのならこんな時間の無駄はない、と思い始めた。はっとテーブルを囲むメンバーを見つめる。喋り捲るJay、アルコール依存症を抱えるSue、一緒に来たTさん、ノリノリ…、あぁ、君たち!皆自分に大きな問題を抱えているだろう?皆それぞれ一杯知恵が詰まっていて、でも解決しなければいけない問題が山積みなのに(別に何事もなく平和で落ち着いているのなら特に文句はないのだがね)、何でここに集まって問題についても話し合わないで目をそらしたまま、時間を潰していくのだい?あなた達、なんで学会員なの?こうやってコミュニティーに入っているなら、しかも平和だとか人間革命だとか、そんなことを唱っているなら、こんな時間も無駄にしている暇はないだろう!直視しなさい、直視! 耐えかねた私は「あの、うちの旦那は今無職で、オファーがあるどちらの仕事も選びづらくてすごく困っているんだけど!」と切り出した。祐さんに話したのと同じように、ノリノリの仕事の選び方、今後の考え方、選び辛い仕事に対する自分のアイデア、そんなことをつらつら述べてSueに「ノリ、あなたなら絶対出来る!」という言葉を言わせて、ノリノリに彼らの視点を聞かせた。それからそのことについてJayはさらに喋り捲ったがどうでもよいことではなく彼の経験から来る会話であったのでそれはそれで参考になったし、何より、皆がノリノリの可能性を信じていること、やればなんだってできること、必ず将来があることなどを話すことで皆問題に対して人事だと無視するわけではなく、親身になって考えてくれるんだ、ということを実感できた。ノリノリは自分に対して真剣じゃないから、他人にも自分のことがきちんと話せないんだ。コミュニティーに入って沢山の人と接してきているのに自分の殻にこもって全然活用していない。私なら、人と人とのつながりは色んなことをシェアしてもっと強くする。 朝約束していた通り、ノリノリは自分についてその日一日よく考えて自分なりの結論を出していたようだった。帰りの車のなかでそれをなんとなく感じ取ってはいたのだが、熱い会話が終わりJayの家から帰ると既に夜中の12時を回っていて、今日はどうだった?と聞こう聞こうと思いつついつの間にかベッドに入って曝睡していた。
February 5, 2007
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