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今月新発売となった、バンダイのガチャポン新シリーズ「S.O.G」。 1/300統一スケールで展開される、ガンダムミニフィギュアの新たなシリーズで、ミリタリー調にリファインされたデザインが魅力。 初代ガンプラブーム世代で、なおかつAFVモデラーとしてはなかなかそそるアイテムだったので、早速何点か購入。 なかなか素晴らしい出来のフィギュアで、結構大胆なアレンジながら良くまとまっています。ちょっとゴツい体形もオヤジ好みかも。しかし、ガンコレといい、最近のガチャポンは出来が良いですなあ。20年前の物とはえらい違いです。 ただ、惜しむらくは塗装がイマイチで、折角のモールドが生かされていない感じだったので、ちょっとリペイントを施してみました。実験台は3個だぶった旧ザクを使用。 とりあえず、曲がっていたヒートホークをドライヤーで暖めて曲げ直し修正します。 次に、320番のサンドペーパーで全体に走るパーティングラインを削って修正。PVC製のフィギュアですが、比較的ペーパーはかけやすい素材でした。あと、製品の元の塗装は全部落とさない方が塗料の食いつきが良いと思います。 パーツ修正が終わったら、グンゼのメタルプライマーを全体に塗装して下地を作り、タミヤアクリルで塗装。デザインがAFV的だったので、AFV風のドライブラシ仕上げとし、エナメル塗料でスミイレ、適当なジャンクデカールを貼って、ツヤ消しクリアーでコート後、ハゲチョロ塗装で仕上げ。 AFVで言えば1/35兵隊フィギュアと同じサイズなので、同様の感覚で塗装する事が出来ます。PVCフィギュアは材質によって塗料の食いつきが違いますが、このSOGの材質はなかなかプライマーの食いつきが良く、プラモに近い感覚で塗装出来る様です。 ロボットロボット様バンダイ ガシャポン SOG 機動戦士ガンダム V作戦 全7種セットご購入はこちらからどうぞ ★★★
2006.06.27
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今回は、「羽根ガンダム」の元祖こと、ウイングガンダムゼロカスタムの紹介。 バンダイ 1/144 HG ウイングガンダムゼロカスタム 定価 1050円 ガンダムW 1/144 ウイングガンダムゼロカスタム 840 円 T.J GrosNet楽天市場店 ウイングガンダムと言うのはTV版の元祖ウイングG、ウイングゼロ、そしてエンドレスワルツ版のウイングゼロカスタムの三種類がありますが、やはり最も代表的なのは、このウイングガンダムゼロカスタムでしょう。 この、でっかい鳥の翼を背負った「天使ガンダム」の突拍子も無いデザインのインパクトは凄く、この後のフリーダムやデスティニー等、「羽根しょったガンダムでないと売れない」と言うジンクスを作った元ネタでもあります。 インパクトのあるデザインのため、完成品やSDガンダムネタでも引っ張りだこの人気で、OVA出身にも関わらず、非常にメディアに良く登場するガンダムでもある。ある意味、カトキデザインの代表作と言えるかも。 、、、、ただ、うーん、実は、プラモではあんまし売れた印象無いんだよなあ、このウイングゼロカスタム(苦笑)。 まあ、元のガンダムW自体、プラモはTV放送当時はパッとしなかったんだけど。Gガンダムと異なり、アニメ人気が上手くプラモと連動しなかった気がします。サムライトルーパーの二の舞、と言えば判る人は判ると思います。 エンドレスワルツ版も、バンダイが気合を入れてキット化した割にはイマイチ、、、。都内の問屋で、当時豪快に余ってたのを目撃した事もあるので。 Vガンダム、ガンダムセンチネルと並んで、カトキ信者は、騒ぐ割にはキットを買わない、と言う印象を持ってしまった(苦笑)シリーズでもありました。 今回は、ちょっと前に製作途中で止まっていた物を紹介。よってパーツ写真は無しです。写真の物は、パーツ工作の一部は既に終わり、アンテナはキット状態からシャープに加工済みです。 キット自体は1998年の発売。HGUC以前のキットですが、最近のバンダイ製品に繋がる設計手法は既に確立しており、今の新製品とさほど違和感無く組めます。確か、このエンドレスワルツシリーズがHJ誌が企画協力していた気が。 正直、今回組んだ感想は、「すごく組みやすい良いキット!」でした。プロポーション、ディテール、組みやすさのバランスの取れた好キットだと思います。 意外にも部品点数は非常に絞られていて、パチパチと簡単に組める。最近のちょっと部品が多すぎるSEED系に比べると、全然ストレスが無いです。 また、部品の後ハメ方式が各所に採用されていて、肩パーツなどは、写真の様に最初から後ハメできる様になっています。これは凄い。この後のSEEDガンプラは何故後ハメじゃないのか(苦笑)。 パーツ数が押さえられているので可動範囲自体はさほど広くないです。