彼が「You are not nice.」という言葉にあんなにしょげている理由が(ボキャブラリーが貧困な為)さっぱり分からない私は彼の酔いつぶれて「最後だから一緒にまたMの部屋にかえろーぜー!」と笑っている姿にすっかりしょげていた。「最後だから・・・」という言葉を友達として信じて自分の部屋に責任持って連れて帰ったが私の部屋のベッドでごろん、と横になると彼は「ねぇねぇ、最後なんだから一緒に寝ようよぉー!シャワー浴びてくんの待ってるからっ。」と叫んだ。
ここで電話を切っている場合ではないので、私はたどたどしい英語ながらもお父さんに「あのー、私はBrandonの友達のMといいます。昨日彼がうちに泊まっていったら私がいない間に私の財布から$60持っていったんです。昨日バーに行ってお金も貸してるんです。電話しても彼につながらないし、どうしていいのかわからなくて・・・」と一生懸命説明した。確か、彼のお父さんはCommunity College of Philadelphia(CCP)で教えている、と聞いたと思うからそんなに悪いステータスの人では無かったはずだ。今考えれば、じっと、よく私の話を聞いてくれた紳士な人だったと思う。彼はうんうんと話を聞いて「わかった、必ずBrandonには伝えておくから・・・」みたいなことを言われてそれから1時間後ぐらいに直ぐBrandonから電話があった。