特に足首はあまり動かないですが、個人的にはこんなものかな、と。パーツの色分けも最新キットと比べると不十分なのかな。 このガンダムは飛んでいる情景が圧倒的に似合うので、最近のキットに付属している飾り台に取り付けられる様に、股間に接合穴を開けると良いかも。 背中の羽根は、一応大気圏突入モードにもなります。羽根の可動範囲はけっこう広い。 羽根の材質は、普通のプラとは違うちょっと柔らかめのプラ(アサフレックス?)ですが、一応サンドペーパーで削り加工は可能の様です。 本キットで気になった軽め穴は、ウィングの基部パーツのこの部分位。エポキシパテで埋めれば直ぐに修正可能。 本キットの欠点は、旧ウイング1/144シリーズと同様に、ポリキャップが露出していて、しかも手首全体がポリ成型だという点。 一応、手首の出来自体は良いので、手首の甲の部分のヒケをアルテコ瞬接パテで埋めてみました。 この後、PVCフィギュア塗装する要領で、メタルプライマーを吹いて塗装してみる予定ですが、上手くいくかな。 ともかく、素性は非常に良いキットなので、古いキットだと敬遠せずに、是非一度作ってみて欲しいと思います。
2006.07.14
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今回は、ガンダムSEEDデスティニーの主役(?)ロボ、デスティニーガンダムのコレクションの方のキットレビューを。 バンダイ 1/144 デスティニーガンダム 定価 630円 ■ 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ■ 1/144 デスティニーガンダム 418 円 プラプラプ様 まあ、このデスティニーガンダムに関しては、何と言っていいのか、、、(苦笑)。 一応、昨年アニメの主人公メカだった筈なんだけど、アニメの出番は少ないし、主役なんだか判らない扱いだし、どうにも妙な立場のMSでしたねえ。 ただ、デザイン自体はなかなか好評で、キットの出来にも恵まれた事もあって、個人的にはストフリよりは安定して人気があった気がします。少なくとも、プラモではストフリに勝てたのでは。 結果論になりますが、ストライクフリーダムの登場は、シリーズ構成的にもちょっと邪魔だったかな、と。新主人公メカはデスティニーガンダム1体として、フリーダムをそのまま最後まで登場で良かったのでは。あと、セイバーガンダムも最後までいた方が良かったかなあ。 やはり、「主人公メカが2体同時に登場」と言うのは、アニメ展開的にもプラモ販売的にもちょっと無理があったと思います。シリーズの主軸商品が絞りきれなかった。 ちょっと、バンダイ側の商売っ気が強すぎたのでは。あまりにガンダムに頼りすぎた。デスティニーは、最初むしろザクウォーリァやグフが売れていたので、そちらを重視するべきだったかな。 デスティニーの商品展開は、アニメ脚本のミスもあったけど、バンダイ側のミスも多かったと思います。次回はもうちょっと考えて欲しいですね。 コレクション版デスティニーガンダムのパーツ。 コレクションシリーズの最後期作で、出来は全コレクションシリーズ中でも最高の出来。この後のストフリがシリーズ中でもサイアクだったので、極端に落差が、、、(笑)。 600円の価格の中で最大限の要素を盛り込んだ内容で、パーツはかなり色分けされており、塗装しなくともかなり設定カラーを再現。モールドも非常にシャープで言う事の無い出来です。 パーツを組んだ写真。 設定画準拠ですが、非常に格好良く、完璧なスタイル。特に、メリハリのある足のラインが素晴らしい。各部に多少の肉抜き穴がありますが、なるべく目立たない様に工夫されているので、そのままでもさほど気になりません。 また、可動部分が無いので直ぐに組み立てられるので、小学生にも安心して勧められるのが模型店としてはうれしいですねえ。HGだとちょっと難しすぎるので。そういう意味でもコレクションシリーズの中止は痛い。 背中のソードとビーム砲を展開した状態。パーツ数削減のため、武器の展開は可動でなく差し替えで再現。両方の武器が設定通りに色分けされているのも、コレクションらしからぬゴージャス感。 手のひらに装備されているビーム砲を再現するため、右手首が二種類付属し、付け替え式になっています。手首はボールジョイントで可動。手首自体の出来も非常に良い。 肩は「鉄アレイ型」の二重ボールジョイントにより、ある意味HGよりも自由に可動します。 FGガンダムとの比較。SEED系のMSがかなりスマートなのが判ります。 いまだとHG版も発売されていますが、このコレクション版も負けずに良い出来で、素立ち状態ならほとんど見劣りしないレベル。一度は組んで欲しい傑作キットです。
2006.07.30
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